問 ハッピーエンドへ至るため何をする 作:ロベリア ヴァイオレット
‥どうせ寄せ集めの傭兵集団だと
高を括っていたけど
『くぅ‥いつものヘルメット団と違って
装備が潤沢‥何より‥統率がなっててやりづらい!』
前衛、後衛しっかりと役割が定まっていて
攻守ともにタイミングがバッチリだった‥
こっちのリロードの瞬間を逃さず
視線の切り方も上手い
『これは‥なかなかやばいですね~‥』
無線でセリカちゃんとノゾミちゃんが
苦言を漏らすのも仕方がない
おじさんも‥っと
眼前の弾丸を避けながら
ショットガンを構えて
打つ
「ぐっ‥なんで避けれんだよ‥」
「うへぇ‥君も大概じゃない?」
至近距離で打ったんだよ?
気を失っても可笑しくないんだけどなぁ‥
「こっちは、これくらいなら訓練で
いつも食らってんだ‥よぉ!」
傭兵のリーダーちゃんは
ショットガンを蹴りで落とそうとする
「う~ん、近接もなかなかだねぇ~」
避けれない訳じゃないけど‥
彼を真似てみよう
蹴りをショットガンのバレルで受け流す
「!?この技はッ‥」
戯傀流 汎術 [受流]
「そいでぇ~」
蹴りを受け流し、その力を利用して拳を放つ
「ヤバッ‥」
リーダーちゃんが腕をクロスして防御の構えをする
だめだよぉ~?
バカ正直にそこを狙うとは限らないよぉ?
戯傀流 汎術 [強撃]
「ガッッ」
重い一撃がリーダーちゃんの溝に刺さる
「いやぁ‥大丈夫?結構良いのが入ったねぇ‥」
彼の技を真似てみたけど‥
なかなか使い勝手が良いねぇ~
「その‥ゴフッ‥技‥あいつの‥」
「およ?‥知ってるの?…この技」
なんで? なんで彼の技をリーダーちゃんが?
「ちょっと…お話が必要か‥
『ホシノ先輩!そろそろこっちも限界で‥
おわぁぁあ!』‥うへぇ‥」
気にはなるけど、仕方ない
セリカちゃん達が心配だし‥
「リーダーちゃん、後で話を‥ってありゃりゃ」
いない‥逃げ足が早いなぁ‥
「セリカちゃん~‥大丈夫?
だ~いぶ情けない声が聞こえたけど‥」
「こ、こっちも大変だったの!」
セリカちゃん達と合流して
傭兵団をあらかた片付けたけど‥
「まだまだいるねぇ‥弾薬が先に尽きるかもね」
「うぅ‥それにあっちは銃撃だけじゃなくて
近接戦闘もしてくるから
弾薬が尽きたらこっちが圧倒的に不利に‥」
セリカちゃんは所々、銃撃ではなく
打撃の跡でボロボロになってる‥
「銃での戦闘が基本のキヴォトスで
格闘での戦闘があそこまで
出来るのは稀ですからね~♢」
ノゾミちゃんは、あれで力があるから
格闘に持ち込まれても‥ある程度は大丈夫そうだね
「ん、みんな軟弱」
シロコちゃんは、彼に稽古をつけてもらってるから
格闘もしっかり出来ている
ちなみに私も稽古をつけてもらってる
もともと、格闘は出来ていたけど
さらに磨きがかかっている
「ん‥それよりホシノ先輩‥
傭兵達の格闘術‥あれって」
シロコちゃんもやっぱり気付いてたみたい
「そ~だねぇ‥彼の格闘術に酷似‥いや
そのまんまだねぇ」
な~んでそれを使えているかだよねぇ
「これは‥彼にいろいろ聞くことが出来たねぇ‥」
『皆さん!傭兵達が撤収していきます!』
アヤネちゃんの声が無線から聞こえる
‥彼が何かしたらしいけど
「‥取りあえず彼が戻ってくるのを待ちますか‥」
三年近く彼と一緒にいるけど
何をしているのか‥イマイチ把握してない
‥危険なことに首を突っ込んでなければいいけど
「な‥なんで傭兵達が撤収してるのー!!」
社長があわあわしている
それもそうだ
大金を出してあの傭兵屋【GLOW】に依頼を出して
良いところまで追い詰めたのに
いきなり撤収を始めたのだ
傭兵団のリーダーが言うには
「ボス直々に連絡があるから、
直接理由を聞いてくれ」
だ‥そうだ
「許せません‥許せません‥
アルさまがあんなにお金を出したのに‥」
ハルカが不穏なオーラを溢れさせながら
撤収していく傭兵団を見ている
手をあげていないだけ‥まだいいのかもしれない
「ねぇ~結局そのボス?から連絡来たの?」
ムツキが頭を抱えてしゃがんでる
社長の角をツンツンと指でつついている
「まだよ!そのボスとやらに文句を‥
[~♪~~♪]‥あら?‥?」
社長の電話がなっている
着信メロ?社長にしては珍しい
「な、なんで彼から?‥んんッ‥[ピッ]
もしもしこちら陸八魔
貴方から連絡をくれるなんて‥」
電話越しからは‥男性の声?
「‥えぇ‥え!?‥あっなんでそれを‥
えぇ!?‥‥えぇぇえ!!??」
社長の顔が驚愕で固まっている
どんな会話をしてるんだろ‥
「‥わ‥分かったわ‥えぇ
ご‥ごめんな‥え?‥そ‥そう
ありがとう‥」
[ピッ]
「‥社長?」
どこか申し訳なさそうな顔をしている
「…みんな事務所に戻るわよ
今回の依頼は破棄するわ」
どんな風の吹きまわしだろうか
つい先程、社長の言ってた言葉の反対の言葉が
飛び出てきた
「詳しい話は事務所でね…
はぁぁ…私はなんてことを…」
落ち込んだ様子で、社長は歩き出す
それを不思議そうに見つめながら
私たちもついていくのだった