問 ハッピーエンドへ至るため何をする 作:ロベリア ヴァイオレット
俺「あだだだだぁぁ!!」
小鳥遊に顔を掴まれて持ち上げられる…
あだだ…と言ってはいるが
そこまで力は込められていな…
いやうん…痛いは痛い
今までどこにいて
援護に駆けつけられなかったか
言い訳…いや弁明をしようとしていたが…
ホシノ「余計な言葉はいらない…
今までどこにいたとかは
正直気にしてないから
私の質問に答えて?」
シロコ「嘘はだめだからね」(ワキワキ)
…真剣な声色と視線…あと砂狼?何故、てをワキワキさせてるんだ?
茶化したら本当に頭をパーンされそうだな、
ホシノ「傭兵屋【GLOW】と君は何かしら関係がある?」
俺「…」
あぁー…
流石に気付くかぁ‥
あいつらには俺直伝の‥
ホシノ「戯傀流‥傭兵ちゃん達がそれを使ってた
‥君が創った流派をね」
シロコ「それも見様見真似とかじゃない
しっかりと基礎がなってた」
戯傀流‥神秘を用いた格闘技術
俺は異能によって、あるものを代償に《神秘》を得た
…が一般生徒とは違って
《神秘》を得ただけの俺は
それを意識して使わない限り
無力な人でしかない
《神秘》も無限じゃない
だから限り在る《神秘》を効率良く使う
それを主とした流派
それが戯傀流だ
‥ちなみに《神秘》を意識して使う方法は
あの黒豆から教えて貰った
代わりに、俺の《神秘》を少しだけくれてやった
どうせ俺の《神秘》だ
変なことになんか使えないだろう
ノノミ「回避能力と接近の速さ…
う~ん…
確かにホシノ先輩達
と似たものを感じましたね…」
セリカ「あのちょこまかした動き
良くシロコ先輩がしてたわね…」
流石に他も気付いていたみたいだな
すぐに撤退させたが…
まぁ接敵した時点で
小鳥遊と砂狼にはバレるとは思ったがな…
俺「…【GLOW】の奴らに戦闘技術を教えてる
なんて回答だけじゃ納得しないよな」
ホシノ「…なんで教えてるのかまで言ってくれないとね」
別に隠してた訳でもないんだがな
…聞かれなかったからってのは
言い訳でしかないか‥
俺「…なんとなく」
ホシノ「‥は?」
そんなに睨むなよ、目が怖い
俺「‥‥‥
なぁ、小鳥遊
あいつらは強かったか?」
ホシノ「‥‥うん
そこら辺の一般生徒とは
比べ物にならないほどにね」
俺「それは、俺の戯傀流を使ってたからか?
それとも装備が潤沢だったからか?」
ホシノ「…‥もちろんそれもあるけど
何より…」
何か思うところがあるのか
そこで小鳥遊の言葉が止まる
すると砂狼が口を開く
シロコ「迷いがなかった…
自分の行動に絶対的な…自信?があった」
俺「覚悟だよ」
ホシノ「覚‥悟?」
…そう、あいつらの強さは
確固たる、各自の覚悟
最前線を一番で駆け抜ける
そのためにどんな傷を受けても足を止めない
仲間を絶対に護る
そのために盾から手を死んでも離さない
絶対に狙撃を外さない
そのためにどんな状況でも眼を閉じない
えとせとら‥えとせとら
その覚悟を貫く意思、それに基づく動き
動揺は指を鈍らせる、不安は足を竦ませる
心の揺らぎは、戦闘において
確実な弱点となる
その揺らぎがあいつらにはほぼ無い
もっとも‥傭兵みんな
最初から覚悟があった訳じゃない
俺「初めは‥‥‥
なんとなく‥そう、なんとなく
‥不良生徒などの
居場所の無い奴らに
居場所を作ってやりたいなぁ
‥‥と
居場所の無いやつらが自分を失わず
己を貫くことの出来る場所
そんな場所を作りたかった」
結局‥
俺がそれを気にくわないってだけだった
戦闘や破壊が大好きなやつ
他者からは戦闘狂
畏怖されそいつは孤立した
逆に戦闘や破壊が大嫌いなやつ
他者からは臆病者
弱虫とそいつは後ろ指をさされた
他と姿形が違うやつ
他者からは奇形
化物とそいつは石を投げられた
異常なまでに人を慈しむやつ
糞みたいな環境で、洗脳染みた教育を受けて
耐えきれず仲間を置いて逃げたやつ
みな…落ちて堕ちて墜ちて‥
あぁ‥あぁぁ‥
糞喰らえ
ソイツの人生は、ソイツのものだ
誰かが勝手に決めるもんじゃない
だから俺は好きに生きれる場所を創りたかった
濁った顔じゃなく、満点の笑顔が好きだから
‥まぁ結局は自己満足だ
俺の自己満足に付き合って貰ってるんだ
俺「だからせめて
俺が教えられるものは教える
ただそれだけの事だ」
ふぅ‥と俺は息をついた
なんで‥なんで‥‥なんで‥‥‥?
彼の声が心臓を締め付ける
なんで‥
どうしてそこまで人のためにがんばれるの?
‥何も繋がりがない他者のために‥
心臓が絞まる
銃を‥敵意を向けてきた相手に‥
なんで手を差し伸べるの?
絞まる
無償で無慈悲な優しさ
底の無い 無造作に振り撒かれる善意
私は…私は……
絞まる
君が怖い
銃を向けた相手に笑顔で話しかけてくる 君が
血を流しながら笑顔を向ける 君が
……なにより
「自らの犠牲を顧みない 君が」
俺「…?小鳥遊?」
ホシノ「…っ…な、なにかなぁ~」
小鳥遊がぼーっとしていた
俺の話しに呆れていたのだろうか?
ホシノ「…ふぅ、まぁ
君の行動を制限はしないよ
でもね?」
小鳥遊が俺のおでこを指でつつく
ホシノ「無茶はしないで
わかった?」
小鳥遊がつんつんしてくる
やめてクレメンス
俺「わかった、わかった
だからつつかないでくれ…」
俺はやっと小鳥遊達の尋問を終えるのだった
回答 どこまで言っても愚者の妄言
泣いて詫びろ 地面に這いつくばって詫びろ