NARUTO -紫電の人柱力   作:ぐちロイド

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第49話 共殺の灰骨と、英雄の最期

 

 

カグヤ「ここは……。お前たちの、苗床となる場所だ」

 

カグヤの言葉と共に、世界が歪んだ。

**「天之御中(あめのみなか)」**。

視界が白く光った次の瞬間、先ほどまでの荒廃した戦場は消え、足元には煮えたぎる灼熱のマグマが広がる「溶岩空間」へと変貌していた。

 

ナルト「なっ……!? 世界そのものが入れ替わったのか!」

 

ナルトが驚愕し、ガマ吉と共に空中へと跳ね上がる。サスケもスサノオの翼で滞空するが、カグヤの狙いは、この戦場を支える「瞳」の分断にあった。

 

カグヤ「……まずは、不気味な外の理を宿すお前からだ」

 

カグヤが虚空を裂くと、連の背後に漆黒の穴が現れた。

 

サスケ「連! 逃げろ!」

 

サスケの声も届かない。空間の裂目から伸びた白い腕が、連の襟首を掴み、強制的に闇の中へと引きずり込んだ。

 

サクラ「連くん!!」

 

サクラの叫びが遠のく。連が次に目を開けた時、そこは灼熱とは正反対の、命の鼓動さえ凍りつく「氷雪空間」だった。さらにカグヤは、サスケをも砂漠の空間へと追放し、ナルトとサクラ、そして目覚めたばかりのオビトとカカシを分断した。

 

バアル「(……連よ、焦るな。この空間の壁をぶち破るのは容易ではないぞ)」

 

 

バアルの警告。連は輪廻眼の固有瞳術『高天原』を全開にする。

 

連「右眼:【焔の呼吸】。……この世界の『冷気』をすべて俺に寄越せ!!」

 

連は周囲の絶対零度の熱量を一気に吸収し、氷の監獄を内側から爆破するようにして空間の「歪み」を見つけ出した。彼は「比良坂」と輪廻眼の引力を組み合わせ、強引にナルトたちのいる「超重力空間」へと時空間を跳躍した。

 

---

 

 

連が辿り着いたその場所は、立っているだけで全身の骨が軋むほどの重圧が支配する世界だった。

 

連「ぐ、ぁぁっ……! 体が……動かない!」

 

ナルトもサスケも、そしてカグヤ自身でさえも、この超重力下では地面に這いつくばるしかない。しかし、カグヤは骨を突き出し、必死にナルトとサスケに向けて照準を合わせた。

 

カグヤ「**『共殺の灰骨(ともころしのはいこつ)』**」

 

放たれた二本の灰色の骨。それに触れた者は、防御も再生も許されず、塵となって崩壊する。

動けないナルトとサスケ。死の弾丸が迫るその時、二人の前に影が滑り込んだ。

 

オビト「……ナルト。……お前は、必ず……火影になれ」

 

盾となったのは、うちはオビトだった。

彼を貫いた灰骨が、その肉体を灰へと変えていく。連が駆け寄り、六道のチャクラで崩壊を止めようとしたが、オビトは静かに首を振った。

 

オビト「……連。……お前にも、すまないことをした。……だが、お前なら……モモカのいたこの里を、守れるはずだ」

 

オビトの体が、砂の城が崩れるように風に舞った。かつての宿敵が、最期に「仲間」として散っていく。その無念と遺志を受け取ったのは、誰よりも彼を見てきた男、はたけカカシだった。

 

---

 

 

 

カカシ「……オビト。お前の想い、確かに受け取ったぞ」

 

オビトの魂が、死の間際にカカシへとその両眼を託した。

カカシの瞳に、再び万華鏡写輪眼が宿る。それも、左右揃った「真の神威」の力が。

 

カカシ「……はぁぁぁぁぁっ!!」

 

カカシの全身から、青いチャクラが爆発的に噴き出した。

現れたのは、巨大な天狗の面を被った**「完成体スサノオ」**。しかもその手には、神威の力を宿した巨大な手裏剣が握られている。

 

サクラ「カカシ先生が、スサノオを……!?」

 

サクラが目を見開く。

 

カグヤが再び灰骨を放つが、カカシのスサノオは自らの肉体を神威で透過させ、すべての攻撃を無効化した。

 

カカシ「**『神威手裏剣』!!**」

 

放たれた黒い手裏剣が、カグヤの巨大な尾獣化の腕を切り裂き、その切り口を異空間へと強制的に吸い込んでいく。神の如き力を持つカグヤが、初めて焦燥の色を見せた。

 

カカシ「……今だ!! ナルト、サスケ、連!!」

 

カカシの叫びが、決戦の合図となった。

 

---

 

 

 

連「……分かっている、カカシ先生!!」

 

連はバアル・モードと輪廻眼を共鳴させ、スサノオの背中にある光輪を激しく回転させた。

 

連「**『六道・紅蓮大雷槍』!!**」

 

右手の槍に、左眼の【震天雷】で極限まで高めたプラズマを凝縮する。さらに右眼の【焔の呼吸】で奪った超重力空間の「熱エネルギー」をすべてその穂先に転換した。

 

連「……これで、終わりだ!!」

 

連が放った槍は、カカシが神威で作り出した「隙」を正確に貫いた。

同時にナルトの「六道・超大玉螺旋多連丸」と、サスケの「完成体スサノオ・千鳥」がカグヤに殺到する。

 

カグヤの絶大なチャクラが暴走を始め、彼女の姿が巨大な兎の化け物へと膨れ上がる。しかし、カカシの神威と、連の熱量操作によって、その再生と逃走の道は完全に断たれた。

 

ゼツ「……母さん! 捕まったよ!!」

 

黒ゼツが悲鳴を上げる。

 

ナルトの陽。

サスケの陰。

そして、その二つの力を空間と熱量で繋ぎ止める連の「理」。

第七班に連を加えた四人の手が、ついに始祖カグヤの肉体へと届こうとしていた。

 

オビトが命を賭して遺した、わずか数分間の奇跡。

カカシが守り抜いた、弟子たちの未来。

連は、右眼に宿るモモカの視線を感じていた。

 

連「……見ていろ、モモカ。……これが、俺たちの生きる世界だ!!」

 

漆黒の雷鳴と、神威の闇。

忍界の歴史を終わらせ、新しい朝を迎えるための、最後の一撃が放たれようとしていた。

 

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