ジェンティルドンナのにぃに概念   作:おっき!!!

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うひゃーすいません。忙しくてなかなか時間が取れず……。

夏休み故に繁忙期突入でなかなか忙しい……。
9月のシルバーウィーク過ぎるまではかなり投稿遅れてしまうと思います。


気が付けばUA10万超えててビビりました。本当にありがとうございます。
これからも私めとこの作品を宜しくお願いします。


今回以降、クラシックまでダイジェストに飛ばす可能性がありますが、時間があれば細々とした詳細は書こうと思います。
少しずつ、ジェンティルドンナの心境に影を落としていきますので、曇らせ苦手な方はご了承ください。


感想、誤字報告いつもありがとうございます。
投稿頻度がかなり遅めではありますが、どうぞこれからも宜しくお願いします。

今回はかなり短いです……すいません(泣き









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夏。猛暑が続く灼熱の季節。

避暑地として少し離れた日本海側にある、中央トレセン学園の所有する私有ビーチには、数多くのウマ娘達がトレーニングを行っていた。夏休みを利用したトレーナーが、担当ウマ娘達を連れて合宿にやってくるのだ。

トレーニング専用に作られたビーチでは、砂浜の砂から沖合2kmまでの海底まで全てウマ娘達が安全にトレーニング出来るよう改修が施されている。理事長のポケットマネーを惜しみなく注ぎ込んだ結果、世界有数のトレーニング施設に名を挙げられるほどにまでなってしまった場所でもある。

 

 

だだっ広い砂浜の中央、一人一つスコップを持ったウマ娘達が、掛け声と共に砂浜を掘り起こしている。

ビーチに訪れたら必ず行われる恒例行事。砂浜を掘り、砂を坂のように盛って傾斜を作る作業。一見何の変哲もない作業だと思うかもしれないが、灼熱の中の作業は想像出来るようにかなり過酷である。そして、陽射しが照りつけて熱された砂はかなりの熱を持つ。上下からの熱の猛襲。忍耐力を鍛えるという点で、トレセン学園が始まってからずっと続くトレーニングである。

 

古いやり方ではあるとは思うが、それだけでなく、自分達でトレーニング場所を作るという試向きは、普段コースがあって当たり前、走る場所があって当たり前という先入観をとっぱらい、何気無い当たり前を感謝する気持ちに変えるという思惑がある。

アスリート足るもの、実力の誇示は当然だ。しかし、その背景には誰かが自分の為に身を粉にしてくれた結果がある。自分だけでなく、他の誰かの力もあって今の自分が作られた。何事にも言える事だが、見えない誰かが自分の力になってくれた事に、ありがとうと感謝し、自分だけの力だけではなく誰かの支えもあってここまで来れた事を理解しなければならない。

 

この砂浜を掘る行為も教育の一環だ。強く、誠実なアスリートを造る為に欠かせない要素と言ってもいい。これで結果が出なければ廃れるトレーニングではあるが、歴代のウマ娘達は皆このトレーニングをこなしてきた。憧れるあのウマ娘も、最強と名高いあのウマ娘も、中央トレセン学園に在籍していた当時は、合宿では必ず行った事である。

 

合宿とは、普段とは出来ないことを行う事が主要である。慣れない環境、初めての場所、普段とは違う生活をする事で、ウマ娘の心と身体を鍛え、高めていく。

一つ一つの事柄が、ウマ娘達にとって成長出来る糧となるのだ。

 

 

 

━━━━━トレセンッ、ファイッ!!

 

 

 

━━━━━ファイッ、ファイッ、ファイッ!!

 

 

 

始まって30分。既に直径20メートル弱の砂浜が1メートル近く掘り起こされている。高低差を付けることで、足場の悪い場所でも走れるようにする為に掘られた砂浜は、これから2週間ウマ娘達のトレーニング場所となる。目標は100メートル。まだまだ5分の1の距離である。

 

麦わら帽子とサングラスをかけた初老の男性。今回の合宿を計画した()()のチーム()()()()()には、20人近くのウマ娘が在籍している。チームとしては多い方ではあるが、今年は新入生の加入がゼロ。皆一年は合宿を経験したウマ娘達である。

そして、隣にクーラーボックスを担いだ()()()の担当は2人。今回は担当予定の2人も連れてきた為、合計4人。

暑さが本格的になる前に掘り起こさなければならないという時間制限がある中、2人は唖然と、くつくつと漏れ出す笑いを抑えられない様子で砂浜の光景を眺めていた。

 

 

「……なぁよ。おめぇの担当。どうなってんだ?」

 

「……どう、と言われましても……」

 

 

ウマ娘は暑さに弱い。早く走るウマ娘は、肺活量も血液の循環も人とは違うが、人よりも身体能力が高い影響で体内に高熱を持ちやすい。その分汗をかいて体温調節を行うが、それでも間に合わない程の熱を持ち続けてしまう。よく例えで魔法瓶と例えられるほど、体内の保温性能が高い影響で、夏はウマ娘にとって天敵と言っても過言では無いのである。

 

熱中症対策に、全員麦わら帽子と近年普及してきた首からかけるワイヤレス扇風機、凍った保冷機能を持つ水筒で身体を冷やしつつ作業を行っているのだが、それでも時間と共に周辺温度と体内温度は上昇していく。

作業は朝一で行われた。日中を避けて朝早く行っている事で、まだ気温は30℃前。しかし、既に太陽は大地をギラギラと照らしている。本格的に暑くなる時間が始まる。

 

 

「あんなに張り切っちゃ、今後のトレーニングが心配になる」

 

「……仰る通りですが、去年の砂掘りよりも格段に早いのでは?」

 

「いいっちゃいいが、あの2()()が率先して掘ってるから、他の奴らは大雑把に掘られた砂を整えるぐらいしかしてねぇじゃねぇか。トレーニングの主要とは異なっちまうよ」

 

 

あの2人というのは、()()()の担当であるジェンティルドンナとヴィルシーナの事である。ジェンティルは広背筋の発達が異常た。故に鉄球を握力だけでパチンコ玉サイズまで圧縮する事ができる。何を言っているのか分からないと思うが、上半身が異様にムキムキなジェンティルは、鉄球を圧縮する事が出来る。出来るったら出来る。故に、得意とする上半身を使った作業はとてつもなく効率が良く、涼しい顔でひたすら彼女は掘り進めている。それに対抗して、ヴィルシーナも険しい顔で負けん気を発揮している。ジェンティルほどでは無いにしろ、ヴィルシーナの反骨精神は他のウマ娘よりも抜きん出て強靭である。

 

そんな2人が全力で砂浜を掘り起こしているのだ。明らかに、あの2人のペースは周りとは全く比較にならない程早く素早い作業となる。

 

 

「……確かにそうですね。初日から張り切りすぎてます。ちょっと止めてきます」

 

「いや、いい。早い話それで時間短縮出来るってんならまあこの際いいさ。体力的に余裕があるうちの奴らはしっかり絞れるからな。この時期のこの暑さだけってのはどうしても背に腹はかえられなかった。今年は、お前を連れてきて正解だったらしい」

 

「えっ!?つまり良かったと思えたのは今回初ですか!?」

 

「当たり前だど阿呆。サブトレ時代におめぇを連れてって良かったなんざ思った事ねぇよ。そもそも、学ぶ為に俺の下に着いてんのに、俺の手ぇ届かん所を見つけてやるなんざ弟子の仕事としちゃ当然の話だろ」

 

 

仰る通りです、と()()()は肩を落とした。

確かに、去年までのサブトレとしての立場であった()()()は、仮担当であったヴィルシーナのトレーニングと並行してバ車ウマの如く働いていた。

 

数年前までは大ベテランである安国の元に多くのトレーナー見習いが訪れていた。トレーナー免許を取得するにあたり、筆記試験を晴れて合格出来たものは、5年から10年の期間、トレーナー免許を10年以上所持しているトレーナーの元で実技試験と称した実地経験を行う。トレーナーがもう一人でもやっていけると判断されて初めて、トレーナー免許を取得出来るのだ。

 

大ベテランである安国にも多くのトレーナー志望の者が訪れたが、皆一様に根を上げてリタイアする。当然と言えばそうなのだが、やはりキャリアが違うだけあって、ウマ娘第一を掲げるのめり込みだ。知識、洞察力、判断力、対応力と、多くのウマ娘を育ててきたからこそ培われてきた技術を遺憾無く発揮してくるので、それについていけなくなる人達が殆ど。

 

逆に言えば、彼の元でやっていけば必ずトレーナーになれると言っても過言では無いだろう。現に、彼の元から独立したものは皆、場所は違えどトレーナー業務に勤しんでいる。本気でトレーナーを目指すのであれば、安国の元でサブトレとして働かせてもらうことが最大のチャンスと言うこと。

 

近年、絶対トレーナーになりたいという志が強いトレーナー志望は減っている。筆記も難しいのは当たり前ではあるが、それでもどこかで筆記が受かったからトレーナーになれると慢心している気持ちがあるのだろう。

そういった腑抜けた気持ちを抱くトレーナー志望を振るいにかけるのが、ベテラントレーナーの元での実地経験なのである。

 

 

「……まぁ、何はともあれだ。おめぇを扱くとは言ったが、今回は俺からの餞別だ。今年俺ん所からデビューする奴はいないんでな。後輩の手助けも兼ねて合宿に呼んだんだ。来年からは呼ばねぇからな。自分でやれよ」

 

「はい。ありがとうございます、先生。担当ウマ娘含め、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願いします」

 

「けっ、まあ今ん所あの2人に何か教えるなんてねぇからな。俺じゃなく、先輩である俺のチームの奴らが先導するだろうからよ。おめぇは俺と一緒にメニューを考えろ。場合によっては任す」

 

「はい、光栄です。宜しくお願いします」

 

 

いつか合宿をやろうと決めていた()()()は、ここぞとばかりに持ってきた合宿用トレーニングメモノートを取りだし、早速安国にメニューの進言をする。

その刹那の速さに安国は驚愕し、馬鹿たれ速ぇと、手に持っていた団扇で頭をはたかれるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

掛け声と共に一歩踏み出す。足裏から伝わる砂の熱と砂の感触。シューズ越しに感じる情報は普段の芝やウッドチップとはうって変わり、走りにくさと動きの悪さにフォーカスが置かれ、その状況に反射的に顔を顰めてしまう。

 

熱気と湿気。潮の香り漂う砂浜のトレーニング場所は、普段とは違う環境で寄りより刺激として体にフィードバックしていた。

 

 

しかし、それ故に痛感することがある。ヴィルシーナは負けじと必死に走りながら、前を走るジェンティルドンナに追い付こうと懸命に追い上げていた。

 

ヴィルシーナは合宿参加が今年初では無い。去年も一昨年も参加した。故に、芝コースと砂浜の違いは十分理解していた。走り方を最初に学び、ギクシャクしながらも何とか走り方を覚えて今年も参加。()()()の担当するウマ娘達の中では、一番砂浜の走りに慣れていると思っていた。

しかし、それは彼女の前では唯の自画自賛であった。そんな見栄を貼った所で、意味の無い事であると理解していた筈なのに、まだ大丈夫だと勝手に思っていた結果。ヴィルシーナは下唇を噛む思いをする羽目となった。

 

 

(━━━━━なんで、そんなに速いのよっ!!)

 

 

スタートは同時だったはずだ。タイミングも悪くなかった。しかし、気が付けば隣にいたジェンティルは半身前を。1バ身前を走っている。懸命に走ろうにも、ジェンティルには届かず、先着を許している。今回でそれが5本目。ヴィルシーナは堪らなく悔しい思いを味わった。

 

走り方。体の動き。体勢。全てにおいて完璧に砂浜の走り方に適応している。自分は必死になって何とか形になったモノを、ジェンティルはたった数度走っただけで学習して見せた。

 

実力差、なんてものでは無い。最初から出来が違う。ヴィルシーナはあまり差別的な事を思う人格者では無いが、ジェンティルに対してはそれに近しい感情を抱いてしまう。

悔しさ然り、嫉妬や怒りといった負の感情が。自分の情なさ、非力さに無性に腹が立つ。ヴィルシーナは肩で息をしながら、ジェンティルに鋭い視線を向けていた。ドロドロと黒い感情が籠った負の視線。ヴィルシーナの意図しない無意識の感情が溢れ出し、ジェンティルを妬ましく睨みつけてしまう。

 

 

息を上げるヴィルシーナとは裏腹に涼しげに息を整えるジェンティルは、タオルとスポーツドリンクが入った給水ボトルを手渡す()()()と少し綻んだ笑みを浮かべながら会話をしている。

 

ヴィルシーナにとって、それは更に妬ましいものであった。火に油を注ぐ様な光景であった。

自分が初めての担当のはずだ。()()()がトレーナーを目指した理由がなんであれ、ヴィルシーナは紛うことなき()()()の初めての担当。揺るがない事実、その筈なのにジェンティルと()()()の姿を見ると、それですら自分で必死に繋がりを見つけて一人で盛り上がっている様にしか思えなかった。

悔しい。出会いは先でも、()()()を思う気持ちはヴィルシーナだって負けてないはずだ。どうしようもないこの気持ちが、ジェンティルに対して嫉妬の炎を燃やす。

 

だがそれは、知らず知らずの内に()()が無意識に投げつけあっている事を知らない。

 

 

「━━━━━シーナ。今の一本、さっきよりも踏み込みが良かったよ」

 

 

ボトルを持った()()()が此方に近付いてきた。ひんやりと冷えたタオルをシーナの頭にかけ、()()()は自分事のように嬉しそうに笑いかけてきた。

 

 

「去年も走ったとはいえ、砂浜は踏み込みが難しいからな。体勢を制御するのが難しいのは他のウマ娘を見ててもよく分かるよ」

 

「……でも、ジェンティルさんは私よりもずっと砂浜を走る事に()()()()様ですけど……」

 

「こら、シーナ」

 

「……え?」

 

 

()()()が突然ポンと軽くヴィルシーナの頭にチョップを落とす。ヴィルシーナは突然の事に素っ頓狂な声を上げた。

 

 

「ジェンティルに対抗心を燃やすのは勝手だが、それを実力差で見比べて自分が劣ってるだなんてネガティブな事考えない。ジェンティルはジェンティル。シーナはシーナ。それぞれ違う成長速度ってのがあるんだ。自分はダメだとか、あの人は早いから負けて当然とか、そういうマイナスの気持ちは持った所で何かが良いことに変換される訳じゃない。ジェンティルにはああ見えて弱点があるし、逆にシーナにはジェンティルには無い有り余る大切なものがある。目標を立てるのはいいけど、そこに趣を置いて走るなら、よそ見せずその一点だけを見つめて走りなさい」

 

 

()()()の言葉に、思わずヴィルシーナはハッと気付かされる。

確かに、最近の自分はジェンティルとの実力差を気にし過ぎていた気がする。勝てないから、もっと力があれば彼女に勝てるのでは。そう言って嫉妬地味たことばかり考えてしまっていた。

 

 

初心に帰ろう。勝てないのならば、勝てるように力をつければいい。今勝てなくとも、いつか届くようになればそれでいい。

 

()()()の言葉に、ヴィルシーナはマイナスの気持ちを少しずつ払拭していく。

その姿に、()()()のすっと顔を綻ばせた。

 

 

「ヴィルシーナは凄いウマ娘だ。だから、自信を持って。シーナが自分の事を信用してなかったら、シーナは凄いウマ娘になれない。俺は君を信じてる。君は必ず凄いウマ娘になるって。だから、俺と一緒に自分の事を信じてみよう。自信をつけていこう。大丈夫、俺も最大限尽力を尽くす。まずは、大きな目標よりも、小さな目標を立てていこう」

 

「はい。ありがとうございます、トレーナーさん」

 

「うん。所で、ちょっと今後の事について話があるんだけどね━━━━━」

 

 

 

ヴィルシーナは、そのまま()()()との話し合いに意識を向けた。

ヴィルシーナの背中を、心底冷えた視線で見つめる赤い瞳がある事を知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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夜。昼間の暑さとは打って変わって少しひんやりとした夜の帳。

 

ジェンティルは一人、ソッと合宿所から抜け出し夜の海を見つめていた。

 

 

思い老けるジェンティルは、ふと昼間の事を思い出す。()()()()()()と、担当であるヴィルシーナが楽しそうに話す姿を。

 

 

どうしてあんなに楽しそうに話すのだろうと、ジェンティルは思う。

()()()()、自分と話す時よりも笑顔な気がする。それが、ジェンティルにとって最も腹立たしい事であり、同時に寂しいと感じてしまう。

 

 

()()()は自分と話すのは楽しくないのか。

 

 

ジェンティルはこの学園に友人と呼べる相手がいない。多少会話する相手はいるものの、ジェンティルはその相手を友人であるとは決して呼ばない。

相手方がどう思っているかは分からないが、少なくともジェンティルは学園生活において()()と呼べる存在は一人としていなかった。

 

それが、ジェンティルにとっては心底どうでもいい事であると認識している時点でかなり重症ではあるものの、この事に関しては()()()も最も危惧していることの一つであった。

 

 

ジェンティルにとって、必要なのは()()()という存在ただ一人。

大好きで、大切で、決して離して離れたくない最愛の人。()()()だけがいればそれでいい。()()()だけがジェンティルを見てくれればそれでいい。

 

()()()以外の相手から受ける視線など、ジェンティルにとって心底どうでもよかった。

二人だけの世界で、永遠に二人だけで過ごしていたい。

ジェンティルの深層心理にある思いは、ただそれだけである。

 

()()()の担当であるヴヴヴ三姉妹は、はっきり言ってジェンティルにとって邪魔でしかない存在。今すぐにでも実力差で持って担当契約を解消して欲しいとすら思っている。

 

 

しかし、そんな事をすれば()()()に嫌われる事は目に見えている。故にジェンティルは仕方無く、煮えくり返る感情を抑えて、ヴヴヴ三姉妹が担当契約を結んでいる事に目を瞑っている。

 

 

しかし、最近の彼女らの行動はジェンティルにとって腹立たしいことの連続であった。

合宿前に()()()を買い物に誘っていた。元々()()()とジェンティルだけで買い物をするはずだったのに。

ヴィルシーナの誘いを受け、ついでならとジェンティルも連れて一緒に買い物に回った。

 

ヴィルシーナが()()()の事を意識している事は分かっている。あの熱を帯びた瞳。()()()と話す時だけより上機嫌に動く耳としっぽ。()()()も、そんなヴィルシーナの事を大切にしている。女性としては見ていない様だが、それももしかしたら時間の問題。

 

ジェンティルドンナと言う女性よりも、ヴィルシーナのような女性に()()()が靡いてしまうかもしれない。

 

ジェンティルは、そんな有り得る可能性に恐怖で胸がいっぱいになる。

 

離れていく()()()。笑顔を向けてくれなくなる()()()。自分ではなく他の誰かに笑顔を向け始める()()()。自分の手ではなく誰かの手を大切そうに握る()()()。自分ではない誰かを優しく抱き締める()()()。自分ではない誰かと唇を重ねる()()()

 

 

腹の奥から込み上げてくる不快感。ジェンティルは嗚咽を漏らしそうになる。

砂浜に腰を下ろし、膝を抱えて恐ろしい恐怖を何度も何度も頭の中でリピートしてしまう。

 

たられば、なんて切り捨てたい。でも、実際可能性が段々と現実味を帯びている。

ジェンティルドンナは()()()()()である。それは、()()()しか知らない彼女の()()の一つ。どうしようもない()()()()()。幼い頃の恐怖が、今でもずっとジェンティルを縛り上げている。

 

 

 

 

 

「……怖いよ、()()()………っ」

 

 

 

その声は波の音に掻き消される。それほどまでに弱々しい履かない声帯であった。

 

|異変《部屋に来ると思ったら来ない事に疑問に思った》()()()が浜辺に迎えに来るまで、ジェンティルは一人。ずっと孤独な夜の海を前に座り込んでいた。

 

 

闇の中に怯える、()()の様に。

 

 

 

 

 

 

 





すいませんちょっと語らせてください。

今更なんですけど、タイトルホルダー発表されましたね。ここ数年で活躍した実馬の中ではかなりビックネーム。
と、言うことはですよ?作者激推しのあの馬がウマ娘されるってことですかね?なんせタイトルホルダーの引退レースそっちのけで復活レースになった世代最強クラスのお馬ちゃんでしたから。なんなら何回か同じレースに出走してるし。

後の世界最強となるエクレアくんをクラシック時代日本ダービーでレコード勝利で下した私のヒーロー。
主人公専用機であるあのモグモグ食いしん坊が実装される可能性も出てきたって事ですね。

あぁ……なんて素晴らしいっ!!20歳から始めた競馬ですが特に私を競馬に引き込んだ2022年の日本ダービー。その勇姿がウマ娘にその姿を見せる可能性がでてきたという事ですね!!歓喜っ!!まさに歓喜!!
実装されたらスタンディングオベーション!!

絶対ジェンティルと絡ませたいと思ってた1人なんです!!夢広がるなぁ、最高だなぁウマ娘。

もし発表されたら私は一生Cygamesについて行きますよ!!ウマ娘を人生出会いし続けますよ!!宜しく頼みますよCygamesさん!!

新衣装ジェンティルを当てた私がそう言うんだ!!絶対発表されるにきまってる!!



以上終わり。また次のお話でお会いしましょう。



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