善意による悪意 ークトゥルフ神話ー   作:ダンチ

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エピローグ

 テレビ局の屋上で起きたあの騒ぎから三ヶ月。九月の半ば、火曜日。窓の外は晴れていて、差し込む光は俺を殺したいのかと疑うほどジリジリと肌を炙ってくる。六月のあの頃、俺は梅雨さえ来れば景色は灰色に沈むものだと思っていた。実際、梅雨は来て、夏も過ぎて、気づけば空は嘘みたいに青く乾いていた。三ヶ月。長かったような、最初から何もなかったような。

 

 俺はドリップでコーヒーを淹れている。インスタントをやめたわけじゃない。ただ、豆を挽いて、湯を細く落とすだけの時間が、今の俺にはある。ポタポタ、と黒い雫がサーバーに溜まっていく。

 

 オフィスには、俺一人だ。もう一つの席は空いている。机の端では、ピーポ君のぬいぐるみが三ヶ月前と寸分変わらぬ角度で重力と戦っていた。主のいない間も、こいつは律儀に落ちずにいたらしい。見上げた根性だ。だが、ぬいぐるみと二人きりのオフィスというのは、どうにも据わりが悪い。やかましい若造の声がないだけで、この部屋はこんなに広かったか。

 

 春野は今、停職中だ。職務中の暴力行為。あの屋上で、権藤真澄を殴った。たったそれだけのことで三ヶ月。殴ったのがバレなきゃ、何の問題もなかったんだ。残念なことにあの瞬間、空には報道ヘリが飛んでいた。春野が権藤真澄を殴り倒すところは、空撮カメラにばっちり抜かれていた。日本中の茶の間に生中継だ。これで揉み消せと言うほうが無理がある。テレビってのは、本当に余計なものばかりよく映す。

 

 その、殴られた権藤真澄はどうなったか。あの日のショックで緊急入院。診断は「極度のショック状態」だそうだ。笑える話だ。三年前、女とその子供をなぶり殺しておきながら、あいつはぴんぴんしていた。それが今になって、自分が殺されかけた程度で壊れる。人間の心ってのは、傷つけられる側に回って初めて、痛みというものを思い出すように出来ているらしい。

 

 

 

 俺はオフィスにあるテレビをつける。いつもは春野が暇だからとかそんな理由で勝手につけていたもんだが、最近のワイドショーはなかなか面白い。画面の中にいる俺よりも年寄りなコメンテーターどもが、光崎一家惨殺事件と権藤昇および裁判官殺人事件の原因や対策について激論を交わしていた。そう、三か月以上経ってもいまだ盛り上がっている。

 

 世論は、あのセンセーショナルな復讐劇を見て、光崎一家事件の裁判やり直しを求める流れになっていた。だが、一度無罪になった人間を、もう一度裁くことはできない。裁判のやり直しは有罪判決を受けた人間だけが受けれるもので、無罪判決になった犯人を再度裁くことは出来ないらしい。制度上、どうにも出来ないことが決まっており、民衆の行き場をなくした正義感は、当然のように権藤真澄への悪意へと流れ込んだ。

 

 メディアは連日連夜、彼を「隠蔽された殺人犯」として吊るし上げる。光崎の魔術がなくなっても、人間は人間で勝手に暴れている。光崎の力なんて、最初から要らなかったのかもしれん。皮肉なものだ。三年前あれだけ握り潰された事件が、今や日本中が知っている。権藤真澄の名前は、もう誰も忘れないだろう。ワイドショーでの今の議題は人質に取られた人間が犯人をビルから突き落とした、これについての法的責任は?という内容だ。

 

 その突き落とされた光崎善人、その遺体はどこからも見つからなかった。春野の殴打を捉えていた空撮カメラが、その一部始終も撮っていたはずだった。だが奇妙なことに、落ちていく光崎を追ったカメラに夕日が差し込んで、その先が白く飛んでいた。映っていたのは、ビルの縁から光崎の体が落ちるところまで。地面に叩きつけられる瞬間は、どこにもない。世の中はどういった反応かというと「誰も気にしていない」

 

 復讐を試みた愚かな男が落ちる瞬間さえあれば、みんなその先はどうでもいいのさ。当然、あの高さから落ちたら死んでいるだろう、その予測だけで実際に死体があるかどうかの確認までする奴はいない。警察だけが光崎の遺体が見つからないことを知っている。内部では遺体が出ないのは「強風で流された可能性」として処理された。無茶な理屈だ。人間は風船じゃない。風で飛ばされたなんて、そんなこと。だが、遺体が見つからないという一点だけは、動かしようのない事実だった。

 

 俺は調査に対して、超常的なことは一言も言わなかった。青白い手とか黒い世界とか言ったところで信じてもらえるはずがない。それに何より、あの男の最後を汚したくなかった。あれは、汚していい類のものではなかった。

 

 街は、あの屋上の日を境に、憑き物が落ちたように静かになった。あれほど沸騰していた人間どもが、何ごともなかった顔で元の生活に戻っていった。コンビニの店員は普通の声で礼を言い、交差点で胸ぐらを掴み合う男たちも、もう見ない。署内も同じだ。今朝すれ違った刑事課の人間は、普通の速さで頭を下げ、普通の声でおはようと言った。たったそれだけのことが、やけにありがたかった。だが、静かになった世界が、俺にとってきれいな世界とは限らない。

 

 

 

 時計を見る。九時十分。始業はとっくに過ぎているが、やつは来ない。今日はあの若造の復帰の日なんだがな。もしかして逃げたか、いい機会だと辞表でも書いているか。どっちでも構わん、そう思っているとオフィスのドアが、おずおずと開いた。三ヶ月ぶりの、見慣れた間抜け面が、半分だけ顔を覗かせている。

 

「遅刻だな。謹慎明けで勤務態度まで悪化して帰ってくるとは、大物だ」

「すみません、署の入口で捕まってて」

「捕まった? 人事か」

「いえ。最初は、斎藤さんに」

 

 カップを口に運ぶ手が、少しだけ止まった。

 

「斎藤か、何か面白いことは言っていたか?」

「それが、よく分かんないんですよ。『北島さんは来てるか』って聞かれて、来てますよって言ったら、急に黙っちゃって。しばらく考えて、『いや、いい』って。で、なんか僕の肩をぽんって叩いて行っちゃいました。北島さんに用事だったんじゃないんですか?」

 

 俺は答えなかった。斎藤の顔が浮かぶ。あの日、パトカーのハンドルを握って震えていた男。射殺命令を伝える役と、撃つなという気持ちを、同じ口の中で渋滞させていた男だ。

 

 今になって思う。そもそも、なぜあいつが拳銃を渡しに来た? 自衛隊から借りた銃に、本部直々の射殺命令。そんな大層なお膳立てなら、本部の人間が自分で持ってくればいい話だ。神山署のいち刑事課が、わざわざ受け渡し役を命令されるとは思えない。立候補したんだろう、あいつは。本部のやり方に逆らえないなりに、せめてその銃を自分が運ぶと。俺に拳銃を握らせながら、撃つなと願っていた。あいつなりに、この腐った流れをどこかで変えたくて。

 

 結局、俺はあの銃で誰も殺さなかった。発砲については、誰も何も言ってこない。それどころか、銃の存在ごと、最初から無かったことにされていた。「当たりませんでした、すみません」の一言で全部片付いた。射殺命令を出した事実すら、本部は認める気がないらしい。組織というのは、表面さえ磨いておけば、中身がどれだけ腐っていても美しい顔をしていられる。その、誰も裁かれない美しい組織の中で、斎藤一人が、まだあの車から降りられずにいる。三年前の清水の一発が、今もあいつの手の中で鳴り続けているんだろう。

 

「斎藤さん、なんか元気なかったですよ。北島さんが泣かせたんですか?」

「人聞きの悪いこと言うな」

「で、そうそう、斎藤さんとしゃべってたらその後も色んな人に捕まって。みんな、すごい褒めてくれるんです。でもなんか、変な感じで」

 

 春野が自分のデスクに鞄を置いた。ああ、そういうことか。普段なら、春野が挨拶されることなんてない。せいぜい「あの野郎」だ。それが今は違う。「いい一発だったな」「テレビで見たよ、スカッとした」そんな声ばかりだったのだろう。それくらい署内の雰囲気は楽しげだ。三年前の事件を知る連中は、皆あの無罪判決に腸が煮えくり返っていた。真澄への怒りは、ずっと燻っていたんだ。そこへ春野が殴った。「お前、やるじゃねえか」それが署内の総意だった。停職はやるべきことをやった代償として受け止められ、春野の立ち位置はほんの少しだけ変わった。でも目の前の本人はちっとも嬉しそうじゃないな。

 

「僕、暴行事件で謹慎してたんですよね? こんなに褒められるなんて、本当はただの休暇だったのでは」

「謹慎で間違いない。胸を張るな」

「……ちなみに、これからも悪そうな人がいたら殴ってみていいですか? また褒めてもらえるかも」

「やめておけ。責任を取るのは俺だからな」

 

 俺はそれだけ言った。本当はもう少し、気の利いたことを言ってやるべきなんだろう。お前は悪くないとか、あれは仕方なかったとか。だが俺は、そういう言葉を持っていない。口下手で申し訳ないが、これが俺だ。

 

 代わりに、淹れたてのコーヒーをカップに注いだ。一つを、春野のデスクに置く。もう一つは俺の二杯目だ。こいつは確かカフェオレしか飲めなかったか。知ったことか。俺は昭和の男だ、出されたブラックは黙って飲むものと相場が決まっている。警察官たるもの黒に染まるのだ。だから砂糖もミルクも、あえて渡さない。

 

「……北島さん、これ」

「冷める前に飲め」

 

 俺のさわやかな笑顔に気圧されたのか、しぶしぶと春野がカップを両手で包んで一口啜り、途端にオエッと舌を出した。お前もいつか、俺みたいなダンディな男になれるといいな。

 

「……光崎さん、助けられなかったですね」

「そうだな」

「僕、この三ヶ月、ずっと考えてたんです。もっと何か出来たんじゃないかって。終わってから、後悔ばっかり出てきて」

「やれることは、たぶんやった。そう思いたい。たぶん、な」

「たぶん、ですか」

「ああ。たぶんだ」

 

 春野はしばらく黙って、それから、思い出したように顔を上げた。

 

「……北島さん。光崎さん、最後までブローチ持ってましたよね」

「ああ」

「あれ、どこ行っちゃったんでしょうね。光崎さんごと、消えちゃったってことですか。せっかく、二週間も探したのに」

 

 謹慎中で情報が遮断されているはずの春野が事件の情報を持っている。そこに少し違和感を持ったが、俺は答えなかった。答えを持っていないからじゃない。答えを、口にしたくなかったからだ。

 

 俺は知っている。あのブローチから、青い手が出てきたのを。光崎の左半身を撫でて、上へ引き上げていったのを。あれが春野が予想した通り、死んだ奥さんと娘さんの手だったのか、俺には確かめようがない。確かめようがないが、たぶん、光崎は満足したのだろう。それだけはなぜか確信に近い形で俺の中にある。あの男の最後の顔は、笑っていた。会ったこともない、本物の笑顔で。もう、今はそれだけでいい。

 

「……さあな。落とし物なら、いつか誰かが拾うだろ」

「拾った人、ちゃんと届けてくれますかね」

「届けるさ。落とし物は交番に。小学生でも出来る」

 

 くだらないやり取りだった。だが春野は、それ以上は聞かなかった。聞かないでいてくれた。たまに、こいつは妙なところで察しがいい。

 

 

 

 屋上で、最後に聞いた声がある。小さな子供の声だ。耳の奥で、何かを言いかけて、消えた。あれは誰の声だったのか。三年間、俺を悩ませてきた清水の息子の泣き声。高くて、細くて、不愉快な声。風呂でも、布団の中でも、静かになるたびに聞こえてきて、俺を責め立てた。お前のせいだ、と。

 

 だが、屋上で聞いたあの子供の声は、俺を責めなかった。責めるどころか、何か、労うような雰囲気だった。あの青い手が俺の体に触れたときの、あの優しさと、同じ手触りの声だった。清水の息子なのか。光崎の娘の声なのか。それとも、俺がそうあってほしいと願った、ただの幻聴か。分からない。分からないが、あの声を聞いて以来、俺を責め立てるあの泣き声は、ぴたりと止んだ。止んだが俺はたぶん、一生忘れない。忘れられない。

 

 光崎は、世間に家族を覚えていて欲しかった。なのに世間が覚えたのは、家族じゃなく、事件のほうだった。権藤真澄の名前は日本中が知っているのに、殺された二人の名前は、誰も呼ばない。世間が忘れていく母娘のことを、結局いちばん覚えているのは、俺くらいなものだろう。夜にみんなでケーキを食べたり、ケーキのろうそくは八本でピンク色のろうそくで、一本だけ少し斜めに刺さってた。息を吹きかけた時、左から三番目のろうそくが最初に消えたとか。一度に全部のろうそくは消えなかったので二回目に他のろうそくも全部消えて。『やった!』と陽菜が喜んで。その日の朝食は、妻の美咲が作った特別なフレンチトーストでした。卵二個、美咲は左手で卵を割りました。殻が三つに割れて、最初の破片は流し台の左端に落ちました。娘が着ていた黄色いリボンのワンピース「お父さん、かわいい?」と聞いてくれた時の笑顔。ケーキのろうそくを吹き消した時の嬉しそうな顔。

 

    人間がこの世にいたという証なんて、こういった記憶のささやかな所なんだろう。報道は、そういうものだけは決して映さない。光崎には一生、俺がお前の家族の話をしてやるなんて言ってしまったからな。俺だけは覚えていなければならない、そんな責務が残ってしまった。そう、忘れてはいけないのだ。

 

  ずっと俺の胸の内側には、名前のつかない苛つきがずっと住んでいた。認知しろ、名前をつけろと喚いていた、あの感情。今、それはもういない。代わりに、別の何かが、静かに座っている。温かくも冷たくもない、座り心地のいい何かだ。俺はまた、そいつに名前をつけられずにいる。心のどこかにあるこのしこりは、たぶん一生消えない。それは春野も、俺も、神山署にいる全員がそれぞれ抱えて生きていくんだろうな。

 

「あ、そうだ。忘れてました。ちょっと教えてほしいことあるんですよ!」

 

 春野が、思い出したように顔を上げた。なんだかキラキラと目を輝かせて、こちらを見ている。まだ君は謹慎明けで十五分くらいしか経っていない。ちょっとその顔をするには早すぎるんじゃ。

 

「刑事課と人事部の人に頼まれてたんです。北島さんに聞いといてくれって。捜査一課に戻る話、どうするんですかって。なんか、謹慎明けについて人事部と面談したときにその話をなぜか僕に言われまして」

 

 ほう。本部もしつこい。今度は春野を伝書鳩に使ったか。こいつを使えば俺に話が通ると思っているのか? この若造の言葉にそこまでの重みはないぞ。

 

「あー、あれな。断った」

「えっ。なんでですか。捜査一課って、北島さんがずっといた、すごいとこなんですよね? 警視庁本部の殺人担当の」

「今さら第一線に戻るなんて、面倒くさいだろ。鉄火場に逆戻りして、また徹夜で聞き込みか? ごめんだね。ここでコーヒー啜って、窓際で給料泥棒。これがいちばんコスパがいい。若者的思考だろ? 俺はまだ若いからな」

「四十五歳ですよね」

「うるさい。心は若いんだ。中身を見ろ、中身を」

 

 春野の言う通り、交渉人の仕事の後、数日たったころに警視庁本部から直接の通達があり、俺は警視庁捜査一課への復帰が認められた。ああ、これでピーポ君のカタログスペックを聞き続ける日常とはおさらばとなったわけだ。念願の鉄臭いサクラが狂い咲く花道に返り咲き、自信満々に大手を振って警視庁内を歩き回る事ができるわけだ。最高の人生だな。俺の人生が取り返せた。馬鹿真面目な部下のケツ拭きで三年間を棒に振った、そして新しい部下はぬいぐるみ狂い、ぬい狂いだ。

 

 しかし、意外なことに俺の口から出た返事はノーの一言だった。射殺命令を出してしまった警視庁としては自分のおひざ元で俺を監視したかったのだろう。焦った警視庁のお偉いさんは現職の捜査一課の面々を、わざわざ神山警察署の地域安全課に派遣してまで説得しに来た。

 

 古巣の人間にチヤホヤされるのは非常に気分が良かったな。俺がへそを曲げてかたくなに復帰を断っていると、痺れを切らした元同僚どもは、やれ俺が推薦したのに、やれ窓際族のままでキャリアが終わるだのあーだこーだ。戻ってきてほしいのか悪口を言いに来たのかも分からん。これだから言葉足らずのおじさんは嫌いなのだ。御年四五歳のピチピチな俺を見習うといい。

 

 そもそも部下が謹慎処分中だってのに、その間に別の部署に移るなんてあり得ないだろ。このバカの居場所を確保して、もしも異動するなら後任に引き継ぎや教育をして。それくらいは社会人としてやらねばならない。そうなれば早くてもまた三年くらいはかかるのではなかろうか。その頃には今の熱も冷めて、俺が捜査一課に返り咲く機会は永遠になくなるだろう。

 

 カッコいい男に、刑事になりたかった頃のあの俺に戻れる。だが、どうにも戻りたい気持ちが無くなっていた。不思議なくらい、これっぽっちも。あっち側は、もう、欲しくなかった。

 

 じゃあ、俺は何が欲しいんだ。その問いの答えを、俺はまだ持っていない。持っていないが、空っぽというわけでもない。胸の真ん中に座っているあの何かが、首をもたげ、思わず口が勝手に動き出す。

 

「……そうだな。俺も、結婚とかしてみようかな」

 

 俺はぽつりと呟いた。

 

「えっ! おじさんなのに結婚するんですか?」

「おじさんって何だおじさんって!」

 

 俺は春野の頭に、軽くげんこつを落とした。

 

「いたっ! 暴力はいけませんよ、北島さん!」

「うるさい。暴力謹慎野郎に言われたくない」

 

 春野が、少し笑った。三ヶ月ぶりに見る、こいつらしい笑い方だった。

 

「でも、急にどうしたんですか。前はあんなに、結婚なんてって言ってたのに」

「気分が変わったんだよ」

「気分」

「ああ。気分だ」

「ふうん。まあ、いいと思いますけど。子供とか出来たら、どうするんです。教育パパですか?」

 

 俺は窓の外を見た。九月の、高くて乾いた空。雲が一つ、ゆっくりと流れていく。何かの形に見えそうで、結局、ただの雲だった。なぜ、急にこんなことを言ったのか。自分でも分からない。今、ひとりでに口をついた。また、勝手に口が動き出す。

 

 

 

「「そうだな。娘ができたら、折り紙でも教えてやるか」」

 

 

 




以上で完結となります。
ここまで読んでくださって誠にありがとうございました。
描き切れて、本当に楽しかったです。
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