貴方だけしかいない   作:とらいあんぐるとらいあんぐる2

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1章?ずつ終わると幕間やらそれらの事を何話分か書く予定です
多分2とか3とか書くと思われの為に1と


幕間 坂柳有栖 1

私、坂柳有栖は絶対的自信があった。身体的問題はあれど知識や政略において上を行くものはそれこそ文字通り天才しかいない。

そう、私は天才....そう思っていた。いえ、今でも天才とは思っています

なんでも出来ると昔は思ってたのが覆った日が来た

その日から私の心は折れてしまった

 

「坂柳有栖です。よろしくお願いいたします」

 

「夢原優弥だ。よろしく」

 

最初、優弥くんを見た時は、見た目は他の女性からしたらカッコイイと思う部類だと言われるのだろう。ですが私にとっては恋愛事情など些事なこと

どうでも良い話でした

凡人が天才に手を伸ばすなど徒労に終わるのが大半

そしてこの男児もまた同じであろうと思っていた

 

「一人で寂しくないのか?」

 

「好きで1人になってますので。それに所詮ここにいる凡人は私の話についていけません」

 

「ふーん...って人間失格ってまた難しい本読んでるな」

 

私は目を見開いた。本来幼稚園児が読める漢字ではない。私が通ってる幼稚園は周りと歩幅を合わせるためお父様が選んだ幼稚園

それに挨拶を少し交わした相手がまさか表紙と内容を知ってるとは

 

「貴方は分かるのですか?」

 

「内容とかは知ってるよ。というかそういえば遊べないのか。その体だと」

 

「...はい」

 

静かに頷いた。彼は他の子供たちと違って理解しているようだった

そんな彼はやはりどこか他の人とは違う感じがしたのが私の印象です

 

「んじゃ、これから有栖の面倒見るよ。傍にいたら助かる面もあるだろ?移動とかも先生に頼るってのはいつもは難しいだろうし」

 

「よろしいのですか?それだとあなたの負担に」

 

「まぁ人生何があるか分からないし、こういうのはあってもいいんじゃない?」

 

そう、彼は言った。それからと言うもの彼の私への面倒見はよくなる一方だった

彼は私の歩行の邪魔になるものは避けて、歩くのにも細心の注意を払って、優しく手を握ってくれた。

そしていつしかその手があってたまらなく嬉しくなってしまった自分がいた

天才である私が、凡人の彼の行動を認めた。いくら凡人でも頑張った所で優秀止まり、駒は駒でしかない

私の大切な駒

 

 

 

しかし、私の....私と彼と喧嘩をしたわけではない。ですが、これ以上は私がダメになると判断して彼を突き放したのです。中学のある日

 

「もう、私の面倒を見なくて大丈夫です。私は一人で大丈夫ですので」

 

「でも、有栖...」

 

「これは命令です」

 

「ッ...分かった」

 

彼が去っていく、その背中に手を伸ばしそうになった。ここでグッと堪えてその日の夜、お父様に尋ねられた

 

「今日は優弥くんは来ないんだね。何かあったのかい?」

 

「...いえ、優弥くんと一緒にいると、私がダメになってしまうので」

 

「そうか...何か辛いことがあったらこの番号にかけなさい。携帯は渡しておく。その番号しか入ってないから」

 

「? はい」

 

分からず、お父様の言う通り携帯を受け取り中にある番号を見てまた閉じる

これで、良かったとその時は思った

 

翌日、私は壁に手をつきながらなんとか階段を降りることができた。十数分もかかってしまったのが私には体感1時間以上かかってしまったように思えた

 

通学路、杖を使っての移動はもちろん優弥くんも慣れてもらうためとゆっくりと練習はしてたのですが、倒れかける事がなんどもあり、何度も何度も壁にぶつかった。時には転けてしまうのではと不安になってしまう

教室につけば皆が優弥くんに見捨てられた...そう、言われた時私の胸がギュッと、いて、チクッと何かが突き刺さる感じがしてたまらなかった

 

彼は私の面倒を見ていない間は誰かの手伝いをいつもしていた

そして今日、本当にたまたまだろう。私ではなく、他の女子生徒の手伝いをしていたのを見て、涙が溢れてしまった

 

都合のいい女、私自身そう思ってしまうほどに...自分から彼を否定しておいて、彼が他の女性と接してるのを見るとたまらなく苦しくなる

病気ではないのに胸の締め付けようはと

最初は迷った。ハッと、思いお父様に渡された携帯を取り出し電話をかける。願いの念を込めながら

 

『もしもし?どちら様ですか?』

 

やはり彼だった。安堵と共に申し訳なさも出てしまう

 

「学校の屋上に....来てください。お待ちしてますので」

 

それだけ言うと切って屋上へ向かう。屋上に吹き注ぐ風は不吉な風なのか、はたまた幸運の風か。わからないまま

彼の返答で私は壊れてしまうかもしれない。いえ、もう壊れてるのでしょう

 

「えっと、有栖?用事って」

 

彼の、優弥くんの声が聞こえた瞬間杖を手放して飛びついた。無理をしたのは分かってる。でも、そうせずにはいられなかった。手紙を読んで来てくれた

それだけでも嬉しかった

 

「あ、有栖?どうしたの?」

 

「すみません...私が、私が悪かったです...だから...私を捨てないで....私から離れないでください」

 

これが私の、プライドが消え、彼に対する甘えが出た日でした

 

「分かったよ。"アリス"ちゃん。これからちゃんとアリスちゃんの事を見る。アリスちゃんをしっかりと任せられる人ができるその日まで」

 

彼は何も分かってないようでした。ですが今はこの関係でいいのです...この温もりがあれば今の私には何も...




坂柳有栖がなぜここまで執着してるかの問題点もあったと思うのでと早めに書きました
あとアリスちゃん呼びになった経緯も
原作キャラには分からないようにアリスちゃんの心の中での話なのでその辺はまた原作キャラは知りません。もしかしたらこういう事が〜というこをアリスちゃんが伊吹達に話すかもですが

さて....寝ます!寝て起きて感想やお気に入り増えてたら嬉しいな程度でワクワクしながら寝ます

みなさんこの作品が気にいただけているかどうか 《いなくても今後に影響はありません》

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