「ヒロアカ×スパイダーマンは二番煎じ感すごいし別のでやりたいな」

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第1シリーズ第6巻の解説を見る

「せや! グルーで短編書いてみよう!」←今ココ

※ちなみに続ける予定がないのでタグは最低限

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完全自己満です。
最近Youtubeでデルトラ解説やってる人を見つけたので、作ってみることにしました。


墓守の怪物グルー、または糸引(イトヒキ)延奈(エンナ)

――夢を、見ていた。

 

 

 少女に拾われた、ウミウシのような怪物の夢を。

 目は退化して光を感じ取るのみに留まり、耳は聞こえず、全身で動きを探知する。

 しかし、確かに少女に愛され、その墓たる洞窟を1000年を超えて守り続けた愛深き化け物の夢を、彼女は見ていた。

 

 (そう、か……。私か)

 

 そうだ。この怪物は私だ。あの怪物は、私の前世なのだ。夢の主は気づく。

 怪物の最期がどうだったのかは、彼女には分からない。逃げ出した3人の男女が開けた穴を、必死に塞ぎ、海水を押しとどめようと糸束を吐き続ける姿が、彼女の見た怪物の最後の姿だ。

 

 ……果たして、()()は最期の時まで少女の墓に寄り添えたのだろうか。

 

 ――場面が切り替わる。

 

 彼女は、怪物の守る墓、不帰なる『魔物の洞窟』にいた。

 

 (……っ!?)

 

 目の前を這いずり来るのは、無機質にして無慈悲なる墓守。牙持つ多眼、強大なる軟体。

 『グルー』。そう名付けられた、洞窟の主だった。

 

 (っ。く、来るな……!)

 

 彼女は拒絶する。当然だ、蜘蛛の動画を見て癒される人間が、必ずしも自分の目の前の蜘蛛にも同じ愛着を向けられるとは限らない。

 怪物の事情を知ったからと言って、目の前にその怪物が現れて冷静でいられるかは、また別の話なのだ。

 ……しかし。彼の怪物からは、洞窟に侵入した全ての生物に例外なく向けられるはずの殺意が、感じられなかった。

 

 それはまるで、懐かしいものと出会ったかのような。

 あるいは、いるはずのない同族と出会ったかのような。

 怪物が持っているとは思えない、『郷愁』の感情が、そこにはあった。

 

 (……そうか。私はお前で、そして『彼女』でもあるのか)

 

 少女……リトル・エンナ。グルーの主、育て親。その魂も彼女の一部であるらしかった。

 

 (そうなのか。お前は、私の中で……。

 自分の愛する親と、再会できたのだな)

 

 彼女は、グルーを抱きしめる。抱きしめられたグルーは、一つ泣くような咆哮を上げ、光となって消滅した。

 

 

 


 

 

 

 「っ!!」

 

 ガバリ。目が覚める。

 ただの夢……そう片付けるには、あまりにもリアルで、心を揺さぶる内容だった。

 個性因子が見せた、魂の記憶。そう言われても信じるほどに。

 だが、今日は雄英の入試。いつまでも夢に構ってはいられない。

 

 「……行こう。グルー」

 

 だが、それでも。あの怪物に一握の祈りを捧げる程度には、彼女もアレに感情移入したらしい。

 

 ――こうして、彼女、雄英ヒーロー科志望の糸引(イトヒキ)延奈(エンナ)は。

 墓守の怪物グルーの魂を抱えて、ここに完成した。




※続きません。

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