探索者とは
知ろうとするものの有様やありかを捜し求める人。
クトゥルフ神話TRPGに登場するのは
名前や見た目は自由で、
探索の理由は様々だ
平穏な日常を取り戻すため
世界を救うため
あるいは、己の欲望のため
だがどの探索にも、必ず「結末」が用意されている。
それはシナリオによって定められた――エンディングだ。
さて、そんな探索者は一般人よりも精神的・肉体的に強靭で、乱数や運命によって神話生物の関わる事件に巻き込まれるなど何かと運が悪い*1
…と言われがちだが
私は運の部分についてはそうではないと思う
探索者とは恐怖に立ち向かう使命を持った人間だ
彼らは関われないを選べない、
だから死ぬ気で立ち向かう
たかが人間如きが立ち向かっても何も得られないかもしれない
相対するは人智を超えた
抗った所で迎える
だけど
少なくとも
何もしなかったよりかは良い
そう信じ込んで
そうでもして希望を追い求めなきゃあ
真っ先に狂ってしまうからね
そうして物語を駆け抜ける意志を示した者を我々は敬意を持って【探索者】 と呼ぶのです。
さて
今宵お届けするのは――
ある神に魅入られてしまった、一人の男の物語。それも、長きにわたる旅路の最終章だ。
画面の前の皆様は、どうぞ軽食や酒でも片手に。
この哀れな男の末路を、ゆっくりとお楽しみいただきたい。
目覚めと門出、時折ネタ
世の中クソだ
普通に歩いているとある時突然人をガキの
何ならそんな奴らに魅了されて隣人を生贄にしてくるような
そんな世界の数あるクソみたいなイベントの中で一番クソだと思うのは……
「やぁ!今日も良い死に日和だね!」
この憎たらしいほどに笑顔な褐色肌の美少年*1が寝た瞬間の夢の中に出てくる事だろう
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男は目を覚ました
そこは自室では無く
壁、床、天井は目がくらみそうなほど真っ白
ドアや窓は見当たらない
熟練の探索者なら、あーはいはいいつもの白い部屋ね?とため息をつくだろうし
探索初心者でも一度くらい目が覚めたら違う部屋に居た展開は体験済みだろう
だが、男にとって、この理不尽な空白は自室の天井よりも見慣れた光景だった
服装は普段着、スマホも財布も愛用のタバコも…持ち物はなにも携帯していなかった。*2
そんな中で呆れた顔をしながら男がとった行動は……
「この世のありとあらゆる極刑を受けて苦しみもがいてこの世界から消えてなくなれ(この世のありとあらゆる極刑を受けて今まで殺してきた探索者に悔恨しながら苦しみもがいてこの世界から消えてなくなれ)」
「うーん、心からの罵倒!ゾクゾクするねぇ!」クネクネ
とりあえずへ
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「キモい、不快、汚物、醜い、この世が良くならない理由」
「最後のは人間の怠慢じゃないのかな?」
「
「んで、なんの用ですか?ニャルラトホテプ様」
男が美少年語りかけると一柱はニヤリと邪悪な笑みを浮かべ、気分が良さそうにルンルンで話しかける。
「うむ!その心意気だぞ人間!今回頼みたいしご「お断りですもう貴方のお尻拭きは嫌です」そうか!今回頼みたい仕事は分身たちが起こした不祥事の後始末だ!」「だめだこいつ話聞いてねぇ」
「分身が起こした特異点によって、存在し得ない人物や出来事が起こることだろう!そいつらを殺して、均衡を保ち続けろ!」
「当然受けてくれるよな?」
「…選択肢はYESとハイとOKしかないんでしょう?」
「
「…カメラ停めろ、一回シバく」
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「……とまぁ
「今回の世界は……ダイスケ!あれを見ろ!」
言うが早いか、ニャルラトホテプの姿がかき消えた。次に現れた時、その背には『祭!』の文字が躍る青法被、頭にはねじり鉢巻。どこから持ってきたのか、男の顔には黒縁の伊達眼鏡が勝手に張り付いていた。
「…もうやりませんからね」
男は伊達眼鏡をむしり取り、ニャルラトホテプへ投げ返す。
「ちぇ!釣れないの。まぁ今回行く世界はBlue Archiveの世界だよ。不祥事はいつもの
「面倒くせぇ…しかしブルーアーカイブかぁ……」
「ご存知?」
「…なんかミーム化してる奴らはなんとなく知ってるけどほぼミリしら状態ですね。田中角栄がいるとか何とか」
「うーん…大体そんな感じだね」
「しっかし嫌だなぁ…面倒くせぇ……」
「そんなに嫌?」
「どーせまた死ぬぐらいキツイ世界ですからね」
「……じゃあそんな探索者にちょっとした情報を」
嫌気が差して溜息をつく探索者に、一柱の神はヘラヘラした声を捨て、真剣なトーンで告げた。
「……ここが君の終着点だよ」
「……は?死ぬんかおれ?」
「うーん…多分?」
「なぜ疑問形…」
「まぁ頑張りな、いつも通り死ぬ気でやれば何もしないよりもいい未来になると思うよ」
「しかもなんと今回の仕事では
「……」
「なんだ?そんな渋い顔して、嬉しくないんか?」
「貴方が優しくるのなんて絶対に裏があるじゃないですか」
「…まぁまぁまぁ」
「あぁ、帰りてぇ」*3
「んじゃ、その世界の常識とか主要人物、特筆すべきことはいつもの紙でやるから」パン
一柱は軽く手を叩き、地面へと手をかざす。すると男の真下に魔法陣が描かれ光り始める。
「あぁ、ちょっと待って下さい」
「またぁ?何?」
「…貴方が死ぬというなら多分最後になると思うので、言っておきます」
男は少しの間を置いて、言葉を絞り出した。
これが最後になるのなら、言っておかなければならない…そう考えたのであろう
「私の命を救っていただきましてありがとうございまいた。その恩は多分返しきれてるぐらい迷惑かけられたので感謝の気持はありません」
「ないのかよ」
「でも救われたのは、本当なので」
神は少しだけ意外そうに、そして楽しそうに目を細めた。
「……まぁ僕も君の人生観ててとても楽しかったよ。君たちが重要視してる「倫理観」とやらも学習できたしね」
「そのせいで貴方絡みの
「…それじゃさよならです」
「…あぁさようならだ」
別れを告げる挨拶を終えると下に引かれていた魔法陣がより一層輝く、すると脳にガツンと衝撃が走り、徐々に意識が保てなくなってくる
脳にガツンと衝撃が走り、意識が遠のいていく。
このまま良いように使われるのは癪だ。一矢報いてやろうと、探索者は渾身の力で中指を立てた。
(少しはイラつくだろうか…)
だが、視界が消える間際に見たのは、全く同じポーズで中指を立て返す邪神の姿だった。
まさかの同類かよ。
そう毒づくのを最後に、男の意識は暗転した。
「……我が使徒へ邪神の加護があらんことを」
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目を覚ますとそこは何処かの裏路地だった。手には1枚の小さいポストカード並みの紙が握られており、二日酔いと船酔いを混ぜ合わせた気持ち悪さが頭の中を反響し合う
(…キモチワルイ…が誤差だな)
そう思い探索者は紙を開く、すると仲は何も書いておらず只々純白の紙であった。
だが開いた途端に文字列が浮かび上がり、とてつもない勢いで脳内へと吸い込まれていく
キヴォトスの地理、常識、そして「色彩」という名の滅亡の予言
その全てが探索者の頭の中へと入っていった。
「ガッ……アッ…」
「ふー……なるほどな」
それが何分か続き、完全に文字列が浮かび上がらなくなった頃、男は落ち着いた雰囲気を纒い一つのため息をつき
「…結構倫理観ヤバいな?この世界」
キヴォトスでの倫理観へ苦言を呈すのであった
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(……とりあえずシャーレで雇ってもらって護衛として
頭の整理を終え、キヴォトスでの日常を知った探索者は超重要人物、シャーレの就職へと次の目的を定める
だがそれにはとてつもなく高いハードルがある
その中の一番高いハードルは「現在経歴も住民票も何もない不審者を連邦捜査部という超法的機関が雇ってくれるか?」というとてつもなく高いハードルがあった。
「……」
「いや、むりじゃね?」
「………そしたらつたら、持ち物チェックのお時間です!さぁ今回ちゃんと持ち物は全てあるのかなぁ?」
そんな現実から目をそらすように自分の持ち物を確認するべく右手に嵌めている指輪を触る。
探索者は右手の指輪の内側に、左手の指を滑り込ませた
それは物理的な指輪のサイズを無視した、あり得ない動作だった。
それは宝石が飾られた装飾品などでは断じてない。鈍い黒銀色をした金属は、まるで超高温の炉で焼かれ、そのまま炭化したかのような、荒々しく、かつ重厚な質感を持っていた。表面には、無数の微細な傷が複雑に重なり合い、それが名伏しがたい、不吉な幾何学紋様を描いている
何より奇妙なのは、その構造だった。
指輪は精密な機械時計のように三つのパーツが重なり合い、男が指を動かすたびに、カチ、カチ、と重苦しい金属の摩擦音を立てていた。
探索者は、中層のパーツから漏れ出す、灰の中に埋もれた炭火のような赤黒い色を親指でなぞる。
指先が触れた瞬間、指輪の隙間がカメラの絞りのように開き、その奥に潜む画像が顔を覗かせた。
「ウォーチwッチw指のウォッチをウォッチするウォッチw」*5
(…虚しくなってきた)
「…ちゃんと家にあったアーティファクト*6も全部ある!通帳内は……一、十、百、千、万、億…ありゃ?
……これNISAと株も換金されてね?」
(という事は……もうあの世界には戻れないのか?)
「…死ななきゃ帰れる。そう信じるしかないな」
(……じゃあ次にやることは…
「先生への接触…」
先生着任まで、まだ少し時間はある…就任時でその時に接触……いや、それよりも……アビドスで……それだったら……ブラックマーケットあたりか……カイザーは論外として……
………!)
頭の中で「厄ネタ」を整理していた探索者は、
「ブラマにコインランドリーを作ろう」
目的地へ向かって駆け出す。
探索者の送る、ゼロから始める「青春」の記録が始まった。
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人物紹介
探索者
ニャルラトホテプに救われた哀れな人間、元々はただの中小企業に勤めるクトゥルフ神話の事をそこそこ知ってるサラリーマンであったが、ある日事故で死んてしまう
だがそこをニャルラトホテプに救われ、転生という形で狂気の世界へと赴くことになる。
ちなみにその事故の元凶は別人格のニャルラトホテプであり、その話を聞いた瞬間に中指をたてた。
その後、ニャルラトホテプや他の神々との邂逅し、気に入られたことにより、神々が何か問題を起こした別の世界への活動を許され、コマとして使われている。
格好は常に緑色のスーツを着ていて、首には勾玉がかけられており、腰には2つのポーチがつけられている。
ニャルラトホテプ及びナイアルラトテップ
「千の顔を持つ道化」「外なる神の代行者」「大体の黒幕」の名称でお馴染みのクトゥルフ界のトリックスター
外なる神の中で唯一自由に動く事が出来、自身が仕える神の意志を果たすため、けれどその意志をも嘲笑い私情も踏まえて動く姿はまさに「歩く混沌」
特徴として、化身ごとに異なる能力、姿、性質、性格をしているため同じく化身は一人としていない
今回現れたニャルラトホテプはその化身全てを管理、司る本体である。
だが本体でも化身に何か命令したりすることは無く、ただ、化身やほかの神のせいで別時空の運命がねじ曲がっていないか、などを監視する役割である。
探索者からの評価は「全体で見るとクソだけど本体はまだマシな方、ちゃんと考えて最低限の情報は渡してくれるし、
アーティファクト
ただの手紙
探索者の手に握られていた白い手紙
効果としては「初めに開いた人物に手紙に入っていたの魔力を流し込み、感情や伝えたいことを直接脳に流し込む」といったもの
ちなみに今回探索者が知った情報は
・キヴォトスの基本的な情報(地理や常識、法令など)
・キヴォトス人と外の大人の違い
・ここにいる大人と呼ばれる人物達にはロクな奴がいない(カイザーやゲマトリアなどの情報もここで入手)
・その中でも先生は別ベクトルで狂っており、生徒(キヴォトスの未成年)のためなら命を貼る頭狂い鳥である
・このキヴォトスでは約1年後に色彩という名のクトゥルフ的なやつが襲来し、世界を滅ぼす
・それを阻止するためには「先生の成長」「AL-S1の成長と魔王としての役目の放棄」「エデン条約の破壊」「真エデン条約の締結」「全生徒の生存」「プレナパテスの討伐」「先生の生存」「アロナの覚醒」「ベアトリーチェの討伐」が必要である(上記についてはまた追って情報を追加する)
・半年後に先生という人物がキヴォトスに就任し様々な事件を解決していく
・先生が初めに向かうのはアビドス高校であり、そこでは多額の負債を抱えている
・負債元はカイザーコーポレーションであり、利子のかさ増しで違法な借金を押し付けている
・カイザーコーポレーションの目的はアビドスの地下に埋まっている宝を回収することでありゲマトリアの黒服という奴と手を組んだ。黒服は小鳥遊ホシノという少女を飼い殺すつもりである
・今回は、運命に大きな変化はなく、いきなり神が出てくるなんてことはないだろう
・先生に接触する場合、生徒を蔑ろにする発言はさけるとよく、できる限り早めの方が取り込まれやすい
である
探索者が最初に手にしたアーティファクト
指輪の内側に指を通し、明確なイメージを伴って念じることで、亜空間へと物質を出し入れすることができる
収容された物質は劣化・変質の影響をほとんど受けず、半永久的な保存が可能である
収容にはいくつかの制限が存在し、生物や極端に大きな物体は基本的に受け付けない
ただし、その基準は曖昧であり、術者の認識や状態によって例外が発生することがある
内部容量には明確な上限が確認されておらず、探索者自身も把握していないし、現時点において、収容量の限界に達した事は無い。
さてさて、いつも通り紙でゴミでクズのお告げで唐突に厄ネタに突っ込んだ探索者
果たして自らの目的である世界の均衡に保つことはできるのか?
ニャルラトホテプが言っていた終着点の意味とは?
頑張ってエタらないようゆっくりと亀みたいな投稿ペースで描いていこうと思います
コメントはモチベになるので書いてくださると嬉しいです