Fate/stay night―Innocent 作:Saika
◆〈第1話〉 Part1
Side弥音
「…ん」
目が光を捉えてくる。
人の気配――
「――お、起きたかマイマスター?」
誰か男の人の声がする…って男!?
「っだ誰!?」
「だれってアンタのサーヴァントだが?」
飛び起きて目を開くとそこにはやや長身で紅い目をした少年?いや青年?が立っていた。
「…あ」
段々と意識を失っていた事を思い出してくる。私は昨日サーヴァントを召喚したのはいいが完全に魔力切れを起し気を失ったのだ。しかし、私は地下室の講堂にいたのに何でベットに?
「なんで私ベットに居るの?」
男は笑い、
「そんなん俺が運んだからに決まってるだろ」
「何かしてないでしょうね?」
男は心外だと言うように顔をしかめて否定した。
「そんなことやるわけないだろ、少なくは俺より年下の女の子に」
お、意外と良心がありそうだ。
「でだ、アンタが俺を呼んだ魔術師でいいなだな?」
「ええ。私があなたを召喚したのよ」
ところで、このサーヴァント少し若すぎはしないだろうか?どう見ても二十は過ぎていない。
「あなたって一体何歳ぐらいなの?」
男はうん~とうなって
「俺があそこで過ごしたのが少しなら、恐らく18歳だ」
――え?18歳って私と一才しか違わないじゃないか。
「あなた、本当に過去の英霊なの?」
「いや、少なからず過去の英霊ではないな。今って西暦何年?」
「今?ちょうど2000年だけど」
「なら、過去じゃないな、俺のいた世界は世界歴2090年代頃だからな」
未来?未来からサーヴァントが召喚されることなんてあるの?
「…未来と言う事はこの土地での知名度は完全にゼロね…」
私のサーヴァントは『何のことだ?』とたずねて来る。
「知らないの?サーヴァントはその土地の知名度によって力が変わったりするの」
ほ~と頷くサーヴァント
「あなた本当に分かってる?」
「ああ、つまりはここで知られていないサーヴァントは力を出しにくいという事だろ?」
…一応は理解しているようだ。
「けどなぁ、あんまり元の世界と変わらないな、これといって」
「そう、なら良いけど」
「ところでさっきのアンタって言うのやめてくれない?私の名前は界斗 弥音て言うの。呼ぶなら弥音にして」
男は少し驚いて『ああ』と頷いた。
「で、あなたの真名(しんめい)は何ていうの?」
私のサーヴァントは少し困った顔をして――
「日本名とイギリス名。どっちがいい?」
これにはおどろいた、
「あなた名前が二つあるの?」
「ああ、二つとも言うと、一つ目はアビス・エル・レディア。二つ目は黒童 煌芽(くどう こうが)だ」
思ってたより普通の名前が出てきた。
「あなたはどっちの名前で呼ばれることが多かったの?」
「前者のほうが多かったかな」
「なら、アビスで良いわね?」
頷き私のサーヴァントは『ああ』と答えた。
「それで、あなたのクラスは何?何のサーヴァントなの?」
「いや多分セイバーだとは思うぞ」
アビスは自信なさげに答えた。
「は?多分って何よ多分て!結構重要なのよそこ!」
アビスはさらに自信なさげにして――
「そうは言ってもなー俺が一番使っていた武器が剣だからセイバーだとは思う」
私は結構不安だった、なのでラインまたはパスと呼ばれるマスターとサーヴァントの間にある繋がりをとうして情報を得てみた。
「…へ~確かにセイバーのサーヴァントね。筋力はB、耐久は地味にB+『地味にはひどいな』、敏捷はA、魔力はC、幸運はDってどんだけ運ないのよ、で肝心の宝具は――B+、ん?」
何か興味深い事が記されている。
「宝具は段階により変化?なにコレ?」
「その内わかるさ」
「なんで答えないのよ?重要だって言ったでしょ?」
「と言われても実際見て戦闘時にその情報を見てもらったほうが早いと思うぞ俺は」
と返された。
「まあそこはいいわ。今回の私の召喚でこの聖杯戦争にはサーヴァントが七騎揃ったはずだから教会に申請に行かなくちゃね、それにあなたはどうもこの聖杯戦争の知識が不自由なようだし?」
「済まないなマスター、何分死なないままこちらに引っ張られてきたわけでな」
死なないまま?英霊は死んでから英霊になるはずなのに
「どういうこと?あなたは元居た時代では死んでいなかったってこと?」
「ああ、寝て起きたら知らない空間にいて光らしきものから少しだけ説明を受けてすぐに弥音に召喚せれて今に至っている」
何なんだろうこのサーヴァント色々と無茶苦茶すぎる。
「はぁ何なのセイバーを呼び出せたの良いけどなんといいますか…」
アビスは私の前で苦笑して『まあ頑張って生き残ろうぜマイマスター』と言っていた。
「じゃ行くわよ、霊体化してついてきて」
「ちょっと待ってくれ、俺は何故か霊体化できないんだが?」
どういうことだろ?
「まさかアビスあなたが死んでいないから?」
「まあ多分それが一番の理由だとおもうが…」
ではどうすればいいんだろうか、サーヴァントは外見は完全に人間なので怪しまれることはないが――
「いかんせんその軍服っぽいのじゃね」
「この服か?それなら心配は要らない。こうするだけだから」
「All fillre tyonze reizum― Generate(素粒子分解、再構築開始―展開)」
詠唱の意味は次回で!