聖戦士シャーロイル~名探偵になりたかったのに、何故かヒーローになってしまった~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第2章:聖戦士とは
第10話 メギド


玲瓏(れいろう)

 

 事務所で偶然1人だったので。

 こっそり聖戦士の鎧を召喚し、身に纏った。

 

 そして俺は、英単語帳を開いてザっと読んでいく。

 ……暗記するつもりで。

 

 そのまま50頁ほど読んで。

 

 変身を解き。

 

 メモ帳に英単語を書き出していく。

 

 ……おお。

 

 すごい。

 全部覚えている……!

 

 想像通り、写真記憶の能力もあるのか。

 

 こりゃすごい……

 

 ひょっとしたら今の俺なら、英検1級取れるかもしれん。

 TOEICは難しいと思うけど……

 

 取り敢えず、暗記が出来たら取れる資格類は全部取ってみるかな……?

 

『……おい、ミユキ。聖戦士の力を使ってキミは何をしているんだ?』

 

 俺が色々事務所のデスクで考えていたら

 

 脳内のタケルさんが俺を咎めるような口調で話し掛けて来た。

 

(何って、俺の聖戦士の能力の有効活用だけど?)

 

 カメラに関わる視覚能力、記憶能力。

 こんなの、日常生活に活かすしか無いでしょ。

 

 するとタケルさんは

 

『メギドから授かった聖戦士の能力を、自分のために使うなど言語道断だ』

 

 苦々しく、そんなことを。

 

 ああ、またメギド。

 

 ……一応、聖戦士の使命を引き受けることにした俺は、そろそろその言葉を訊いておくべきかと思い。

 

(なぁ、メギドって何なの?)

 

 訊いたんだ。

 

 

 

『メギドとは、神だ』

 

 神……?

 

 タケルさんの説明によると……

 

 ナラッカたちは人類を喰い殺し過ぎて、あまりにも数が減ってしまったので。

 

 そうだ、断食しよう。

 

 そう思い、別次元に移動した。

 そうしないと絶滅させてしまいそうなので。

 

 でも、ナラッカたちが次元移動した後。

 どういうわけか、こっちの世界でその別次元からナラッカを召喚するワザが編み出され。

 

 その結果、こっちの世界にナラッカがやってくる事例が多発。

 

 それに対抗するために、人間の中で選ばれし者に聖戦士の鎧を授けて、ナラッカの脅威から人類を守る使命を与えたのがメギドなんだそうだ。

 

 メギドは自身を神であると言っていて。

 実際、神のように人間のためにナラッカと戦うための手段を与えてくれた。

 

 ……なるほど。

 

 そういえば、ナラッカもメギドを知ってるんだよな。

 タケルさんが倒されたときのナラッカたちの会話を思い出すと。

 メギドの下僕(しもべ)って言い方してたし。

 ということは、完全な第三者じゃ無いんだろうな。

 

 だから

 

(メギドってどこからやって来たんだ?)

 

 そう訊ねた。

 

 そしたら

 

『誰も訊ねていないらしく、僕も知らない』

 

 ……そういう言葉が返って来た。

 

 えっと……

 

 うん。

 多分だけど……

 

 畏れ多いとかで、訊けないのかもしれないな。

 あなたは何処から来たのですか? って。

 もしくは訊こうとしたら、訊いてはいけない空気を出して来るとか。

 

 ちなみに会ったことはないらしい。

 タケルさんの師匠もだ。

 

 ……どこにいるんだろうねぇ……?

 その、メギドって存在……。

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