ウルク産地のアルトリア顔の女神様   作:へっぽこ女神

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序章 召喚されたポンコツ
プロローグ 生きた死んだ召喚された


 

 

 

 

 気がついたら、空にふわふわ浮かんでいた。

 死んだのではない。生きてはいるが、人間のように地を歩くことをしなくても良い存在になっていると気づいただけ。

 性別は決められてはいないが、肉体としては女性に近いものとなっている。

 

 それになにより、顔が問題だった。

 

 

(アルトリア顔系列じゃん……)

 

 

 セイバーっぽいけど、それよりは幼い表情をした顔。金髪碧眼の女の子。そんな存在がふわふわと浮いている。

 

 試しにと国っぽい所へ近づけば、彼らは私を神と呼んだ。

 女神様、太陽の神様、シャマシュ様────。

 

 

 キラキラと光ってる私が太陽の神と彼らは言う。

 モフモフの羊みたいな変な同類を見つけたので聞けば、私は太陽神で合ってるという。

 権能は同じものでしょう、共に仲良くしましょうと胡散臭いことを言われたけれど……。

 

 うっすらだけど、私には記憶がある。

 アルトリア、fate、運命、そして聖杯戦争。

 己自身には記憶が無くとも、ここでの厳しさは分かる。

 

 それと私が生きてる時代がウルクで、神と人間の子たるギルガメッシュが生まれるずっと前だと。

 

 

(どうやって過ごしたら……)

 

 

 とりあえず役割の通りに生きてみるか。

 人々は神を望んでいて、共存することで出来た世界だから。

 

 

 

・・・・

 

 

 

 神って滅びた方がマシかもしれない……。

 

 人をオモチャ扱いするわ、国を滅ぼしかけるわ。

 口には出来ないことをいっぱい見てきた。特に神との喧嘩だ。

 

 人々は生きることに精一杯過ごしているのに、神々がそれにちょっかいかけて全てを無駄にさせては笑い話にする。

 たまに権能を見せつけて神の威厳を見せつける。そうして人々を神に依存させる。なんだこれパワハラですか?

 

 ギルガメッシュが生まれてこなければ、このまま人間は生き人形のように意思の無い存在へ作り替えられていたかもしれない。

 

 いや、神にも良いところはあるし、尊敬される部分があるのは確かだけど、若干の愉悦成分のせいで妖精より質が悪いことをしてくる。

 

 とりあえずやる時はやってくれるギルガメッシュ王を信じ、彼の全てを守り抜くと決めた。

 私が滅びることになろうとも。神を滅ぼすきっかけとなっても構わないと。

 

 前世のことなんてすっかり忘れて、女神として生きた。

 

 そうして全部終わらせて、ギルガメッシュに全部任せて決別へ至った。

 いつかはシャマシュという名前も忘れ去られるだろうと。

 

 

「霊基安定、確認しました!」

 

 

 閃光、満たされる空間、3本の白い稲光。

 何処か見知らぬ室内。何処か神秘を感じられるけれど、隅っこに虹色の石が山積みとなった異様な光景。

 

 目前にいるのは、二人の子供。

 無垢な目をした少女と、ワクワクした様子の少年。

 

 

「……あなたが私のマスターですか」

 

「は、はい! よろしくお願いします!」

 

 

「やりましたね先輩!」

 

「うんやったねマシュ! アルトリア呼べたからこれでギルガメッシュ王に怒られずに済むよ!」

 

 

 何かちょっぴり無害そうな雰囲気の彼らにサーヴァント名を間違えられた件について。

 

 

 

 

 

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