ウルク産地のアルトリア顔の女神様 作:へっぽこ女神
「こんにちは。輝ける羊、ドゥムジです」
「知ってますがっ!!」
毛を刈り上げてその密かに所持している写真集を奪おうと太陽のごとき炎を射出する。
しかしそれを素早い動きで跳ねたドゥムジが、その金色の輝ける毛を軽くチリチリにしつつも声をかけてきた。
「攻撃をしても無駄です。ウールに守られている私。散財をしても意味ないでしょう」
「むっ」
……まあ、ドゥムジならいつでもやれるか。
ギルガメッシュが私を使う必要があるほどにトラブル発生してるわけだし。
「……ギルが私をここへ送ったのにはわけがあるな?」
「元を辿れば貴女の責任。裁判では敗訴確定のシャマシュになるでしょう」
「どういう──」
ドゥムジの言い方はいつも時間がかかりすぎている。面倒な話し方をするし、たまに発音が良すぎる意味不明なことを言うし。
しかしながら理解した。
この冥府──否、冥界は縦穴に広がった虚無となりつつあること。
ネルガルの暗躍によりエレシュキガルが取り込まれ、消滅しかけていることを。
「エレシュキガルは良い女神ではありましたがそれでもやはり、神が消滅するのは良いことでは?」
「まさに脳筋。ギルガメッシュ王との決別に寂しい思いをしているからと八つ当たりをするのは良くない。そんなことを思う羊、ドゥムジです」
「……別に寂しくありませんが」
「図星ですね。重い愛。二度と会えないと悲嘆し消滅を選んだからこそ分かるポンコツっぷり。いつものことでしょう」
「燃やします」
くそっ、無駄に素早い!
おのれドゥムジめ。あとで覚えていろ!
「そんなことより、ネルガルがどうかしましたか? ──ああ、なんとなく分かりました」
シャマシュという存在たる私は、この世界では見た目から女神と思われてる所はあるが、別に性別があるわけではない。
アルトリア顔のせいか、それともこの世界で生まれた私がバグったせいなのかはしらないが。
男神としても、女神としてもどちらにもなれるだけだ。
そして太陽神である私とある意味で同一視されているのがネルガル。
死の太陽としての側面があるネルガルと重ねられてしまってるからこそ、その影響力は強い。
カルデアに私がいることにより太陽の力が濃くなり、詰んでしまうかもとギルガメッシュは見たのか。
「ここで私のやるべきことはネルガルの打倒ですか?」
早く帰ってギルガメッシュの守護を──看病をしたいのだが。
というか何で私はサンタの格好を?
「シャマシュとしての力がまだ強いようですね。これではネルガルの力を強めてしまう。私からも贈り物を授けましょう」
ふわりと、牧草のような匂いがまとわりつく。
「シャマシュ────いえ、シャマシュ・サンタ・リリィ」
身体が小さく、七歳ぐらいの赤い衣装をまとった姿に変質して────
「アルテラ・サンタと共に冥界へ行くと良いでしょう」
ところでシャマシュのゲーム的プロフィールを読みたい人いますか?