ウルク産地のアルトリア顔の女神様   作:へっぽこ女神

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アンケートの結果、夏イベントとなりました。よろしくお願いします。







第一章 ノリノリでやらかすポンコツ
第20話 退去前の夏イベフラグ


 

 

 

 何故か、作家サーヴァントや女性サーヴァント多数に目をつけられてる件について。

 

 

「だから私は恋愛的な意味でギルガメッシュが好きではないと言っているでしょう!」

 

「英雄王のためにわざわざ好みの身体になって召喚に応じたのでは?」

 

「それは私が……ポンコツだからっ……」

 

「ええ~本当にござるか~?」

 

「うるさい黒髭。そのヒゲ引っこ抜くぞ」

 

 

 思わず敬語が抜けてしまうほどに、このしつこい問いかけは五度目である。

 流石に善性サーヴァントが迷惑そうにしてることに気づいたのか謝ってきてくれた。

 

 黒髭もドレイクに引っ張られてどっかに行ってくれたし。

 ……いやまあ、引っ張られてという生易しい感じではなかったけれど。

 

 

「はぁ、ようやく逃げれましたね……」

 

 

 もう面倒なので退去してしまおうか。ギルガメッシュに会いにくくなってしまったし。

 そう思いつつマスターに最後の挨拶に向かいたいが何と言おうか悩む。

 マスターもマシュと共にワクワクと英雄王について聞いてくるんだけど、どこか優しく生暖かい目線なんだよなぁ。

 

 そうやって考え事ができるカルデアの誰もいない場所たる倉庫の隅っこに座り、隠れて一息ついていた。

 

 しかし不意に、豪快に扉が開けられた。

 

 

「あっ、ルーラーの私っ! こんなところにいたのですね! あなたの力が必要なんです!」

 

「どうしたんですサンタの私?」

 

「こっちに来てください!」

 

 

 その小さな手を引っ張ってきたサンタの私が連れてきたのは夜の雰囲気漂うバー。

 

 太陽の権能を持つ私にはあまり好まない場所だ。

 しかも酒の香りが漂ってきてるため、幼いサンタはもっときついのでは────。

 

 

「やぁ、シャマシュ」

 

「エルキドゥではないですか。どうかしたんです?」

 

「サンタのシャマシュがここのトリプルデラックスブリテンパフェが食べたいと言っていてね」

 

「一人では食べるのが無理だったのでエルキドゥにお願いしたんです……」

 

「サンタな私……」

 

 

 自分の欲望に素直になりすぎでは?

 シャマシュとしてあり得ない思考してるような気がする。

 ドゥムジになんか弄られたかもしれない。それか賢王のギルガメッシュ。

 

 ギルがやったのなら受け入れようと思うが、ドゥムジは駄目。

 私の思考を弄るとかギルガメッシュ以外にやられるのは嫌だから。

 

 

「そういえば、シャマシュは知ってるかい?」

 

「……パフェ食べながら話すのですか? ああいえ、別に構いませんが」

 

 

 静かに微笑んでるエルキドゥ。

 その片方の手には細長いスプーンが握られており、エビフ山よりも豪華絢爛な金ぴかフルーツパフェが高々とある。

 その山脈はとても厳しく険しそうだ。だが美味しそうでもある。

 

 サンタな私には一人では食べれないのも分かるがそれでも──サンタの先輩のアルトリアと一緒に来た時は全部食べられた? それ以外に友達がいない……はい。

 

 

「それで、話とは何ですか?」

 

「花のお兄さんって名乗ってた人からこれを貰ったんだ」

 

「それってもしやマーリンでは?」

 

 

 スプーンを持っている手とはまた別で、取り出して見せたその手には小さな細長いチケットのようなもの。

 

 書いてあるのは『サマーレース』という文字。

 

 

「今は冬ですよね」

 

「そうだね」

 

「カルデアからは退去する予定ですよね?」

 

「そうだね」

 

「誰がいつ開催すると?」

 

「イシュタルが賭け事をやるみたいでね。1日ぐらいならいいじゃないって特異点作ったみたいだよ」

 

「あの駄女神どうにかするべきでは?」

 

「串刺しだね、分かるとも」

 

「いざとなったらお願いします」

 

「分かったよ。……それと、ギルの蔵の一部がイシュタルに占領されてる件はシャマシュは知ってる?」

 

「はっ!?」

 

 

 思わずサンタな私を見ると、頬にクリームをつけつつも口をポカンと開いて驚いた様子。

 

 

「ギルガメッシュの蔵を占領?」

 

「燃やすしかないですねルーラーの私」

 

「丸焼きにして冥界に送るしかないですね、サンタな私」

 

「エレシュキガルが驚きそうだね」

 

 

 笑っているエルキドゥを見て、私の方を見たサンタなシャマシュ。

 サンタな私が閃いたようにその袋から聖杯を取り出してきた。

 

 

「何を────」

 

「イシュタルをぼろ負けにして泣かせる作戦を思い付いたんです、ルーラーの私!」

 

 

 キラキラ輝く聖杯が、更なる光に満ち溢れる。

 

 

「レースするならレーサーの姿で優勝してやりましょうね!」

 

「っ! 待てサンタな私! 今ここで聖杯を使ったらエルキドゥまで────」

 

「お着替えしますよルーラーの私!」

 

 

 

 その輝きは全てを変質させ────。

 

 

 

 

 

 





「成功しましたよルーラーの……わたし……?」

「喧しいぞ幼い私。貴様は少しその駄猪のような勢いを止めろ」

「あれ、口調がなんだかギルガメッシュに……それになんだか大人っぽくて、エッチな水着に……!?」

「面白いね、これ」

「エルキドゥも水着ですか!? 水着って女性サーヴァントのみでは!!?」

「それをいうならシャマシュも性別は女で固定されてないだろう?」

「まあ、そうですが……」

「行くぞ貴様ら。イシュタルの泣きっ面を拝みに行く」

「あの私どうなってるんです?」

「ライダークラスで、ギルの影響を強く受けた方のシャマシュかな?」



・・・

次話から別章開始となります。
高評価やお気に入り登録、感想などしてくれると嬉しいです!



追記。
本日はお休みします。
明日水曜日に書きますので、よろしくお願いします!


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