ウルク産地のアルトリア顔の女神様   作:へっぽこ女神

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第22話 イシュタルもう悪巧み止めとこう?

 

 

 

 

 

 レイシフトした先は、カルデアが真冬の寒空とは違い、気温が暑く真夏かと思える陽気な特異点。

 水着なサーヴァントがやる気充分にレース用のマシンを整備している。

 

 観戦者達はカルデアキッチン組が提供するおにぎりやら、ポップコーンやらを食べては誰が優勝するんだろうかと楽しそうにしていた。

 もちろん、賭けをしている悪いサーヴァントもいるにはいるが。

 

 

 そんな一方で、レース場の奥。特異点での立香の拠点となる機材だらけな部屋にて、椅子に座る藤丸立香とマシュ、その対面でプカプカ浮かんでいる自信満々なイシュタルがいた。

 

 

 

「ついにこの時が来たわ!」

 

「いや、無理なのでは……?」

 

「先輩、イシュタルさんはやる気満々なのですから、現実を直視させては可哀想かと……」

 

「ちょっとそこ聞こえてるわよ!」

 

「すみません!」

 

 

 今回は立香に事前に話していたイシュタル。

 レースにて、今度こそグガランナ召喚のために協力しろと。

 

 

「でもさぁイシュタル……たぶん今回のグガランナ召喚は無理なんじゃないかな……?」

 

「最初から諦めてんじゃないわよマスター! 前回は一人でやって……まあちょっと、いろいろと邪魔は入ったけれど、マスターもいるんだもの! 今回は絶対に成功するわ!」

 

「いや俺協力するってまだ言ってないけど……」

 

 

 むしろ敵対するべきでは?

 そう、立香は呆れた顔でイシュタルを見るが、かの女神はマスターの意見なんぞ聞かずに強気の姿勢を見せた。

 

 

「なんかすごく自信があるみたいだけど、俺が協力するって以外に何か対策でも考えてるの?」

 

「もちろんよ! 前回と同じ参加者しかいないでしょ! そいつら対策に──」

 

「シャマシュさんとエルキドゥさんも参加するようですよ?」

 

「んなっ……」

 

 

 うっかり参加者が新しく増えるとか思ってなかったような顔をしたイシュタル。

 その顔を見て、立香とマシュは今回も負けるのではという微妙な表情をする。

 

 しかしイシュタルは冷や汗をかきつつも負けず嫌いを発揮し、拳を握りしめて強く宣言したのだ。

 

 

「い、いいえ! まだいけるわ! エルキドゥはともかく、シャマシュはポンコツ! 金ピカがいなければあいつはやらかすに決まってるのよ!」

 

「いや、あのシャマシュが参加するってなると相当ヤバいんじゃ?」

 

 

 

 立香はギルガメッシュに似た雰囲気のシャマシュを思い出し苦笑する。それにマシュも頷いた。

 

 

 

「エルキドゥさんもやる気満々でしたし……」

 

「イシュタルを切り落とす気しかなかったよね」

 

「上等よ! あいつらがレース中に喧嘩売ってきたら退場させてやるんだから!」

 

「レース外は……?」

 

「レースが終わったらすぐにグガランナを召喚するんだから、シャマシュだろうとエルキドゥだろうと余裕で勝てるわよ!」

 

 

 結局はグガランナ頼りな作戦のため、やはり無理ではないかと立香は遠い目をする。

 

 

 

「……というか、レースに使うお金ってあったんだ?」

 

「ああ、それならサンタの方のシャマシュの袋からちょろまか……ごっそり……ちょっと、頂いたのよ」

 

「それってサンタ袋強奪事件でイシュタルがぶっ飛ばされてギルガメッシュ王に笑われてたあれのこと?」

 

「忘れなさいよそんな昔のことは!」

 

「いや、2日前の話なんだけど……」

 

 

 目線が泳ぐイシュタル。

 シャマシュとはいえ、幼い子を泣かせた罪によりイシュタルがボコボコにされた記憶しかない立香は、この女神反省してないなと察する。

 

 マシュも揃って冷めた目になったからか、イシュタルが猫なで声を出しつつ立香たちを見た。

 

 

「まあまあ、いいじゃないマスター? 宝石や黄金についてはサンタのシャマシュが何も言ってこなかったし、あんなにたくさんあるなら少しぐらい貰っても……ねぇ?」

 

「いや、ねぇって言われても……それに明日にはカルデアから退去なんだから、今グガランナを出されても困ると言うか……」

 

「また何かあった時にこの私を呼び出す機会が起きるかもしれないじゃない!」

 

「そうかな……?」

 

「あるわよきっと。その時の私はグガランナも使役してるスーパーイシュタルよ! 金ピカに負けない高性能で登場してやるわ!」

 

「んー。いろいろ言いたいことがあるけど、スーパーイシュタルって名前格好いいね! 戦隊とかで出てきそう!」

 

「先輩、話題がそれてます!」

 

 

 マシュの声にハッと我に返った立香。

 そうして、ふと思ったことを口にした。

 

 

「そういえばイシュタルさ……シャマシュはギルガメッシュ王が関わってなかったらポンコツだって言ったけど」

 

「ええ、言ったわよ。……そういえばあいつ、金ピカに関わった方がポンコツだったわね。どっちにしろシャマシュになら勝てるわよ!」

 

 

 やけに自信満々なイシュタル。

 

 ポンコツモードが続いたし、カルデア裁判所にて醜態晒した弱点だらけの今のシャマシュなら勝てると高笑いする。

 

 

 

「賢王から聞いたんだけどさ、シャマシュのサンタの袋は王の蔵と繋がってるみたいだよ」

 

「えっ────ちょっと待って。それ嘘でしょ?」

 

 

 ギルガメッシュに関して何かを損なった場合のシャマシュはやばい。

 そうウルク的に認識してるイシュタル。

 もちろん立香もマシュも同じように思っていた。

 

 サンタの袋強奪事件で、イシュタルは金銀財宝と宝の山を手にして、それをレースの資材に使った。それはもう使い込んだ。

 

 つまり、ギルガメッシュの財宝を勝手に使ったも同じこと。それをシャマシュが知ったとすればどうなるか……。

 

 サンタのシャマシュが自分のせいだと自滅を選ぶかもしれないが、あれは──あの神はハンムラビの原点。

 ギルガメッシュの財宝を強奪したのはイシュタルであれば、イシュタルのグガランナ召喚を潰しに来るのは確実。

 

 

 今のシャマシュは確実にポンコツじゃないだろうと。

 

 

 

「ちなみに今回のシャマシュ神は先輩のお言葉を借りるなら『マジギレ』らしいです」

 

「立香アンタどうにかしなさいよ!」

 

「いや、無理なのでは……?」

 

 

 

 遠い目をする立香を揺さぶるイシュタル。

 

 今回もフラグ満載なイシュタルに、マシュは立香が怪我しないよう見守りつつ冷や汗をかいたのだった。

 

 

 

 

 

 

 






【サーヴァントステータス】

クラス:キャスター
真名:シャマシュ・サンタ・リリィ

絆レベル1
身長/体重:125cm・23kg
属性:秩序・善・天
性別:不明
少年のような、少女のような声をしたシャマシュ。赤いワンピースに似たサンタ服を着ているが、そのスカートの下はついてるかもしれない。



絆レベル2
もともと神としての自覚が無かったウルクの守護神。かつて、人に寄り添い。人と共に生きて、死んでいく人々を見送った日々を忘れぬようにとその身を削り、彼らに幸福を与えてきた。神々にも騙される純真無垢な神であった。そのおかげで権能が削りに削れてウルクの守護神たるシャマシュが消えてしまう寸前までいったこともあった。ギルガメッシュに出会い、彼の生き様を見て全てを捧げることを決意。ウルクとはギルガメッシュにありき。
人としての自覚ではなく、神としての自覚が出てきたのはギルガメッシュに出会ってから。ゆっくりと成長してきた心は育ちきる前に、王との決別となって消滅への道へ進んでしまった。
そのためシャマシュの本質は幼く無垢な子供である。
ギルガメッシュとドゥムジにより身体が子供のサンタとなったシャマシュの野望とは──。


絆レベル3
サンタとなったことで太陽神としてではなく、ウルクの守護神としての側面が強くでている。太陽神としての力は打倒ネルガルのため、敵が強くならぬようにと弱め。
守護神として幸福の付与を使命としている。
第一目標はギルガメッシュの願いたるアルトリアのサンタオルタに会ってギルにプレゼントを渡してもらうこと。シャマシュが泣いても拒否しまくる黒いサンタによりその願いは叶わない。仕方ないのでアルトリアに似た自分の笑顔をプレゼント。もちろん偽物はいらん。シャマシュはシャマシュであろうとのこと。その柔らかい頬は引っ張られる運命にある。
幼い内面が強く出ていて、素直にギルガメッシュ大好きがたくさん出ているため王様ご機嫌。子ギルには頭を撫でられ、アーチャーのギルガメッシュと共に調子に乗り、キャスターのギルガメッシュに説教される。
プレゼント襲撃! お前にもプレゼントだ!! ガルラ霊にも黄金をプレゼント!!
黄金やら宝石やらをばらまいてるのはアーチャーなギルガメッシュの行いのせい。子供ってすぐ真似するよね。
そしてこのシャマシュ、肝心の写真集については忘れているようだ。




霊基再臨

第一段階
「残念ですが、私の服は脱げませんよ。脱いだらサンタでは無くなっちゃうので! 変わりにサンタの袋が豪華になります!」


第二段階
「では次は帽子を豪華にしますね!」

第三段階
「ふふふっ、まだまだ私は強くなりますよー!」

第四段階
「残念ですが服はぜーったいに脱ぎませんからね! ギルから脱ぐなと止められてますから!!」



召喚時
通常時
「とっても珍しいサンタなシャマシュですよマスター! ギルにいっぱい褒められて、ドゥムジからたくさんの権能を返して貰いました! 私はすごく価値が高いのでたくさん使ってくださいね!」

プリテンダー召喚後
「こんにちは! 本来の私はここに──えっ、あの私がまだいるんですかマスター……それは、退去させましょう! ギルに呆れられてしまいます!」



マイルーム

共通
「サンタの袋には何がつまってるのか、ですか? 愛と勇気と希望ですよ……なんてね。えへへ、冗談です!」

共通
「何が出せないのかと聞かれても……欲しいものを考えながら袋に手を入れると普通に出てくるので……権能のおかげですかね?」

共通
「ギルの蔵の一部が私の袋と繋がってる? ……あはは、何を言ってるんですかマスター。ギルはこの世の全てを手にした王。私の王様が大事な蔵の一部を袋にして渡してくれるわけないですってば!」

共通
「本来の私ってあんなにポンコツでしたっけ? ……いえ、私が特別なサンタのせいでそう見えてるだけですよね?」


イシュタル対象
「最近イシュタルが私の袋を狙ってくるんです……なので、カルデアのキッチンにいるエミヤさんの所によく避難してるんですけど……最近はキッチンにも強襲かけてきて困ります……」

エレシュキガル対象
「私達が救いあげた女神。……いえ、救いあげたというのは傲慢ですね。彼女がこのカルデアで草木や花に癒されてるみたいなので、花冠をプレゼントしようと思います」


アルテラ・ザ・サン〔タ〕対象
「私と同じく、ドゥムジがサンタにしたサーヴァントのお一人です。風邪をひいてるみたいなのでいろいろプレゼントしますが……あれ、ドゥムジが無理やりサンタにしたせいで風邪をひいてるようなものでは?」


ギルガメッシュ(アーチャー)対象
「ウルクの王。私の大好きなギルガメッシュです! 一緒に黄金をばらまいて遊んでたんですけど、何故か賢王のギルガメッシュに怒られてしまいました……」


ギルガメッシュ(キャスター)対象
「最後を見届けた賢王としてのギルガメッシュですね! いつものギルより落ち着いていて、働きすぎて過労気味なのですごい心配です……」


子ギル対象
「私の見た目が幼いせいか、お兄ちゃんぶってるギルです! 私の方がお姉ちゃんなのにね! ふふ、可愛いギルガメッシュも大好きですよ!」


好きなこと
「クリスマスケーキが食べたいです!」

嫌いなこと
「ギルに会えないこと。クリスマスが来ないことですかね?」

聖杯について
「マスター、聖杯が欲しいなら言ってください! この袋から出せますよ! ……えっ、違う? 私が欲しいかどうか……いえ、私は別に……聖杯があるならギルにあげます!」


誕生日
「お誕生日おめでとうございますマスター! おめでたい日には黄金と宝石をプレゼントー!」


レベルアップ
「強くなります!」
「袋が豪華になってきましたよ!」
「強くなればなるほど、ギルガメッシュのお手伝いが出来ます!」


戦闘開始
「サポートならお任せを!」
「たくさんプレゼントをあげますね!」

カード選択
「おーごん!」
「ほーせき!」
「プレゼント!」

攻撃
「おりゃー!」
「プレゼント攻撃です!」
「黄金って重いんですよ! そーれ!」

EXアタック
「あわわっ 袋の中身が……!」

スキル使用
「豪華絢爛、たくさんの贅をあなたに!」
「黄金時々宝石! たくさんの財宝があなたに降り注ぐでしょう!」


スキル使用特別バージョン。
シーンとしてはシャマシュが正座し、仁王立ちの賢王がシャマシュに説教しているもの。


「たわけ! あれほど黄金をばらまくなと言ったではないか! 黄金を投げるな! 怪我をするぞシャマシュ!」
「け、怪我はしてないです。大丈夫です……!」
「怪我をしてなくともばらまくのは止せといっている!」


「シャマシュ、貴様何をした?」
「宝石をたくさん降らせました……」
「やり過ぎだ。そこで反省しろ」
「はい……」


「シャマシュよ、マキビシというのを知っているか」
「ええと、日本にある忍者の──」
「床に突き刺さっているのは何だ」
「財宝です……」
「この阿呆!」
「うわーん! ごめんなさいぃ!」




宝具選択
「財宝とは何かをあなたに教えてあげますよ!!」

ダメージ(小)
「ひっ」

ダメージ(大)
「痛い!」

消滅
「うぅ、サンタがいないクリスマスなんて……」
「消滅できるのは良いことでは……?」

戦闘終了
「戦闘が終わりましたね! では帰ってケーキでも食べましょう!」
「無事に終わったようで何よりです。私の力が必要なら、いっぱい使ってくださいね!」




サンタのシャマシュの基本的なプロフィールです。
ライダーな水着シャマシュはまた今度。




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