ゴミ開拓者転生~スタレの主人公に成り代わったから全力で主人公を遂行する!~ 作:ひまなめこ
少しばかりハプニングがありながらも、何とか平和…?星核ハンターに平和ってあるのか?まあ、比較的命の危機とかが無い日常が戻ってきた。
俺は何時ものように朝起きて顔洗って朝食を済ませて、その後はただダラダラと宇宙を眺めながら暇をもて余していた。
暫くは任務も無いとエリオに言われているので、本当に暇だ。
暇だから他の奴らがどんな風に暇を潰しているか見てみよう。
先ずはカフカ。
俺はカフカの部屋の前に行き、扉を少しだけ開けて隙間から中を覗く。
「ふふ、今日はどっちを着ようかしら。」
今日着るコートを選んでいるようだ。
こう言う所を見ると、乙女みたいな一面もあるんだよな~カフカは。
「あら、穹どうしたの?覗きかしら?生憎今着替えたばかりなの、一歩遅かったわね。」
不味いバレた!
ここは一旦退散せねば!
「ドロン!」
俺は十種影法術の応用で自分の影の中に入り、カフカから逃げる。
なんでバレたんだ?
気配を消していたのに…。
まあ、いいか。
次はホタルの部屋に行こう。
念のため影に入った状態で行こう。
そして俺は影の中に入ったままホタルの部屋の中へと入る。
するとそこには…。
「うーんこうかな。変身!…いや、もっとキレがあった方が…変身!うーん…もっとシンプルな方が良いかな…。」
変身ポーズを練習しているホタルがいた。
サムに変身するための変身ポーズに悩んでいるのか…。
後で俺が飛びきりカッコいい変身ポーズを教えてやろう。
「あれ?穹、そんな所にいてどうしたの?」
…なんでバレたし。
俺は慌ててホタルの部屋から逃げる。
影の中にいたのになんでバレたんだ?
なんか少し怖いんだが。
…気を取り直して、最後はエリオだ。
あいつの私生活は謎に包まれているからな。
今日あいつの秘密を暴いてやる。
俺は早速影に入ったままエリオの部屋へ向かい、そのまま部屋の中へと忍び込んだ。
さて、エリオは普段どういう風に過ごしているのかな~。
「あっちょっと、回復足りない。シルバーウルフ回復分けて。」
『ごめん無理、こっちもかつかつ。てか、そっちの方がアイテム充実してるじゃん。』
…何やら、ネットゲームをしていた。
黒猫がパソコンとにらめっこしながら、マウスとキーボードをカチャカチャしてる…。
なんか新鮮な画だな。
「おー何とか倒せた。」
『お疲れ~』
「お疲れ。あっそうだシルバーウルフ、明日のオフ会何時からにする?」
『私は何時でも、そっちに任せる。』
「わかった。」
オフ会!?
エリオが…ネッ友とオフ会…。
以外だな~…。
人…いや、猫は見掛けによらないんだな。
「さて、いつまで盗み見しているつまりだい?穹。」
またバレた!
かくなる上は…逃…。
「逃がすと思うかい?」
「…すんません。」
俺は潔く影から出てエリオに謝罪する。
「盗み見してすんませんでした。」
「全くだね。君には常識と言うものが無いのかい?」
「アッハに取られました。」
「…少し信憑性がありそうなのがムカつくね。」
自分で言っててなんだが、確かに信憑性ありそうだな…。
実際、俺が気付いて無いだけで、何かアッハに大事な物を奪われているんじゃないか?
常識?それは大丈夫、元から無いもん。
「まあ、いいか。ちょうど君を呼ぼうとしてた所だしね。」
「俺を?もしかして任務か?」
「いや、ちょっとしたお使いかな。明日のシルバーウルフとのオフ会、僕の代わりに行ってくれないかい?」
「は?」
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それから翌日。
俺はエリオによって指定された時間にパンクロードと言う星でシルバーウルフなるネッ友を待っていた。
何たって俺がこんな…。
まあ、理由は分かる。
エリオは人の言葉を話せるが、猫だし、脚本を書く必要もある。
まあ、脚本そっちのけでネトゲしてたのはどうかとも思わなくもないけど…。
でも、何で俺なの?
もっと適任が………いないな。
カフカはゲームなんてしないし、あんな危険人物をネッ友と会わせるなんて正気の沙汰じない。
ホタルはまあ、常識はあるが、ゲームをしないからな。
必然的にネッ友と会うのは俺になるのか。
まあ、仕方ない。
パンピーに合わせてゲームの話が出来る超有能な俺が完璧にネッ友をエスコートしてやんよ!
「お待たせ。あなたがロクデナシ誑し?」
エリオのネッ友を待っていると昨日エリオを盗み見していた時に聞いた声と同じ声に話し掛けられた。
てか、エリオどんなプレイヤーネームしてんだよ。
絶対俺に代理任せる事前提でわざとこの名前にしただろ。
「あんたがシルバーウルフか?」
そう言って俺は話し掛けてきたネッ友の方に振り返り、その姿を目に映す。
するとそこには、銀髪の髪をポニーテールにして毛先をドリル縦ロールにした特徴的な髪型していて、サイバーパンクな服装をした中学二年生くらいの少女が立っていた。
「シルバーウルフじゃなくて、これからは銀狼って呼んで星核ハンター穹。」
「え?」
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「う~…シャカシャカポテトって何でワザワザ客側が味付けのために振らないといけないわけ?手が疲れるんだけど…。」
俺達は今銀狼がよく溜まり場にしていると言う行き付けのファストフード店に来ていた。
「そんなに文句言うなら買わなければ良いだろ。」
「分かって無いね、ファストフード店と言ったらポテトとコーラでしょ。これだけは欠かせないよ。…あ~やっぱ無理、限界。穹代わりに振って~。」
「…しょうがねえな。」
俺は渋々銀狼に押し付けられたポテトを受け取り、振り始める。
まさか、あの銀狼と出会うとは…。
まあ、良く考えてみればそんなタイミングか。
ゲームでは星核ハンターの加入順は詳しくは明らかになっていなかったが、既にうちにはカフカとホタルがいる。
順番的にも次は刃か銀狼だと思っていたが、まさか銀狼が先とは…。
「それでさ、話は変わるんだけど穹が来たってことはあの件はOKって事で良いの?」
「ん?あの件?」
何の話だ?
エリオからは何も言われてないんだが。
「なに?まさか、エリオから何も言われてないの?」
「ああ、ただエリオの代わりにオフ会に行けとしか…。」
「はあ、エリオに言われたの。私を星核ハンターに迎える為に使者を送るから約束した場所で約束の時間に来いって。」
あの件って銀狼が星核ハンターに加入する事だったのか。
成る程な。
でも、そんな事一言も言われてないんだけど。
ピロン!
「ん?」
その時、俺のスマホに誰かからのメッセージが届いた。
「エリオからだ。」
『ごめん言い忘れていたけど、銀狼は今日から星核ハンターに加入する予定だから。まあ、でも君にはこの世界の未来がある程度分かるから大丈夫だよね?じゃ…。』
「あの猫助…。」
確かに、以前皆には俺がスタレがゲームとして遊ばれている世界から来たことを話した。
それにより、ある程度の展開も把握していることも。
でも、報連相は人として社会の基本ですよね!
彼は猫だから適応外?
そんな訳無いでしょ!
ストライキ起こしたろか!
「エリオはなんて?」
「お前を星核ハンターに迎えるってさ。」
「あーやっぱり?正直さっきは焦ったよ。エリオって意外と部下への報告がいい加減なんだね。」
「失望したか?」
「冗談。それを差し引いても星核ハンターに入りたい気持ちは変わらない。だって面白そうじゃん。」
面白そうか…。
銀狼が星核ハンターになる為の目的はカフカやホタルのような精神的肉体的な綻びを埋めたい…みたいな重い悩みじゃない。
もっと明るく下らない目的。
銀狼が求める刺激的な生活を送ること。
故に、銀狼の夢はたった今星核ハンターに加入する事で叶ったと言う事になる。
「よろしくな、銀狼。」
「ハイハイ、よろしく―。」