ゴミ開拓者転生~スタレの主人公に成り代わったから全力で主人公を遂行する!~   作:ひまなめこ

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29話 聖杯戦争始動

「くそ!…何処にもいねえ。」

 

あれから俺は必至に花火を探し回っているが、一向に見つからない。

 

…アドバイスをやるとか言って、結局余計に混乱する事を言ってきただけじゃないか。

 

…このピノコニーを一人で探し回るのは得策じゃないな。

いっその事何か手配書的なもので捜索願いでも出すか?

 

その様な事を考えながら消えた花火を探す俺。

そんな時ふととある物が俺の視界に映った。

 

「これは…。」

 

それは壁や電柱など至るところに貼り付けられている星核ハンターの手配書だった。

 

「カフカ、サム、銀狼、刃の手配書か…。」

 

過去の世界ではホタルと銀狼はまだ星核ハンターに成り立てで、刃に関してはまだ加入前なので手配書は発行されてなかったが、この時代ではとっくに全員分の手配書が出回っているようだ。

 

「星核ハンター計五名を生死問わず指名手配にするか…。」

 

俺は興味深げに手配書に書かれた文を読み上げた。

 

ん?五名?

 

俺はそこで違和感に気付く。

星核ハンターのメンバーはエリオ、カフカ、サム、銀狼、刃の五名。

何も間違ってはない。

しかし、エリオの手配書は何処にも見当たらない。

ゲーム本編でも、エリオだけは懸賞金が明かされていなかった筈だから、恐らくエリオの手配書は発行されてない。

しかし、ここには星核ハンター計五名と記載されている。

 

俺は嫌な予感がして恐る恐る壁に貼り付けられている手配書に改めて視線を向ける。

するとそこにはカフカ、サム、銀狼、刃、意外に仮面ライダーの仮面を被った変な男の写真が載っている手配書があった。

 

「これ、俺じゃん…。」

 

『星核ハンター仮面ライダー懸賞金84億信用ポイント。生死は問わない。』

 

そう手配書には書かれていた。

 

…マジか…。

花火なんか探してる場合じゃないじゃん。

ゲームだと主人公の手配書無かったから、俺も手配書発行されないって思うじゃん。

確かに何度かエリオの脚本で任務に行ったことはあるよ。

でも、そこは歴史の修正力とかで上手くどうにかならなかったのかな~。

 

と言うか、ゲーム本編の主人公はどうやって手配書回避してたの?

あの子もカフカとかと一緒に任務を何度かこなしてたって本編でも言及あったよな?

 

差別やん!運命に差別されとるんですが!

 

「くそ…!まあ、手配書に載っているのが仮面を被った姿なのが不幸中の幸いか…。」

 

取り敢えず気を取り直して花火の捜索を…。

 

『穹さん、そろそろ戻って頂けませんかな?そろそろピノコニー聖杯戦争が本格的に始まる頃です。』

 

これから花火を探そうとした瞬間にオーディから突然思念のようなもので話し掛けられた。

 

「…分かった。直ぐ戻る。」

 

素直に命令に従い、俺は一旦花火の事を諦めてオーディの元に戻るのだった。

____________________________________________________________

オーディがいる場所に戻るとそこにはオーディ以外に二人の男性がいた。

 

一人はサングラスを掛けたカンパニーの制服を着た男性。

もう一人は、瞳が再生ボタンみたいな形をしていて毛先が白髪になっている男性だ。

 

「げっ!開拓者…!」

 

「ん?」

 

突然サングラスの男が俺の顔を見て心底嫌そうな声を上げた。

 

こいついきなり人の顔を見て…げっ!って失礼な奴だな。

 

「俺の顔に何かついてんのか?それとも俺に何か文句でもあんのか?」

 

「そっそっちこそなんだ!急に人にメンチ切るなど…人に対する礼儀がなっていないのではないか!」

 

俺が詰め寄ると威勢良く反論してくるサングラス男。

 

こいつ何なんだ?

てめえが先に失礼な事してきたんだろうが。

…何かこいつ見てるだけでムカつくんだが…。

 

「よしなさい穹さん。スコート君も、我々は協力者なのだから仲良くしなければ。」

 

「それは分かっているのですが…、このサーヴァントの顔があの憎き開拓者と酷似しておりまして、つい…。」

 

こいつスコートか。

成る程な通りで見てるだけでムカつくわけだ。

こいつの一挙手一投足から醸し出される小物臭がどうにも俺を苛つかせるんだよな…。

 

「ホッホッどちらも威勢が良いのは結構!ですが、聖杯戦争はまだ始まっていません。始まる前から潰し合うなど言語道断ですぞ。」

 

「チッ!こんな小物が協力者かよ…。オーディも焼きが回ったな。」

 

「なっなんだと!」

 

つい俺の口をついて出た本音に反応してスコートが俺に詰め寄ってくる。

そんな俺達の間に割って入り、オーディが再び口を開く。

 

「…ですから、お二人とも仲間内で争わないで下さいと言っているでしょう。まだ自己紹介も済んでいないと言うのに…。」

 

流石にこれ以上の言い争いは不毛か。

スコートもそれは理解したらしく自己紹介の為に口を開く。

 

「私はスコートだ。カンパニーの市場開拓部に所属している。そしてこいつは私のサーヴァントアサシンだ。」

 

「ご紹介に預かったサーヴァントアサシン名をグレイディだ。よろしく頼む。」

 

グレイディ…確か今はMr.レックの体を借りてるんだったか?

 

「自己紹介はしたもののこのグレイディと言う名前に大した価値はない。この体も借り物だしな…。私の事はアサシンと呼んでくれたまえ。」

 

「…ああ、よろしくなアサシン。俺は穹だ。クラスはえーと…。」

 

あれ?俺のクラスってなんだっけ?

オーディが召還したって事はバーサーカーなんだろうけど、俺は理性を失ってないしな。

 

「穹さんのクラスはアヴェンジャーです。本来はバーサーカーとして召還する予定でしたが、穹さんはバーサーカーへの適正があまりにも低い為にクラスが変化したようですな。」

 

アヴェンジャー…、報復者か…。

よもや俺がエクストラクラスで召還されるとはな。

 

「さて、演者は揃いました。そろそろ他のマスターの偵察を致しましょう。」

 

「ええ、分かっておりますオーディさん。アサシン!貴様の便利なその宝具で他のマスターの動向を探れ!」

 

「言われなくても分かっているさプロデューサー。既に聖杯戦争に参加しているマスター達に狙いを定め、その情報を共有出来る様にしてある。」

 

そう言ってアサシンは五つのモニターを出現させて他のマスターの監視映像をそこに映し出し始める。

 

「でかしたぞ!アサシン!」

 

喜色に染まるスコートの声と共に五つのモニターに映る映像が動き出す。

俺たちは偵察の為にその映像を真剣に視聴するのだった。

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