ゴミ開拓者転生~スタレの主人公に成り代わったから全力で主人公を遂行する!~   作:ひまなめこ

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30話 ピノコニー聖杯戦争開幕!

先ずはカンパニー組から見るか。

 

『…マイフレンド。どうして…、僕達は…友達じゃなかったのか…。』

 

『元気を出しなさいアベンチュリン。きっと何かの間違いよ。』

 

そこには夢境ホテルの一室で膝を抱えた状態で落ち込むアベンチュリンとそれを必至に慰める紫色の髪に露出の多い服を身に纏う女性ジェイドがいた。

 

「あいつ何であんなに弱ってるんだ?」

 

「フンッ!さあな。しかし、理由は分からんがあそこまで弱っているのなら好機!たとえ十の石心であろうとも容赦はせんぞ!」

 

映像に映るアベンチュリンを見て高らかにそう宣言するスコート。

しかし、この聖杯戦争の展開をゲームで既に履修済みな俺はこの後のスコートの扱いを思い出して少しいたたまれない気持ちになる。

 

嫌な奴だけど、少し同情してしまうな…。

 

「強く生きろよ、スコート…。」

 

「は?」

 

気を取り直してモニターに視線を飛ばす。

 

『彼処には愚者もいたのでしょう?なら、彼女が穹に変装していた可能性もあるのでは無いかしら。』

 

『あの愚者がマイフレンドに…?ハハッ君は全く分かってないねジェイド。銀河の歌プリンス穹の限定グッズ、全ライブ、特典映像、全てを網羅しているこのファンクラブ会員番号777の僕が彼と愚者を間違える訳無いだろう。』

 

え?こいつ、俺のファンだったの!?

しかも限定グッズとか特典映像とか知らん物まで買ってるし…。

未来の俺ってそんなの売ってんの?

怖っ。

 

『口を慎みなさい会員番号777。忘れたのかしら?私の会員番号は7よ。あなたに私に口答えする権利なんて無いのよ。』

 

会員番号一桁出たんだけど…。

ジェイドも俺のファンなの?

て言うかそのファンクラブって公式ですか?

 

『会員番号7としてあなたに命ずるわピノコニー聖杯戦争に参加なさい。拒否権は無いわ。』

 

…せめて十の石心として命じろよ。

 

『…御意。』

 

素直に従っちゃった。

しかも、あいつが普段絶対に使わない言葉まで使ってる。

御意なんてアベンチュリンが一番言いなれない言葉だろ。

 

「フンッ!とんだ茶番だな。他の映像を見るとしよう。」

 

そう言ってスコートはカンパニー組が映っているモニターから視線を外し、他のモニターを視聴する。

 

次はロビンが映っているモニターにしよう。

 

『久しぶりね。パムさん。』

 

『ベイビーが、笑わせてくれるじゃねえか。俺は確かに星核ハンター並みにカンパニーに目をつけられてる指名手配犯ではあるが、ドリームリーフでは普通に呼べつったろ!』

 

そこには大人になったロビンとメカメカしいカウボーイパム…シルバーガン修羅サンがいた。

 

『ふふ、ごめんなさいブートヒルさん。それで、今あなたがピノコニーにいるって事は何かまた問題でも起きたのかしら?』

 

『俺を警報代わりにするんじゃねえ!何も問題無いときにピノコニーに来ちゃ行けねえのかよ!』

 

『ふふ、冗談よ。あなたの目的は大方予想がつくわ、ズバリ聖杯戦争よね?』

 

『ああ、あんなにでかでかと広告してんだ。気にならねえ方が難しいだろ。』

 

『でも、聖杯戦争はカンパニー、星穹列車そして各クランの当主のみに招待券が送られていて、部外者のあなたは参加出来ないわ。』

 

『ところがどっこい!あんだわ俺にも招待券が。あのルーサン家のジジイがご丁寧にドリームリーフにも招待券を送ったらしくてな。また、お偉いさん方の道楽に振り回されることを危惧したミカが代わりに俺の所に転送してきたんだよ。』

 

ほう、そう言う経緯だったのか…。

フェイトコラボストーリーを遊んたのは結構前だったからちょっと忘れているな…。

 

「まっまさか…、あの指名手配犯も参加するのか!」

 

「なんだ?今になって怖じ気づいたのか?」

 

まあ、スコートが怖じ気付くのも仕方無いか。

ブートヒル…間違えた、シルバーガン修羅サンはカンパニーの市場開拓部とバチバチだからな。

 

「バカ言うな!この私が怖じ気づくわけ無いだろ!これは…武者震いだ!」

 

そう言ってスコートは逃げるように別のモニターに視線を飛ばす。

 

次は…何か可愛らしいもふもふな小動物が映っているな。

 

『うわ!いつの間に手に落書きが!しかも…拭いても取れぬ!一体誰がこんなイタズラを…。』

 

こいつが本物のパムサンだな。

実物ってあんなに可愛いんだな…。

いつかもふりたい。

 

「…あんな低俗な小動物までもが参加資格を持っているとは…!」

 

なんだと?パムサンが低俗?先に貴様を始末してやろうかスコート。

 

「スコート君、その様な事を言っては行けませんよ。こう言った参加者がいるのも一興ですからな。」

 

オーディ中々良い事を言うじゃないか。

見直したぜ、オーディに免じて今回はスコートの失言を許してやろう。

 

 

「命広いしたな、スコート。」

 

「は?」

 

さて、あらかた聖杯戦争の参加者を把握する事が出来た。

皆少し台詞が異なっていたり、性格にもちょっと変化があったりと原作とほんの少しだけ解離した部分もあったりするが大方ゲームのfateコラボ通りだな。

 

「さて、プロデューサー。舞台が整い、演者も揃ってきた。しかし、些か我々にとって不安要素が多い気がしないか?」

 

「ああ、今回の参加者は一筋縄ではいかないようだ。」

 

確かにな…。

どいつもこいつも、修羅場の一つや二つを乗り越えてきた猛者達だからな。

 

「いや、私が言いたいのは今回の参加者はいずれも形は違えどプロデューサーと因縁のある演者ばかりだ。つまり聖杯戦争が始まると同時に一斉に狙われるのはあなただと言うことだ。」

 

アサシンの言葉にスコートは息を飲んで黙りコクる。

 

まあ、実際ゲーム本編でもスコートとオーディ以外の全員が協力していたしな…。

 

「カンパニースラング!!そんなのはとっくに分かりきっていることだ!そんなの不安要素とは言えん!」

 

うるさ!

急に叫ぶなよ…。

あー、耳いってー。

 

「私が思うに彼らとスコート君の関係は因縁ではありません。利益の衝突と個人的な恨みは別物ですから。前者はまだ、交渉の余地がありますが、後者はどうしようもありません。もし、私が君なら…。」

 

「優先的に個人的な恨みを持つ敵を叩き潰す。待っていろ、開拓者!」

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未来穹side

 

「さあ、次は誰もが心踊る瞬間!ナナシビトさんが召還陣の上に立ち、呪文を唱え、ピノコニー史上最も偉大な英霊…の一人を召還します!」

 

ピノコニー劇場にて俺を取材している司会の女性がカメラの前で興奮気味に解説を口にしている。

 

「いったいどの様な英雄が召還させるのでしょうか?その答えが今明らかになります!」

 

こんなに盛り上がってんだな。

さっさと召還陣に行って、儀式を始めるか。

そして、俺は召還陣の上に乗り詠唱を唱える。

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ロビンside

 

「告げる、汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。」

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パムside

 

「列車の汽笛に従い、甘甘パリパリサクサクパムパムパイに従うならば応えよ!」

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ブートヒルside

 

「俺は常世総ての善と成る者じゃねえ、寧ろ常世総ての悪を滅ぼす為に死ぬ運命にある。」

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アベンチュリンside

 

「汝、琥珀の王の石心から溢れた7つの魂…。」

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未来穹side

 

「抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ-----!」

 

 

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