ゴミ開拓者転生~スタレの主人公に成り代わったから全力で主人公を遂行する!~   作:ひまなめこ

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31話 未来への報復

未来穹side

 

「…。」

 

「あの…サーヴァントは?」

 

暫く待っても一向にサーヴァントは召還されない。

司会の口から発せられた疑問の声が余計にこの空気の気まずさを増長させる。

 

()()()()()でこうなる事は分かっていたのだが、実際に当事者になると何ともいたたまれない気持ちになる。

 

「この屈辱的な瞬間をカメラで記録して、家宝として子々孫々まで伝えていきたいものだ。」

 

この気まずい空気から今すぐ逃げ出したい衝動を必至に押させていると、突然背後から俺を嘲るような不快な声が聞こえてきた。

 

「正直、とんでもない当たりを引いて恐ろしいサーヴァントを召還するんじゃないかと心配していたが…まさかお前が神にも幽霊にも嫌われていたとは。」

 

不快な声が聞こえてきた方に振り替えると、幾度も俺が苦汁をなめさせた因縁の雑魚サルちゃん…またの名を一匹狼のスコートがいた。

 

「お前に比べたら、サーヴァントがいる私は最早一匹狼とは呼べないな。どうだ、少しの間だけこの称号を貸してやろうか?」

 

「…問おう!お前が俺のサーヴァントか?」

 

「そんなわけあるか!私はお前の敵!…敵なんだぞ!誰がお前なんかのサーヴァントになるか!」

 

まあ、分かっていたが、今のはスタレプレイヤーとしてはボケないといけない所じゃん?

 

「まあ、良い。これ以上は時間の無駄だ。お前が召還に失敗した今こそ今までの雪辱を晴らす好機!しかし、私は何よりもルールを重んじる人間だ。サーヴァントを召還してない貴様にサーヴァントは使わないでおいてやろう。」

 

その瞬間、スコートの後ろからぞろぞろと武装したカンパニー社員達が現れた。

 

「随分強気じゃないか?また、人前で吠え面かかされても知らないぜ。そうだな…今度は狼の鳴き声でも真似て貰おうかな。得意だろ?一匹狼君。」

 

「くっ!減らず口を叩いてられるのも今のうちだ…!お前達掛かれ!」

 

スコートの言葉と共にカンパニーの社員達が俺に襲いかかってくる。

 

さて、どうしたものか。

俺の術式はどれも殺傷能力が高すぎるからな。

ここは、新しい拡張術式を試そうか。

 

「簡()()()。」

 

俺は襲いかかってくるカンパニー社員全員が入りきる程の巨大な簡易領域を展開する。

 

しかし、この簡易領域はただの領域じゃない。

俺なりに解釈を広げて拡張した()()()だ。

 

「【(メス)】」

 

そしてこの簡易領域内でのみ御廚子の効果が変わる。

宿儺は斬撃を飛ばす術式を料理と解釈して術式を拡張し、【(フーガ)】を生み出した。

俺の場合は斬撃を手術のメス、そして簡易領域を医務室と解釈して術式を拡張した。

 

その効果は、相手を殺さずに相手の体をバラバラに切り刻む。

言うなれば、ワン●ースのオペオペの実の能力と同じ事が出来る。

 

そして、斬撃を扱う術式で相手を殺さない、血を流させない、痛みを感じさせないと言う縛りで俺の【(メス)】には必中効果が付与されている。

 

よって、俺は襲いかかってきたカンパニー社員達の首や四肢を切り落とす事で完全に無力化させることに成功する。

 

「いっいやー!私の体…どうなってるの?」

 

「おっ俺の腕…足も…。」

 

痛みも無く生きたまま体がバラバラになった事でカンパニー社員達は大きく取り乱す。

 

「ひっひいい!化け物め!」

 

その光景を簡易領域外から見ていたスコートは俺に化け物でも見るかのような視線を向けて一目散に逃げて行った。

 

「待て待てーまだ、狼の鳴き声をして貰ってないぞー。」

 

俺は逃げるスコートをわざとゆっくりと追いかける。

こうやって、少し猶予を与える事で余計にスコートの恐怖心を煽るのだ。

一瞬で終わらせたらつまらないからな。

 

「ひいい!追って来たぞ!アサシン!援軍だ。援軍をよこせ!」

 

「承知したプロデューサー。さあ、血飛沫が舞うスペース乱闘

コメディ…アクション!」

 

Mr.レックによく似た男性の声と共に幾度と無く夢境で戦ったナイトメア劇団によく似た怪物達が現れて俺に襲いかかってきた。

 

「烏合だな。」

 

今回は手加減する必要は無いだろ。

 

「【百斂】」

俺はエネルギーを血に変換し、そして圧力を掛けて圧縮する。

 

「【穿血】」

 

赤血操術の奥義【穿血】を敵に向かって放つ。

しかし、普通の【穿血】ではない。

この術も既に拡張済みで、俺の【無為転変】の副次効果でこの場にいる怪物達の魂を観測し狙いを定める事で一度の【穿血】が幾方向にも枝分かれし音速を越えるスピードで魂を観測した敵に命中するホーミング機能を搭載したのだ。

 

そして、さっきのカンパニー社員達と同じ様に一瞬で蹴りを着けた。

 

「くっ!アサシン!一時撤退だ!」

 

「それは無理だ、プロデューサー。どうやら彼は魂を知覚出来るらしい。いくら私達が巧みに気配を消しても彼には筒抜けと言うことだ。つまり詰みだ。」

 

このアサシン、分かっているじゃないか。

たとえ、サーヴァントが霊体化していても、俺の前では実態で動いているのと変わらない。

どう足掻こうとスコートは俺からは逃げられない。

 

「くっ!あまりあいつ力には頼りたくなかったが、アヴェンジャー!私に手を貸せ!」

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過去穹side

 

「アヴェンジャー!私に手を貸せ!」

 

うわー、面倒くせえ…。

何か原作と展開が違うし。

それに未来の俺何か強くね?

知らない拡張術式が二つも出て来たんだけど…。

 

まあ、このまま駄々捏ねててもしょうがないか。

俺も未来の俺にちょっとした用があるからな。

 

そうして、俺は仮面ライダーの仮面を被って未来の俺の前に躍り出る。

流石にまだ、正体を明かすのは早いかなと思って。

 

「お前は…。手配書にあった…。」

 

「俺はサーヴァントアヴェンジャー。ちっとばかし遊んでやるよ。」

 

俺の登場に困惑する未来の俺に対して俺は一瞬で距離を詰めて奴の腹に思い切り拳を叩き込む。

 

「ぐはっ!」

 

フィジカルの方はそんなにか…いや、俺がサーヴァントになった事で俺の肉体が強くなったのか。

確かサーヴァントは知名度の恩恵を受けるんだったか?

人々に知られていればいる程に強くなる。

 

成る程、通りで扱えるエネルギー操作の練度の割に弱いと思った。

俺が強くなってるのか。

 

「おいおい、さっきの威勢はどうした?さっきみたいに余裕で制圧してみろよ。」

 

「てめえ!」

 

未来の俺は俺が与えたダメージを回復した後直ぐに、バッドを顕現させて俺に突貫してきた。

 

「獲物か…。さっきの術はどうした?もっと珍しい物見せてくれよ!」

 

俺は奴のバッドを素手で掴み、がら空きになった奴の身体に蹴りを食らわせる。

蹴られた衝撃で後方に飛びそうになる奴の胸ぐらを瞬時に掴んで、その場に固定し、何度も奴を殴っては蹴りまくる。

 

「おら!どうした!お前の実力はこんなもんか!」

 

何度も何度も殴っていく内に段々と奴に抵抗する気力が無くなっているのを感じる。

 

気絶する前にこれだけは聞いておかないとな。

 

「なあ、お前。何で忘れた。」

 

「っ!?」

 

俺の質問に反応して目を見開いて驚く未来の俺。

そんな奴を無視して、俺は言葉を続ける。

 

「何一つ忘れて良い記憶なんて無かった筈だ。お前は過去にどんな罪を犯したか知ってるか?お前がどんな奴だったか、どんな人と関わり、その人の人生を変えてきたのか、お前は覚えているのか!」

 

俺の詰問に未来の俺は一切答えない。

やはりこの世界での出来事は何一つ覚えてないようだな。

 

つまり、俺が人殺しである事もこいつは覚えてない。

さぞかし幸せな旅だっただろう。

人殺しの十字架から解放されて、壊滅を壊滅させる歯車と言う使命から脱却した人生はさぞ甘美だったろう。

 

今のこいつを…未来の俺を見てると…。

 

「てめえを見てると…腸が煮え繰り返りそうだ…!」

 

俺は拳を固めて奴の顔面に思い切り叩き込もうとする。

しかし、その直前、赤い一振りの槍が俺に向かって一直線に飛来してきた。

 

「【刺()穿()()()()の槍】」

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