ゴミ開拓者転生~スタレの主人公に成り代わったから全力で主人公を遂行する!~   作:ひまなめこ

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44話 目的

「小僧だと…?」

 

急に現れてその様な失礼な発言をする俺のそっくりさんに対して俺は眉をひそめながら聞き返す。

 

「ケヒッ!小僧呼びは不服か?まあ、お前が不服でもこの呼び方を変える気はないがな。お前の快不快など心底どうでも良い。」

 

 

コイツは一体誰なんだ?

さっきから不敵な笑みを浮かべながら、挑発的な発言をしてくるのだが…。

 

「宿儺、あまり穹君を虐めないで貰えるかな?彼は虎杖君とは別人だ。彼と重ねないでほしい。」

 

「チッ!憑霊の餓鬼が…、その様な事言われずとも分かっている。今のはちょっとした挨拶代わりの様な物だ。」

 

「え!?…宿儺なのか?」

 

俺を挑発してくる俺のそっくりさんに対して自認乙骨が放った言葉に俺は驚愕する。

 

 

「お前が…宿儺?本物?」

 

「当然だ。他の紛い物達と違って俺は伏黒恵と九相図長男と同じ本物の俺だ。」

 

「…何で、宿儺がここにいるんだよ?もしかして協力してくれのか?」

 

「まあな、そこの憑霊の餓鬼が律儀に縛りを守ったからな。特別に今回は協力してやる。」

 

「縛り?」

 

縛りって何の事だ?

自認乙骨と宿儺の間に何か縛りが設けられていたのか?

 

「おい、憑霊の餓鬼。コイツにまだ説明してないのか?」

 

「う、うん…ごめん。これから説明しようと思っていたところなんだ…。」

 

そう返事を返して自認乙骨は再び俺に向き直り、口を開く。

 

 

「実は僕が穹君を殺そうとしていたのは宿儺とそう言う縛りを結んでいたからなんだ。」

 

「え?」

 

「憑霊の餓鬼がお前を殺したら、協力してやると言う縛りだ。当然、殺した直後に直すはアリにした。俺達の本来の目的はお前を殺す事ではなく、その先にあるのだからな。」

 

「どういう事だ?」

 

「真人を欺くんだよ。穹から分裂した存在は伏黒君、宿儺、脹相、エミヤ、そして真人の5人。全員同じ肉体に受肉している影響である程度お互いの気配を感知出来るみたいなんだ。」

 

「それを逆手に取って、一度お前を殺してあの魂呪霊にお前が死んだと錯覚させる。バレるのは時間の問題だが、これである程度は時間を稼げるだろう。」

 

 

一通り話を聞いたが、いまいち話が見えてこない。

何故俺の死を偽装する必要があった?

 

 

「俺を一度殺して何か意味があるのか?」

 

「勿論あるよ。真人の目的は他でもない穹の死だからね。」

 

「は?」

 

「厳密に言うと極限まで穹君の精神を弱らせて乗っ取り、本物に成り代わるのが、真人の目的だ。」

 

「それを阻止するための戦力集めとそのための時間稼ぎの為のお前の死の偽装だ。」

 

「成る程、何となく分かった。それで?この後はどうする?」

 

「万全を期すための戦力補充次いでに分裂した人格達の回収及び、不安分子の対処。」

 

そう言って自認乙骨は懐から地図を取り出す。

 

「これは?」

 

「この固有結界内の地図だよ。シロウちゃんが大まかにだけど作ってくれたんだ。あくまでこの空間はアサシンの支配領域だから後から間取りが変わる可能性があるけど。取りあえず、残りのまだ回収出来てない人格の位置を記しておいたんだ。」

 

その地図には大きな×印が二つ書き記してあった。

 

「残り回収出来てない人格は二人、もう一人は説得の余地があって上手く行けば心強い戦力になると思う。もう片方は…恐らく武力行使に出るしか方法はない。」

 

「…そいつらは一体だれなんだ?」

 

「アベンチュリンの肉体を持つ自認秤とアーチャーの肉体を持つ自認宿儺だ。」

 

自認秤と自認宿儺か…。

確かに自認秤なら説得の余地はありそうだな。

問題は自認宿儺か…。

自認系の人格達皆、俺の記憶の影響を受けている。

つまり、俺の中の秤像、宿儺像がこれから対処する二人に反映されているわけだ。

 

それを踏まえると、秤はかなり、希望はあるだろう。

原作終盤まで味方サイドで活躍していたあいつの印象はかなり悪くない。

問題は自認宿儺だ。

恐らくはまとも会話する事も儘ならない。

自認宿儺の実力が本物の宿儺と同等の場合、かなり攻略が難航しそうだ。

 

「お前らから聞いた話を踏まえると、自認宿儺の方に全力を割いて、自認秤は最低限の人員で望むのが得策か?」

 

「うん、僕もその方が良いと思う。自認秤は穹君と伏黒君に任せたい。伏黒は一度秤の説得に参加したことがあるからね。」

 

「あの時、説得したのは虎杖でしたけどね…。」

 

自認乙骨の言葉に伏黒はそう返した

 

 

「次に自認宿儺の方だけど…、ここは僕と宿儺で行こう。自認宿儺が宿儺と同等の力を持っていた場合、対処出来るのは僕達だけだからね。」

 

これで大体の話は纏まったか。

後は、ここにいる他の人格達。

自認メカ丸、自認三輪、自認歌姫、自認天元、自認夜蛾をどうするかなのだが…。

 

 

「ここにいる奴らはどうする?自認宿儺戦に投入するのか?」

 

「いや、コイツらはノーツガール達の所に合流させる。万が一に備えて彼女達に護衛は必要だろう。」

 

俺の言葉に伏黒がそう答えた。

 

確かに、ノーツガールに皆の子供人格を任せているが、彼女だけでは守りが不安だ。

 

残りの奴らにはあっちの護衛を任せた方が良いな。

 

 

「話は纏まったか?なら、さっさと行くぞ。俺を騙る痴れ者がどんな面が拝んでやろう。」

 

そう言うや否や宿儺はその場から消えて行った。

 

「あ、行っちゃった…。じゃあ、僕も行ってくるね。皆も気をつけて。」

 

宿儺に続く形で自認乙骨もこの場を後にした。

 

「俺達も行くぞ。穹。もたもたしてはいられない。」

 

「おう!気張って行こうぜ!」

 

伏黒の言葉にそう返して、俺達は自認秤の元へ急ぐのだった。

 




第1話の前書きにfate コラボ以外で、fate キャラや呪術キャラ出さないって言っちゃったけど、聖杯戦争編終わった後に出しちゃってもいいですかね?
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