古来より多くの伝承や伝説が残されており、時には「妖怪」時には「山に棲む神」時には「道開きの神」として多くの人に知られている。
そして、中国地方と四国地方を結ぶ伯方島という中心の島に、後に「伯方ノ島天狗」と謳われ敵から恐れられた艦隊が存在した。その艦隊には司令官自ら先頭に立ち、艦娘とともに戦い、縦横無尽に暴れまわった。
この話は、その名が付く前のお話とその後のお話である。
愛媛県今治市伯方島
この島は古くから戦いの被害がなく、また船が折れるほどの潮流が流れており日本三大急潮流にかぞえられている。過去には座礁や事故が多く起きている。
そんな自然の要塞に守られた所に鎮守府はある。
「HEY!テートクゥ〜!ティータイムにしまショ!」
ふと時計を見る
「ウーンそうだねぇー。時間もいい頃だし、一休みするかぁ。」
提督の名は 西部(にしべ) 宗真(そうま)伯方鎮守府二〇代目司令長官であり、曾祖父・祖父に海軍幹部の経歴を持つ家系である。ちなみに父は農業家で、祖父に何度も頼み込んでようやく許しを得たという。
「フゥ〜。やっぱ紅茶は美味いなぁ。香りも楽しめてこころがおちつくよ。」
「デスネェ〜」
二人がゆったりしてると
「提督、休憩中失礼します」
「いえいえどうしたの大淀?」
「先日の海上警備中に侵入して来た潜水艦と駆逐艦合わせ2隻の正体がわかりました。」
「おっ!サンキュー。どれどれ〜」
そこにはこう書かれていた
太平洋沖の敵艦隊4隻の詳細報告
11:18 P-1哨戒機が水上及び水中に敵艦を補足。警戒監視を実行
12:00 EEZ内に侵入 駆逐艦ラ級・イ級は北西に転舵、1時間展開後南下し消息
なお、潜水艦ヵ級は一時消息が沈黙。15:37愛南町沖に出現20分の浮上後潜航し消息不明
「なるほどぉ。最近四国沖での活動が活発化してるし、潜航した潜水艦がいつここに現れてもおkしくはないな」
「はい、年々深海棲艦の行動が活発化し、我が国の艦隊だけでは、対応が難しくなっているのが現状です。」
この時代、少子高齢化により人材が少なくなっているのが課題になっていた。無論、軍も人材確保に力を入れているが、戦争というワードやブラックの環境が染み付いているため抵抗があるのも無理もない。
余談だが、昔は男性は司令官、女性は艦娘という縛りが強かったが、時代は流れ多用途性を重視した時代になり、その概念はなくなった。
ー男性が艦娘のように海を走ることだってできるし
ー女性が司令官になり、指揮を取ることだってできる
そんな時代だった。だが、最初は抵抗があり5年ぐらいは交差することはなかった。
「政府や防衛省がなんとかしようと、新型艦や装備を調達してますが、、、、、、」
「まぁ、しょうがないよ。現状が現状だからねぇ。じっくり待つしかないよ。」するとそこに1本の電話が入る。
「もしもし、、、、、、、、、はい、、、、、了!!」
西部が電話を勢いよく戻し、無線取ると目つきが変わった瞬間
「艦隊!「[S]cramble [T]he [F]leet」!!
この命令は航空自衛隊のスクランブル(緊急発進)と同じ意味で海自風に真似た言葉であり、(緊急出撃)の意味が込められている。頭文字を取って「STF」と読む。
話を戻し、この命令が発令された瞬間、鎮守府内の全員の目つきが鋭く固くなり、第09水上艦隊が一斉に出撃書に向かった。
次回
「第09水上艦隊、出撃」
お楽しみに!