2ヶ月過ぎ、神戸にて吹雪・叢雲の引き渡し式が行われ艤装が付与された。ここに駆逐艦吹雪・駆逐艦叢雲が誕生した。二人は各地方隊の提督に決意をを言って音楽隊の演奏で見送られながら伯方鎮守府へ針路を取った。この時足元がまだ慣れておらず、ぎこちなかったがそれでも無事たどり着くことができた。
吹雪「村上司令官!只今帰投しましたー。」
村上「二人ともおかえり。初の航海はどうだった?」
吹雪「とても緊張しました...けど帰りに横をイルカが来てくれたんですよ!」
叢雲「あれは私達のおめでとうかしらね」
吹雪が頷く。
村上「とりあえず二人の艤装置き場整備員さんが作ってあるから艤装室に置いて来てね。」
敬礼をした後二人はルンルンな駆け足でその場を後にした。
村上「ほんと、みんな最初はあぁなるんだな。」
呟いて窓を見ていると正門から少しいかつい女性が来るのを確認できた。すると下士官がやってきて「呉から派遣された教官がいらしています」と言われ応接室で待っているよう伝えた。今日は司令(西部)が引渡式の予定が入っているだけでそれ以外には何も入っていない。日にちを間違えたかはたまた...といろいろ考えていてもなんの解決にもならない為、ひとまず対応することにした。
部屋に入ると、左目に刀の柄の様な眼帯をつけていて右目は黄色に光り頭にはウサギ耳のような浮いた物体がついてる女性がいた。とてもお定規がいいとは言えないが貫禄がある。
村上「お待たせしました。伯方鎮守府司令長官補佐の村上隼佐です。本日は遠い所から足を運んでくださりありがとうございます。」
??「あぁ、て言われてもなぁ〜ここ海渡って島避けたらすぐだからそうでもなかったけどな。」
村上「失礼ですが、名前をお伺いしてもー」
あ、忘れてた。と言って少し間を置き
「俺の名は天龍、ふふふ....怖いか?」
村上は少し寒怪我したが、一瞬で恐怖からかっこいいに変わった。村上が何を思ってそうなったのかはわからないが、恐らく何かしらにギャップ萌えしたのであろう。それはさておき名前を復唱し挨拶をした。本題に入り今日派遣された理由を聞いた。
天龍「ん?聞いてないか?」
村上「はい、毎朝司令長官の西部と予定確認はしているのですが、本件につきましては聞いていなかったもので申し訳ありません。」
天龍「そうか、ちなみに司令官は今日はどこに?」
村上「司令官はあいにく神戸で行われた新たにうちに配属された艦娘二人の引渡式に参加されていて現在帰投中です。」
天龍「なるほどなぁ〜、で、二人はもう帰ってきてるんだろ?」
なぜそれをと疑問に思ったが、まさとは思い聞いてみた。
天龍「どっかに行くのをたまたま見かけてな。水しぶきの後、タービンの匂いからしてわかった。あの二人が新艦娘か?」
図星だった。この瞬間只者ではないと悟った。するとそこにようやく帰ってきた西部がノックして入ってきた。
西部「失礼します〜。あ、フフ怖教官じゃん!お疲れ様です!」
天龍「だから、そのあだ名で言うなって言ってるだろ!」
二人がワイワイなっている状況を見て色々察したが余計に混乱した。水を差すが間を割って聞いてみた。
西部「あぁ〜ごめん朝忙しくて言えてなかった。改めて特遊隊の専門教官の天龍だ。いかついけど中身めちゃやさいんだよ。」
天龍「改めて、本日着任した天龍だ。よろしくな。」
村上はすぐに立ち上がり、深々と頭を下げた。その瞬間ほんの少し緊張が取れたような気がする。
西部「部屋は大淀と二人部屋になるけどいいか?」
天龍「おう。てか、お前まだ艤装ねぇんだな。」
西部「まぁ....諸事情で予定より長引いているんです.....」
天龍「..........」
次の日
特遊隊は天龍の特別指導を受けた。吹雪・叢雲・西部はもちろん、09艦隊の高雄・漣が参加していた。だが既にお気づきだと思うが西部に関しては艤装がない。そこで古いが旧式の予備艤装を特別に借りていた。
天龍「よぉーし、全員揃ったなぁ。これより部隊強化演習を行う!5人にはこれから指定された海域に向かってもらう。道中では敵もいる。それを倒しつつ今回は資源を持って帰ってもらう。以上が任務内容だ」
5人は作戦内容を見て出港準備に取り掛かった。出撃所に出港ラッパが鳴り響く。
08:37出撃!