伯方鎮守府・某所
「さぁ〜着いたぜ」
「相変わらず変わんねぇなぁ。変わったといえば、庁舎がちょっとボロくなったぐらいか」
「あぁ、全くだ。中ではおぞましいクーデターが起きているというのに」
ここでは、あえて”パーティー”と言わせてもらおう。と言ってもパーティーというほどの数はおらず、”基本的”はこの二人が主となって活動している。
「んで、例の司令さんは何ってんだ?」
「まぁまぁ〜そぉ焦んなさんな。司令の命は3つ。1つ目は敵の数と配置・2つ目は鎮守府内に潜入し情報収集。そして栄えある3つ目は、総司令官の身柄を確保すること。この3つだ」
「なるほどなぁ。んで、今回は武器の使用を認めてくれているが、いつもは嫌がるくせに、ったく何の風のふきまわしだぁ?」
「大山、今回ばかりは楽ってわけにもいかない。なんせ、あの大淀をねじ伏せていじくり回してるって話だ。」
「オェ〜....趣味悪いぜぇ。」
「とりあえず、司令が戻ってくるまでの時間稼ぎと十分な情報を確保するんだ。」
「おぅ」
二人は早速警備兵に変装し潜入を開始した。本庁舎に入った後、一度トイレに身を隠した。その瞬間、入口から幹部らしき人物が二人入ってきた。二人が用を足している時にそっとドアを開けバケツで殴った。パーティーは幹部の変装をして二人を縄で縛ってトイレに閉じ込めた。
変装した二人は三階に上がり司令室に訪れた。
兵士A「誰か!」
「艦娘総司令部の山中だ。」
「同じく細川だ。」
「曽山総司令官に用があり参った。すぐさま通してもらいたい。」
兵士A「はっ。そうでしたか、大変失礼しました。ですが、あいにく曽山総司令は席を外されておりまして、、、」
「ほう、そうか。では先に中で待っておこう」
「申し訳ございません。現在許可のないものは立入禁止と言われておりまして、、、」
「我々はここに呼ばれて来たのだ!ほれ、許可証ならここにある!」
兵士A「こっ.....これは!?」
そこには曽山のサインと判子が押されていた。
「では通してもらうぞ。」
扉を開けたその先には、両手首を肘掛けに固定されぐったりとしている大淀がいた。
「良いかよく聞け。ここから先はあり一匹通すなよ。通したら....わかってるな?」
兵士は怖気づいて尻餅をついてしまい、呆気なく了承した。
「さて、大山ぁ、アレを出してくれ」
「あいよ。」
そう言ってアタッシュケースの中から艦娘専用の回復装置を取り出し安否を確認した。幸いにも息があり、急いで固定器具を外し、お姫様抱っこで近くのソファーに優しく寝かせた。
「ふぅ〜、とりあえず1つ目完了。この様子だと大分ひどく扱われたようだな。大山、転移力はつかえるか?」
「あぁ、朝、神社で補充してきたから大丈夫だ」
「よぉ〜し!やってくれ!」
その時、閉めていた扉が勢いよく開き、さっきの兵士と曽山が立っていた。
兵士A「動くな!両手をあげろぉ!」
「っく、良い所でこのGデブは...」
曽山「残念だったなぁ〜。わざわざ助けに来たのに災難だなぁ」
不気味に勝利を確信したような高笑いをする。
「さぁ、お前らは誰の命でここに来たのだ?今はいたら苦しまずにあの世に逝かせてやるぞぉ」
「かぁ~!誰が教えるかってんだ!」
「村上慶次郎(けいじろう)」
その時、俺は思わず自分の名前を言われて、咄嗟に曽山の方に振り向いてしまった。
「2004年9月18日生まれ、好きなものはアジのフライ。工科学校を卒業後陸上自衛隊に入隊、3年は普通科に所属。しかし従兄弟の村上隼佐が海上自衛隊に入っていることをしり、陸自を退職後すぐ海上自衛隊に入隊。5ヶ月の教育を受け、優秀な成績を変われ裏の諜報機関パーティーに所属、現在は木浦広報事務所で働きながら諜報活動を行っている。これでお分かりかな?君が言わぁずとも私には手に取るようにわかるのだよ」
慶次郎こと俺は的確過ぎて唖然した。この男には何を隠しても無駄であると悟り打つ手がなかった。腰を抜かし瞳孔が光っていない俺に大山が寄って出た。
「おい!しっかりしろ!おぉい!!」
だが、今まで守ってきたプライドがズタズタにされ、心も閉ざし耳にも入ってこなかった。
大山は慶次郎をおぶって大淀の所まで行き、手を握って能力を最大にし逃げようとした。
「構わん!撃てぇぇぇ!」
曽山は近くにいた兵士を呼び銃撃を命じた。だが神力のシールドによりすべて弾き返され、まもなくテレポートした。
「クソぉー!奴はそう遠くは行けないはずだ!島内を探し回れ!!廃屋の中まで徹底的に探せ!!」
兵士「はっ!!」
「あの一族はどいつもこいつもぉ!!」