伯方鎮守府・CIC内
村上「司令、敵艦制圧に成功しました!」
西部「よし!被害報告を。」
大淀「長良中破、漣大破寸前とのこと、そして通信機器が壊れて通信・発見困難とのこと」
西部「........!」
村上「司令!」
少しの間、西部は沈黙した。その沈黙は絶望と混乱そして責任感が一気に降り注ぎ重圧に押しつぶされそうになっていた。そしてゆっくりと膝から崩れて自分の慢心さに失望した。
村上「司令、司令!気を確かに!」
だが二人の万が一の事を考えてしまい誰の声も入ってこなかった。するとそこに一本の伝令が入った。
「こちら哨戒機、現在2隻らしき艦影発見、近くまで接近し解析する」
その言葉を聞いた瞬間、西部は咄嗟に有線を握りしめ哨戒機に問いかけた。
「CICより哨戒機へ!髪の色もしくは服の種類を教えてくれ!」
「暗くて髪色まではわかりませんが、一人は巫女?服らしき物を着ていて、もう一人はセーラー服を着ています。2人とも仰向けで寝そべっていて赤外線で見た所息はあります。データ送ります。」
それを聞いた瞬間、絶望していた顔は目を輝かせ安堵の顔に戻った。データが送られ居場所も特定し安心する暇ももなく、ただちに09艦隊に救助命令を下した。
「09水上艦隊に次ぐ!P-1が二人を発見した!全力で救出せよ!針路1−3−5!」
全員「了解!」
西部は嬉しさの余り涙を流していたが、袖で拭いた。
西部「村上、大淀、不格好な姿見せて悪かった。あの伝令がなければ、今頃正気に戻れなかった気がする。それに、アイツラは精鋭中のせいだからな!って言っておきながら何してんだかw.....そして、俺がクヨクヨしてるとアイツラもまともに戦えねぇしな!」
二人は嬉しそうな西部を見てフフッと笑った。
2時間後
09艦隊は長良・漣を無事救出し、帰投した。電が先導を務め高雄が長良を高波が漣を曳行(肩を貸す感じで)し帰ってきた。陸では大淀と西部が出迎え及びドックの準備をしていた。村上はというとCICにて警戒についていた。
堂々たる凛々しい入港ラッパが有津港に響き渡り、各々が手を振った。
西部「おかえり、みんな」
漣「いやぁー死ぬかと思ったぁ〜」
西部「とりあえず二人は即入渠で、二人以外で損傷したって娘は......いないね。よし、じゃぁ解散、各自自由に」
そこで解散し各自平時任務に戻っと。
西部「さぁ~て報告書かないとな。」
すると金剛が近づいて来て話しかけた。
金剛「テートク、何かありましたカ?」
西部「ん?.....特にはないkd」
金剛「嘘ツカナイデ!」
西部「!!」
金剛「何かあったか話すデス。目が腫れてます。泣いた証拠デス!」
さすがはケッカリ艦。何もかもお見通しのようだ。西部は金剛から顔を離しなにかを隠してるような口笛をし始めた。そこにここぞと言わんばかりに大淀が
「私が話しましょうか?」
と言った。
余計な事言われるのはまずいので丁重にお断りし、大人しく数時間前のことをありのまま話した。金剛は何かを悟ったのかさっきよりも抱きつきが強くなり肋骨が折れそうになった。慌てて[ギブギブ]と連呼していた所を金剛が一言放った。
「テートクはお人好し過ぎネ。私達は人の体とは全く違うしそれなりに耐えれることだってできます。今回の件はフタリはやり過ぎデシタガ、、、」
だが、西部はためらい「でも、、、」と言った。この提督は感情が人一倍強く情緒も不安定であり、その面中々断れない性格でもあるのだ。そこに金剛はそっと悪い口に人差し指を押し付け頬を膨らました。これには参ったのか、ようやく理解し頭を縦に振った。
金剛「z...じゃぁ、、罰ネ。」
西部「えっ......」
西部「あのぉー金剛、、、これは一体、、、、」
金剛「見ての通り、罰ネ。テートクは私の頭を撫でれてラッキー。私は膝枕と頭を撫でられてラッキーでWIN-WINネ!後3時間はこのまま動かないからネッ!」
西部「な、、、、なるほど、、、その前に俺の手と足が持つかなぁ〜」
この状態が約5時間ぐらい続いたという。