それじゃあ行きますよー!
砂漠、駆ける!!(その1)
『おはようございます、先生!』
ある日の午前、アロナがホログラム状態で吠の前に現れ挨拶をする。
「おう、おはよ」
『なにをしているんですか?』
「あっ?見りゃわかんだろ?履歴書書いてんだよ」
『ちょ!?バイトしないでくださいよ!シャーレのお仕事してくださいよ!』
「るっせーな。給料もうほとんど使っちまって生活苦しいんだよこっちは」
『なんでですか!?お給料入ってまだ一週間も経ってないんですよ!?』
「食いたいもん食いまくって気がついたら結構使っちまって…‥‥‥」
『どれだけ食べたんですか!?』
「そいで領収証をユウカに見せたら使い過ぎって言われちまった‥‥…」
『そりゃあそうですよ…‥‥あっ、そういえば少し不穏な手紙がありまして、一度読んでもらいたくて』
「不穏な手紙?」
アロナに言われその手紙を読んでみる吠。
『連邦捜査部の先生へ、こんにちは。私はアビドス高校の奥空アヤネと申します。今回どうしても先生にお願いしたいことがありまして、こうしてお手紙を書きました。
単刀直入に言いますと、今私たちの学校は追い詰められています。それも、地域の暴力組織によってです。
こうなってしまった事情はかなり複雑ですが……どうやら私達の校舎が狙われているようです。今はどうにか食い止めていますが、そろそろ弾薬などの補給が底をついてしまいます……このままでは暴力組織に学校を占領されてしまいそうな状況です。
それで今回先生にお願いできればなと思いました。先生、どうか私達の力になっていただけませんか?』
「はぁーん……‥‥‥‥」
吠は手紙を読み終え少し考えた。
『うーん……アビドス高校ですか。昔はとても大きい自治区でしたけど、気候の変化で街が厳しい状況になっていると聞きました。どれほど大きいかと言うと、街のど真ん中で道に迷って遭難する人がいるぐらいだそうです!』
「そうなのか?」
『あはは、まさかそんな事あるんでしょうか……?いくらなんでも街のど真ん中で遭難だなんて……』
「ありえないだろ」
『それより学校が暴力組織に攻撃されているなんて‥‥‥‥ただ事ではなさそうですが‥‥‥‥何があったんでしょうか?』
「確かめに行くか……‥‥よし、行くぞ」
『すぐに出発ですか!?さすが、大人の行動力!かしこまりました!すぐに出発しましょう!』
こうして吠はアビドスの問題を解決しに行くためアビドス高へ向かったのだった。
「あちぃ……‥‥…‥」
アビドスに来て数日が経ち、吠は砂漠を迷っていた。
学校が見つからず自治区をさまよい続けながら学校を探し回っていた。
「もう…‥‥だめ…‥‥‥」
吠はついに限界を迎えその場に倒れてしまった‥‥……‥‥
「…‥‥あの…‥‥大丈夫?」
「‥‥‥‥あっ…‥‥?」
誰かに話しかけられ吠は微かに残った力で顔を上げるとそこには銀髪でケモ耳のマフラーを巻いた少女がロードバイクに跨っていた。
「だい‥‥‥‥じょうぶじゃねぇ……‥‥」
「あ、生きてた。道のど真ん中に倒れてたから、死んでるのかと…‥‥」
「まだ…‥‥死んでねぇよ‥‥‥‥それよりなんか飲み物を‥‥‥‥」
「ちょっと待ってて…‥‥」
少女はカバンを漁り水筒を一つ取り出した。
「はい、これエナジードリンク。ライディング用だけど今はこれしか持ってなくて‥‥‥‥えっとコップは…‥‥」
「助かるぜ‥‥‥‥!」
「あっ…‥‥」
少女に差し出されたエナジードリンクの入った水筒を奪い取るように取り一気に飲む吠。
「んぐんぐ…‥‥‥ぷはぁっ!!うめぇ!!助かったぜ!!」
「まぁ、うん……‥連邦生徒会の人だよね?こっちには私達の学校くらいしかないけれど……‥‥もしかして、アビドスに行くの?」
「ああ、アビドス高等学校に用があって行くんだよ」
「そっか、なら久々のお客様だ‥‥‥‥じゃあ、案内してあげる。此処からなら近いよ」
「おう、頼む」
「それじゃあ、後ろ乗って。そうすれば早く着くから」
「んじゃあ、遠慮なく」
吠は少女のロードバイクの後ろに乗り少女も跨りロードバイクを走らせる。
二人乗りなのに結構なスピードを出しあっという間にアビドス高校に着いた。
「ついたよ、ここ」
「ここがアビドス高校か」
吠たちはアビドス高校に到着しシロコに案内され校舎の中に入り一つの部屋の前に来て扉を開けた。
「おかえり、シロコせんぱ……て、隣りにいる男の人だれ!?」
「わあ、シロコちゃんが男の人を拉致してきました!」
「拉致!?シロコ先輩がついに犯罪に手を……!」
「いや、あの人相の悪さ‥‥‥‥新手の借金取りかも!?」
部屋には三人の女子生徒がいて吠を見るなり騒ぎ始めた。
「違う、この人は先生だよ」
「え、ええっ!?まさか!?」
「連邦捜査部の…シャーレの先生!?」
「わぁ、支援要請が受理されたんですね!」
「はい!これで、弾薬や補給品の援助が受けられます!」
「あ、早くホシノ先輩にも知らせてあげないと……あれ?ホシノ先輩は?」
「委員長は隣の部屋で寝てるよ。私が起こしてくる!」
そう言ってツインテールの猫耳少女が部屋を出ていきホシノと呼ばれる生徒を呼びに行った。
「ん、先生、みんなの紹介がまだだったね。今、先輩を起こしに行っているのが1年の黒見セリカ」
「私は2年の十六夜ノノミと申します!」
「改めまして、1年の奥空アヤネです!」
「私は2年の砂狼シロコ。一番最初にあったからわかっていると思うけど……あ、別にマウントを取っているわけじゃない。それと、もうひとり対策委員の委員長、小鳥遊ホシノ先輩。以上5人がアビドス廃校対策委員会、よろしくね」
「ああ、俺は遠野吠。シャーレの先公だ。まぁ、よろしくな」
お互いの自己紹介が終わると廊下の方から何やら声が聞こえてきた。
「も~う、セリカちゃん、おじさんにはもっとやさしくしてくれないと~」
「何言ってるのよ!委員長なんだから!ほら、ちゃんとして!」
「にゃ、にゃあ、小鳥遊ホシノだよ、よろしく~」
小柄でピンクのロングヘアーでゆるっとしている声をしている少女、小鳥遊ホシノが名乗った。
「う~ん?」
「?」
ホシノは目を開けて吠を見る。
「んだよ?じろじろ見やがって」
「なんでもないよ~」
「?」
そう言ってまた目を瞑ってセリカと共に室内に入ったその時
<ダダダダダダダ!>
「!?」
「今のは!?」
突如、外から銃声が聞こえ一同は窓から外の様子を見た。
「ひゃーっははは!」
「攻撃、攻撃だ!奴らはすでに弾薬の補給を絶たれている!襲撃せよ!学校を占領するのだ!」
外にはヘルメットを被り銃を発砲しているチンピラ集団がいた。
「わわっ!?武装集団が学校に接近しています!ヘルメット団のようです!」
「んもぉ~、これじゃおちおち昼寝もできないじゃないか」
「ふん!いつも通り、返り討ちにしてやるわ!!」
装備の準備をするアビドス生の面々。
「アヤネ、襲撃されてるって連絡入れて!」
「みなさん!校庭へ出撃です!」
ノノミ、セリカ、ホシノ、シロコは校庭へ向かった。
「私がオペレーターを担当します!先生はこちらでサポートをお願いします!」
「おう」
吠とアヤネは外の様子を見ながら戦闘のサポートをすることとなった。
校庭に出てヘルメット団の前に現れるアビドス生一同。
「ノコノコ出てきやがったか!」
「てめぇらはもう補給品も弾薬もねぇ!それにこの数の差だ。さっさと学校を明け渡しな!」
「そう言われて、はいそうですかと渡すバカがいると思う?」
「そうそう。君たちのせいで昼寝もできないんだからさぁー、帰ってくれない?」
「なんだと~!?やっちまえ!!」
団員たちはシロコたちに向かって発砲する。
シロコたちは物陰に隠れ先ほど補給してもらった弾薬や爆弾を用意する。
「これで思う存分戦える!」
「さぁ~て、お掃除の時間ですよ~!」
準備万端でいつでもいける状態になったところで吠から通信が入った。
『てめぇら、指示を出すぞ。ノノミは弾幕を張れ。ホシノは前衛に立ち敵をぶっ潰せ。シロコとセリカは援護に回れ』
「はい!」
「わかった」
「わかったわ!」
「了解~」
吠の指示を受けヘルメット団に攻撃をしていく。
「何故あいつらこんなに大量の弾薬を奴らが持ってんだよ!?」
「もうとっくにストックは尽きたはず!?」
情報と違うことに困惑する団員たち。
『シロコ、十一時の方向にいるやつを撃て』
「ん、わかった」
『アヤネ、セリカに補給を渡してやれ』
『はい!』
「先生の指示だと戦いやすいね~」
吠の指示で戦っているアビドス側は優勢に立ちヘルメット団のメンバーの数はどんどんと減っていった。
「もう少しで‥‥‥!」
「いけるわ!」
「あと一息です!」
勝利は目前に迫り勢いが増すアビドス側。一方ヘルメット団は予想外の出来事でパニックに陥っている。
「ど、どうすんだよ!?」
「このままじゃあ全滅だ!」
アビドス側の勝利は確定したと思われたその時
「あんたたち!何やってんのよ!!」
「!!」
「この声は…‥‥!」
ヘルメット団員たちは声のした方を向くとそこには赤髪ロングヘアーで団員達と同じヘルメットを被った制服姿の女子がいた。
「「「隊長!!!」」」
「うちがいない間に随分やられてんじゃないの。まったく、世話がかかる部下たちね」
「す、すいません!」
「あいつら、連携がすごくとれてて!」
「弾薬も補給されてて情報と違うんすよ!」
「なるほどね…‥‥でも、安心しな。こいつで一気に形勢逆転させてやんよ!」
隊長は右手の人差し指にはめている指輪を抜き円の部分を回す。
「エンゲージ!」
そう言いいつの間にか右腕に装着された銀色のテガソードに指輪をセットする。
『センタイリング!』
テンションの高い声が鳴り響き隊長はテガソードを1回クラップ、2回クラップ。もう一巡クラップをする。
『キョウリュウジャー!』
隊長の体は赤いティラノサウルスの戦士、キョウリュウレッドへと変身したのだ。
「キョウリュウレッド、河駒風ラブ!荒れるわよ!!」
隊長改め河駒風ラブはアビドスの面々に立ち向かった。
「な、なにあれ!?」
「ヘルメット団の隊長が変身しちゃいましたよ!?」
キョウリュウレッドに変身したラブに驚くセリカとノノミ。
「でもなんかかっこいいね~」
「何呑気な事言ってるんですかホシノ先輩!!」
「応戦しましょう!」
ノノミは愛用のマジンガンを構えたその時
「‥‥‥‥待って」
「シロコちゃん?」
「あいつは私が相手をする」
「ちょ、何言ってんるんですか!?」
「そうですよ!一人で戦うのは危険です!」
「大丈夫、私も‥‥…‥‥これがあるから」
シロコはポケットから金色の指輪を取り出し円の部分を回す。
「エンゲージ」
『センタイリング!』
テガソードに指輪をセットしラブと同じ回数でクラップしていくと
『ガオレンジャー!』
シロコの姿は赤い獅子の戦士、ガオレッドへと変身した。
「し、シロコちゃん‥‥‥‥!?」
「シロコ先輩まで…‥‥‥!」
「変身しちゃいました!!」
変身したシロコに驚く三人。
「灼熱の獅子、ガオレッド。行く!」
ガオレッドに変身したシロコはキョウリュウレッドと対峙しに向かった。
ついにユニバース戦士が出てきましたね。
これからどんどん出てくるので誰がどのレッドにエンゲージするかお楽しみに。
対策委員会編最初の相手をカタカタヘルメット団からラブちゃん率いるジャブジャブヘルメット団に変更しました。(最初くらいはモブより名前・設定のあるキャラが変身した方がいいかと思い変えました)。
Tier表なんかも作ってみたいなー吠はどのクラスに入るか予想してみよ