妖怪ウォッチシャドウサイド~継がれる絆の物語~   作:あとか

1 / 4
Prologue
陰に残る絆


それほど古くない昔のこと……。

全てにおいて"普通"と言われた、ある一人の少年が特別な腕時計を手にした。

それは、他人《ひと》には視えぬ妖-妖怪と人間を繋ぐ神秘的な道具。

彼はそれを使い、様々な冒険をした。

生身の人間ながら妖世界(妖世界)に行き、過去へ行き、異世界に行った。

その全てで危機を回避してきた。

 

彼は色んな"ひと"に好かれやすかった。

彼の周りには友達が沢山いた。

友達と遊ぶことは"どちらであろうと"多く。

あの妖怪たちの王ですら彼を友達と認め、彼の行動を黙認していた。

彼は人と妖怪どちらか一方を贔屓することも、どちらか一方を嫌悪することもなかった。

困っていれば"誰であろうと"手を貸した。

彼の何気ない行動が"全て"において、大切だった。

 

"大勢の友達に囲まれた日々"。

その腕時計を手にした彼にとっては"普通"の日々。

それはいつまでも続くと、皆思っていた。そう、"皆"……。

 

 

 

 

 

世の中には表と裏がある。

学校 政治 社会 人間関係……

あらゆるものには裏がある。

誰しもが裏の顔を持っている。

そしてそれは妖怪にも。

 

同じように、歴史にも表と裏がある。

至って普通に見える"家系図"

それに違和感を覚えたことはないだろうか

先祖《彼ら》を説明するための情報に不足はないだろうか

本当に身近な人を語るための情報でも足りないものはないだろうか

歴史の[[rb:光側 > ライトサイド]]は普通でも

歴史の[[rb:影側 > シャドウサイド]]が普通とは限らない

全ての人は、本当に"歴史"を知っているのだろうか

 

そもそも"普通"って何?

何もかもが平均なこと?

当たり前なこと?

目立った特徴がないこと?

一般的なこと?

 

小学生の思う"普通"

中学生の思う"普通"

高校生の思う"普通"

大学生・短大生の思う"普通”

新人社員の思う"普通”

中堅社員の思う”普通"

ベテラン社員の思う"普通"

定年後老人の思う"普通"

ほら、どれもこれも少しづつ違うだろう?

 

人々が思っている"普通の日々"だって

一人一人に焦点を当てれば微妙に違う

スポーツが好きな人にとって、毎日運動することは"普通"

映画が好きな人にとって、毎週のように映画を見ることは"普通”

サイクリングが趣味の人にとって、サイクリング道具があることは"普通"

引きこもりの人にとって、自室にいることは"普通"

オタクと言われる人にとって、自分の推し物に囲まれているのは"普通"

パット見"普通"じゃなくても、それが彼らにとって"普通"

じゃあ、"普通"と言われる人たちは、本当に世間一般でいう"普通"なの?

 

 

"普通"と言われる光の裏に

誰にも言えない秘密がある

それは誰にも知られない

たとえ、すぐ近くの血縁にでさえ

 

あなたが見ている彼らは、本当に"普通"なのだろうか。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。