途中ドイツ語出てきますがGoogle翻訳直で使っているので普通に諦めて()内の翻訳見てください
今日バレンタインデーか......まぁ貰えるわけないからいいか
『右60度、距離3万、接近中の艦艇は、アドミラル・シュペーです!』
「アドミラル・シュペー!?」
明乃が驚く
「ドイツからの留学生艦です!」
タブレットを確認した幸子が手短に紹介する
「とりあえず総員配置に!」
「総員配置!!」
明乃の言葉をましろが復唱し、艦全体が戦闘配置につく
「速度20ノットで接近中!」
「見つかっちゃいました...」
「そのようだな...」
『シュペー、主砲旋回しています!』
若干の絶望状態に包まれている艦橋の様子をよそにアドミラル・シュペーは主砲を晴風へと向ける
「えっ...!?」
「撃ってくる...!?」
艦橋内の絶望感が更に深まる
「問答無用ですね...」
「野間さん!白旗を!」
その声に合わせ、艦橋マストに上がったマチコが白旗を掲げる
『シュペー主砲発砲!』
そんなこと気にしないかのようにシュペーは発砲した
「なんで...」
「エンジンも止めないとだめだ!」
「確かに白旗だけでは降伏になりませんね」
「でも...逃げるんだよね?」
「う、うん。180度反転する。面舵一杯!」
「面舵いっぱーい!」
明乃の指示に鈴が答え、舵を切る
「ちゃくだーん!」
舵が効き始めたちょうどその時にシュペーからの砲弾が着弾した
『シュペーも速度をあげました!』
「追ってきた...!」
逃げる晴風に対し、シュペーも追うように速度を上げる
「早く逃げようよ〜!!」
涙目になりながら鈴が言う
「シュペーは基準排水量1万2100トン、最大速力28.5ノット、28センチ主砲6門、15センチ砲8門、魚雷発射管8門、最大装甲160ミリと小型直教艦と言われるだけあって、巡洋艦並のサイズに直教艦並の砲力を積んでいます!!」
『着弾!!』
幸子の情報伝達が言い終わったとほぼ同時にマチコから着弾報告が届く
「しゅ、主砲の最大射程は3万6000m、重さ300キロの砲弾を毎分2.5発発射可能で...!!一発でも当たれば一瞬で轟沈です...!まあ、15センチ副砲でもうちの主砲より強いんですけど...」
「砲力と装甲は向こうがはるかに上」
「うちが勝っているのは速度と敏捷さだけ...」
「このまま機関全開にし続けたら完全に壊れちゃうよ...!!」
「魚雷撃って足止める?「もう無い!」だ〜!そうだったー!!」
艦橋での切羽つまった状況に芽衣が止め方の提案をするがすぐにその方法が使えないことをましろより聞いて思い出す
「こっちの砲力は?」
落ち着いた様子の明乃が聞くと
「70で5」
と志摩が返す
「7000で50ミリ...!シュペーの舷側装甲は?」
「80ミリです!」
「30!」
「30までよれば抜けるのね?」
「ちゃんと会話が成立してる...!?」
「これが艦長の器ってやつですか〜」
「そんなわけないだろ!」
芽衣と幸子が関心しつつましろがツッコミを入れる。しかし、この短い文章ですぐに返せる明乃に対し感服するのは無理も無かった
「マロンちゃん、出し続けられる速度は?」
『第四戦速まででぃ!』
すぐに機関室にも確認をとる。晴風の高圧缶は駄々っ子のため、こういう確認が重要なのだ
「第四戦速...27ノットか...」
「向こうの最大戦速とほぼ同じです」
「どうしたら...」
手詰まりか...と艦橋の誰もが思った時
「ぐるぐる」
と声がした
「ぐるぐる」
もう一回聞こえたので声の主を見るとそれは志摩だった
「はっ!リンちゃん!取舵いっぱーい!」
「と、取舵いっぱーい!取舵30度!」
「艦長!何をする気ですか!」
咄嗟の指示にましろは理解できず質問する
「煙の中に逃げ込むの!」
そして煙の中に入り込んだことを確認するとすぐに
「もどーせー!面舵いっぱーい!」
と指示をだした
「もどーせー!面舵いっぱーい!面舵30度!」
すぐに鈴も復唱して舵を切る
「一発でも当たればやられる。速度と小回りが効くのを活かして逃げ回るしか無い!マロンちゃん!機関を不完全燃焼させて!」
「『合点承知!』黒煙が煙幕代わりだな」
麻侖が機関室の操作盤を触りながら言う
『これから逃げ回るから機関に負担かけるけどよろしくね!』
艦橋から伝声管を通じて明乃の声が届く
「よろしくって...」
洋美が明乃の無責任な言葉に突っ込む
「やるしかねえんでぃ!」
そんな言葉をものとせず、麻侖は腕を高く振り上げた
「リンちゃん、不規則に進路を変えて。できたら速度も。ただしできるだけ速度は落とさないように」
明乃が鈴へ指示を出す。その顔は乗員の命を預かる責任を持った艦長の顔とまではいかないが真剣な顔だった
「止めるにゃ実弾使うしか無いよ〜!わっ!?」
芽衣が言った瞬間、シュペーからの砲撃が近くに着弾する
「「「はぁっ......」」」
艦橋では晴風の近くで着弾する砲弾に命中も時間の問題と諦めの雰囲気が漂う
「...戦闘、左砲戦、30度、同航のシュペー」
艦橋の全員が声の主へ向く。明乃だった
「何を言っている!さるしまの時と同じになるぞ!」
「実弾でスクリューシャフトを撃ち抜くの。そうすれば足止めできるから!」
「これ以上やったら本当に反乱になる!」
ましろも必死になって反論する。それもそのはず。外交関係にヒビが入る可能性もあるからだ
「このままだと怪我人がでる」
明乃が真剣な眼差しで言う。ましろも外を見る。未だに砲撃は止んでおらず、擬似的な煙幕の中にいるとはいえいつ当たるかもわからない状態だった。そして覚悟を決めたましろはすでに同じく覚悟を決めていた明乃とともにある場所へと歩く。そして鍵を持ち、鍵穴へ差す
「実弾、揚弾始め!」
その声に合わせ2人は鍵を“装填”と書かれた方向へ回す。そして主砲内では自動的に揚弾装置が動き、12.7cm砲弾が装填される
「まる!」
志摩の確認が取れると明乃も確認する
「装填良し!...射撃よーいよし」
その声に合わせるかのように砲身が装填位置と水平射撃位置を行き来する
「スクリューを撃つにはどれだけ距離をとればいいかな?」
「水中だと急激に弾の速度が落ちるから無理だって!」
明乃の質問に所属が砲雷科であるましろが答える
「水中弾ってのがあったでしょ?」
日本海軍が生み出した水中からの命中で魚雷と似たような効果を目指した弾のことを明乃が聞く
「それは巡洋艦以上でうちには積んでないから...」
それもそのはず。航洋艦は元を言えば駆逐艦なので魚雷戦が主流。主砲もせいぜい榴弾程度しか積んでいなかったのだ
「通常形状でも水中は進むって聞いたよ?」
「理論上は12.7センチ砲弾の水中直進距離は約10m。最悪舷側装甲を抜くことを考えるば...30以下まで近寄ってください!」
幸子の言葉に一瞬で明乃が指示を飛ばす
「八の字航行のまま距離を30まで詰めて!」
「近づくの...?怖いよ...「何を言っている!」ひっ!」
身体を丸めて舵輪の中心よりも低くなる鈴
「だから怖いって言ってるの〜...!!」
その目には涙が浮かんでいた
「じゃあわかりました!」
そう言って幸子が鈴へと近づく
「なにするの〜!!」
「近寄ってください」
いかにも作り笑いのような笑い方で鈴の後ろに言った幸子は鈴の目を塞ぐ
「見えないよ〜!暗いよ〜!!」
「真面目にやれ!」
それを聞きながらましろは2人を怒るのだった
「距離40......38......36...!」
その時シュペーの15cm副砲弾が晴風の第三主砲へと命中する。そしてその衝撃波が艦橋にも到達する。明乃は本当に上手くいくか心配になるのだった
─時は少し戻りシュペー艦橋
『Ein ganzer Tag ist schon vergangen. Ich wünschte, ich könnte aufwachen, falls das nur ein Traum war...(もう丸一日経ったか。夢なら醒めて欲しかったが...)』
ある少女が座りながら心の中で呟く
ドォン!ドドォーン!!
「Feuern sie mit Artillerie?! Worauf zielen sie...? Kapitän, sehen Sie! Ein Schiff! Wir brauchen Hilfe! Es sieht aus wie ein japanisches Schiff.(砲撃しているのか!?何を狙って......艦長見てください!艦です!これで助けを......!!日本艦のようですが)」
さっき心の中で呟いていた少女に艦長と呼ばれた少女が立ち上がる。
「Kapitän?(艦長?)」
「Erster Offizier, hören Sie von nun an genau zu, was ich zu sagen habe.(副長、今から私の言うことをよく聞くんだ)」
「Ja. Geht es lhnen gut?(はい。大丈夫ですか?)」
副長と呼ばれた少女は艦長へそう質問する
「Geh von Bord der „Spee“, um diese Situation zu melden.(お前はこの現状を伝えるためにシュペーから下船しろ)」
そう言われたシュペー副長は驚きの声を上げる
「Was? Der Kommandant...?(えっ艦長は...)」
「Ich werde hier bleiben. Ein Kapitän verlässt sein Schiff nicht.(私はここに残る。艦長が艦を置いて逃げるわけにはいかないからな)」
「!? Das ist unmöglich! Das ist auf keinen Fall möglich!(そんなこと...!できるわけありません!!)」
「Befehl des Kapitäns.(艦長命令だ)」
「Das hasse ich, selbst wenn es ein Befehl ist! Wenn wir nicht zusammen sind, dann...(命令でもそれだけは嫌です!!一緒じゃないと私は...)」
「Erster Offizier...Ich gebe mein Leben nicht auf. Ich warte hier, bis du Hilfe holst. Ich überlasse dir das.(副長...私は命を捨てるわけではない。お前が助けを呼んでくるのをここで待っている。これをお前に預ける)」
「!」
そういって艦長が渡したのは艦長帽
「Dies ist der Beweis, dass ich der Kapitän dieses Schiffes──der Spee bin. Komm unbedingt hierher zurück und gib es mir wieder.(私がこの艦──シュペーの艦長である証だ。必ずここに戻って私に返してくれ)」
そう言われた副長は渡された艦長帽をぎゅっと握る。そして内火艇を使って外に出るのであった
『シュペーから小型艇が向かってきます!』
ドイツ語入れたのは趣味に近い...まぁでも新鮮味があっていいかもしれない。ということで対シュペー戦の幕開け、このあとどういう展開になるのでしょうか
次回、第8話、空からピンチ(仮)
会話文の前後の行間を1行空けるかどうするか
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見にくいから空けるべき
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このままでいい