ハイスクール・フリート〜風の中の希望〜   作:翔鉄

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本編突入から早くも第8話。お気に入りをつけてくださっている方、励みになってます。ありがとうございます

今回のから試験的に会話文のところで行間空けてます



そんなこんなで第8話、どうぞ

※注意
今回いつもより約1000文字多いです


#8 不思議な不思議な飛行物体でピンチ!?

『アドミラル・シュペーから小型艇が向かってきます!!』

 

マチコが艦橋へ報告を入れる

 

「え?」

 

海上を見るとそこには猛スピードでシュペーの砲撃を避けながら進む1艘の小型艇がいた。そしてその小型艇にシュペーからの15cm副砲弾が命中し、乗っていた少女が落水した

 

『小型艇の乗員が海に落ちました!』

 

「味方を攻撃している!?」

 

「なんで!?」

 

突然、シュペーから小型艇が向かってきただけで驚きなのにシュペーは味方を攻撃しているときた。艦橋はみんなよく分からなくなり、困惑していた

 

「私ハー艦長ノ指示ニ従エマセーン。晴風ヲ攻撃スルナンテ!」

 

「ナンダトー艦長ニ逆ラウ気カー」

 

「エエーイ!コンナ船脱出シテヤル!!」

 

「想像でものを言うな!」

 

安定の幸子の一人芝居にましろが突っ込む

 

「私にはノンフィクションよりフィクションが真実です!」

 

そういって幸子が言っている間もましろは若干無視しつつ弾道計算をしていた

 

「シロちゃん」

 

「宗谷さん又は副長と呼んでください」

 

「ここ、任せていい?」

 

「んぁ!?」

 

「ドイツ艦を引き付けておいてね!」

 

ましろの訂正をこちらも安定のごとくスルーして明乃は走り出す

 

「ココちゃんは甲板に保健委員の美波さん呼んでおいて!」

 

「なにを...まさか!なんで敵なのに助ける!」

 

明乃が何をしようか察したましろは彼女を追いかける

 

「敵じゃないよ。海の仲間は、家族だから」

 

「はっ」

 

「行ってくるね」

 

そう言って明乃は艦長帽をましろに渡し艦橋を降り甲板を走る。その間もシュペーからの砲撃は続いていた。そしてその砲撃の中を1台のスキッパーがかけていった

 

「艦長落ちた子助けに行ったの!?」

 

「距離30まで近づけ」

 

「うぅぅ...」

 

芽衣の質問を無視してましろは鈴へ指示を飛ばす。その瞬間、鈴はすぐに涙目になっていた

「距離32...31...!!」

 

「撃っちゃえ撃っちゃえ撃っちゃえ〜」

 

距離を数える幸子を横目に若干トリガーハッピーな部分もある芽衣が声を上げる

 

「2番砲右、攻撃初め!」

 

ダン!ダン!

 

後部にある2番砲から放たれた12.7cm砲弾は1発が海面に、もう1発はシュペーの後部甲板にある魚雷発射管に当たる

 

『目標に命中!シュペー速力落ちてます!』

 

『いーやったー!!』

 

この報告に一番沸いたのは機関室。そしてましろは安堵の面もありつつも好機を逃すまいと指示を飛ばす

 

「取舵いっぱーい!第四戦速、宜候!」

 

「取舵いっぱーい!」

 

さっきまでの涙声が嘘のようにハキハキと鈴が答える

 

「逃げる時は...テキパキしてますね...」

 

この状況に思わず幸子も突っ込むのだった

 


 

そのころシュペーの乗員が落水した場所で

 

「大丈夫!?しっかりして!!」

 

なんとか浮いていた小型艇の破片に捕まって浮いている少女に明乃は声をかける。その少女の左手には帽子が握られている。明乃は急いでスキッパーの上に載せ、脈を測る。そしてこわばっていた顔を笑顔にすると落水した少女の鼓動を確認してから耳元で話しかける

 

「大丈夫。あなた、生きてるよ!」

 

 

そしてその後無事スキッパーとともに回収された明乃と落水した少女。そしてその少女を媛萌と百々が「重い...」とつぶやきながら医務室へ運んでいた

 

「お願いね」

 

明乃がそう言うと美波は明乃に任せてというように微笑みかけた

 


 

「シロちゃん」

 

艦橋に戻った明乃はまっさきにましろへと声をかける

 

「...ありがとう」

 

続けてこういう明乃に

 

「適切な指示をしただけだ」

 

と少し顔を赤らめながら言うのであった。そして

 

「最大戦速、現海域から離脱する。マロンちゃん、よろしくね!」

 

と機関室へ向けいうのであった。そしてその機関室では

 

「「「「はぁ...」」」」

 

と機関員全員がうつむき

 

「ぶっ壊れちまうよ〜」

 

「ほんっと」

 

と麻侖、洋美が次々に言っていたのだった

 


 

─数十分後

 

「さぁ、食べてよ〜」

 

食堂では美甘がそう言って両手を広げ、艦橋メンバーにカレーを配膳していた

 

「これが晴風カレー」

 

「やっと食べられますね〜」

 

と鈴や幸子も嬉しさを言葉に出す

 

「ハム...モグモグ...美味い...!ハム...」

 

中でも志摩は艦橋メンバーの中で一番喜んでいるのもあって目を輝かせて食べていた

 

「それにしても考えれば考えるほど災難ですよね〜」

 

「わ、わたしはもう懲り懲りだよ〜」

 

カレーを食べながら鈴と幸子が口々に話す

 

「夏美...おばさん...」

 

2人が話をしていると、同じテーブルに座っていた志摩が声を上げる

 

「ナツミ...おばさん...?タマちゃん、知り合いの人?」

 

その言葉に疑問をもった明乃が志摩へと聞く

 

「親戚...海軍の人...でも最近会ってない...だからあまり良くわからない」

 

「そっかぁ海軍かぁ...」

 

少し思い当たる節があるように明乃が答える

 

「なあクロちゃん」

 

「なに?マロン」

 

「海軍で思い出したんだけどよ、倉本さんと永田さんも海軍っぽくなかったか?」

 

「あー確かに。あの人達の仕事聞いてなかったけどそうっぽかったわね」

 

「またどっかであえねぇかなぁ」

 

「そっかぁもうあれも1ヶ月以上前かぁ」

 

「「入学前だもんね〜」」

 

麻侖、洋美、美甘、ほまれ、あかねの5人が懐かしむように言う

 

「にしても艦長どうしたんでい?さっきから考え事しているようだけど」

 

麻侖がそう言うとみんなが明乃へ向く。確かに腕をくんで少し考え事をしていたようだ

 

「え?あ、なんでもない!大丈夫だよ」

 

そういうので他のみんなも特に追求はせずそのままにする。そのとき突如全艦放送が入った

 

『右150度、距離5万、大型艦2、小型艦3の艦隊が接近中!』

 

「「「「「え!?」」」」」

 


─少し時は戻り薩摩

 

「兄上、神風01より打電通信。我、目標ノ晴風ヲ発見ス。繰リ返ス、我、目標ノ晴風ヲ発見ス。なお続報として先程より通信が雑音しか聞こえないため打電通信での交信を求むだそうです」

 

柚希が報告を入れる

 

「よし、神風01に連絡、晴風をそのまま監視せよ。そして第一駆逐隊及びモンタナへ連絡、本艦はこれより晴風の発見地点へと向かう。輪形陣のまま艦隊進路を250度へ」

 

「了解!」

 

さてやっと補足できた...あらかた予想はできていたが...ビーコンを切っているとはねぇ...

 

「艦長、モンタナより通信です」

 

「相分った。つなげてくれ」

 

『モンタナ艦長、ユウカです』

 

「薩摩艦長、結城だ。なにかありました?」

 

『いえ...このあと晴風と合流したあとの相談をしたく』

 

「ああ。そういうことか」

 

まさか学生の方から聞いてくるとは。びっくりやなぁ

 

「こちらの予定としては晴風に乗り込んで本当に反乱であるならば制圧、そうでなければ横須賀までの護衛ですかね」

 

『了解しました。こちらも同じような形で大丈夫ですか?』

 

「ええ。それではまた後で内火艇にてお出迎えに上がります」

 

『ありがとうございます。ではまた』

 

「ええ。あそうだ。一応合流は40分後を予定しています」

 

『わかりました』

 

そう言って通信は切れた

 

「そうだ兄上、先程気になる通信が」

 

「なぜそれを先に言わない。まあいいや。んでどした?」

 

「どうやら15cm砲と28cm砲の砲撃音が聞こえたらしく。音も採っているとのことです」

 

「わかった。神風01が戻り次第その音を一応世界中のブルーマーメイド艦、軍艦の音と照合するように電算室に言っておいて」

 

「また人使い荒いことを...まあ機械がやるので大丈夫ですけども」

 

「んまあそんなところだ。頼んだ」

 

「はい」

 


 

─そして晴風

バラバラバラ

 

「何だこの音は!?」

 

聞き慣れない何かが空気を切り裂く音が晴風に届く

 

『艦長!上空に不明機!おそらく新型飛行船かと!』

 

その音をいち早く確認したマチコが報告を入れる

 

「どこかに所属のマーク無い?」

 

『ありました!あれは...日本國海軍です!そして後方の船も見えました!日本國海軍艦4隻、ブルーマーメイド艦、おそらく直教艦1隻!』

 

「データ探しますね」

 

マチコの言葉を聞いた幸子がすぐに海軍、直教艦のデータを見始める

 

「データでました!日本國海軍の方は戦艦薩摩、駆逐艦島風、秋月、宵月です!」

 

「なんか戦力強くない?」

 

「戦艦薩摩は主砲が51cm3連装砲を5基...島風は私達よりも速度がでて41ノット...これはきついですね」

 

「あと一隻は?」

 

日本海軍艦を紹介する幸子に対しましろが聞く

 

「えぇっと...でました。アメリカのアナポリス女子海洋学校からの留学艦の直教艦モンタナです!これはこれで対大和型の防御あるんできついですね...」

 

「うーん...」

 

今度こそ砲撃されれば確実に沈む。そんな雰囲気が艦橋にはただよい、これは他の場所も同じだった

 

「薩摩より発光信号!」

 

双眼鏡を覗いていた右舷航海員の内田まゆみが重い雰囲気を突き破り声をあげた

 

「...!?読み上げて!」

 

明乃も瞬時に反応し薩摩からの指示を聞く

 

「『こちら日本國海軍所属戦艦薩摩。貴艦は停船せよ』とのことです。そしてマストにはSOも揚がってます」

 

「分かった。回答旗全揚げ。機関停止。ここで止まるよ」

 

「艦長、いいんですか?また砲撃されたり...」

 

ましろが明乃の指示に不安点を指摘する

 

「多分大丈夫。だって今までの艦は停船指示無しで砲撃してきたから」

 

「たしかにそうですね」

 

今までの状況を考え、ましろ含む全員が納得した様子で頷く

 


 

─その頃薩摩では

 

「回答旗揚がりました!」

 

「位置は?」

 

「全揚です」

 

「よし。第一駆逐隊旗艦島風に連絡、先行し晴風前方、両舷に展開せよ。並びにSH-60発艦、モンタナへ。あとモンタナ艦長に連絡繋いで」

 

「委細承知致しました」

 

そういって電信員が島風、モンタナへ連絡するとともにモンタナとの通信を開通させた

 

「突然すみません。ユウカ艦長」

 

『大丈夫です。なにかありましたか?』

 

「大きなことではないのですが、内火艇発進の都合上先にこちらへ来ていただいてもよろしいでしょうか?」

 

『わかりました。すぐに準備します』

 

「ありがとうございます。迎えはこちらからヘリを出しますので」

 

『了解です』

 

そういって通信を切る

 

「よしヘリコプター発艦せよ」

「了解しました。神桜01、発艦せよ」

 

そういうと艦後部からSH-60が飛び、モンタナの後部甲板へと向かう。そしてモンタナでユウカやその他数名を載せたSH-60は薩摩の後部甲板へと着艦する。降りてきたユウカたちに結城は敬礼をする

 

「わざわざありがとうございます。ユウカ艦長」

 

「いえ。こちらこそお出迎えに感謝します」

 

「あと5分ほどで停船し、投錨します。ではこのままエレベーターで格納庫まで降りますね」

 

「わかりました」

 

そういうと結城は艦内エレベーターのボタンを押す。艦載艇格納庫まで降りるとそこにはMk5特殊任務艇を少し改造した五式内火艇が数艘おいてあった

 

「1号艇を出してくれ」

 

「はっ!了解致しました!」

 

そういうと内務科員は急いで準備していった...

 


 

─場所は戻り晴風

 

「うわぁ囲まれたねぇ」

 

若干呑気な感じで芽衣が話す

 

「私達扱い的には反乱者ですからね...」

 

幸子がそれに返すように話す

 

「海軍の人乗船した瞬間私達を捕まえるとか無いよね!?」

 

涙声になりながら鈴も話す。その時薩摩から内火艇が晴風に向かうのが見えた

 

「私とシロちゃんは出迎えがあるから降りるね」

 

「わかりました。ここはお任せください」

 

幸子がそう言うと明乃とましろは艦橋を降りて甲板へと行く。そしてタラップの近くで海軍やアナポリス女子海洋学校の人が上がってくるのを待っていた

 

しばらくして晴風のタラップ下についた倉本たちは晴風から投げられたもやい縄を内火艇にくくりつけた。

 

カッカッカッ

 

タラップを上がる音が響く。そしてそこを上がるのはアナポリス女子海洋学校の制服に身を包んだユウカと第二種軍装に身を包んだ結城だった。

 

「なんか見たこと無い制服〜」

 

芽衣が呟く

 

「アナポリス女子海洋学校の制服ですね〜日本(こっち)でいう呉本校(呉女)みたいにアメリカの女子海洋学校の本校にあたります」

 

芽衣の疑問に幸子が答える。そして甲板では

 

「アメリカ合衆国、アナポリス女子海洋学校所属、直教艦モンタナ艦長、ユウカ・A・フカマチ・スミスです」

 

ユウカが敬礼をして所属を名乗る。結城が自己紹介を始めようとした時声が聞こえた

 

「......姐ちゃん...?」

 

「「え?」」

 

思わずユウカと結城の口から声が漏れる。その声の主は明乃だった

 

「ユカ姐ちゃん...?もしかしてユカ姐ちゃんなの?」

 

この声を聞いて結城は腕を組んで悩み、ユウカは手を顎に当てて悩んでいた。ユウカを「お姐ちゃん」と呼ぶ人は2人、そして「ユカ姐ちゃん」と呼ぶのは唯一人だった。ユウカは恐る恐る聞く

 

「もしかして...ミケちゃんなの...?」

 

「やっぱり!ユカ姐ちゃんだ!!」

 

そういってユウカの胸に明乃が飛び込む

 

「艦長!?...え!?」

 

ましろが2重の意味で驚いた声を上げる

 

「ユカ姐ちゃん...怖かったよぉ...ふわぁぁん」

 

そう。ただでさえ相手に明乃がよったのでも驚きなのに顔をみたら泣いてると来た。ましろはわからなくなり、困惑した表情を見せる

 

「艦長...!!艦長...!!!」

 

さすがにまずいと思ったましろははっと我に返り、明乃の名前を呼ぶ

 

「え、あごめん!」

 

ましろに呼ばれた明乃はこちらもはっと我に返り元の位置に戻り、敬礼をする

 

「横須賀女子海洋学校、航洋艦晴風艦長、岬明乃です」

 

「同じく副長の宗谷ましろです」

 

ましろも敬礼をする。その時

 

「あっはははは......」

 

「「「...え?」」」

 

突然笑い始めた結城に3人の目が点になる。それに気が付き、結城は慌てて海軍式敬礼をする

 

「失礼...日本國海軍所属、戦艦薩摩艦長、倉本結城中将です。お久しぶりですね。明乃艦長、そして改めましてお久しぶりですユウカ艦長、いえ、深町優花艦長」

 

「「!?」」

 




だんだん回を重ねるごとに小説の書き方が微妙に変わっているの気がついている人いるのかな...?コメントに残さなくて結構ですが見つけた人は「あ、ここかな」程度に思ってもらえれば嬉しいです(誰得)

行間空けるのこんな感じでいいんですかね?

次回、第9話、突如の通信でピンチ(仮)

会話文の前後の行間の空け方はこれで大丈夫か

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