ハイスクール・フリート〜風の中の希望〜   作:翔鉄

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さて久しぶり(?)の同日投稿です

メタい話だんだん書くことなくなってきた

ということで第12話、どうぞ


#12 シュペーと武蔵、その共通点とは

「早速だけど、シュペーで何があったか教えてもらえるか?」

 

晴風に集まった結城、ユウカ、明乃の3人。そしてシュペーの娘、美波を含めた5人は医務室で話を聞いていた

 

「我らがアドミラル・シュペーか…」

 

「あ、言いたくなけりゃ言わんで大丈夫と」

 

「いや、わしもよくわからないが聞いてもらったほうがいいな。我らの(ふね)も貴校との合同演習に参加する予定だったのは知っておるな」

 

「ううん。初めて知ったよ」

 

「ゑ、」

 

「ミケちゃん、そこは確認しておいて」

 

すぐに突っ込まれる

 

「まぁそれはいい。わしらは合流地点に向かっていたのだが突然電子機器が不具合を動かなくなって調べようとしたら誰も命令を聞かなくなった」

 

「反乱…!?」

 

「わからん。わしは艦長からほかの(ふね)に伝えるよう命令されて脱出してきた」

 

「かん…ちょう?」

 

「帽子を拾ってくれたのは感謝している。これは我が艦長から預かった大事なもの。シュペーに戻って艦長に返さなければ。必ず」

 

「わかった。私も手伝うよ」

 

「同舟相救う。その舟を同じくして渡りて風に合うにあたればその相救うや左右の手の如し」

 

「美波さんよ。流石にそれは伝わりにくいのではないか?」

 

「そうか…?」

 

なんで結城は美波のことを知っているのか聞こうとしたその時

 

『艦長!校長からの全艦帰港命令が出ました!』

 

「えっ!?」

 

『えーと、私は全生徒を決して見捨てない、皆を守るためにも全艦、可及的速やかに学校へ帰港せよとのことです!』

 

「やっと」

 

「学校も」

 

「理解したっちゅうことやな」

 

結城とユウカがそれぞれ交互に言う。そして教室へみんなで向かった

 

「学校から全艦帰港命令が出ました。晴風も学校側が責任を持って保護するので戻ってくるようにって。帰還中は一切の戦闘行動は禁止だそうです」

 

「「よかった〜」」

 

「だがまだ広域には晴風に対する警戒が続いている。どの港にも寄港できない。我々は密かに学校へ戻らね………」

 

「うちらを忘れんでもらえるか?宗谷副長」

 

「ええ。何があってもちゃんと帰すわ。妹の海の仲間は家族なんだから」

 

「あ、えーとそれで新しい友達を紹介します。ドイツのウインナーブラウンシュガーインゲンマメ…あれ?なんだっけ?」

 

「Scheiße」

 

「え!?」

 

「ヴィルヘルムスハーフェン校から来たヴィルヘルミーナ・ブラウンシュヴァイク・インゲノール・フリーデブルクだ。アドミラル・シュペーでは副長をやっていた」

 

「長いからミーちゃんでいいかな?」

 

「誰がミーちゃんじゃ!」

 

「いつも通りの明乃艦長ちゃのぉ。よろしくお願いしますよ、ミーナ副長。あ、申し遅れました。私、日本国海軍大将で戦艦薩摩艦長の倉本結城です」

 

「「「「え!?」」」」

 

「アナポリス女子海洋学校所属、直教艦モンタナ艦長のユウカ・A・フカマチ・スミスです。よろしくお願いします」

 

「じゃあ部屋は…ココちゃん、どこが空いてたっけ?」

 

「うー?…ベットの空きがあるのは……副長の部屋だけです」

 

「え゙…私の…部屋…?」

 


 

「うわっすご」

 

「夜いた鮫さんもいますね〜」

 

「宗谷さんからは想像できない部屋です!」

 

「いい部屋だな、今日からよろしく頼むぞ!」

 

ましろの部屋を見た皆が口々に言う

 

「やっぱりついてないって顔っちゃの。末っ子や」

 

その声に振り返ったましろはびっくりしたように答える

 

「あ、倉本さん!そりゃそうです!!こんな見られるとは思ってなかったですし!!あと末っ子って呼び方はやめてください!!」

 

「あぁ。これからは宗谷副長かましろ副長と呼ぶよ。まぁうまくやりなんせ」

 

「そんなぁ…やっぱりついてない……」

 

ごめんと思いつつも管轄が違う艦だから何もできないんだよなぁと思う結城

 

「んじゃうちらは戻ろう。何かあったら呼んでくれ。あ、これ無線機な。そっちが使えないって言うから持ってきた。基本の操作方法は晴風搭載のやつと同じだから電信員に聞けばいい。それかどうする?電信室に持っていっておくか?」

 

「お願いしてもいいですか?」

 

「相わかった。おい!電信室にこれ運んでおいてくれ!ついでに配線整えて前部マストからアンテナ出しておいてな」

 

「はっ!」

 

そう言って結城に付いていた兵士が通信機を持って走っていく

 

「それじゃ自分も確認して帰ります。通信兵といえど若手を連れてきてしまったもんでね。うちもやらなければ」

 

そう言って結城も兵士を追いかけていく

 

「それじゃ私も戻りますね〜」

 

そう言ってユウカも甲板へ向かっていくのだった

 


 

4月13日 天候:晴 波:穏やか

 

今日も相変わらずついていなかった……

それはもとより今日は大変な一日だった。まさかあのようなことが起こるとは(ましろ航海日誌より)

 

 

「お米は二百十キロ、缶詰肉は十箱…」

 

「まだまだ余裕っすね〜ん?」

 

媛萌と百々が艦内倉庫で食料などを確認していた。そして百々が視界に入った箱を引っ張った

 

「あれ!?」

 

その箱には『Toilet Paper』というロゴがプリントされていたのだった……

 


 

「横須賀までどれぐらいかかる?」

 

双眼鏡をのぞきながらましろが聞く

 

「え、えぇ!?えっと…26時間…かな?」

 

「艦長、可能な限り急ぎましょう。学校から戦闘停止命令が出ているとは言えこれ以上ほかの船に遭遇したくない」

 

「あぁ〜もう撃てないんだぁ…」

 

鈴の返答を聞き明乃へ進言するましろとそれを悔しがる芽依。そしてましろは不安そうな顔をする明乃を不審に思った

 

「艦長?艦長!?」

 

「ん、んぁ…ごめん」

 

ほかの艦橋メンバーは大丈夫か不安になるそんななかでも

 

「ワタシ、本当ハ武蔵ノSOS二答エタイノ!」

 

「何ヲ言ッテイル。全艦学校へ戻レと言ワレタロ?」

 

「分カッテル!デモ!!」

 

相変わらずの幸子の謎の劇に苦笑いする明乃とましろ

 

「ううん、きっと武蔵は大丈夫。私たちは急いで学校に戻ろ?」

 

そう言ってましろを見たその時

 

「艦長!大変大変!!」

 

「一大事っす!」

 

媛萌と百々が駆け込んできた

 


 

「ふぅ。どう?とりあえずここ数日は平和だけど」

 

紅茶を飲んで一息ついたユウカはルナをみる

 

「どうもなにも…まぁ平和だしいいね。晴風からも特段連絡ないし…良かった良かっt「ビー」何事!?」

 

「艦長すみません!至急教室へ!」

 

その言葉にただ事ではない雰囲気に艦橋から走って降りるユウカとルナだった

 


 

「ふぅ……ん、嫌な予感」

 

「兄上?何かありました?」

 

唐突に言い出した結城を不思議に思い聞く柚希

 

「ごめん、艦内倉庫を調べてくれ。なんか胸騒ぎが収まらん」

 

「わ、わかりました……」

 

そうして調べさせる柚希。応答はすぐに届いた

 

「ええ兄上。嫌な予感、当たってしまいましたよ…」

 

「とりあえず晴風、モンタナにも確認だな」

 


 

─その頃晴風

 

「日本トイレ連盟によると女性が一日に使うトイレットペーパーの長さは12.5m。うちのクラスは30人、航海実習は2週間続く予定だったので二百五十ロール用意したんです。それが……」

 

「もうトイレットペーパーがありません!」

 

「「「「「「えぇー!?!?」」」」」」

 

百々と媛萌の話にびっくりする晴風クラス

 

「誰がそんなに使ったのー!?」

「このクラス、トイレ使う人ばっかなの?」

「1回10cmに制限するとか?」

「ええー困るー」

「誰よ!無駄に使ってるのは!」

 

機関室組や芽依が次々に声を上げる

 

「あぁーでも私、トイレットペーパーで鼻もかんじゃいます」

 

「すいません!私、持ち込んだティッシュが無くなったので1個通信室に持ち込みました!」

 

幸子の策略か何か分からないが誘導(?)によって通信員の八木鶇が自白する

 

「食堂でも見たよー。ロールー」

 

「ちょこっと拭くのに便利なんだよね」

 

「うん。便利便利〜」

 

果代子の証言でほまれとあかねも自白(?)する

 

「ったく。どいつもこいつもすっとこどっこいだなぁ!」

 

「どうしよう……無くなったらおトイレ行けなくなるのかなぁ…」

 

麻侖と鈴も声を上げる。志摩に限っては興味がないのか自作の猫じゃらしで五十六と遊んでいた

 

「それもこれも日本のトイレットペーパーが柔らかすぎるのが駄目なんだ!つい沢山使ってしまう!」

 

「蛙鳴蝉噪」

 

「戦争だと!?」

 

「意味はうるさいだけで無駄な論議ってことですよ!」

 

美波の言葉に反応したミーナに幸子がタブレットに文字を書き込みながら説明する

 

「うわぁ……」

 

「艦長まとめてください…!!」

 

「あぁ…うん。み、みんな!ちょっと待って!他にも足りないもの、必要なものない?」

 

明乃がましろの提言に連れられ全体へ質問する

 

「魚雷!」

 

「ソーセージ!」

 

「模型雑誌!」

 

「真空管」

 

その言葉に芽依、ミーナ、媛萌、楓の順に答える。しかし関係なさすぎるのでましろはスルーして話を続ける

 

「これから学校へ戻るとすると2日はかかる…なんとか物資を補給したいものだ…」

 

「燃料や弾薬は学校経由じゃないと調達できないから…薬品や調味料、最低限必要なものは調達したいなぁ……」

 

「戦闘禁止命令が出ているとは言えなるべくほかの船には遭遇したくないよねぇ……」

 

「位置がバレるんで通販はできないですし…」

 

「なら薩摩やモンタナは?」

 

鈴や幸子の沈んだ声に対し明るい声で聞く芽依。するとその時

 

『艦長〜モンタナと薩摩から通信ぞな〜。物資がないから買い出しに行く。そちらも来ないか?とのことぞな〜』

 

「買い出し?」

 

「あ、ここにオーシャンモール四国沖店があるみたいですけど…」

 

「買い物…行きたい!行きたい!」

 

「日焼け止め持ってくるの忘れちゃったし」

 

「私もヘアコンディショナーなくなっちゃった。みんな私の使うんだもん……」

 

聡子からの連絡に対し鶇や瑠奈、桜良が反応する

 

「艦長、今の状況でみんなで楽しく買い物というわけにはいきません!」

 

「だね、目立たないように少人数で買い出しに行こ!」

 

「艦長!もう一つ、重大な問題が…」

 

ましろや明乃で考えがまとまり始めた時に主計長の等松美海が立ち上がり話す

 

「何?」

 

「お金が………足りません…!!」

 

「え?」




久しぶりの同日投稿となりましたがお読みいただきありがとうございました!

とりあえずこれでやっとアニメ3話終了です()
かなり長くなると思いますがどうぞお付き合いください!

この作品を読んでくださっている方、お気に入り登録をしてくださっている方に最大級の感謝を

次回、第13話、楽しくワイワイお買い物(仮)
明日へ向けて、ヨーソロー!!

会話文の前後の行間の空け方はこれで大丈夫か

  • 大丈夫
  • もう少し空けろ
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