そんなこんなで毎話読んでくださっている方、ありがとうございます。お気に入り登録が2桁に届いていることに驚きつつ、励みにさせてもらっています
本編はやっと4話。まだまだ週一で駆け抜けて行きたいと思いますので応援よろしくお願い致します!
長くなりましたが、第13話、どうぞ
「お金が………足りません…!!」
「え?」
美海に言われた言葉に唖然としつつもすぐに切り替え自分の帽子を裏返す明乃。そして
「トイレットペーパー募金、お願いしまーす」
みんなが自分の財布を出して探す中
「宵越しの金は持たねぇ!」
と麻侖は言い
「小切手は使えませんわよね?」
と楓が言い
「ジンバブエのお金ですがいいですか?」
と幸子が言うといった感じにふざけてるのかなんなのか分からない感じになってしまう。そして明乃がミーナに聞いた時
「わしはユーロしか無い」
というと
「「わし?」」
双子らしく揃って振り返る杵崎姉妹。そしてそれに反応してみんながミーナの方を向く
「……なんかわしの顔についてるか?」
「わし〜?」
「「「「「「アッハハハ」」」」」」
晴風のみんなが笑い出す
「何がおかしいんだー!」
「何もおかしくはないっちゃよ?」
「「「「「「え?」」」」」」
急に男性の声がしたので振り向くとそこには刀を携え軍服の上に羽織を来た人……結城の姿があった
「ミーナさんは日本に来る前に映画かなんかを見て覚えたっちゃろ。『わし』を主語に使うんは広島弁ばい。かといううちも博多弁やしな。まぁ祖母がいるんで覚えたわ」
「な、なるほど……言われてみればそうですね」
明乃が反応する
「んでお金が足らんのやろ?うちらが出すけん気にせんでよかよ。そげんモンタナにも伝えたし。うちも給金は多かけんな。対した痛手にはならんしそっちに負担させる気も無かけんな。あ、お金ん返金は考えんでくれや。ちょっと大本営から突かるーとが目に見えて嫌やけんの……」
「「「「「「ありがとうございます!!」」」」」」
「んじゃうちは艦に戻る。あと買い出しの方には妹を向かわせるからよろしくしゅうね」
「わかりました」
そう言って結城は立ち去る
「と、とりあえず行こうか!メンバーは私と「なんで艦長が行くんですか!」え、ええっと…」
「ならじゃんけんで決めましょう!」
明乃がメンバーを決め始めた時にましろがつっかかり、じゃんけんになる。しかし方や豪運の持ち主、もう片方は悪運…と言うか不運の持ち主。
─時は少し戻りモンタナでは
「トイレットペーパーが…無い……と………」
ユウカが厳しい顔をして考え込む
「2週間と言われていたのでまだ持つと考えていたんですが…もう無いらしく……」
ルナもハルから借りたタブレットを見ながら話す
「晴風は…多分同じ状況か。なら薩摩は?」
「CICに確認取りますね…」
そう言ってルナが近くの電話からCICへ連絡する。そしてしばらくして返答を受け取ったルナがユウカに向き直す
「薩摩も同じだそうで……向こうも本来は演習をやったあと帰投する分しか無かったらしく…何とか予備で持っていたらしいんですが…あ、で、倉本艦長から伝言です」
「結城さんから?」
なんだろうと思いユウカが聞き返す
「近くにあるオーシャンモール四国沖店に買い出しに行くらしくモンタナも来ないかとのことです」
「行こうか。晴風にも通信を…」
「あ、それは倉本艦長が先ほど行ったそうで。あと薩摩から追加通信で薩摩艦内での武装や機関総点検の必要が出てきたらしく…その指示を倉本艦長自らやるそうなので副長の妹さんが来るそうです」
「わかった。私もその間に色々確認しておきたいことあるし…ルナ、あと数人を連れて行ってきて」
「分かったわユウカ。リリカとエミリーはついてきて」
「「了解!」」
そう言うとルナは立ち上がり主計科の2人をつれて出ていこうとする
「あ、ルナ、拳銃の携帯を許可するわ。でも目立たないようにね」
「………ユウカ、本当にいいの?」
唐突な質問に困惑するルナ。しかしユウカはさも当然と言うように答える
「嫌な予感がするから。でもここは日本だし…実弾ではなくゴム弾でお願いね」
「分かったわ。それじゃあ行ってくる」
「行ってらっしゃい」
そう言うとルナ、リリカ、エミリーの3人は教室を出て艦載艇格納庫へ向かう。その様子を見たユウカは残った全員に声をかける
「よし、残ったみんなは掃除!最近やっている暇は無かったし、この機にやっちゃいましょ!」
「「「「「「了解!!」」」」」」
「それじゃ頼んだよ」
「お任せください。兄上」
結城から財布を渡された柚希と主計科4名が敬礼して答える
「あ、そうだ。岬艦長のことだし台車を3台程度持っていっとき」
「え、あ、はい。わかりました」
「あと拳銃の携帯を許可する。柚希は実弾とゴム弾の双方を持って場合によって変えな。その他はゴム弾のみな」
国内において常時実弾入り拳銃の携帯を許可された軍人は数名。そのうちの2人は結城と柚希である
「「「「「はっ!」」」」」
カチャカチャと
「艦長!御無礼をお許しください!緊急事態です!」
「どげんした!?」
─四国沖
海上を疾走するスキッパー。明乃が操縦し美甘が乗っているものと媛萌が操縦し美波が乗っているものの2台だ
「一度駅に寄ってバスでオーシャンモールに行くから」
明乃が明るい声で3人に伝える
「お忍びで行くわけだな」
「ちょっとかっこいいね〜」
美波と美甘も続けて言う
「艦の話とか専門用語とか出しちゃ駄目だからね!それと、無駄な買い物も駄目」
媛萌が少し厳し目に話す。それに対して美甘が
「卵と生クリームと苺を買いたいんだけど…」
と言うが
「だめに決まってるでしょ!」
と即座に返されてしまう
「媛萌ちゃん、レバーとかチーズとか食べてる?」
反論なのかなんなのか美甘が聞くと
「どっちも嫌いだし」
と返す媛萌
「やっぱり〜ビタミンB12が足りないとイライラするらしいよ〜」
「してないから〜!!」
食べ物関連の小ネタを挟んでくる美甘になんとか返す媛萌。やっぱり主計科はそう言うのしっかり覚えているんだなぁ(明乃回想談)
「晴風艦長、岬明乃です」
「モンタナ副長、ルナ・ブラウンよ」
「日本海軍少将で薩摩副長の倉本柚希です」
水上バスの駅で合流した晴風、モンタナ、薩摩の代表メンバー達
「兄上からの伝言で晴風、モンタナでの必要物資の補給はこちらで払うから気にしなくて大丈夫だ。とのことです」
「あ!なら!」
「どうかしましたか?」
声を上げた美甘に顔を向ける
「卵とかも買っていいですか?」
「ええ。大丈夫よ。では行きましょうか」
そう言って水上バスに乗る10人。そして─
─フードコートにて
「卵と生クリームと苺を買ってきます。文句は無いね?ヒメちゃん」
「はい……」
「アハハハハ……」
「すっかり頭が上がらなくなってるね」
美甘の圧に負けすっかりしおらしくなる媛萌を見て笑うルナ、明乃の2人。柚希の奢り(ちゃんと私用の財布)でジュースを飲んでいる明乃たちは少し談笑(?)をしていた
「仕方なかろう。余計なことする時間はないと言いながら……当人がホームセンターコーナーで一時間も費やしたのだから」
「好きなもの見てると時間忘れちゃうよね」
そりゃそうだわと頷く柚希。昔は模型コーナーから離れなかったなぁと結城を思い出していたのだった
「ぶえっくしょい!」
「艦長風邪ですか?」
「いや、食欲はあるしそれはないだろう」
「でもミカンちゃん、卵と生クリームと苺と…それ買ってどうするの?」
率直な疑問を明乃が投げる
「あっえっとね…ケーキを作ろうかと思って。ほらドイツ艦の…ウィンナー…ブラウンシュガー…インゲンマメさん…」
「ミーナさん?」
やっぱり長すぎて覚えれてない美甘に突っ込む媛萌
「そうそう!色々あって突然違う艦に来ちゃって不安もあると思うの。私たちが何をしてあげられるかは分からないけど」
「それを先に言えば別に反対なんてしなかったのに…」
「ほんとかなぁ」
美甘に理由を聞いて不満を軽く漏らす媛萌
「そういうことならミーちゃんの歓迎会を開くってどうかな?」
「歓迎会?」
「うん」
明乃の突然の提案に首を傾げる媛萌
「といってもそういう形式をとってケーキを食べるだけだけど」
「いいんじゃない?そういうのも形が大事だからね!そうと決まれば早いとこ買い出し行きますか!」
そして凄い乗り気で言う媛萌
「そうだね」
「あっ!サプライズなんだからこのことミーナさんには内緒だからね!特にヒメちゃん」
「なんで私なんだよー!」
「なんとなくだけど…」
フードコートには媛萌の叫び声が響いたのだった
「おまたせーごめんね!」
「材料買えた?」
「うん!それでねーじゃーん!抽選券貰っちゃった。1枚だけだけど」
「はえ〜抽選券か〜」
レジでもらった抽選券を持った美甘をみて腕を組みながら小言で話す
「あ、福引にトイレットペーパー1年分ある!」
「二等か〜なんか微妙じゃない?」
美甘と媛萌が交互に言う。そして福引に晴風メンバーが行った後、ルナが柚希によって耳元で話す
「柚希少将…先ほどからブルマーがついてきていますが」
「ええ。分かってます。大丈夫ですよ。まぁ少し泳がせておきましょう」
「わかりました」
そういった時
カランカランカラーン
「トイレットペーパー1年分、おめでとうございまーす!!」
「やったぁ!」
「「え?」」
2人の視線の先には鐘を鳴らす男性とその前で喜ぶ明乃。なんとトイレットペーパーを本当に狙い当てたのだ
「艦長…じゃなくて、岬さんすご!」
「なんて運の良い…抽選券1枚しかもらえなかったのに」
「よかったね〜トイレットペーパーまだ買わなくて」
美甘と媛萌が交互に話しつつ明乃へ向く
「でも1年分なんてどうやって持って帰るんだ?」
「これに入れればええよ」
声の主を晴風の4人がみるとそこには台車を開いておいた柚希の姿が
「兄上が岬艦長のことだし台車を持って行けって…こういうことだったんですね」
そう言うとトイレットペーパーを受け取って台車3台に積み込んでいく
「
驚いているルナを横目に積み込み作業を終わらせた柚希が言った
「それじゃあ行きましょうか」
そうして少し歩き始めた瞬間、目の前に3人の人が道を塞ぐように現れた
「貴方達、晴風の乗員ね」
「「「うぇ!?」」」
今回も読んでくださりありがとうございました
読んでくださっている方に最大級の感謝を
次回、第14話、捕まってピンチ(仮)
明日へ向けて、ヨーソロー!
会話文の前後の行間の空け方はこれで大丈夫か
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大丈夫
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もう少し空けろ