全然公式発表から遅れてますが…ハイスクール・フリート(はいふり)10周年おめでとうございます!
主もイベントは参加しようと思ってますので他の参加される方、もしかしたら会うかもしれませんね
初手はカレーフェスタかなぁ…(資料を見てニンマリとする主の図)
それでは第18話、どうぞ
「110度、発射!」
志摩がそう指示を飛ばす
ドドン!……バーン!!
その指示で飛ばされた砲弾は武蔵の砲弾にあたる
「向こうの見越し射撃に…こちらの見越し射撃が当たりましたよ…!!」
幸子が感嘆の声をもらす
「やったやった!」
「うぃ!」
そう言って芽依と志摩はハイタッチをする。この射撃はもちろん薩摩やモンタナでも見えていた
『防空指揮所より艦橋へ!晴風が…武蔵の砲弾を…長10cm砲で迎撃しました!』
「つくづく思ってしまうよな。晴風には悪運だけかと思ぉたらそういうわけでもなく武神もついとるんやないかって」
「ええ。本当に……」
『それにしてもそっか…志摩もそんな才があったのねぇ』
防空指揮所からの報告に結城、柚希、夏美は驚きの声を上げる
「さて、こっちもやってやるきゃなか!主砲副砲統制射!武蔵を離れさすぞ!!」
「『はっ!』」
─一方その頃モンタナでは
「晴風が武蔵の主砲弾を迎撃!?」
「Incredible!! どういうことだ…!!」
「流石ミケちゃんの艦…なんだかんだ技術上級者ばかりじゃない…」
こちらでもルイスやルナ、ユウカが驚きの声を上げていた
「こちらも負けられないわ。主砲撃ち方始め!追い出すわよ!」
「「了解!」」
そう言うとルイスが主砲照準をしっかり合わせ、16インチ砲を放つ。とその時
『ヴァイパー1よりモンタナ!岬艦長が落水した!』
「「何!?」」
キーーン
バラバラバラ
水上を走る1台のスキッパー。もちろん操縦者は明乃である。そしてその上にはモンタナ所属の
「はっ!?」
武蔵艦橋を見上げた明乃はハッとする。窓の反射が減り、段々と人の顔が見えて来ていた
「モカちゃーん!!」
見えた人物─もえかのことを呼ぶ明乃。しかしそちらに夢中になるあまり目の前の岩に気が付かなかった
ガン!……バッシャーン!!
これにより跳ねて落水した明乃を横に武蔵は通り過ぎながらも砲撃を継続する
「モカちゃーん!!!!」
明乃の声は海原へと響いていた。そしてその上空をとんでいたヘリではメルランが報告を飛ばしていた
「ヴァイパー1よりモンタナ!岬艦長が落水した!以降の指示を請う!」
『モンタナよりヴァイパー1、即座に救助を開始せよ』
「了解!」
直ぐに帰ってきた返答にメルランは短く答え、そして他の搭乗員に指示を出す
「これより岬艦長を釣り上げる!ホイスト救助よーい!」
「「「了解!」」」
この指示に合わせ機内では航空科の生徒が慌ただしく動き、救助を行う。武蔵の砲撃が続いているためできる限り早めに終わらせないと流れ弾を食らう可能性がある中手順を間違えずに完了させる航空科の生徒達
「岬艦長救助完了!」
その声に合わせメルランは操縦桿をめいいっぱい倒す
「捕まっててね!全速力で行くよ!」
─戦闘後、モンタナにて
「─して…岬艦長の調子は?」
戦闘後直ぐにモンタナへと来ていた結城が聞く
「とりあえずは医務室にいます。そこならティナが診てくれているのである程度は安心ですし」
結城の質問にすぐに答えるユウカ。その顔はどこか不安そうにしていた
「…分かった。では行こうか。医務室へ。一応確認せんとあかんしな」
「多分一つですけどね…理由」
そう言うと2人は横に並び歩き出す。そして医務室に着くと
「ティナ、入るわよ」
「あ、艦長…と薩摩の艦長か。私は外にいる。そちらに任せてもいいか?」
「えぇ。任されたわ」
ティナは入り口にたち、結城とユウカは中へはいる
「ミケちゃん…」
「岬艦長…」
そこにはすっかり傷心し、いつもの雰囲気がない明乃の姿があった
「岬艦長…」
結城が心配した声をあげる
「ミケちゃん……何があったか話してくれる?」
「うん…武蔵に…モカちゃんがいるから……不安で飛び出しちゃって…自分の艦にいるべきなのに…でも飛び出してた……ユカ姐ちゃん…私、艦長失格だよね…?どうすればよかったの……!!」
涙声になりながら必死に言い出す明乃。ユウカは即座に抱きつき、結城は横に座る
「無理する必要はないのよ」
「せや。艦長と言えど人によって違う。まぁ今の岬艦長に足りないものは…“我慢する心”かな?」
「そうですね」
「我慢する…心…?」
不思議そうに顔を上げる明乃。その顔に結城とユウカは笑顔で頷いた
「さて。しんみりとした雰囲気は終わりや!うちも戻ろう。岬艦長、送っていきますよ」
「あ、ありがとうございます…じゃ、じゃあねユカ姐ちゃん」
「うん。そっちも頑張りなさい」
廊下に出た結城に続き歩き出す明乃。その顔はどこか希望に満ちたような顔だった
─その頃横須賀女子海洋学校会議室にて
「東舞校教員艦16隻が航行不能!?まさか…武蔵が本当に反乱したの?」
報告を受けていた真雪が驚きの声を上げる
「この報告からは分かりかねます」
近くに控えていた秘書官も返す
「武蔵の損害は副砲が数基やられた程度で軽微…晴風も逃げるのが精一杯で目標をロスト…教員艦は最新鋭だったはず…なのにどうして…!?」
「電子機器と誘導弾が全て機能不全を起こした模様です」
真雪の疑問に秘書官が返す
「乗組員は?」
「3重の安全装置は伊達ではありませんね…死者はゼロ、軽傷者は数名です」
「武蔵の燃料と弾薬は?」
東舞校教員の無事が確認できたことに安堵しつつ真雪は細かい武蔵の状況を知ろうと質問する
「出港時に満載状態なので…推定で燃料は8割以上、弾薬は薩摩やモンタナと砲撃戦になったことを踏まえると6割ほど残っているはずです」
「なぜそんなに搭載を?」
あまりの多さにすぐに疑問が出る真雪
「大和型の砲弾を洋上補給するのは大変ですので…」
秘書官が申し訳なさそうに答えているその時
ゴンゴンゴン!ガチャ
「校長!」
教頭が飛び込んできた
「比叡、鳥海との連絡が途絶しました!」
「なんですって…!?武蔵以外に所在不明の艦艇は?」
「比叡、鳥海、摩耶、五十鈴、名取、天津風、磯風、時津風、並びにドイツより演習参加予定だったアドミラル・グラーフ・シュペーです」
「そんなに…今動かせる艦は?」
「補給活動中の間宮、明石、風早、護衛の秋風、浜風、舞風、偵察に出ている長良、晴風、浦風、萩風、谷風のみです」
「山城、加賀、赤城、伊吹、生駒はドックに入っていてどんなに急いでも半年以上は動けません。航洋艦は多少前倒し可能ですが、それでもせいぜい3ヶ月かと」
「武蔵との遭遇地点に向かわせられるのは?」
「晴風以外は他の艦艇の捜索に出ているので少なくとも…あと数日は…」
その言葉を聞いた真雪はスクリーンに映し出された“Y467_晴風”のマークを不安そうな顔で見るのだった
「ご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんでした!」
明乃を乗せて晴風へと向かい、甲板に登った途端、ましろが駆け寄り頭を下げた
「気にせんでよかばい。やけど宗谷副長も岬艦長にあまり詰め寄らんであげてな」
「は、はい…」
「ヘクシュン!」
「岬さん大丈夫…?」
明乃のくしゃみを聞いて鈴は毛布を差し出す
「せやった。モンタナに風呂はなくて岬艦長、体冷えたままだから風呂に入れてやってくれや。それじゃうちはここで失礼……あ、なんか異変あったら解決したあとでもいいから教えてくれよ〜」
そう言うと結城はタラップを降り、内火艇に乗って薩摩へと戻ってゆく。そしてましろは艦橋へ、明乃と鈴は浴室へと向かっていた
「あの艦長だしどうせ無事だと思ってたけど」
「うぃ」
艦橋内部では砲雷組2人がいつもの調子で話していた
「武蔵ー!すごかったぞなぁ!」
普段は航海員として海図室にいる勝田聡子が舵を握りながら言う
「勝田さん、現在位置は?」
ましろは武蔵を特に気にすることなく聡子へと聞く
「わからんぞな」
「え?」
「ぞな?」
「ぞな…?」
聡子の返答に驚くましろ、芽依、志摩の3人
「逃げるので精一杯で位置を把握する余裕など欠片もありませんでしたぞ」
「くっ……被害報告と周辺状況確認」
聡子の返しに苦虫を噛み潰したような顔をして各部へ指示を出すましろ。そして
『前方、何も見えません』
「左舷何も見えません」
「右舷もです」
『電探真っ白です!』
『通信も駄目でーす!』
『水測も聞こえません』
「ええーい!一斉に言うな!」
マチコや秀子、まゆみ、鶫、慧、楓から次々と流れてくる情報にましろはまたまたキレる
「何故か、電子機器が全滅っぽいです〜」
幸子も不思議そうに言う
「壊れたのか…?」
「原因不明のノイズばっかりで…」
そんなこんなで頭を抱えている艦橋に
『星が見えまーす』
とマチコから報告がはいる
「天測、急いで!」
その言葉を聞いたましろがすぐに指示を出し、秀子とまゆみが
「「了解!」」
と答え艦橋後部へと向かう。そしてしばらくして
「現在地出ました。北緯35度15分29秒、東経136度4分35秒!」
と報告がはいる
「現在地は…ええっと…!?」
「どこだ?」
現在地を調べていた幸子が驚く合間にも落ち着いて聞くましろ
「あの…そのぉ……」
「報告は素早く正確に!」
言うか戸惑っている幸子にましろが喝を入れる
「琵琶湖中心です…!!」
「そっか〜琵琶湖か〜」
「そうだよね〜今入れるもんね〜」
幸子の報告に秀子とまゆみはすぐに反応する
「どうりで波が静かだと思ったぞな…」
「「「「ってそんな訳ないだろ!」」」」
「「すみません、もう一回調べまーす」」
綺麗なまでの聡子のノリからのツッコミが入り2人はまた艦橋後部へと向かっていった
─その時晴風浴室では
「うわぁ…汗でびっしょり…」
「さっさと風呂入ってさっぱりしたいねぇ」
服を脱ぎながら話す麗織と桜良
「あれ?艦長?今は機関科の時間だよ?」
違う時間にも関わらず入ってきた明乃に気がついた瑠奈が言う
「トップが順番を守らないのはどうかと思いますが」
洋美が厳しい声を出す。そして扉のほうからは鈴とミーナが不安そうに見ていた
ガラガラ…バン!
「なんでなんでぃ!なに揉めてんでい!って艦長…あらら。着替えてるってことは…海に落ちたんか?非常時に順番もへったくれもあるかい!さっさと入んねぇ!」
騒ぎを聞いた麻侖が浴室の中から出てき、そして明乃の状態を見てすぐに入るように言う。そして後ろで見ていた2人にも気が付き
「ん、あんたらもそんなところで見てないで入んねぇ!」
と言う。そして浴槽につかりながらミーナが
「今回、主砲が5インチから3.9インチに変わったじゃろ?」
といい、桜良がそれに
「5インチには5インチの良さがあったのに…」
と返していた
「しっかしこれはいいなぁ。うちの艦にも欲しいぞ」
「6万馬力で炊いた晴風自慢の風呂でい!」
ミーナの感嘆の声に麻侖が嬉しそうに答える
「お守りが大変だけどね〜」
「しょっちゅう駄々こねるし…」
「そうそう。結局出力落としてるから高圧缶とか意味なくない?」
瑠奈や桜良、麗緒もすこし口を挟む
「艦橋からはすぐ全速ってくるしね」
すこし恨みをいれるような形で洋美が追加する
「んで、艦長、上ではどうなってんでい?」
「上?」
明乃が麻侖の質問の意図を汲めずにいると
「うちら窯焚きは外のことは全くわかんねぇ。こんな時じゃないと話が聞けねぇから」
と麻侖が言う
「あぁ…えっと…東舞校の教員艦が武蔵と交戦してて…」
「武蔵ってうちの学校の!?」
「東舞校ってこの間の潜水艦の!?」
「教員艦だから…最新鋭のでしょ!」
明乃の話に瑠奈、桜良、麗緒の3人が目を丸くする
「うちらも教員艦に撃たれたけど…」
「それと同じってことか?」
「分からない…だから止めようと思ったんだけど…」
「艦長なのにまた飛び出したからよ。スキッパー1隻で何ができると思ってるのよ。他に艦長に向いている人がいるんじゃない?」
明乃の言葉に厳しい声で洋美がはさむ
「クロちゃん!昔から言うだろ?神輿は軽くて馬鹿がいいって。ダッハハハハ」
麻侖の言葉に機関員3人組が頷く。その間にも薩摩、晴風、モンタナは航行し続けて行くのだった…
やっぱりタマちゃんエグい…流石人間イージス…()
今回も読んでくださりありがとうございました!
段々と気温が高くなりつつも雨が多い今、体調には気をつけてくださいね
この小説がみなさんの週に1度の楽しみになってくれれば…嬉しいなぁ……
次回、第19話、捜索急げ(仮)
明日へ向けて、ヨーソロー!!