ハイスクール・フリート〜風の中の希望〜   作:翔鉄

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投稿遅れてすみません!予定が詰まってて…なので今日と明日で4話投稿となります!

別投稿の小説が嬉々として進まない主でございます。とにかくこっちは進められていますが…両立って大変ですね

それでは第19話、どうぞ


#19 政府と外交、そしてハッピー?

晴風の風呂で明乃や麻侖が話している頃…防衛省中央指揮所では……

 

「東舞校の教員艦が武蔵の攻撃で航行不能?」

 

報告を聞いた閣僚が疑問の声を上げる

 

「やはり学生艦の反乱なのか?」

 

「もし、反乱だとして、武蔵が都市部に向かってきたら食い止められるのか?」

 

「晴風の報告によると誘導弾は効かなかった。大量の魚雷を浴びせるか砲撃でどうにかならんのか?」

 

『お言葉ですがあの大和型ですよ?現在稼働可能艦艇全艦集めても砲撃、魚雷の継戦能力は足りません。第一無誘導の魚雷を航行中の艦艇に当てるのは海軍の軍人でもかなり訓練が必要なのですよ?』

 

通信という形で参加していた結城がしびれを切らしたように言う

 

「しかも武蔵には成績優秀な生徒が集められている。無誘導の魚雷が射程外からそう簡単に当たるか」

 

他の閣僚もペンを机に叩きつけながら言う

 

「難しいな。だとしたら…同等の戦力をぶつけるしかない」

 

「18インチには18インチか……」

 

「だが…呉の大和も舞鶴の信濃もドック入りしてるぞ」

 

同口径砲をぶつけようと進言する閣僚に別の閣僚が反論する

 

「佐世保の紀伊は!?」

 

「だめだ。遠洋航海中で地球の反対側だ」

 

「16インチ砲や14インチ砲では対抗できん!」

 

そんなこんなの話をしていると

 

『あなたがた…もう一つ18インチを持っている学校をお忘れで?』

 

「どこだそれは」

 

声を荒げて一人の閣僚が尋ねる

 

『男子海洋学校の…尾張型ですよ』

 

「いや。それも無理だ。全艦ドック入りだのイギリスへの遠洋航海だのアメリカへの留学だのでいない」

 

結城の知っているところは全ていない報告をする閣僚

 

『となると…本艦だけですか…』

 

「あぁ。そういうことだ」

 

『わかりましたよ……ではこちらでも作戦を練ります。くれぐれもそちらで危ない策を立てられませぬように』

 

「あ、あぁ……」

 

厳しい表情で釘を差した結城に若干顔を強張らせつつも答える閣僚だった………

 


 

「左舷フレーム番号135番、吃水線付近に20cm×50cmの破孔!僅かな重油の漏れを確認!」

 

第三主砲付近で媛萌が先ほどの戦闘による船体の損傷を確認していた

 

「うわぁ…結構被害大きいっすね……」

 

百々もその被害報告をメモしながら声を漏らす。一方風呂上がりの明乃たちは……

 

「心配だよね、武蔵」

 

と歩きながら鈴が明乃へと聞く

 

「うん」

 

明乃が短く答えると

 

「武蔵の艦長はお主の友人なのか?」

 

とミーナが聞く

 

「幼馴染なんだ……武蔵に何が起こっているんだろう。どうしたら助けられるのかな…?」

 

「人の心配する前に自分の艦の面倒を見るのが先じゃない」

 

もえかを心配する明乃の横を怒った口調で洋美が通り抜ける

 

「……もしかすると我が艦長と同じように艦を守ろうとしてるのかもしれんな。武蔵の艦長も」

 

少しの間を置いたあと、ミーナが明乃を勇気づけるようにいう。そして明乃はロケットを取り出す

 

「我が艦長は…テアはいつも素早く決断し毅然と行動する、素晴らしい艦長じゃ。艦長が不安なれば艦内全てが不安になる。だからいつも艦長は、その不安を胸のうちに押し隠し一人ですべてを背負う、と言っておった」

 

「私はそんな立派な艦長じゃないね」

 

ミーナの言葉に心細い声で明乃が答える

 

「お主はわしを助けてくれたではないか」

 

「えっ?」

 

「感謝しておるぞ〜こうしてここにいられることに」

 

「そうだよ!逃げ逃げだった私だって頑張ろうって思ったんだし!」

 

ミーナや鈴が明乃を励ますようにいう。その言葉に明乃は微笑んでいた

 


 

─それから少し経ったあと…艦橋で

 

「あの、艦長!ちょっといい?」

 

通信員の鶫が艦長へと上がり明乃を呼ぶ

 

「どうしたの?」

 

「さっきから通信が全然入らないんだけど…艦内から微弱な電波を拾ってて…」

 

「携帯じゃないの?」

 

鶫の異変報告に芽依が原因になりそうな事をいうが

 

「違うんだよね〜」

 

と否定されてしまう

 

「確認する必要があるね。案内して!」

 

「はーい」

 

明乃は少し考え、鶫へと返す

 

「あっ…しろちゃ……副長、あとはお願い」

 

「は、はい……」

 

いつもの雰囲気ではない明乃に困惑するましろをよそに鶫を追いかける明乃。そして鶫や明乃、楓や慧と五十六を抱えた志摩は艦内を回り始めた

 

「それでお分かりになりますの?」

 

ダウジングをする鶫に楓が聞く

 

「無理でしょ。そんなので電波が拾えたら…「!…こっち!」え?」

 

慧が否定するがその瞬間に鶫のダウジングが反応し驚く楓と慧。そしてその先は医務室だった

 

「ここ?」

 

と慧が聞き、扉をあける。するとそこにはメスをもってネズミモドキを解剖する人の姿が

 

「うわぁーーー!!!」

 

あまりの怖さに両手を挙げ叫ぶ慧

 

「あらお化けですわ」

 

「あれは美波さんだから…」

 

楓の言葉に静かに突っ込む明乃。その時解剖していたネズミモドキと似たものが医務室にいる6人の間をすり抜けていった

 

「ぬっ!」

 

それを見た五十六は目を輝かせて志摩の腕から飛び出し、ネズミモドキを追いかける。まぁこれの影響で艦内は大騒ぎになったのは言うまでもないが………

 

「ぬっ…」

 

そうした捕まえたネズミモドキを五十六はそっと置く

 

「ちび…かわ…」

 

と志摩がつぶやき

 

「五十六凄いねーネズミ捕まえたんだーあれ?色が違う…」

 

と明乃も言う。そして触ろうとすると

 

「触るな」

 

美波が明乃の行動を止める

 

「それはネズミではない」

 

『通信回復しました!』

 

『電探復活。これで何でも見えます!』

 

『周辺の音がよく聞こえております』

 

美波が言った途端に各部署からの復活報告が入る

 

「え、ひょっとして…」

 

「どうやらこいつが原因だったようだな」

 

「これ、なんなの?」

 

詳しく知りたい明乃が聞くと

 

「遺伝子構造がネズミとはわずかに異なっていてさらに変なウイルスに感染している。そのウイルスは砲術長の血液からも検出された」

 

「ウイルス…?」

 

「うぃ……」

 

ウイルスと聞いて少し怯える明乃と志摩

 

「砲術長が暴れたのも電子機器が故障したのもそいつが原因の可能性がある」

 

「うぃ…!」

 

「じゃあそれを調べればみんなを救えるかも!」

 

「可能性はある」

 

美波のその言葉を聞いた明乃は五十六を持ち上げ

 

「五十六すごーい!お手柄だよ!今日から提督って呼ぼう!」

 

と五十六をほめる

 

「大!」

 

「大提督?」

 

それに合わせ志摩がつけ足し、大提督となった

 

「勝手に提督とかつけたらまずくないですかー」

 

と幸子が止め、

 

「それより学校と薩摩に報告が先だろ!」

 

とましろが言う。その時

 

『薩摩より緊急電!至急面舵を取れ!とのことです!』

『前方に浮遊物、機雷です!!』

 

鶫とマチコより報告が入る。しかし間に合わず晴風は機雷に衝突し水柱が立つ

 

「遅かったか!本艦、並びにモンタナの状況は!?」

 

『本艦、モンタナ共に事前の察知に成功。面舵で退避済みです。晴風の方は通信が届かなかったらしく…衝突直前に通信が回復し、そこでやっと受信下とのことで…』

 

「やらかしたな…あとで晴風に詫びを入れなければ。とりあえず水測、電測、管制員は付近の機雷を探知せよ」

 

「「『『了解!』』」」

 


 

─翌朝晴風、モンタナ、薩摩は深い霧の中にいた

 

「うわぁーきれー!」

「まるで雲の上みたいー」

「すっごいねー」

「でも周りに機雷があるんだよねぇ」

 

と晴風の乗員が甲板で話していた。そして後部では

 

コン!

 

「突っついて大丈夫なの?」

 

だけで機雷を突いた美甘にあかねが尋ねる

 

「近くにあるのは古い触発機雷だから。突起を押さなければ問題ないよ」

 

「うわぁ…」

 

美甘の言葉に驚き縮こまるあかね

 

「全部爆破すればいいんじゃない?」

 

となかなか危険なことを言うほまれに

 

「霧が晴れないと周辺にどれだけあるか分からないし、一つ爆発させてそれが連鎖したら怖いから…」

 

と美甘が返す。そして

 

「「大変だねぇ〜」」

 

と息を合わせて言うあかねとほまれなのだった。そしてその後教室では明乃が楓から報告を受けていた

 

「夜のうちにソナーで周辺の探索を行いました」

 

「範囲はどれくらい?」

 

朝食を食べながら明乃が聞く

 

「おそらく航路阻止を目的としているので比較的狭い範囲です。敷設された機雷の種類は不明ですが、水深を考えると係維機雷、短係止機雷、沈底機雷だと思われます」

 

機雷の種類の推測も含め楓が言う

 

「係維機雷って何?」

 

「ほらあれでしょ?ワイヤーで繋がってぶつかるとドカーってやつ」

 

ふとどこからか漏れた疑問に芽依が答える

 

「掃海する必要があるな」

 

ましろも朝食を食べるのをやめ、真剣に考える

 

「掃海手順は?」

 

「説明させて頂きます!」

 

明乃の質問に意気揚々と幸子が立ち上がる。そして図面を用意し

 

「まずは掃海具を掃海索で繋ぎ、展開機を水中に落とします。艦が進むにつれ、展開機は左右へと広がって沈降具がら艦尾から引っ張られていき、この掃海索に機雷のワイヤーが引っかかると、ずーっと動いていって…切断機でチョキンと切れるのです!あとは浮かんできた機雷を機銃でドッカーン!」

 

「おぉー!!私の出番だ!早く撃たせて!」

 

幸子の説明に芽依が食いつく

 

「今は周囲が海に囲まれている。艦を動かすのは無理だ」

 

ましろが厳しい声を上げ

 

「きぐ…ない……」

 

志摩は器具がないことを言う

 

「うん本格的な掃海器具は積んでないけど、できることはしないと」

 

しかし、明乃は器具がないなかでもできる限りのことをして脱出しようと考えていた

 

「人力の水中処分は危険だ!」

 

艦を使わないとなると人力しかないと考えたましろは反対の声を上げる。そして少し考えた明乃は

 

「スキッパーを使おう!」

 

と言う

 

「確かにあれなら小さいので音響、水圧、磁気各種の機雷に引っかかる可能性は低いです!」

 

「あん…ぜん…!」

 

幸子も賛成し志摩も少し嬉しそうに言う

 

「スキッパー乗員には通常装置に加えて重安全具の装着を!」

 

「艦長は出ないでくださいね」

 

「あっ…はい…」

 

出ようとする雰囲気を出した明乃に釘を差すましろ。そしてその教室の後ろでは…

 

「ん、あれミーナさん納豆口に合わなかった?」

 

「い、いや…そんなことはないじょ」

 

「噛んだ」

「噛んだね」

 

中々箸が進まないミーナを心配して声をかける美甘に気にしないように伝えようと思ったミーナだが舌を噛んでしまい、空や美海に言われてしまう

 

「実は…日本料理があまり口に合わなくて…」

 

「うぇそうなんだ!気がつかなくてごめんね〜、じゃあ今日はドイツ料理を作ろうか」

 

ミーナが日本食が苦手なことを言うとすぐに代替案をだす美甘

 

「え、あ、いやいやいや」

 

「大丈夫!私ドイツ料理得意だから!じゃあ今日はドイツ料理祭りで決定!」

 

「「「おおーー!!」」」

 

美甘の宣言のあと教室が喜びの声であふれる。そして美甘は

 

「(あとで結城さんに聞く時間が欲しいよぉ〜!!)」

 

と思っていたのだった




今回もお読みくださりありがとうごぞいました!
読んでくださった方に最大級の感謝を

皆さんGWは楽しめましたか?
主は部活に学校の課外授業に軽度の風邪に埼玉、群馬への旅行に…と色々充実したGWだと思っています

昨日(今日も行っていますが)横須賀カレーフェスタへ行きました。名前バッチはマッチでしたね〜

これから梅雨が近づき少し体調を崩しやすくなる時期かと思います。皆さんもお気をつけて!

次回、第20話、機雷掃海で爽快!(仮)
明日へ向かって、ヨーソロー!
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