ハイスクール・フリート〜風の中の希望〜   作:翔鉄

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やっとこさ20話目です。そして連続投稿2話目ですね

一応この先の展開もある程度は作れてるので安心はしてくださいね

それでは第20話、どうぞ


#20 掃海と故障でピンチ!

「修理完了!」

 

深夜にぶつかった機雷による破孔を直した媛萌が大きな声で宣言する

 

『周辺の機雷状況も確認完了!』

 

マチコが報告する

 

「掃海準備!」

 

明乃が双眼鏡を持ちながら指示を出す

 

「うんうん。掃海は安全に航行するのに重要じゃからな」

 

「まずは視界内にある機雷を除去して」

 

「よっしゃ、やっと出番だ。行くよタマ!」

 

「うぃ!」

 

明乃の指示で芽依と志摩は機銃へと向かう

 

ドンドンドン!!

 

「いーやっはーい!快感、実感、ジンギスカン!」

 

やっと撃てた嬉しみもあるのか上機嫌で撃つ芽依

 

「ヒーハーラムー!」

 

志摩も同様な状態で撃っているとき

 

『晴風の初期機雷掃海始まりました!』

 

「よし、こっちもやるわよ。副砲、撃ち方よーい!発射タイミングは砲術長に一任!」

 

モンタナ艦橋でユウカが声を上げる

 

「了解!」

 

ルイスが応答しMk.16 5インチ連装砲が一斉に旋回を開始する

 

「撃ち方始め!」

 

その声に合わせ

 

ドン!ドドーン!!

 

と5インチ砲弾が放たれる。そして薩摩では

 

「よし。副砲群、並びに高角砲群撃ち方よーい!」

 

結城が指示を飛ばす。そしてその指示を聞いた夏美が副砲群の諸元を設定し、薩摩の砲が一斉に動き始める

 

「旋回よし!撃ち方よーいよし!」

 

用意が終わったことを報告すると結城が

 

「撃ちぃかーた、始め!薙ぎ払え!」

 

と指示を飛ばす。そしてその指示に合わせ20cm砲や12.7cm高角砲が一斉に火を吹く

 

ドン!ドン!ドドン!!

 

もちろんこの大きな音は晴風にも聞こえており

 

「やっぱり大型艦はいいなぁ!」

 

と芽依が言うのだった。そして甲板後部では

 

「完成っす!」

 

百々が大掃海具に顔を描いていた

 

「かわいいー!」

 

美甘もそれを見て反応する

 

「ねーねー名前つけようよ!」

 

美海が言うと

 

「んー…アザラシだから…タマちゃん!」

 

と美甘がアイデアを言う。その時

 

「うい?」

 

志摩が反応し、そして機銃をそのまま向けてしまう

 

「「「うわぁー!!」」」

 

そして大急ぎで遮蔽物に逃げる3人

 

「危ないっすー!」

 

百々が叫ぶ。その時薩摩では

 

「にしてもなんでここに機雷が…?」

 

と柚希が疑問を漏らしていた

 

「米国との関係が冷え込んだ頃に航路を妨害する目的で撒いたんだろうな。古い触発機雷がほとんどだし」

 

「なるほど…」

 

その疑問に答えた結城はどこか不思議な顔をしていた

 


 

ザッブーン!

 

掃海具が降ろされ理都子と果代子がスキッパーに乗りながら牽引用意をする。そしてモンタナや薩摩も内火艇、スキッパーを降ろし同様に掃海具をつけて牽引用意をしていた

 

『安全には十分注意して』

 

「「了解〜」」

 

理都子は応答した後アクセルを入れて進み出す

 

「展開よし!」

 

掃海具の展開を確認した美甘が艦橋に連絡を入れると

 

「掃海開始!」

 

と明乃が指示をだす。それを無線で聞いた理都子は

 

「了解!全速前進!」

 

といい、理都子の言葉を聞いた果代子は

 

「あんまり飛ばさないでよ〜」

 

と不安そうに言っていた。そしてどんどん切られていくが、その様子を見ていたモンタナ、薩摩の内火艇、スキッパー乗員は

 

「ん…あれなんか速すぎないか?おい!晴風のスキッパー!!速度落とせ!」

 

「な、なんですかー!!っは!?」

 

ドッカーン!!

 

理都子は通信が聞こえなかったが目の前のものを見て目を見開いた。しかし間に合わず衝突する。音や煙は晴風でも見えており…

 

「報告!」

 

とましろが叫ぶ

 

『前方で水中爆発、スキッパーが巻き込まれました!』

 

『救難信号が出ています!』

 

『反応2つ、安全装置です!』

 

マチコ、鶫、慧が叫ぶ。そして明乃が飛び出そうとした時

 

『救助はこちらで行う!晴風は付近の警戒を!』

 

と結城の声が薩摩のスピーカーを通じて聞こえる。そしてすぐに海軍の内火艇が救助に入っていたのだった

 


 

その夜晴風の教室で

 

「まずドイツ料理と言えばこれ、アイスバイン!」

 

そう言って美甘が料理を見せるが

 

「うーん…北方の料理でうちの方ではシュガーニハクセ…つまりローストすることが多かったな」

 

「え?じゃ、じゃあ次は定番!ザワークラフト!」

 

「チッチッ、サワークラウト。それと…これは酢漬けのキャベツじゃな。本当は乳酸発酵させるのが本物じゃが…」

 

だんだん追い込まれる美甘

 

「次は、カツレツ!」

 

「とんかつだねぇ」

 

「カツってドイツ料理なの?」

 

しっかりとんかつを出してきた美甘に困惑する理都子と果代子

 

「おおーシュニッツェルじゃな!…我が国ではこんなに厚く切らないぞ?」

 

「うぐぐ…じゃあこれぞ真打ち!ドイツ料理と言えば、やっぱりハンバーグ!」

 

「これは…フリッカデッレか?ドイツではあまり見かけない料理だぞ…」

 

「えー!?」

 

ミーナの告発にびっくりする美甘。そしてミーナは

 

「それよりこの蒸したジャガイモとアイントプフは美味しそうじゃなぁ。わしは他にブルストがあれば文句は言わんぞ!」

 

と言い

 

「これ誰が作ったのー!」

 

と美甘が涙を浮かべていた

 

「「……私たちです…」」

 

そして申し訳なさそうにほまれとあかねが言うと

 

「ま、負けた…」

 

と美甘が意気消沈し、倒れていったのだった

 

「んあ?やってたやってた…」

 

「ハァ…ハァ…兄上…速すぎです……」

 

「「「「え?」」」」

 

美甘を慰めている時に結城と柚希が駆け込んできた

 

「いやーさっき水雷員さんに今日ドイツ料理祭りするって聞いたんでな。うちも作ってきたんよ」

 

「兄上が聞かなくて…すみません」

 

「ところで…何を作ってきたんです?」

 

明乃が聞く

 

「ん、えっとね…ラプスカウスよ」

 

「おお!わしの生まれ故郷の料理じゃないか!」

 

ミーナな凄い勢いで結城に寄る

 

「あ、ああ…シュペーの所属校がヴィルヘルムスハーフェンと聞いたからな。作ってみた」

 

そう言って持ってきたコンテナから取り出す。そしてミーナが味わっているときに柚希が

 

「ところで…ましろ副長は居ますか?」

 

と聞く

 

「あぁ…はい私ですが…」

 

「やっと会えました…お久しぶりです。真霜艦長の元で副長をしておりました。倉本柚希です。最後にあったのがだいぶ昔だったので…覚えていないかもしれませんが」

 

「ん、んー……っ!?あぁ!柚希ねぇさんか!」

 

ましろが普段のましろらしくない様子で話す

 

「その言い方すると艦長に不貞腐れられるんですが…まぁ、今は居ないので良しとしましょう」

 

ちょっと困った顔で答える柚希

 

「なんかいつものしろちゃ……副長じゃないね」

 

「うん…」

 

明乃と鈴が意外そうな目で見る。そしてその時医務室では…

 

「一応抗体らしき者は出来た。本当にこれが効けばいいが…これを知るはこれを行うに如かずこれを行うに至りてやむ」

 

「辞めて美波さん!辞めて〜!!」

 

美波が注射器を持って媛萌へと近寄り、媛萌は嫌がるしかし 

 

「何かあったら止めるのだぞ」

 

と言って美波自身に刺していた

 


4月22日フタマルサンマル(20時30分)

 

「マークしてあるのが武蔵が目撃された位置です」

 

晴風海図室で幸子が地図に水滴のようなマークを置いて説明する。そしてその周りには芽依、明乃、ましろ、秀子そして結城とユウカがいた

 

「どこへ向かうつもりなのかな?」

 

「私の推測ですが…本土に近づきたいのかも…」

 

明乃の疑問に幸子が推測ではあるが答える

 

「学校からは武蔵を追いかけろって言われたんだよね?」

 

「現在確実に連絡が取れてすぐに動ける艦が我々しか無いらしい…」

 

芽依の質問にましろが答える

 

「はぁ…美波さんが言ってた通り、みんなあのネズミっぽいのにどうにかされちゃったのかな…」

 

「とりあえずはこの海域で探すしか無いですね」

 

そんな話をしている中結城も口を開く

 

「なぁ…美波さんって…鏑木美波か?」

 

「ええ…そうですけれど…」

 

「そしてウイルス……もしかしたら今度美波さんを借りるかもしれない。その間はうちの医務科を出すが」

 

「え?あぁ…はい…」

 

結城の突然の話に困惑する明乃。それを聞いていたユウカは

 

「(カブラギミナミ………鏑木…美波…?え?あの人!?)」

 

と心のなかで驚いていたのだった。そしてその時

 

『艦長!水が!』

 

と呼ぶ声がしたのだった

 


 

「艦長ー異常見当たりませーん」

 

配電盤を確認した媛萌が言う

 

「タンクの修理はした筈なんだけど…」

 

「まだどこからか漏れてたみたいっす…」

 

媛萌、百々が続けて言う

 

「うちから出せないか聞いてみようか」

 

「ええ。私も聞いてみます」

 

そう言って2人は通信をするが…

 

『兄上、それがこっちも蒸留装置が壊れまして…復旧までタンクから水出すの最低限にしなきゃいけないんですよ…元々風呂が海水とはいえ…ってことで…』

 

『艦長すみません。いま蒸留装置修理中です……疲労が蓄積していたらしく…』

 

「「なんでこういう時に…」」

 

どちらも蒸留装置が故障してしまっているという

 

「補給艦と合流できるのは5日後です」

 

「それまで節水だな…」

 

幸子とましろが交互に言う

 

「とりあえず大至急直しているから…まぁ早くても4日後まではこの状態かなぁ」

 

と結城が言い

 

「うちも5日後ね…ただでさえ人員少ないから…」

 

とユウカも言う

 

「ココちゃん、天気図見てくれる?」

 

「はい!」

 

そう言って天気図を幸子が探る中、結城とユウカは艦へ戻っていくのだった

 


4月25日ヒトマルヨンマル(10時40分)

節水生活4日目

 

「うわぁ〜喉乾いたぞなぁ」

 

医務室のベットに転がり込んだ聡子が言う

 

「ラムネを飲めば良かろう」

 

「もう飽きたぞなぁ」

 

パソコンに打ち込みながら話す美波に聡子はすぐ返す

 

「そうか」

 

「太るしねぇ」

 

短い言葉で片付けた美波に慧も話す。その時

 

ガチャ

 

「失礼するよ」

 

と一人の女性が入ってくる

 

「誰だ……は!?」

 

その人物を見た美波は今までにないほど目を見開いた

 

「紫先生!なぜここに!?」

 

紫と呼ばれたその女性は屈んで話す

 

「艦長や砲術長に鏑木美波がいるって聞いてね。医大の弟子がいるなら会いに行こうと思ったのと1つ仕事があってね。とりあえず薩摩に来てもらうよ。明乃艦長には許可を取ってるから」

 

「先生…わかった。しかし…その間の医務室は…」

 

「大丈夫。その間は私の部下が見るから。ちゃんと安心して。女性よ」

 

その言葉に聡子や慧が安堵した表情を見せる

 

「なら安心だな…先生の部下なら特に」

 

そう言って美波は紫の後を追う

 

「すまない。それでは少し行ってくる」

 

と言葉を残して

 


 

そしてその夜

 

「何じゃその頭は」

 

髪の毛が海水で洗ったことにより見事なまでに爆発した志摩と芽依の2人はミーナや幸子と話していた

 

「見事に爆発しちゃったね」

 

「うぃ」

 

と話す横を

 

「髪は女の命ですのに…」

 

と楓が通過する。それを見た4人は

 

「キラキラ」

 

「あれ、なんで?」

 

「知るか!」

 

と話していた。そしてラムネを飲んだ幸子が

 

「海軍って基本風呂は海水らしいですよ」

 

と言うと

 

「「「それだ!」」」

 

となる3人なのだった




今回もお読みくださりありがとうございました!
読んでくださる方に最大級の感謝を

余談ですが実は前話から「明日へ向けて、ヨーソロー!」ではなく「明日へ向かって、ヨーソロー!」に変えたんですね。まぁこれは実際の次回予告がこうだったからという意味ですが

あと今回ハンバーグで気になって調べたのですがハンバーグの大元は本当にドイツなんですね。ミーナが疑問を浮かべてたんで調べてみたんですが…やっぱり洋食は面白いですね〜

次回、第21話、雷でピンチ!(仮)
明日へ向かって、ヨーソロー!
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