艦の絵の方を更新して画質を向上させました
今回短めです
それでは第25話、どうぞ
「いよーしやるぞー!」
「単位よーけ貰えるぞな!」
「ねぇねぇ、ひょっとして私達って結構やるんじゃない?」
「そうそう!比叡って、すっごい艦なんだよね。それを止めたってすごくない?」
「下剋上……」
真冬達べんてんから離れた晴風の艦橋では芽依をはじめとして聡子、秀子、まゆみ、志摩が話していた。その時
『目標が分かりました!』
電探室の鶫から艦内通信が入る
「報告!」
ましろが即座に反応する
『識別帯は白と黒、ドイツのドイチュラント級直教艦、アドミラル・シュペーです!』
「「「!?」」」
報告を聞いた艦橋は騒然となる。そしてミーナは不安そうな顔をしているのだった
「今度はシュペーか…」
「またすごい引き運ねぇ…」
朝食を晴風教室で食べながらましろとユウカが呟く
「ミーナさんが乗ってた艦っすよね?」
「あの時大変だったなぁ」
「そうっすよねぇ〜」
百々と媛萌が口々に話す。それもそのはずミーナを救出した時の応急員は点呼舞だったからだ
「艦長どうします?」
ましろが明乃へ判断を仰ぐ
「作戦は……えっと…」
「カチコミです!」
「「「おー!」」」
明乃が言葉に詰まった時、幸子がいろんなメンバーを引き連れて言った
「助けに行きましょう!」
幸子がそう言うと楓は木製の薙刀を、美甘、ほまれ、あかねはおにぎりを、美海、理都子、果代子は竹で作ったお手製水鉄砲を、美波は白衣の中に持った抗体入りの注射器を見せた
「わしの為に…」
ミーナは目が潤みながら答える
「さて、そうとなれば結城さんも呼ばなきゃね」
そうユウカが言うと
「まぁそんなところだろうと思ったよ」
と結城が扉の枠に腰をかけながら話す
「ではプロジェクターを持ってきます!」
幸子がそう言って取りに行く。そして教室には晴風メンバー全員が集められたのだった
「具体的な手順は?」
「ミーちゃん、前に言ったシュペーを足止めする方法を、教えてもらえます?」
ましろが聞き、幸子がミーナへと促す
「本気なのか?ド本気か?」
「当然です!」
ミーナの問いかけに幸子が自信を持って答える。そして電気を消し、プロジェクターに映ったシュペーを指さしながらミーナが説明する
「燃料中間タンクを加熱するための蒸気パイプが甲板上に露出しておる。そこなら晴風でも破壊可能じゃが…」
「そこら辺の足を落とす役割はうちら薩摩と」
「モンタナに任せてほしいわ」
ミーナが途中まで言ったところで結城とユウカが答える
「とりあえずだ。それを壊せば足止めできるはずじゃが」
「だが…巡洋艦並みの小さな
ミーナの言葉にましろは細かい分析をクラスに伝え、明乃を見る
「ミーちゃんはどうしたい?」
そう言ってプロジェクターに映されたシュペーを見ていた明乃はミーナを見る
「わしは……我が艦、アドミラル・シュペーの乗員の皆を、そして艦長を…テアを助けてほしい。晴風の皆を危険に晒すことになってしまうが…」
そう言ってミーナは頭を下げる
「大丈夫!」
「や、やってみましょうよ!」
腕を上げながら幸子と鈴が答える
「やろうやろう!」
「うぃ!」
それに続けて芽依と志摩も声を上げる
「一度舐められたら終生取り返しがつかんのがこの世間よのぉ。時には命やってでもっちゅう意気込みが無けりゃあ女が廃るんだわ!」
「じゃあ、作戦開始!」
幸子の任侠に合わせ、明乃が指示を出す
「ならうちも。桜鷹を出す用意としましょうか」
「こちらもヘリを出します。航空戦力も大事ですね」
明乃の指示に合わせ、結城とユウカも自艦のするべきことを決めるのだった
「めぐちゃん、シュペーの位置は?」
『前方、10マイル!』
明乃が慧へと聞き、すぐに返答が返ってくる
「野間さん、向こうの様子は?」
『砲の仰角は掛かっていませんが…』
「確かにこちらに気がついた様子はないぞ…」
マチコへとましろが聞き、応答を聞いてミーナも言う
「よし、戦闘よーい!」
パララーパララーパッパラッラー
明乃の号令に合わせ楓がラッパを吹く
「第四せんそーく!」
「第四せんそーく!」
明乃の速度指示に鈴が答え機関室へ伝令される
「どアホ。もう少し右じゃ。シュペー艦橋から死角になる様に。Thea, ich komme.(テア、今行く)」
ミーナの指示が響き、鈴が舵を取る
「戦闘、右魚雷戦!30度シュペー!」
「敵進180度、敵速二十ノット、雷速五十二ノット、射進角零度」
「距離2万で遠距離雷撃!」
「1番管、発射雷数4、ありったけぶっ放すよ!」
明乃の魚雷戦指示に芽依が細かな指示を伝える
「はいー!」
芽依の指示に理都子が答え、魚雷発射管を回す
「発射準備よし!」
「攻撃始め!」
「てー!」
明乃の指示に芽依も短く指示し、魚雷が発射される。そしてその直後
『こちら薩摩、これより本艦が先行する。砲の引きつけは任せろ!最大戦速!』
と通信が入り薩摩が先行していく
『シュペー、主砲旋回中、薩摩に向いています!』
マチコが報告する
「でも不安だから念のため回避を。リンちゃん、おもーかーじ!」
「おもーかーじ!」
「向こうが魚雷を回避して速度が落ちたところを狙うから見張り宜しく」
回避指示に合わせて明乃は観測員の2人へと指示をだす
「「はい!」」
『シュペー発砲!しかしながら標的は薩摩!』
「魚雷、シュペーに向かってる!」
芽依が焦る。撃った魚雷が実弾のため命中したらまずいのだ
「魚雷に合わせて、突入!」
と明乃が指示を飛ばすが
「シュペー、回避しません!」
という秀子の報告でペースが狂ってしまう
「何!?」
ましろが即座に振り返る
「っ……主砲!」
「うぃ!」
明乃の指示によって主砲が発射され魚雷を破壊する
「何故進路を変えない…?」
ましろが驚きの声を漏らすが
「かよちゃん、次行くよ!」
「はいー!」
と芽依達は諦めず第二射を発射する。ここにきてシュペーの副砲群が晴風へと向き発射される
「しまった!?」
結城が声を上げたその時
ドッカーン!!
と音がする
「被害報告!」
即座にましろが報告させる
『三番砲、大破!』
『二番砲被弾!射撃可能っす!』
と応急員からの指示が届く
『機関、全力発揮可能でい!』
麻侖からも機関室の状況が届く
『全魚雷、シュペーの艦艇を通過!』
第二射の魚雷も回避行動されることなく通過する
「回避しなかった…?これじゃあ弱点を狙うのは無理だ!」
「どうしよう…」
「照準はバッチリだったのに…」
『いや、まだ手はある』
絶望の艦橋に結城からの通信がはいる
『ええ。まだこちらは戦闘をほとんどしてませんから』
ユウカからも通信がはいる
「結城さん!ユカ姐ちゃん!でもどうするの?」
『そちらのスキッパーとうちらのヘリを使う』
「確かに。小さくて小回りの利くスキッパーなら砲撃を避けるのは容易です。ですが、至近弾でも吹き飛ばされて、もう作戦続行は不可能になりますよ。どうします、艦長?」
結城のアイデアにましろも納得はするがその分のリスクを合わせ明乃へ問う。明乃はしばらく考えると
「私は、行きたい!」
と言う
「どうせそう言うと思っていました。行ってください!」
その言葉をましろから聞くと明乃は帽子を脱ぎ、ましろへと差し出す
「了解です。以後の本艦の指揮は宗谷ましろ、貴官に命じます」
「了解です」
明乃からの指揮権移譲辞令を受け取ったましろは姿勢を正し答える。そして向き帰った明乃は
「突入班、よーい!」
と指示を飛ばした。同じ頃薩摩では
「晴風突入班によるスキッパーでのシュペー乗り込みが開始される。これより本艦突入班もその用意並びにシュペー乗員の保護を行う。桜鷹発艦用意!また本艦の指示権を一時的に副長へと委託、以後の突入部隊の指示はうちが、薩摩の指示は柚希とする!」
「指揮権頂きました。兄上もお気をつけて」
そう言って結城は艦橋をおり、格納庫へと走る。そしてモンタナでは
「ミケちゃんの方も乗り込み用意が開始されたようね…よし私たちも行くわよ!ルナ、指揮は頼んだわ!」
「了解!」
とこちらもまた指揮権が移され、かくして艦長全員がシュペーへと向かうことになったのだった
晴風からスキッパーで明乃達が出撃した頃、晴風の艦橋ではましろが髪結いを解き、艦長帽を被る
「まずはシュペーの目をこちらの方へ引きつけるぞ!」
「「はい!」」
今回もお読みくださりありがとうございました!
読んでくださる方に最大級の感謝を
色々忙しくて30分遅れました…明日は6時、18時の予定です。でも守れなかったらすみません…
次回、第26話、シュペーへ突入せよ!(仮)
明日へ向かって、ヨーソロー!