一応本作ではアニメ本編の年を2016年として作成しています。また2016年に史実では登場していない機体等も出てきます。そこは物語進行上の都合としてご理解していただけますようお願い致します。また、時系列等一部情報ははいふりWiki様を参考としています。こちらもあらかじめご了承ください
プロローグ#1 あの日、あの場所で
『海、綺麗だなぁ.........
あれ?誰か来たみたい』
ー2007年夏、広島県呉市ー
「さぁ、着いたわよ。もえかちゃん」
制服を着たある女性に言われ車から降りた少女は呉の児童養護施設の玄関へと歩いていた。そこには運命を同じくする一人の少女がいたのだった
「いらっしゃい。待ってたわ」
玄関前に立つある女性─岡峰雫がもえかと呼ばれた少女に声をかけた
「あなたがもえかちゃんね?」
「はい。今日からお世話になります」
そういってもえかは頭を下げる
「あらあら礼儀正しい子ね。ようこそわが家へ。私は寮母の雫よ。他の子はみんな雫さんって呼ぶけど好きによんでくれていいからね。雫おばさんとかでも」
「...はい」
「とりあえず中を案内するわね」
「お邪魔します」
「他の子は今ほとんど学校に行ってるの。夕食のときにまた紹介するわね」
ちょっと騒がしくなっちゃうけどと付け足して雫が話す
「一人だけ同い年の子が二階にいるから行ってみるといいわ」
そういわれたもえかは階段を上がる。そこにはある1人の少女がそとを眺めて立っていた
「こんにちはっ」
「こ、こんにちは...」
「わたし岬明乃!あなたは?」
明乃と名乗ったその少女は明るく、ハキハキとしていた
「知名、もえか...」
まだ緊張しているもえかは恐る恐る名前を言った
「じゃあもかちゃんだね!」
「え」が消えたと思いながら聞く
「...そうなの?」
「うん!知名もえかだからもかちゃん!」
「えっと...じゃあ明乃ちゃん...は...岬明乃だから...ミケちゃん?」
「おおー!」
目を星にして喜ぶ明乃
「私、あだ名付けてもらったの初めて!」
「私も初めてだよ」
これが、2人の初めての出会いだった
ー数ヶ月後
「今日は新しい子が来ましたよー」
雫が夕食のときにこう話した。すると目元を前髪で隠した銀髪の少女がでてきた
「自己紹介できるかしら?」
「あ、で、できます...えっと、深町、優花です...よ、よろしくお願いします...」
そのあと、優花は寮のみんなに囲まれあれやこれやと質問攻めをされていた
「こらこら。そんなにやったら優花ちゃんが困惑してしまうでしょ?」
と雫が抑えてもだめだった。子供の好奇心とは恐ろしいものだとつくづく思う雫を横目に明乃ともえかは優花へと話しかけていた
「はじめまして!ユカちゃん!私明乃!こっちはもかちゃん!」
「えっと...ユ、ユカちゃん?」
「うん!優花だからユカちゃん!」
「ミケちゃん...優花ちゃんが困惑しちゃってるよ...」
「えーでもユカちゃんはユカちゃんだよー」
「だからミケちゃん1人は心配なんだよ〜!」
「ふふっ」
「あ、笑ったー!」
「2人とも面白いね。気が紛れたよ〜」
「あ、そう言えばユカちゃんって何歳なの?」
「もうその呼び方は直らなそうね。7歳だよ」
「1個上だー!」
そんな風に出会った3人。彼女達は何時でもこの3人で居ることが多かったのだった
ー翌年冬
ピーンポーン
『こんにちは〜』
「あら?お客さんかしら?」
インターホンが鳴り、雫が出ていく。インターホンで話している彼女はどこか楽しそうでそのまま玄関へと向かっていった
「誰が来たんだろうね?」
「雫さんが喜んでいるんだしよっぽどの人なんじゃない?」
そんなことを話していると雫と男の人が1人、大きな発泡スチロールを数箱持って歩いてきた
「よいしょっと......ここでよか?」
「ええ。ありがとう」
「こんにちは〜!」
明乃が真っ先に声をかける
「あ、こんにちは。はじめまして」
「ミケちゃん早すぎだよ......」
「あ、あなたは?」
もえかが明乃に注意しつつ、優花が質問する
「あぁ。うちは倉本結城。海洋大学1年だよ」
「「「へぇ〜」」」
3人が納得したように頷く。そんな3人を見ながら雫が声をかける
「今日はもつ鍋よ〜」
「もつ...鍋?」
「福岡ん郷土料理ばい!」
結城が嬉しそうに話す
「倉本さんが持ってきてくれたのよ。久しぶりにお鍋を食べたいと思っていたらちょうど連絡があってね。持ってくれたのよ」
「もつは好き嫌いがはっきりでちゃうから豚バラ肉も用意しとるよ。あとは〆のちゃんぽんも忘れずにね」
「それじゃあ私は作るから...倉本さんも手伝ってもらえる?」
「もちろん。それじゃやりますか」
そう言ってエプロンを着た結城と共に雫はキッチンへ行く。その姿を見ながら
「どんなものなんだろぅジュルリ」
と明乃がよだれを垂らしかけたことにもえか、優花は大爆笑していた
ー夕食時ー
「「「わぁ〜!!」」」
明乃、もえか、優花の3人の声が重なる
「それじゃ、いただきます」
「「「「いただきまーす!!」」」」
みんなで鍋を囲んで食べる。スープは醤油ベース、具材はもつ、豚バラ肉、キャベツ、ニラ、豆腐、油揚げだ
「おいひいけどもふがかみひれないよ〜」
といいながら明乃が食べるのでみんな面白くて笑っていた
「あったかい...豆腐美味しいなぁ」
というもえか。その皿の中には具材がしっかりバランスよくのっていた
「油揚げもしっかりスープ吸ってて美味しいよ」
と優花も言う
「だいたい減ってきたしちゃんぽんいれるよ〜」
と結城も言う。ちゃんぽんが投入された瞬間、若干お腹いっぱいになっていた明乃たちの顔が明るくなる。できたちゃんぽんを食べている明乃たちの顔は幸せそうだった
「そういえば、倉本さんって雫さんとどんな関係で?」
「あぁ、うちは昔呉に住んでいた頃に仲良くなった友達がここに住んでいてね。そこからだよ」
「懐かしいわね〜」
もえかの質問に結城が答え、雫は懐しむ
「倉本さんは海をゆく時に大切にしてることはあるんですか?」
「うーん...そうだなぁ...『海は人の夢のように広く私達をどこまでも連れてってくれる。そしてその旅路でともにする仲間、サポートしてくれる人、それはみんな“家族だ”』かな。まぁ言ってしまえば海の仲間は家族ってことか」
「それお母さんも言ってた!」
真っ先にもえかが反応する。こんな事を話しながら夜は更けてゆくのだった......
ー数日後
「ううっ...ほ、本当に言っちゃうの...?」
門の前で明乃が泣いていた。彼女の肩にはもえかの手が置かれていた
「ごめんね...姐になるって言ったのにずっと一緒にいられなくて……」
「ううん……大丈夫…」
明乃が視線を上げた先には優花が立っていた。優花の目にも涙が浮かび、その手には懐中時計が握られている
「──またいつか会おうね」
「うん...そうだね」
優花がもえかを見てそういう。そして車に乗り、窓を開けた
「約束も忘れないでね」
「うん...!」
そう言い、三人は寂しさを残しながら約束を残して別れて行った。そしてその別れを惜しむように静かに風が吹いていた......
一話すごく長いかも……?文字量は追々整えていきます
展開急すぎたの本当に反省
この話で出てきたもつ鍋は実際にこの具材とかで食べるのが結構オススメ(個人の感想)
会話文の前後の行間を1行空けるかどうするか
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見にくいから空けるべき
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このままでいい