ハイスクール・フリート〜風の中の希望〜   作:翔鉄

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はい、モンタナ編続きです。あと2話で貯蓄切れるからそれ以降は投稿ペース落ちますね...
できるかぎり高頻度投稿目指します。とにかく漫画の最新刊まで追いつければヨシ!


#3 せっかくの航海日和で待機!?

「...さっき言ってた2人ってミケちゃんとモカちゃんって言うんだけど、2人ともブルーマーメイドに並々ならぬ熱意を持っててね。当時はブルーマーメイドなんて知らなかった私も気がついたら引き込まれてて…それで目指そうと思ったのよ」

カレリアに聞かれた日本での生活を大体10分ぐらいかけて説明していたユウカ。流石に艦橋メンバーも疲れたかと思いきや全くもって疲れておらず、むしろ興味津々だった

「なるほどそんな過去が…あれ?1つ下ということは今年入れていれば横須賀入学じゃない?」

「そうよ?だから分かったりしないかなってハワイを出る前に児童養護施設に電話したんだけど………残念ながら2人とももういないからわからないって言われちゃって…」

「まぁ横須賀に着いたらわかりますし少しの辛抱ですよ」

「そうだね」

そういいながら笑い合う私達を乗せながらモンタナは太平洋を進んでいった

 


 

「艦長、レーダーに感あり。横須賀女子海洋学校教員艦さるしまです」

「さるしまより通信『長旅ご苦労であった。猿島フロートまで誘導を行う』とのことです」

「よし、湾内に入り次第。徐行運転を、さるしまに追従して接岸する」

「了解、接岸準備!」

さるしまの後を微速で追いかけ、生徒達が甲板を走り、準備をする。徐々に速度を落とし、微速で今回の目的地である猿島フロートを確認したユウカ達は艦橋から下を眺める。甲板上に生徒が上がり、片手にもやい縄を持って岸壁に立つ横須賀女子海洋学校の教員らしき人に縄を投げる。縄がガッチリと岸壁に固定され、直教艦モンタナは横須賀女子海洋学校に到着する。その様子を確認し、全員が取り敢えずホッとした様子を浮かべ、ユウカ達は上陸準備を始めた

 


 

数時間後、機関室の火を切り、パスポートの入国手続きも終えたモンタナクラスは前甲板上に集められ、整列をした状態だった。

「諸君、君たちの努力のおかげで無事に横須賀に辿り着いた」 

ユウカが壇上に立ち、訓示を述べる。

「現在、横須賀女子海洋学校は新入生入学前で新学期が始まったわけではない。そこで、君たちは新学期が始まるまでの間。少しばかりの休暇が与えられる」

休暇という言葉に全員がブアッと浮き足立つ空気が生まれる。今回の留学で本来の休みが帳消しになったモンタナクラスにとって数ヶ月ぶりの休みである。浮き足立つのも理解できた。だからこそ、ユウカはそんな同級生達の引き締めをする。

「しかし、我々は旅行に来たわけではない!学校の代表として来ているのだ。常に誰かの目があると思い、学校の顔に泥を塗る様な事をするな。その事を常に心に留めたまま過ごしてくれ。では、解散!」

ユウカの訓示を終え、モンタナのクラスメイト達は解散する。解散すると言っても寮の準備がまだできていないので大半はモンタナ中の自分の部屋で過ごすわけだが……クラスメイトには時間制限を設け、門限までには必ず帰る事を決めていた。ルーティンを決め、クラスメイト達は早速横須賀の街に飛び出していく中。艦橋よりさらに上の射撃指揮所で風を感じていると登って来たルナが話しかけてくる。

「どうするの?日本にいるその...ミケちゃんとモカちゃんだっけ...?探しに行くの?」

「うーん.........正直会える可能性少ないんだよね。探しすぎてルナに艦を任せすぎるのもよくないしやめておくよ」

「了解〜こっちも何か聞いたら知らせるね〜」

「ありがと〜」

もう9年前か〜2人とも覚えているかなぁと思いつつ艦長室に戻る。窓からは夕日が水平線に消えていくのが見えた。久しぶりの故郷だが、私の心はどこか寂しさを感じていたのだった...

 


 

「......カ〜、...ウカ〜、ユウカ〜、起きて」

「ん〜どおしたの〜…?ふぁあ〜」

艦長私室のベッドで寝ていた私はルナに起こされた。艦長公室の椅子に座って日記を書いて、今までの日記を読んでいた記憶が最後だけど...誰かベッドに移してくれたんだな

「メルランから報告。例のものの整備完了だってさ」

「OK。試験は予定通り西之島新島に向かう途中で」

「了解。機体は格納庫にあるから。一応格納庫内でも目隠しはしてあるよ」

そう言うとルナは部屋をあとにした

「時間は......もう14時か...」

さすがに寝過ぎたと思いつつパジャマを脱いで私服に着替える。そしてそのまま艦を降り、横須賀の街へと歩き出す

「横須賀か......初めて来るな...」

そう言えば横須賀には有名な艦があったっけ...?確か戦艦三笠(Battle Ship “Mikasa”)だっけ?よし行ってみよう。そう思い歩き出す。あれ戦艦三笠ってどこにあるんだろう...?

 


 

「え、こんな近いの」

あまりにも拍子抜けした。有名とはいえここまで早く見つかるとは思っていなかったのだ......

「どうせなら艦橋まで上がるか。かの有名な東郷平八郎(Admiral Togo)が指揮をとったと言われる艦橋へ」

観覧料を払って艦橋へと上がる。海風が心地よいなぁ…と思っていると遠くから2隻の艦が入港してくるのが見えた。

「あれは...ドイチュラント級小型直接教育艦かな...?そしてもう一隻は...伊吹型大型直接教育艦...?赤色ラインだから横須賀か...にしてもなぜ...?」

なんで横須賀所属の直教艦が動いているのか疑問に思ったがまぁ気にしなかったことにしておこう。あの2人が横須賀に入学したことを期待しつつ三笠を降りる。次はどこへ行こうかな。そう思った矢先携帯が鳴る。相手を見るとルナだった

「もしもし?どうしたの?」

「今からみんなでボウリング場行くんだけどくる?」

「あ、行くわ」

「了解〜場所はメールで送っておくね」

そう言って電話を切る。そのままメールで送られてきた場所へ向かっていった

 


 

数日後。横須賀女子海洋学校では第21期生の入学式が行われていた。艦橋から入学式会場である武蔵を眺めているとハルがタブレットを持って上がってきた

「艦長。近くの米海軍潜水艦と米大使館から通信です」

潜水艦?そして大使館?ということは機密系か何かか?

「内容は?」

「『モンタナは一時待機せよ』とのことです」

「「「え?なんで?」」」

「それが...例の機体用パーツが明日にならないと届かないらしく......」

「「「あぁ〜」」」

みんな理由に納得しそれ以上は何も言わない。予備パーツ無いと飛ばせないからなぁ......

「ささ、皆明日に備えるよ!」

「「「ラジャー!!」」」

皆慌ただしく動き出す。さて、明日には行けるようにしないとな

 

まさかこれが自分たちを救うとは思っても見なかった

 


ー翌日

 

横須賀は猿島フロートに泊まっていたモンタナは米海軍所属輸送艦ミリノケットからの連絡にて猿島フロートを出港、横須賀沖にて補給を受けていた。ベルトコンベアがモンタナの左舷甲板へ伸び、次々と荷物が運ばれてゆく。荷物を全て確認しユウカは受領書へサインする。そしてその荷物をそのまま下へと運びモンタナは再び動き出す

「西之島新島には間に合うか微妙だし宗谷校長からも次の演習先へ向かうよう言われてるからそっちへ。進路鳥島南方へ!」

「了解!鳥島南方へ!」

「それにしてもまさか遅刻とは......」

「仕方ないとは言え聞こえは悪いよね.........」

艦橋ではそんな風に和気あいあいとしていた。ユウカは胸元から懐中時計を取り出し時間を確認する。時刻は午後1時。そろそろ時間だな

「ハル、メルランに連絡を。発艦用意」

同じように腕時計を見ていたハルが敬礼をして答える

「はっ!直ちに!」

「発艦用意!!」

「後部甲板作業員へ告ぐ!ヘリコプター発艦する!各員待避、待避せよ!」

ブザーが鳴り響き後部甲板にあるエレベーターが下降する

エレベーター付近にはHMDを持ったメルラン以下3名の航空科員が待機していた。格納庫から布を外された機体─MH-60Rが出てきた。アメリカが総力を上げて作った本機は日本にも輸出されている。この機体は日本では確かSH-60Lシーホークだったはずだ。そして日本にある機体はもう一つ、かつ情報では3機だけのヘリコプターもあるのだが......また後の機会にでも......

「ヴァイパー01、離陸準備開始。エンジンスタート」

無線は後部艦橋で様子を見ているユウカたちにも届いていた

「ヴァイパー01へ、発艦を許可します」

『了解。ヴァイパー01、発艦します!』

けたたましい風切り音を立ててMH-60Rは発艦していった。どんどん離れていく機体をよそにふと呟く

「凄まじいな......我がアメリカの科学力は.........」

「えぇ。本当に」

人をたくさん運べるようにと開発されたヘリコプターもそのホバリング能力から色々な用途に使用できると色々変更点がある。軍用は特にそれが顕著だ。しかし、彼女たちともかく、米国政府さえも知らなかった。日本は輸入したヘリコプターだけでなく、あるものを持っており、このあるものとヘリコプターをあわせた機体を運用していることを

 


 

そんなこんなで訓練を終え、ヘリコプターを収容したモンタナは進路そのまま鳥島南方へと向かう。しかしそんな艦内にも不穏な空気は迫ってくる。始まりはある広域航海通信だった.........

『ザーッ......学生艦が反乱。さるしまを攻撃。さるしまは沈没、艦長以下乗員は全員無事。...ザザッ...なお、この事件の首謀者は...ザッ...横須賀女子海洋高校所属、陽炎型航洋直接教育艦晴風。海上安全整備局は同艦が反乱したとみなし、行方を追って......』

このことは艦内にいた誰もが不審に思った

「が、学生艦が反乱!?」

「嘘だろ!?」

艦内にいる誰もがこの通信を怪しんだ。反乱が3年生や超大型直接教育艦......つまり戦艦級ならまだしも、入学したばかりの1年生、ましてや操艦を始めたばかりの新米だ。さらに今回の当該艦の艦種は航洋艦。海軍で言うなら駆逐艦...これはおかしいな......ん...あれ?

「ねぇ。演習前の航洋艦に積まれてた兵装は?」

「演習魚雷1発と主砲にある実弾ですね。口径は陽炎型(Kagero Class)なので12.7cm(5インチ)かと」

ますます怪しい。演習魚雷にはそこまでの威力が無いはずだし…実弾砲撃には離れたところにある実弾揚弾用の鍵穴へ艦長と副長それぞれが持つ鍵を指す必要がある。第一、反乱を起こしたとて周りに大型直接教育艦や小型直接教育艦がいるから簡単に制圧されるはず...うーん......ますますわからないな…

「ユウカ、どうする?」

ルナが判断を仰ぐ

「とりあえず進路はそのまま、鳥島南方かな」

「了解。ちなみにそう判断する理由は?」

ルナのことだから分かってるくせにと思いつつも答える

「私がもし晴風の艦長なら、弁明の為に次の演習地点に行くからだね」

「あーなるほど」

みんな納得したように頷く

「では、進路このまま鳥島南方へ向かいます」

「レーダー監視を厳にお願いね」

艦内のメンバーが慌ただしく動く中、ルナがある提案をする

「実戦の試験運用も兼ねてあれだしませんか?」

「そうだね。でも今日はもう遅いから明日かな」

「了解。とりあえず用意はしておくわ」

「頼んだ」

そう言ったあと、当直を残し他は寝る。さて明日からは本格的な捜索だ

 


 

翌朝、ヘリコプターの発艦用意をしていたとき、艦橋見張り員が声を上げた

「前方より小規模艦隊接近!戦艦1、駆逐3!」

「なに!?」

か、艦隊...!?




今回は前回よりも少なくするといったはずでは...なんかほとんど量同じだぞ...
いったん今回でモンタナ編終了です

次回、第4話、安全整備局の信頼とは(仮)

会話文の前後の行間を1行空けるかどうするか

  • 見にくいから空けるべき
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