俺の英雄像は間違いだらけだ   作:Mr.J

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戦いがうまくかけてるか疑問の作者です。
とうとう、主人公の先祖が明らかに。

修正内容
15.2.24 23:15
 終盤にある、回復不可能になったときの会話を変更いたしました。  


──の子孫 皐月鷹 推して参る!

 夢を見ていた。

 

 彼の者曰く、彼は黄金の舌と呼ばれたと。

 彼の者曰く、彼は王の威厳を借り、粗暴をしていたと。

 彼の者曰く、復讐心が強く、暗殺を闇討ちをしたと。

 

 俺は彼のことは否定しない。何故ならば、人間だからだ。

 誰だって欲はあるし、表と裏がある。その復讐心が強いことで、彼は失敗をしたのは、仕方がないことである。

 その対立により、死んだのは仕方のないことである。

 人々は彼のことを英雄という。力があって、人々を救ったから。

 それは本当に正しかったのか? 本当に英雄としての姿だったのか?

 

 彼は本当に英雄になりたかったのか。

 そんなことは、俺は知る術もない。

 

「起きた?」

「ああ、すまないな。時計の代わりをしてもらって」

「いや、大丈夫。でも大丈夫? 一人であの武神を相手にしても」

「大丈夫だって。俺の心配をするより、お前の主を心配しろって」

 

 そういいながら、戦った相手である源義経をみる。

 

「そう。んじゃ頑張ってね」

「はいよ」

 

 そういいながら、俺は一人でリングへと向かっていく。

 今の時間は午後3時30分。俺の力が3倍に跳ね上がる時間だ。勝たせてもらうぞ。武神さんよ。

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

 エキシビジョンマッチ。武神、川神百代との戦いだ。

 いつもはやる気のない顔の鷹だが、今回は真逆。違う人に見間違えられるほどにやる気に満ち溢れている。

 

「武は伏せなければいけないんじゃなかったのか?」

「本来ならば……な。でも、川神百代。お前は調子に乗りすぎた」

「それがお前の本性か。いいな!」

 

 口調が変わり膨大な気を放っている鷹に、百代は自分の敵が現われたことで喜ぶ。

 満足した試合が出来た、九鬼揚羽よりも膨大な気を目の前にして。

 

「日に日にまして大雑把になる戦い方。日本最強の武神。無敗記録はここでストップさせてもらうぞ」

「面白い冗談だな」

「面白い冗談ではない。お前は今日ここで負けるんだ。己の鍛錬不足によってな」

「いいだろう。その挑戦受け取ったぞ」

「ああ、真剣勝負で戦おうじゃないか。まずは名乗り上げる」

 

 そういいながら、これまでに見せたことのない構え。フォム・ダッハの構えをする。

 

「円卓の騎士、太陽の騎士ガウェインの子孫、皐月鷹、推して参る!」

「やはりガウェインの子孫だったか。楽しめそうだ。川神院次期総代、川神百代。いざ、勝負!」

 

『それでは、エキシビジョンマッチ……はじめーーっ!』

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

「さて、まずは──」

「まずはもへったくれもない! 真剣勝負は最初に気を抜いた奴が負けだ!」

 

 百代はいつも通り、川神無双正拳突きを放つために地面を蹴る。

 それを鷹は許さなかった。限界に底上げした気を剣に送り込む。それは、先の戦いで見せたゲイ・ボルグ以上だ。

 刀身が赤に染まる。

 "五月の鷹"と呼ばれたガウェイン。彼を象徴する剣の名前を、鷹は叫ぶ。

 

「エクスカリバー・ガラティン!」

 

 振り下ろした剣は、それに応えるかのように輝きを増す。

 

「なっ……!」

 

 刀身が2倍。3倍に伸びる剣は、そのまま突っ込んでくる百代に突き刺さる。

 腕で防御をした百代だが、完全に勢いを消すことが出来ない。

 

「それがお前の必殺技か。まぁ、私はこれがあるからな」

 

 腕に傷を残した百代だが、瞬間回復によってそれを癒す。

 それに焦ることもなく、鷹は剣を構える。

 

「ガウェインは、多くの敵と戦ってきた。当然、瞬間回復をする相手もだ」

「つまり、私を倒せると?」

「当たり前だ。でなければ、俺はこうしてお前の前に立ってはいないさ」

「それは面白い答えだ……そら!」

 

 距離を一瞬にして詰めた百代の鋭い蹴りが、鷹に襲う。

 

「そんな正面からの攻撃が当たるか!」

 

 それを冷静に避け、カウンターの攻撃を百代に放つ。

 攻撃が百代に当たる瞬間、会場に大きな音が響き渡った。

 

「かはっ……。それは、電か」

「太陽って呼ばれてるんだ。当然こういうのは伝承されてるさ」

「そんなの、これの前には意味はないさ。いくぞ!」

 

 回復した百代は、突撃していく。

 拳と剣が交錯していく。が、拳は相手に当たらず、剣は当たる。

 自分の攻撃が当たらないことに苛立ち、攻撃が大雑把になっていく百代は、距離をつめることをやめる。

 

「かわかみ波!」

 

 右手から放たれるビーム。

 

「そんなのが通用するのは格下だけなんだよ……ハッ!」

 

 それを鷹は避けることなく、突っ込みながら同等の気を込めた気迫で消し飛ばす。

 

「……なにっ!?」

「ほら、大技をぶっ放すから体勢がお留守だぞ!」

「……何度でも……回復しない!?」

 

 そのまま勢いを殺すことなく描かれる剣筋。

 勢いよく振りぬかれた剣を受けた百代は、それを癒すべく、回復をしようとした。

 しかし、百代は回復することが出来なかった。

 

「そら!」

「……ぐっ!」

 

 驚嘆して動くことが出来なかった百代に追い討ちをかける鷹。

 

「ゲームでよく雷で麻痺するだろ? 実はな、回復機能を持つ丹田も同じだ。ちなみに、一番最初に最上級の雷。ガラティーンを食らったから、あっという間に麻痺するわけだ」

「……なんだと……」

「必殺技ってのはな、そうぽんぽん使うべきじゃないんだよ。どっかの誰かさんが研究しつくしてたぞ。これが手向けの花だ。受け取れ」

 

 剣を高らかに上げ、全ての気を剣へと送る。それを止めるために百代は動こうとするが、攻撃を受け続けた百代は動きが鈍い。

 

「エクス……カリバー!」

 

 百代と鷹を中心に、陥没していくリング。観客席に害を及ぼす前に、四方にいるマスタークラス達が、九鬼の老人達がそれを対処する。

 必殺技であるエクスカリバーが百代に当たると──土煙がリングを被った。

 その煙が徐々に消え、視界が広がる。

 

「俺の勝ちだ!」

 

 煙が晴れると、気を失い倒れている百代の横で、鷹は剣を天へと向けて、叫んだ。




いかがでしたでしょうか。

ちなみに、疑問に思った方が多いでしょうから補足説明を。
最後の技は脱字ではありません。騎士物語の初期では、ガウェインはエクスカリバーを所持してます。

後、ゲイ・ボルグがつかえる理由ですが、これはいたって簡単です。
ガウェインの起源とクー・フーリン起源。実は途中から統合された可能性があるからです。
こんがらがらせて申し訳ないです。

さて、次で最後ですね。
来週までには執筆しようかと思います。
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