俺の英雄像は間違いだらけだ   作:Mr.J

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なんか……文章が微妙ですね。
他の作品を見て、自分の文章力のなさになけてきたジェイさんであった。


緊急退避! 逃げ込む先はサンクチュアリ

 水上体育祭が終わり、その翌日。

 俺はある人物達に追い掛け回されているわけだ。

 その人物とは、我がクラスの武道家である川神一子や、クリスティアーネ・フリードリヒ。そして、武神という名を持っている川神百代である。

 どうやら昨日の大遠投で見せた気によって、俺が武道をしていると見たらしく、決闘を申し込んでくるのだ。

 実際には武道はやってはいないが、な。

 そして逃げ込みますわ、我れらのサンクチュアリである第2茶道部。そこには、直江がくつろいでいた。

 俺が忙しい身なのに、そうやってくつろぐとは何事か。

 

「そういうわけで、どうにかしろ」

「いや、そういわれてもどうしようもない」

「そこをどうにかするのが軍師の役割だろ? 風間ファミリーだかなんだかでの家族みたいなもんなんだから、しっかりしろよ」

 

 F組でも風間ファミリーの中でも、直江の役割は軍師と決まっている。つまり、こいつがどうにかすることによって、俺の未来が決まるわけだ。

 

 

「ワン子やクリスはどうにかできるだろうけど、姉さんだけは止めれない」

「使えねぇ軍師だな。ほら、さっさと案を出せよ」

「姉さんと一回戦ってみるのはどうだ?」

「却下だ。何が悲しくてあんな化け物を相手しなければならんのだ」

 

 出してきた案を即却下する。手からビームが出る人間相手に戦うとか、何その自殺志望者。

 これからどうやってあの三人から逃げようかと考えた矢先。よく知っている人物がやってきた。

 

「おやおや、男二人でナニをやっているのかね?」

「お、弁慶じゃん」

「さて、俺はこの辺で失礼するわ」

「ちゃんと対策練ってろよ?」

「まぁとりあえず出来ることはやっとくよ」

 

 そういうと、直江は教室から出て行った。逃げやがったなあいつ。

 

「風の噂で聞いたよ。大変だね」

「そうだよ。変わってくれないか?」

「ヤだ。面倒くさい。一杯いっとく?」

「ですよねー。いっとくいっとく」

「お客さん運が良いね。今日は大吟醸が入ったんだよ」

「本当かい。じゃあ俺も遠慮なく飲んじゃおうかな!」

 

 くだらない話をしながら、盃に注がれる川神水大吟醸。水上体育祭でもぎ取ったものだ。

 あの時、采配ミスで弁慶に投げ飛ばされたんだっけか。椎名さんと川神さんが。

 アルコールを飲むと嫌なことが忘れられると言われているが、実はあれは嘘らしい。アルコールは記憶力を上げてしまう。おぼろげになるのは、表層意識での記憶であり、潜在意識でも物事を学習したり記憶したりしている人間にとっては、潜在意識での記憶力を高めるとのことだ。

 まぁいまさら嫌なことなんぞ忘れても意味もないから飲んでいるわけなのだが──

 

「美少女登場! さぁ皐月。戦おう」

「チェンジで」

 

 何故か知らない間に、武神・川神百代がこの教室内にいた。

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

 

「なんでだよ。たーたーかーえーよー」

「弁慶。助けてくれー」

「ああ、川神水が美味しい」

「逃げたな。こんちくしょう!」

 

 あれからしつこいほど、川神先輩から猛烈なアタックが俺に飛んでくる。一方この部の部員である、武蔵坊さん家の弁慶さんは、川神水を飲んで見事回避!

 

「川神先輩。そもそもですね、僕は武道なんて出来ないんですよ」

「そんなことはないだろ。あの時に出した気は、武をやっている者しか出せないのだったぞ」

「そうは言われましてもねぇ」

「何故そこまでして強さを隠す?」

「……」

 

 その言葉で、ここの空気が変わった。ふと弁慶のほうを見ていると、なにやら興味があるらしく、川神水を飲みながら此方を横目で見ている。

 まぁ、弁慶も知っているだろうからいいか。

 

「俺の武は伏せなければならない理由がある」

 

 ……いや、それは言い訳だ。俺の先祖を言い訳に使い、自分の力を伏せようとしているだけか。

 そうわかりながらも、口が動きはじめる。

 

「そもそも、武道とは互いに高めあったりするものだ。が、俺のは違う。俺の武は──」

 

 殺人の剣だ。

 無意識に口から出る言葉を、喉にしまいこむ。わかっていても、口に出すのはつらいからだ。

 

「なるほど。ややこしい掟があるわけか。何かたくらむつもりだったらジジイが気づいているだろうからな」

「そういうこと。だから頼むよ。先輩から川神さんやクリスティアーネさんに言ってもらえないかな?」

「そういうことなら任せろ。じゃあな、邪魔したな」

 

 嵐は去っていった。勘違いをして、だが。まぁ結果オーライとしておこう。

 

「ところがそうはい神埼」

「まじ佳代子!」

「先輩は気を利かせてくれたけど、私はそんなに優しくないよ。ほら、続き続き」

 

 先ほどの続きをせがんでくる弁慶。ええい、こうなったら奥の手を。

 

「おっと、ここに川神水に合う川神スルメが! で、弁慶。何か言ったっけ?」

「ん? なんだったっけ。ほら、一緒に飲もう」

 

 一難去ってまた一難。しかし、備えあれば憂いなし。今日の教訓を胸に、出来る限りつまみを用意しておこう。

 そう心に決めながら、川神水を飲むのであった。




週1は厳しくなってきたかもしれません。が、頑張ってやっていこうかと思います。
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