「体を拭くのを始めるぞ。湯が冷めない内にやらないと、意味が無いからな。」
そう言われたメスリーヌは伏せていたベッドから立ち上がった。
上着の襟紐をほどいて、紐を緩めると上着の前合わせを開いていく。ゆっくりとしかも羞恥に身
を焦がしながら脱衣しているので、意図していないのだろうが艶っぽく見えてしまう。
上着を脱いでいった彼女の肌と乳房が曝け出される。結構な大きさがあり彼女が動くとそれに合
わせて微かに揺れる。その光景だけで、古びた宿屋の部屋が楽園と化した。たかが乳房を見たくら
いで大袈裟な話だが、盗賊に堕ちたが為に普通の人なら享受できることに制約のついてしまった俺
には、本来ならば拝むことができないのが、この美乳様なのだ。
俺の凝視に気付いたのかメスリーヌが恥ずかしそうに身を捩って、左手で乳房を覆い隠してしま
う。そのまま、右手だけで器用にズボンと肌着を脱いでいく。脱いだ服は、桶の湯の中に浸されて
いった。
俺も、何日もずっと着ていた服を剥ぎ取り、桶に沈める。
宿屋の一室で俺達2人は裸になった。メスリーヌは一糸纏わず、頬を染め、手で少しでも秘め所
を隠そうとしている。俺の方は、金貨の入った巾着袋だけを紐で首から下げている以外は丸裸を堂
々ともろ出し丸裸状態だ。
裸のまま、まずはもう一つの湯桶を俺の手前に置く。手巾を2枚湯に浸して、メスリーヌを桶を
挟んだ対面に膝を付かせてに座らせる。
「お互いの体を手巾で拭いてできる限り綺麗にする。」
「あの…、自分で拭けますから。」
まぁ、そう言われるわな。だが、これくらいは説得でどうにかできなければ、シモンの探索に連
れていくのに、不安が残る。
彼女が本気でいやがらないギリギリの線を探ってりながら、諭していくことにしよう。
「3日後の夜に向けての訓練だと思ってくれ。お互いの体に触れること、触れられることに慣れ
ていくようにする。3日間掛けてな。そのほうがいきなり俺の相手をするよりもいいと思うが、そ
れでも駄目なのか。」
「…わかりました。」
メスリーヌが小声で同意する。簡単に了承してくれた。
やはり彼女は真面目な性格で、こちらの要望にはできる限り応えようとしてくるようだった。
そういったタイプには無理矢理では無く、理詰めで話すのが良いようだな。
「では、まず右手からこちらに向けてくれ。」
メスリーヌが左手で胸を隠したまま、右手を俺に伸ばしてくる。彼女の手首を左手で掴み、右手
で持った手拭いで扱くように拭いていく。手先から二の腕、肩までぬぐっていった。
彼女の肌は驚くほど、すべやかできめ細かくしなやかだった。
男とは全く違う肌の感触に驚愕で言葉がでてこなくなってしまう。
右手を全て拭きあげた後に、ようやく口を開くことができた。
「次は左手ね。」
メスリーヌが寸秒躊躇った後、左手を胸から離し、今度は右手で胸元を隠しながら左手を突き出
してくる。その僅かな時間に乳房と薄紅色の乳首が垣間見える。ちらっとだけ写るその光景に抑え
がたい興奮を覚えるが、彼女を怖がらせない様に冷静を装う。
本当はもっと触って堪能したい柔らかい肌を、素早く拭きあげた。
右手と同じように指先から肩口、さらに首元まで拭いていき、手拭いをメスリーヌに手渡す。
「俺の体も同じように拭いてくれ。」
「…はい。」
俺の体を拭くのには両手を使わないといけないので、胸を隠していた左手を解いて左右の手で
手拭いを湯につけて絞っていく。怖々と俺の腕に触れて、拭いていくのだが、恐々としながらなの
で拭くというより撫でるに近い感じになっている。
全面解禁されたお胸よりも、そちらが気になってしまった。
「メスリーヌ…もっと力を込めて拭いてくれ。それでは汚れも匂いもとれないと思うぞ。」
「…はぃ、申し訳ありません。」
叱責されたと思ったのかメスリーヌが慌てて力を込めて俺の体に触れていく。力を注いでいる
ので、隠されなくなった豊かな胸が俺の腕を拭くたびに震える様は至福の絶景だった。
メスリーヌは恥じらいながらも懸命に俺の体を拭いていく。
そうしながら、彼女は、首から下がっている金貨が満載の巾着袋よりも、俺の曝け出された下腹
部を凝視しては、目を反らすことを繰り返していた。
男に裸を見られている恥辱と異性の裸を見てしまう羞恥、両方の恥ずかしさにその身を震わせな
がら、それでも彼女は俺の指示にしたがってくれる
「そのまま、首と胸元も拭いてくれ。」
「はい。」
メスリーヌが言われるままに、俺の首に手を回そうとして、彼女の体が俺の方にグッと近づく。
豊満な胸元も俺の方にせり出してくる。
俺は再び手拭いを手に取ると、その胸に触れて拭き始めた。
「え、そのっ。」
メスリーヌの焦る声。
「お互いの体を拭くと言っただろう。交互に拭くのではなく、同時に磨き上げるぞ。」
あえて彼女の困惑を無視して、意図から外れたことを言いながら、胸をぬぐい続ける。
メスリーヌは今までになく赤面し、わずかに身を捩りながらも、逃げることなく甲斐甲斐しく俺
の肌を綺麗にし続けている。
奴隷商人が勧めた通りの健気で従順な良家の娘だ。本来の俺なら目通りすら叶わなかった彼女の
乳房に今、触れている。それは、どこまでも柔らかく、手拭いの布越しでも俺の指先が、深く沈み
込んでいく感覚に酔いしれる。
人生最高のひと時だった。
「あ、あのっ。」
「どうした。」
「服を…。新品の服を買うべきです。」
困惑でメスリーヌの胸を拭く手が止まる。
「新品の服…?何故だ。」
「古着はどうしても人の匂いが染みついています。…ですが、新品の服なら布の香りがするだけ
です。匂いを断つのであれば、新品の服がいいと思います。」
新品の服というものはとても高価なので、下層庶民である俺は村では見たことも無かった。
これまでの人生でそんなものを着用していたのは、ジェードだけだったな。
「メスリーヌは新品の服を買って着たことがあるのか。」
もしそうだとしたら、俺が考えていた以上の富豪の家だったことになる。
「いえ、私の家でも、そんな服を着ることができたのは父だけでした。父は大きな祝い事がある
と新しい服を購入して、それまで着ていた服を兄達に与えていました。」
「なるほど家長である父親だけが新品を買えるほどの贅沢をできると。」
「はい。一族全てが豪奢な生活をしようとすれば、すぐに没落してしまうからと。」
それは正論なのだが…彼女の父親がただ自分だけが贅沢する為の方便だとも受け取れるが…まぁ
他の家の事情なので言及は止めておこう。
それよりも気になることがある。
「それで…実際に香りは低減していたのか。」
「はい。新品の服だと、父の体臭がいつもほど、匂わなくなっていました。」
メスリーヌが僅かに目を反らす。父親を尊敬はしていても、体臭には思うところがあるらしい。
「では、2日後の市で、服を買うことにしよう。」
「よろしいのですか。高価なものですが。」
「折角のメスリーヌの提案だ。効果が期待できそうなら、高額でも躊躇う理由にはならないな、
命懸けの仕事だしな。」
「そうですね。」
この会話をしたことで胸を揉む…もとい拭く動作が止まってしまった。こういう行為は勢いが
大事なので、改めて胸を拭こうとすると気恥ずかしさが勝ってしまった。乳房を清めるのは諦め
て、他の部位を洗うのを優先することにしよう。
彼女を膝立ちの状態から起立させる。
「立ち上がって、片足をを俺の太股に載せてくれ。」
俺はまだ床に膝を付いたままの自分の大腿部を指し示す。
「ええっと。」
メスリーヌは困惑しながらも、右足裏を俺の左太股の上に乗せる。
彼女のふくらはぎに左手を添えて、足裏を軽く浮かせると、まずはそこから絞った布で拭ってい
く。続いて足先から足首、膝下へと下からを順に洗浄していく。
「んっ。」
足を磨き上げられる度に、メスリーヌからは艶めいた吐息が漏れる。だが拭き上げる俺の手が段
々と足を上昇していくにつれて、彼女の呼吸が止まる。
俺の視線で気が付いて、メスリーヌが思い出したかのように、ノロノロと手を動かして秘所を覆
い隠す。
他人の太股に足を乗せるという、普通なら絶対にやらない行為に困惑して、隠すことを忘れてい
たらしい。
隠匿したほうが返って淫靡に思えて俺好みなので、彼女の手はそのままに足を拭き続ける。
布を握った俺の指が足の付け根に到達すると彼女の身体が緊張で強張るのがはっきりと分かる。
メスリーヌの手を力づくで退かして、曝された秘所を凝視することもできるが、無理矢理そんな
ことをするのも、悪手に思える。
彼女は残しておきたかったジェードの金を使って買い付けた女だ。欲望で粗略に扱うのは、避け
るべきだろう。
そっと手ぬ拭いを彼女の体から離す。メスリーヌが緊張を解いて脱力するのが感じられた。
「次は左足を拭く。」
メスリーヌの足の左右を入れ替え、彼女の左足を俺の右大腿部に乗せる。左足も同じ様に拭いて
いく。メスリーヌからは前と同じ緊張が伝わってくる。同じ様に鼠径部まで洗い上げて、手拭いを
手放す。足を洗うのはこのあたりで止めておくべきだろう。
「交代だ。次はメスリーヌが俺を拭いてくれ。」
「わかりました。」
今度は俺が立ち上がって、メスリーヌに膝を付かせる。彼女の太股に体重を乗せないように脚を
置く。メスリーヌが俺がしたのと同じ様に、足先から綺麗にしてくれる。傅いた奴隷彼女に足を拭
いてもらう背徳に酔いしれる。
メスリーヌが俺を洗う手拭いが、足首から膝裏へと上がっていく。
それにつれて彼女の視線も上に上に上がっていったが、太股の上段あたりで、その目線がピタリ
と止まる。俺を拭く手も静止してしまった。
彼女は暫しそれを強張った表情で凝視した後、そっと視線を外し、その後は俺の膝小僧だけを直
視しながら、拭く作業を再開した。メスリーヌは俺より2歳年上だが、かなり初心な反応をするよ
うだ。お嬢様には強すぎた刺激のようだが、それでも洗浄を止めることをせずに俺を拭き続けた。
昨日までは盗賊として、城の地下牢に投獄されていた。それが今日は美人の奴隷に全身洗浄奉仕
を受けている。誰に話しても信じてもらえそうも無い、都合のいい話だ。
メスリーヌは昨日の俺のことなど何も知ることもなく、懸命に俺の足を磨き上げている。
健気に、そしておぼこく、俺の言う事には従順に従う、何も知らない哀れな娘。
その残酷な事実は、それだけで俺を無情にも興奮させ、欲望が堰を切りそうになる。
「そこままでいい。次はメスリーヌの背中を拭く。」
危険なまでの欲情を感じた俺は慌てて言った。このままでは暴走して彼女を襲ってしまいそうに
なっていた。
「はい。」
メスリーヌを後ろ向きにして、屈ませる。
裸でも背中側から見れば、興奮も多少は収まるだろうと思ったが、しゃがむことで見下ろすよう
に見える彼女のお尻のラインが美しすぎるように俺に映えて、激しく惑う。彼女自身が知らない蠱
惑さに、どこまでも狂わされる魔性を内包した肉体だった。と勝手に思う。
今俺にとって一番重要なのは、3日後のシモン探索だ。それまでは、手を出さない。その彼女と
の約束は守れ。一線は超えるな。肉欲に屈さないように心の中で叫び続けなければならなかった。
メスリーヌの背中を拭く。肩から肩甲骨を通り、腰まで擦りながら拭く場所を下げていく。
「尻尾も拭くが、触れてもいいか。」
「はい。…大丈夫です。」
左手で尻尾を持ち、右手に持った布で毛の生えている方向に合わせて拭いていく。彼女の尻尾は
フカフカとした感触で、触っていると心地よく、それだけで己の邪な欲望が軽減されていくのを感
じた。
これからは欲情を催したら、メスリーヌの尻尾の手触りで沈めることにしよう。
尻尾の触感を堪能した後、俺の背中をメスリーヌに拭いてもらう、足を洗ってもらった時ほど、
抵抗感が無いのか、今度はぎこちなさを感じさせない手際で綺麗にしてくれた。
その後、お互いの髪を拭きあって、体を洗浄を終える。
「肌のを洗い流すのは終わりだ。次は洗濯をする。
「はい。」
俺の言葉に、メスリーヌが心底安堵するのが伝わってきた。
ルハトの知らない情報
体臭の原因は身体よりも、服にあることが多い。
服の繊維に雑菌や表皮が染みついて、匂いの元になるので、お湯や日光消毒で菌を
死滅させることは、消臭に有効です。
ですが折角洗濯しても、乾ききらない生乾きだと返って雑菌が増えて、悪臭になり
ます。
1番簡単な消臭方法は着古した服は全て捨てて、新しい服を買ってくることです。