記憶の指令オルガマリー
「お嬢ちゃん。どうして泣いてるの?」
「ひっく…だれ?」
「う~ん。浮黎。無漏の主。デミウルゴス。いろんな呼ばれ方をされてるけど、どれも可愛くないから。やっぱりキュレネ。そう呼ばれるのが一番嬉しいわ」
「キュレネ?」
「そう。お嬢ちゃんのお名前は?」
「…マリー。オルガマリー・アニムスフィア」
「そう。マリーって言うのね。素敵な名前ね」
「あ、ありがとう」
「それで何でさっきまで泣いてたの?」
「…実は私お父様に嫌われちゃったの。私どうしたらいいかな?」
「そうね。取り合えずバットでぶっ飛ばしゃえばいいじゃないかしら?」
「えぇえええ!?ぶ、ぶっ飛ばしちゃうの!?お父様を!?」
「ええ、可愛い女の子を泣かしちゃうような奴はブチ倒しちゃいましょ」
「む、無理よ!お父様は凄い魔術師なのよ」
「大丈夫よ。私がそのお父様を倒せちゃうくらい力を貸してあげるわ」
「で、でももっと嫌われちゃうかもだし。怖いよ」
「ふふ、なら私の素敵なお友達にお願いしましょ。私も彼には何度も助けてもらったの。だから世界一頼りになるから安心して」
「キュレネのお友達?」
「そう、数多の星を救った。救世主。星穹列車の乗員にして開拓者。そんな彼の名前は…」
「夢…あんなこと話してしまうなんて私らしくないわね。ぐっ!?頭が、痛い!?」
少女の名前はオルガマリー・アニムスフィア。朝目覚めて立ち上がるとと激しい頭痛に襲われた。突然の痛みにまともに立ってられなくなり。ナイトテーブルに手をつくが小さい机ではマリーを支えられなくて、おかれた吸水ポットもろ盛大にぶちまけてしまった。その音を聞きつけて使用人が駆けつける。
「大丈夫ですか!?お嬢様。すぐに医者を」
「ッ、だ、大丈夫よ。もう治まったけど、もう少し寝てたいから、出てくれる。散らかってるのは自分でかたずけるから」
「大丈夫なのですか?散らかった物もこちらでかたずけますが…」
「ううん。いいの私がやったことだし、トリシャも他に仕事があるんだし。このくらい大丈夫よ」
「わかりました。他に何かあったら呼んでください」
トリシャを部屋を追い出して、マリーはおもむろに手の甲を見つめる。すると手の甲に令呪が現れた。
「聖杯をかえさずに英霊と同じ以上の物を召喚できるって、どんだけチートなのよ。外宇宙の星神って奴は」
マリー。記憶のアイオーン。が無限とも思えるほどのありとあらゆる可能性の地球の記憶を元に作り出した。記憶の擬似英霊の座。絶大な力を持つ記憶の指令に昇格したマリー。彼女は記憶の擬似英霊の座と直接つなげ、本来なら制限を持って召喚されるサーヴァントだが、それらの制限を取っ払ってそこから最も理想の状態でサーヴァト召喚できる。更に記憶の権能でサーヴァントは記憶による擬似的な肉体も与えられる。そして呼び出す英霊も特に制限があるわけではない。
そして、そんな彼女が最初に呼び出したのは、最強と名高いヘラクレスでもなく。最古の英霊でもなく。強さとは程遠い物理学者。宇宙ロケットの先駆けとなった人物。悲劇の中で、未来を見つけ青年。宇宙開発の探究者。未来へ繋がった、ツィオルコフスキーの理論。コンスタンチン・ツィオルコフスキーだった。
「……」
「どうやら混乱しているみたいね?」
「…逆に君は落ち着いているね。まだ小さな子供だと言うのに、その力だって今さっき手に入ったはずだが?」
「指令になったからかしら?物事を少し変えて見る事ができるから」
「まぁいい、それで私を呼んだ理由は何だ?まぁだいたい見当がつくが」
「そうね。貴方を読んだ時点で答えは出ているようなものだけど、いちおう言っとくわ。コンスタンチン・ツィオルコフスキー。令呪を持って命じるわ。宇宙船を作りなさい。私たちは宇宙の外に出て銀河の
星々に進出するわ」
「はっははは!わかっていたが、改めて言われても何とも心が踊る。あの空を上を夢いていたが更にその向こうへ行けることになるとは。その命しかと受けたまった」
「冬木市まで」
「マリーよ。一つ聞いても良いか?」
「なによ?」
「黙ってついて来たが、なにゆえ日本まで来たのだ?」
コンスタンを召喚して間もなくして、マリーは日本にやってきた。空港からタクシーに乗って冬木市に向かっていた。
「目的はいろいろあるけど、まずは聖杯戦争を止めるか、もしできるなら破壊させてもらうわ。私の学園と開発研究所にあんな危険な物を置いとけないわ」
「破壊て、何でも願いを叶えられる願望器をそうやすやすと壊せられると思えんが?」
「大丈夫よ。難しいことじゃないわ。ただ聖杯が汚染されてると教えてあげるだけで良いわ」
「聖杯が?」
「えぇ、以前に父がある計画のために聖杯を調べたんだけど、その時にどうやら聖杯が汚染されてることがわかったのよ。叶える願いはどれも悪質なものになって使い物にならないらしいのよ。おかげで父はすっかりとすねた子供みたいになったわ」
「そうか、しかしはいそうですかと信じてくれるか?」
「少し調べればわかることだし。聞く耳を持たなかったらわからせればいいのよ」
「おやおや、私のマスターは随分と乱暴的だな」
「あいあ~い。ストップストッ~プ!皆さん止まってくださ~い」
キャスター以外の6機のサーヴァントが集合していた。アサシンは離れた所で様子をうかがっているが、ほぼ全員の聖杯参加者が集まっていた。そんな中にオルガマリー飛び出してきた。
「何だ貴様は?分をわきまえない雑種がよほど死にたいと見える」
「あ~、ごめんなさいね。死にたくないからこの聖杯戦争を止めに来たの…」
ギルガメッシュは最後まで話を聞かないままマリーに宝具を放射して土煙を上げるが、マリー魔術障壁で防いでいた。
「ちょっと、彼方は一様英霊みたいなもんでしょ?何かくれてるのよ?しかまマスターの私の背後に」
「私は非戦闘員だ。とてもだが私では太刀打ちできんよ。それに私が死んだら困るだ?」
「別にその時はまた呼べばいいし」
「ひどい!」
「ふむ、そちは見たところキャスターのマスターと見受けるが、どうなっている?」
イスカンダルはアル違和感をいだいていた。その問いに少女に問いかける。
「一応この人のマスターみたいなもんだから、そう解釈してもらっても構わないわ。あと、ちなみに彼はキャスターてわけじゃないわ。特にクラスはないわ。彼は英霊みたいな者よ。あえて言うなら記憶の英霊かしら」
「記憶の英霊とな…」
「それはどう言うことだMs.アニムスフィア」
「これはこれはロードエルメロイ教授。お久しぶりですね。質問の答えですがそのままの意味です。異星の神。アイオーンのキュレネが英霊の座を作りまして、私はそこから彼を召喚したと言う事ですよ。あとアニムスフィアの名は捨てました。これからは、Ms.オルガマリーとお呼びください」
「気でも触れたか?」
「いえ、私は至って正常…でもないかもしれませんね。ある日突然に巨大な力を手にして舞い上がっている…」
まだ話している途中だったが、ギルガメッシュが再び宝具を放射する。
「ちょっと、話している途中なんですけど」
「いつまでもこの俺を無視するからだ。王の中の王であるこの俺様をコケにしよって、絶対に殺してやる」
「全く。しょうがないわね。いいわ。そんだけ言うなら相手してあげるわ。私たちで…セット」
その瞬間に魔法陣が現れた。それは英霊召喚の際に用いられる召喚陣だった。それも無数のの召喚陣が同時に現れた。その光景に周りのマスターたちは驚愕した。そして、マリーは本当に何体物英霊を召喚させた。そして、その中のサーヴァントがギルガメッシュに手をかざして、手刀でなぞると、次元を割いてギルガメッシュを胴体を消し去った。
たった一撃であの英雄王を倒してしまった。もちろんギルガメッシュが油断してなければこうはならなかっただろう。だが今回は不運と油断といくつもの要素と、英霊として制限があるギルガメッシュと制限を取っ払った記憶の英霊ではそもそもスペックもちかげれば、彼女はあらゆる可能性の理想の騎士王。アルトリア・ペンドラゴン。人類史における最強の聖剣使い。そんな彼女が初めから全力で、油断しきってるギルガメッシュを不意打ちで倒せるであろう。とある世界では油断してて黒桜と対決して負けた世界もあるのだから
「私が要求することはいくつかあるけど、とりあえずはこの聖杯戦を直ちにやめること。どうせ汚れた聖杯なんだからまともに機能しないだからいいでしょ。それでも抵抗するなら全力で相手になるけど、どうする?」
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