バンザイナイツ〈明日突撃〉 作:匿名のカタリナ飛行艇
皆さんはどうですか?
自身の
「ん?あれはなんだ?」
日本兵の野営地で夜の哨戒に立っていた日本兵の一人が、足を止めて夜空を見上げた。
南方の夜は湿気が重く、息を吸い込むだけで肺の奥に熱が溜まる。
虫の声と、遠くの波音だけが聞こえる、いつも通りの夜だった。
――少なくとも、数秒前までは。
ガダルカナル上空に、突如として巨大な積乱雲が現れた。
まるで最初からそこに存在していたかのように、しかし不自然なほど唐突に。
島全体を覆い尽くすほどの大きさで、雲の内部では鈍い光が断続的に走っている。
遅れて雷鳴が響いた。距離感が狂っており、近いのか遠いのか判別できない。
「絶対なんか聞こえたよ*1」
誰かがそう口にした直後、陣地近くの枯れ木に雷が落ちた。
乾いた破裂音とともに木は砕け、火花が飛び散り、炎が立ち上る。
しかしその炎は、周囲へ燃え広がることなく、奇妙なほど一定の範囲で止まっていた。
「おい、今のは海軍が発砲した音だと思うか?」
「いやぁ〜嵐の雷鳴だろう。俺たちがココに居ることは、誰も知らないはずだ。」
「オミゴォ↑トォ↓」
近くを通りかかった同僚に話しかけるが、無問題だとの助言を受ける。
このガダルカナルの日本兵NPC達は、深刻な言語障害を受けていた。
ピカッ!!
夜空全体が一瞬で白く染まった。
照明弾が放たれたかのような強烈な光が、森も兵舎も塹壕も、均一に照らし出す。
「あれはなんだ!?」
「敵の潜水艦を発見!!」
影の向きすら分からなくなるほどの光量に、兵士たちは目を細める。
異変に気づき、兵舎から非番の兵達が次々と飛び出してきた。
半分寝ぼけた者、銃を掴んだまま走る者。野営地は一気に騒然となる。
「参った、想定外だ」
「どう対処するべきかと聞いている」
「 カ エ リ マ シ ョ ー 」
「しばくぞゴラッァ」
やがて上級の士官も姿を現し、混乱はさらに拡大する。
指揮官は眠たげな様子だったが、副官がそれを許さず、状況確認を急がせていた。
「ん?」
その短い声を最後に、世界が暗転した。
月も、焚き火も、星の光すら消え去り、文字通り何も見えなくなる。
闇というより、そこには「何も無い」感覚だけがあった。
次の瞬間、日本兵達は一人残らず意識を失った。
その日、とあるFPSゲーム会社の一部サーバーが、原因不明のサーバーダウンを起こした。
後日の運営発表では、障害が発生したサーバーに明確な共通点は見つからなかったという。
ただ一つ。
ダウン当時、使用されていたマップが、例外なくガダルカナル島マップであった点を除いて。
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1087/◾︎◾︎/◾︎◾︎
カズデル
天候:天災→晴れ
「なんじゃこりゃ!?」
「わぁ、スゴイ」
「東経一〇五、北緯二〇、地点ロ-2。海軍の支援を要請する!」
「工兵来てくれ!!」
「ワーワー (^q^)」
目を覚ました日本兵達は、見知らぬ場所に立っていた。
視界は正常で、身体も動くだが、周囲の光景が明らかにおかしい。
見知った密林。
しかし、その密林の周囲は、果てしない砂漠に囲まれていた。
湿った土と乾いた砂が、不自然な境界線で接している。
まるで日本兵達がいた
別のマップへと切り取られて移植されたかのようだった。
日本兵達は慌てふためきながら、瓦礫の下敷きになった仲間を引きずり出していく。
暴風と、空から降ってきた正体不明の巨大岩片によって、陣地は無惨に破壊されていた。
折れた支柱、潰れた兵舎、散乱する装備。
「なんたるザマだ…」
その光景を前に、指揮官は言葉を失い、ただ天を仰いだ。
【日本兵:にほんへ】
だいとうあちいき に セイソクする いきもの。
とても ゆうかん。
【ガダルカナル:がだるかなる】
だいとうあちいき の ジャングル。
にほんへ と べいへえ が たたかっている。
【カズデル:かずでる】
まぞくたち の こきょう。
インボウ うずまく さいはて の ち。ー
今後の方針(原作準拠、エーギル編、魔王生存ルート、アリーナ生存ルート)
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本土決戦こそ、我が陸軍の本望なり
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艦隊決戦こそ、我が海軍の本望なり
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朕自ら近衛師団を率いこれが鎮定に当たらん
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コシチェイ侯爵爆殺事件