バンザイナイツ〈明日突撃〉 作:匿名のカタリナ飛行艇
大東亜共栄圏は広がりつつある。
今やイベリア、旧ガリア、北エーギル海を手中に収めた我が軍は留まるところを知らず、また士気旺盛なる守備隊が強固に防衛している。
いまや大陸南部一帯は相応しき盟主たる大日本帝国の傘下に収まった。
しかし一方で、友邦イベリアは外患と内患を同時に抱え、日に日に弱体化しつつある。
同盟国イベリアが落ちれば、多数の住人が路頭に迷う事になるであろう。
また我が帝国の聯合艦隊も、近海に生息する海洋生物とエーギル艦隊の猛攻に遭い、決して少なくない被害を被っていることも無視できない。
この期に及んで大日本帝国はイベリア暫定政府との協議の末、戦線の整理を行うべくある国と同盟を結ぶ事となったのである。
大日本帝国に栄光あれ!!(発作)
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イベリア暫定首都 アムステルダム市
この日、イベリア某所にある美術館で、歴史的な会談が行われていた。
それはテラ大陸における一つの巨大な対立を、未然に防ぐものでもあった。
つまりそれは___
「まさか、我々がこのように同じテーブルを囲み、両者で交わされる条文を吟味する日が来るとは....あの日の我々からしてみれば、まったく想像のつかない事ですな」
「
「
「........それでは御三方、署名の方を」
___それは、エーギル裁判所の臨時首相、シーボーン代表のイシャ「超巨乳迷彩美少女強襲ドリル潜水白髪戦艦デュアル=超イシャームラ」__超イシャームラ、そして大日本帝国の南洋庁によって結ばれる、イベリア沖ならびに北エーギルでの通商と生息行動を保証する条約であった。
「困ったわ、
「なんだと?」
「指印でよいのでは?」
「切り落とした小指を貼り付けておくわね」
「よ、よい考えですね(投げやり)」
「......俺が思うによ、
「止めろ、俺は味方だ?!」
イベリア・シーボーン勢力・大日本帝国の三勢力によって結ばれた、北エーギル海に関する利権についての取り決めである。
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1.人類とシーボーンの生存圏の明確な線引き
2.特定海域での恐魚などの保護
3.全ての海域におけるイベリア・日本船舶の自由通航の保証
4.貿易に関する取り決め
5.『深海教』などのテロ組織に対する国際的な包囲網
6.条約参加国の包括的・戦略的パートナーシップ
そして、仮にこの三勢力の間で問題が発生した場合は、この条約を根拠とする
NATO(North Aegir-sea Treaty Organization)北エーギル洋条約機構軍
によって仲裁・介入されることになっている。
この条約は人類とシーボーンが歩み寄る第一歩となったほか、イベリアの潜在不安を晴らすことになり南洋庁と共に二回目の黄金時代を迎えるきっかけにもなった。
なぜシーボーンとの和解が実現したのか?
それは、主に日本とイシャームラ側に原因がある。
先の漁場を巡る争いによって、イシャームラは大日本帝国に倒された。だがそのとき、イシャームラのシーボーンとしての根源的な欲求であった生存欲によって、その残骸の一部が日本兵たちに憑くことになった。そして長い間日本兵たちの中で生き残り、たまたま波長が合った戦艦大和のテクスチャに便乗して乗っ取った結果、戦艦イシャームラとして復活したのだった。
だが長い間日本兵の中にいたせいでイシャームラのあり方が変容し、畳化がすすんでしまっていたのだ。おそるべし畳化、今や戦艦イシャームラ(人型)は冬になれば猛烈に炬燵にはいりたくなる欲求が湧き、そうでなくても年がら年中お米を食べたい欲求に駆られてしまうようになっている。その欲は、本能に刻まれた生存欲と同じくらい強いものであった。
その畳化したイシャームラを介して、南洋庁とイベリアは和解ができるのではないかと踏んだ。
その目論見は、この条約の示すとおりである。
「今はまだ海の全てを掌握できてないけれど、いずれは同胞たちを平定して大イシャームラ共栄圏をつくるつもりよ」
「もうしばらくは戦いが続くだろうが...終わりの見えない戦いを続けるよりずっといい」
「我が軍の防衛線は、この地を拠点として飛躍的に拡大されるであろう」
調印式が終わり、三勢力の各代表は三者三様の表情を浮かべる。
イベリア代表は海との戦いに区切りがつき安堵の表情を、
南洋庁代表は条約が無事締結されやり切った感あふれる表情を、
イシャームラは日本兵から貰ったぬか漬けになった同胞を美味しそうにしゃぶっていた。
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それから、NATOの勢いは凄まじかった。
まず取り掛かったのは、イベリア国内の純テロ組織である深海教の掃討である。
イベリア中に散らばった稚魚の情報を基に拠点を特定し、イベリア審問所が強制捜査を敢行。
国の片っ端から教団の拠点を潰していき、抵抗してきた哀れな信者は南洋庁の憲兵隊とムッキムキのシーボーンによってボコボコにされた。
シーボーンの権利を認める条約に当初深海教は狂喜乱舞したのもつかの間、その後のNATOの徹底的な弾圧に教団幹部は命の危機を覚えた。だが逃亡しようにも国境は審問所と海軍陸戦隊によって封鎖されており、海では聯合艦隊が睨みを利かせている。ならば匿ってもらうしかないと幹部たちは考えたが、そもそも食糧援助によってイベリア人たちは困窮しておらず、深海教団離れが進んでいるため匿ってくれる安全な場所が消えていた。
「〇ね白豚!!」「犬にでも食われてしまえ!!!」
「貴様の名前は変☆態☆史に刻まれる!」
「何故だ...何故理解しない....!?
海と一つになることで人類は救済さr「「「「突撃ィィィィ!!!」」」」っグァ?!?」
「まだ誰か残っているか?」
「ヴェ(死体だけです。)」
国中の深海教団への摘発は丸1か月かかった。
教団トップが立て籠もる最後の拠点に、日本軍は容赦のない爆撃と機銃掃射と艦砲射撃と万歳突撃を敢行し、ついにイベリアに巣食っていた主悪の根源深海教団は滅びたのだった。
「
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内患の排除に成功したイベリアは、続いて国内産業の復興に着手した。
南洋庁からお金と物資、海側からは労働力などを援助してもらい、農地や工場などの再建に取り掛かった。
イベリアの黄金時代
イベリアに逃げてきたエーギル人達によって齎された技術によって、イベリアは大陸に稀に見る技術大国として成り上がった。だが、それはエーギル人の協力あっての話。
その栄華と技術が全て波に吞まれてしまった今、イベリアは自らの技術力で立ち上がらなければならないだろう。
海側がイベリア近海から退去したことによって、徐々に大陸棚にはかつて生息していた貝類や魚達が、ゆっくりとではあるが戻り始めている。
人手不足の農地にも人が戻り始め、イベリアの自給率は徐々に回復しつつある。
来年末にはイベリアで普通選挙が行われることが予定されている。
イベリアが大陸列強の一角として回復するのも時間の問題だろう。
『”師匠へ
今私は、南洋庁市の憲兵試験を受ける為に勉強に励んでいます。
新設されるNATOの刑事部になるには、南洋庁憲兵の資格があった方がいいと思ったからです。
NATO加盟によって、イベリアを取り巻く状況は大いに改善されました。
もちろん、恐魚や日本軍に思うところが無いと言えば嘘になりますが。
ですが法に殉じる公正な審問官として、何より新しい時代のイベリアに、この感情を持っていくべきではないと私は思っています。
南洋庁市の街は、商業が盛んでどこも活気に溢れています。
イベリアの街でも早くこの光景が見れるようになって欲しいと願います。
最後に、師匠におきましては十分お体をご自愛ください。
貴女の愛弟子より...”
”P.S. 南洋庁で私と同じ夢をもつエーギルの友達ができました”』
【登場人物紹介】
・NATO
アメ公がいます(迫真)
でもやっぱNATOだと安心感があるよね。
え?そこは大東亜共栄圏だろって?ちょっと何言ってるかわからないですね。
・イベリア
後にイベリアの奇跡とか言われる復興を遂げる国。
黄金期ほどの繁栄は無いが、今の日本くらいにはなるんじゃないかな。
・手紙の送り主
イベリア審問官の若い少女。
誰なんでしょうね(目逸らし)
今後の方針(原作準拠、エーギル編、魔王生存ルート、アリーナ生存ルート)
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本土決戦こそ、我が陸軍の本望なり
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艦隊決戦こそ、我が海軍の本望なり
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朕自ら近衛師団を率いこれが鎮定に当たらん
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コシチェイ侯爵爆殺事件