バンザイナイツ〈明日突撃〉 作:匿名のカタリナ飛行艇
アメリカの戦艦級の命名規則って、確か州の名前だったような?
TRUMP Class Battleship
1st sip “Donald-J-Trump”
ってところでしょうか?
普通にカッコいい気がしてきたな…
1087/◾︎◾︎/◾︎◾︎
カズデル上空3000m
天候:快晴
日の丸を掲げた一機の飛行機が、雲の無い空を飛んでいた。
中島C6N彩雲。
帝国海軍が誇る艦上偵察機であり、数々の逸話を残した傑作機だった。
その性能は折り紙付きで、『我に追いつくグラマン無し』とは彩雲の優秀さを示す有名な一言である。
実際、終戦後に行われたアメリカ軍のテストでは、彩雲はキ83に次いで帝国陸海軍第2位の飛行速度を示した。キ83は実戦投入されていない為、実質“日本で一番速い機体”であった。
「おい、お前吉田とやっとことがあるか?アイツは上手いぞぉ」
「奴はインチキだと聞いたけどなぁ」
「今度捕まえて、酷い目に遭わせてやる…」
彩雲は3人乗りである。女が3人寄ればなんとやら、と言うが日本兵が3人集まれば…
「敵の潜水艦を発見!!」
「駄目だ!」
「駄目だ!」
「本当に敵の潜水艦を発見!!」
「却下する。」
「聞こえんのかぁ!!!」
「ゴメンネ」
「極刑でござる」
「アメ公、出てこいよ!!」
「しばくぞゴラァ!!」
やかましくて敵わん。
そう言ってくれる老兵の日本兵は、この機に乗っていなかった。
「……ん?」
後部座席に座っていた1人が気付いたのは、地表で集団となっている人影だった。
時々光ったりしていることから、どうやら戦闘中に見えた。
基地ごと転移させられて、未知の土地で最初に見つけた人間。
それがアメ公であれ味方であれ、接触する他に道はない。
通信席に乗った1人が、回線を開く。
「管制塔、敵機発見!ぶつかるぞー!」
「トトト ツーツーツー トトト」
『ジジ…貴機の空域に、敵機は確認されていない。本当に攻撃を受けているのか?』
「ちがーう!!」
『砲撃援助はできません』
『★ O MI GO TO ★』
管制塔は相変わらず役に立たない。日本兵は無線機を切った。
仕方ない、こうなったら高度を下げ目視で直接確認するしか無い。
彩雲の一番前に座った日本兵は、手に握る操縦桿を動かして機体を180°ひっくり返し、そのまま操縦桿を前に押し込んで彩雲を急降下させた。
「
「敵機直上!急降下!!」
「駄目だ!」「駄目だ!」『駄目だ!』
「メリケンの狡猾さと言う訳だ」
「「ん?」」
「絶対に何か聞こえたよ(震え)」
無線は切ったはずである。
やはり大和魂…大和魂ェ…
**********
「
「スゴイ(^p^)」
「何だこれは…(震え)」
高度を下げた彩雲は、機体を傾けながら群集の真上を通り抜ける。
地表に見えたのは日本兵達に馴染み深いーーーまさしく戦場だった。
だが遠目から見るに、どちらも日本軍や米軍の軍服ではない。
どうやら、現地の住人達のようだった。
異様なのはその交戦距離が近すぎること。
まるで、第一次世界大戦の西部戦線の塹壕内で行われた白兵戦のようだ。
だが、両者ともの甲冑や鎧を着ているようには見えない。
片方は、格好を
方やもう一方は、服装もバラバラで陣形も碌に取れておらず、側から見れば野盗や盗賊を疑う風貌だ。
見たところ、練度で言えば前者が優っているが、後者は数で優っていてゴーグル集団を包囲しているようだ。前者が大型の輸送車を守るように陣を轢いているのを見るに、どうも彼らは補給部隊か民間輸送会社で、盗賊の襲撃に遭っている状況らしい。
社名だろうか、それとも部隊章だろうか。
輸送車の荷台側面には、三角形のマークが塗装されている。
下に、部隊名らしきアルファベットも書かれている。
「BーAーBーEーL…?」*1
「み、味方との通話が困難です(英検4級)」
「…暗号解読(トーイック210点)」
「バルブ?」*2
「違ァーう」
「オミゴォトォ(^q^)」
「すごぉい」
『メリケンの狡猾さという訳だ』
「命運は決した。我々はまたしても敵の策略にr」
日本兵達は英語に明るくなかった。
集団の上を通り抜けた彩雲は高度を上げ、集団の周りを左旋回で回る軌道につける。
「驚きだ」
「どう対処するべきかと聞いている」
「カエリマショー(^q^)」
『ジッ…警告する、貴様は戦いから逃げようとしている。逃亡者は銃殺される』
「デモ、シニタクナーイ(^q^)」
日本兵達が課された任務は、あくまで偵察だった。
この彩雲には対地支援用の武装どころか機関砲すら搭載されてなく、申し訳程度に防空機銃が後部座席に載っているだけだ。
だが、無垢の民(?)が目の前で盗賊(?)に襲われているのを見て、それをみすみす見逃せる日本兵らでは無かった。
だから、日本兵は再び無線機を取る。
援軍を乞うためにーーー
「海軍の支援を要請する!!!」
「駄目だ」「駄目だ」『駄目だ』
『却下する』
**********
ガダルカナル司令部
司令部に詰めていた参謀たちは、蜂の巣を突いたかのようにてんやわんやしている。
それは、数分前に偵察機から届いた報告が原因だった。
交戦中ノ未確認勢力見ユ
イズレモ日米軍共ニアラズ
片方ハ盗賊ト思シキ
ナノデ海軍ノ支援ヲ要請r…
なぜ海軍の支援を要請しているのかは、この際置いておく。
作戦司令部はすぐさまに、救援部隊の戦力の抽出を始めた。
援軍?生ぬるいよ。ここは穏便に包囲殲滅で*3。
だが、ここで一つ問題になることがある。
ここの一帯の地形が未だ不明であるという点だ。
地形が分からねば、戦力を適切に投入することは不可能だ。
最悪、無駄に資源を使ってしまったり、あるいは地理的不利に立たされる可能性がある。
作戦司令部は、地上部隊での救出は断念した。
「となれば、すべきことは分かっているな?」
「航空支援要請、却下されました…」
航空攻撃の他にない。
「帽ふれぇ〜」
「ばんざーい」「バンザイ」「天皇陛下万歳!!」「Sieg Heil!!」
整備士や工兵達が、被っていた帽子を手に掴んで大きく振る。
滑走路には、すでに整備が完了しエンジンが低回転域で回っている十数機の航空機が、コックピットにパイロットを納め出撃の時を今か今かと待っている。
滑走路の傍、将校服の日本兵が用意された壇の上に登る。
「大隊指揮官より訓示!!」
パイロットや整備士達は、姿勢を正して話を聞く構えを取る。
「本作戦は、ハワイ上陸の事前演習だと思え。大本営は、攻撃隊からの吉報を期待している。」
「大日本帝国に栄光あれ!」
「「「「「「「「 了解!! 」」」」」」」」
「Follow me ‼︎」
「 У р а а а а а а а а !! 」
整備士が、ランディングギアに挟んでいたストッパーを外す。
機体の前進を阻むものは無くなり、離陸速度へと加速していく。
「茨城県人ここにありだ〜」
「各機上昇!上昇!」
「戦闘機隊、発艦!!」
「大日本帝国に逆らうとどうなるか教えてやる…」
「戦果を期待していてください」
「くたばれ米兵めぇ!!」
「Leave it to me!!」
「USA!USA!USA!」
「Whoooooooo!!!!」
「やかましくて敵わん…」
「Nein」
航空機隊が、修理されたばかりの滑走路を離陸していく。
その機種は様々で、試製烈風を先頭に一式陸攻や九九式艦爆、彗星改や陸装された二式大艇*4などが上がっていった。
……
……
………
……………
え、一番後ろを
いいえ九七式飛行艇の見間違えです。
そうに違いありません。
「絶対に何か居たよ…(困惑)」
「
【カタリナ飛行艇:かたりなひこうてい】
アメリカていこく きょうい の メカニズム。
どこへでも いける どこでも おりられる。
【
ナゼダ……ドウヤッテ…キタァ………。ドウ…ヤッテ……?
今後の方針(原作準拠、エーギル編、魔王生存ルート、アリーナ生存ルート)
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本土決戦こそ、我が陸軍の本望なり
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艦隊決戦こそ、我が海軍の本望なり
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朕自ら近衛師団を率いこれが鎮定に当たらん
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コシチェイ侯爵爆殺事件