バンザイナイツ〈明日突撃〉   作:匿名のカタリナ飛行艇

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溥儀(ふっぎー)は迫りくる赤軍をちぎっては投げちぎっては投げ、正に寝起きの虎(パーフェクト大清帝国)といった有様で、越境する機甲師団を片っ端から真っ二つにして、最終的に爆弾を括りつけてアメリカ太平洋艦隊全艦ごと吹き飛んだそうです。本当に本当です。本当なので満鉄の代金をお願いします。お願いしますね?

列車がUnwelcome Schoolした張作霖は憤死した。そして徒歩で帰宅した。


第七話 決起!二〇三高地ニ立ツ。<真>

「なに?移動都市を引き渡しただと」

 

 

野営地にフロストノヴァの怒号が響く。

遠くへ離れていく移動都市を眺めながら、タルラは頷いた。

 

 

「元々あの都市は彼らのものだった」

 

「だからといって、その都市を奪い返すのに戦ったのは我々なんだぞ...これでは骨折り損だ」

 

「そもそもこの戦いの目的は、ミスターを納得させることだ。レユニオンがそれ単体でも大きな力を持っているという事をアピールできた以上、これ以上の戦いは避けるべきだった」

 

「それは__」

 

 

元はと言えば、自らの父が頑固であったが故のこの戦いだ。

その事があるからフロストノヴァもタルラに言い返しにくい。

とはいえ、それでも実際に戦ったのは自分たちだ。奇跡的に死者こそ少なかったとはいえ、最悪は全滅の危機すらあった。

そしてその労力に見合うだけの対価が、自分はともかくとして兄弟たちには得られてしかるべきだとも思っていた。

 

 

「だが我々はボランティアではない。こんなことを続けていては、いずれレユニオンは滅ぶ」

 

「理念のない力は暴虐となり、力のない理念は祈りに終わる。レユニオンは力無き者達の為に立ち上がった...彼らの要求を拒否していたら、それこそレユニオンの理念の敗北だ」

 

「私はお前と哲学を話したいんじゃない、これでは死んでいった者達へ示しがつかないという話だ!」

 

 

タルラの立案した囮作戦は完璧に遂行され、実際その成功はフロストノヴァの疑うところはない。

だがそれでも、死者0という訳にはいかなかった。

 

用兵界隈に『攻撃三倍の法則』というものがある。

「攻め側は防衛側の3倍の兵力を用意する必要がある」というのがこの界隈の鉄板であるが、これは平野部__すなわち攻勢に適した場所においての話である。

たとえば防衛側に有利な山岳や市街地などでは5倍~10倍の、要塞攻略には更に多くの戦力が必要とされる。

近現代においては必ずしもこの限りでは無く、それよりもどれだけ多くの火力を投射できるか、あるいは制空権をとれているかなどが重要になってくるのだが。

 

日本軍のバックアップがないため、レユニオンと監視隊は同じ土俵で戦わざるを得なかった。

そもそもレユニオンは圧倒的に数が少ない。そしてこの僻地までタルラが連れてきた人数は更に少ない。

タルラや一部メンバーの単体火力を加味したとしても、守備隊の兵力の三倍を用意できる訳が無く、それをどうにか戦術と作戦でどうにか優位に持ち込んだというのが、先の攻防戦の顛末であった。

 

攻防戦での両隊の合計死者は5名。

この戦力差の戦いにしては圧倒的な勝利と言えるのだが、それでも犠牲者が生まれたことに変わりはない。

 

 

「私だって思うところはある...だが、仕方がないだろう!理念の下に立ったレユニオンが理念を蔑ろにしたら、組織として瓦解する!」

 

「それで組織が大損を食って潰れたら本末転倒だろう!何かを得るということは、何かを奪うということだ!」

 

「そうならない為のレユニオン・ムーブメントだ」

 

「...温かい南部の者らしい、楽観的な考えだな。お前の頭はお花畑としか思えない」

 

「むっ、おまえこそ手段に固執している脳筋兎だろ」

 

「お前には言われたくないな火だるまゴリラ」

 

「*龍門スラング*!」

 

「*北ウルサススラング*!」

 

「「*不明瞭な罵声*!!」」

 

(着☆剣する音)

 

 

野営地の外れのテントから、衝撃音と共に赤と青の光が放たれる。

レユニオンとスノーデビル小隊の面々は、リーダー二人の話し合いの雲行きが怪しくなった時点で、すでに席を外し距離を置いていた。

 

 

「おい、いま着☆剣したのは海軍だと思うか?」

「いや...嵐の着☆剣だろう。俺たちがここに居る事は、だれも知らない筈だ...」

 

「うわぁ...姉貴が珍しくブチギレてるよ」

「タルラもあんなに激昂するのは珍しいなぁ」

「俺はタルラに5000龍門幣賭ける」

「自分は姉貴に7000」

 

「ウワー、ソコニヤツラガイルゾ!イヤダ―シニタクナーイ」

「タルラは相変わらず頑固者なのよねえ...あんまり物を壊さないといいんだけど」

 

 

二人の喧嘩はやがてテントを出て空中戦に突入した。

アフガニスタンもびっくりのウルサス航空相撲北凍原場所だ。

下の野営地ではレユニオンやスノーデビルの賭け狂い達が椅子を持ってきて、双眼鏡を片手に空を見上げている。

今のところオッズはタルラの方が少し高い。

 

 

「いけ!そこだ!刺せええ!!」

「あぁ?!姉御、右フック!右フックだ!」

「は~い、もう賭けを締め切るぞ~」

「何やってんだお前たち!少しは飯の支度を手伝ったらどうなんだ!」

 

 

「旦那、あれ止めなくていいんですか?」

 

「...............好きにさせて、おけ」

 

 

エレーナ、お前にも親友(ゆうじん)ができた...

パトリオットは特に表情には出さなかったので、部下には気付かれなかった。

 

決着がついたからといって移動都市が手に入る訳でも死者が生き返る訳でも無いのだが、二人の喧嘩は止めに止められず夕食時まで続いた。

最終的にはアリーナがブチギレのナックルを二人にきめ、喧嘩は食事につき一時休戦となった。

 

 

「二人とも、そこに正座」

 

「「...はい」」

 

 

フロストノヴァは、レユニオンのヒエラルキーのトップは目の前で笑みを浮かべながらフライパンを構えているアリーナだと直感で理解した。

もちろん目が全然笑っていないアリーナの眼光に、タルラは生まれた小鹿のように体を小さくして震えさせていた。

 

 

「おまえの親友、あれで一般人は無理があるだろ」

「しぃっ、やめてくれアリーナに聞こえたらどうする」

 

 

「何か言ったかしら?」

 

 

「「すみませんでした」」

 

 

ブンッ!ブンッ!と、笑顔を浮かべながらフライパンで風を斬るアリーナに、屈強な戦士である筈の二人は冷や汗を流した。

関係のないことだが、軍隊において兵士はコックに逆らえないのである。

 

ちなみに、賭けに参加していた奴らは頭から地面に植えられている。

来世は立派な稲になれるといいね。感染者(おまえら)がなるのは源石結晶だが。

 

 

「そういえば、日本兵の数が少なくないか?」

 

「?たしかに静かだと思っていたが...」

 

 

夕食の中で、スノーデビルの一人がそう疑問をこぼした。

レユニオンのメンバーもそれに同調する。

 

 

「アリーナさんの厨房に手伝いに入ってた奴らも消えてるし、テントを設営した奴らも見当たらないから二人が破壊したテントもそのままだもんな」

 

 

ゴホンと咳をするアリーナに、居心地が悪そうに肩をすぼませるリーダーが二人。

ふと、耳の良いスノーデビルの一人が食事の手を止めて固まった。

 

「......なんか地面揺れてね?」

 

「なんだ地震か?」

 

 

ゴゴゴゴゴゴ...

野営地に黒い影が忍び寄る。

その姿を見て、パトリオットは頭を抱えた。

 

 

「「「超巨大デュアル超あきつヴァハ丸接近!!」」」

 

 

野営地の日本兵たちが叫んだ。

 

 

 

 

 

 

「ここに謹んで告別の敬意を表す!」

 

「今より、突撃を実行する!」

「決別!この(ふた)文字の他に言うべき言葉は無い!骨を(うず)める場所は戦場(いくさば)じゃあ!!!」

 

「突撃—―!」

 

「「「「突撃ィイイイイイイ」」」」

 

「*突貫喇叭*」

 

軍靴が大地を揺らす。

ラッパの音が辺りに響き渡り、坂の上を目ざしてそうな日本兵たちが一斉に壕を出た。

 

 

およそ一ヶ月まえ...

 

遠征軍に参加した日本兵たちだったが、ここ数日は暇を弄んでいた。

パトリオットがレユニオンに課した課題、それは独力で移動都市を奪うことだった。

なので日本兵たちは、すごく暇だった。

 

ゲーム世界の住人である日本兵(にほんへ)は戦う存在である。

だというのにレユニオンの戦いに参加できないのだ、とても羨まs__悔しいのだ。

早い話、血気盛んな日本兵たちは戦場に飢えていた。

身体は闘争を求めるってハッキリ分かんだね。

 

そんななか北凍原の偵察に出払っていた騎兵部隊のひとつが、レユニオンが攻め落とそうとしてるものとは異なる廃移動都市を発見した。

 

日本兵たちは思った。

 

<<<落してえ...その城ォ>>>

 

別の移動都市ならおkでは?

果たして運営の判定は如何に___

 

 

「駄目だ」

 

「ちくしょー駄目かぁ」

「お願いしまぁす!!」

『<<ジッ、警告する。お前は戦いから逃げようとしている。逃亡者は銃殺される>>』

 

「お前達が、行動を、起こせば、レユニオンの、真価を、測ることが、できない」

 

「これは主力攻撃のための陽動であるが、敵の通信や組織的反撃も阻止できる」

 

「手出しは、不要、だ」

 

「敵部隊は遠からぬ内に壊滅する運命にはあるが、上陸作戦は完全に阻止する必要がある」

「阻止に成功すれば、我が軍の守備隊は傷つくことなく、然るに米国司令部には衝撃がはしるであろう」

 

「その時は、彼らが、戦士として、死ぬ、だけだ」

 

「なんだと?」

「我々はキティ―ちゃんを連れr「違ァう!」_犠牲者を連れている!!」

「戦略目標を十全に達成できんとは、なんたる失態だ」

 

「いつの時代も、望む者は、みな、その身を、滅ぼしてきた.......それでも、お前達は、戦いを、欲するのか?」

 

「無論だ、それが望ましかろう」

「おめおめ尻尾撒いて帰るつもりか?」

「我々の名前は変☆態☆史に刻まれるだろう」

「戦うんや、それ以外に何もあらへん!」

 

「何にせよ、我々は一歩も引く訳にはいかん。ここが!南太平洋の正念場だ」

 

 

 

 

「......直接の、手助け、で無いのなら、もう、私から言う、事はない」

 

「「「っ!?」」」

 

 

遂に運営(パトリオット)は、渋々ではあるが首を縦に振った。

日本の勝利である。

 

「やったーーーやったーーー」

「イイレス,イソイデハシレ」

 

 

こうして、タルラたちレユニオン&スノーデビルと同時並行で、まったく別の移動都市攻略が日本兵たちによって勝手かつ唐突に行われることになったのであった。

関東軍(北にいる方の日本へ)伝家の宝刀独断専行である。




関東軍 ♂
Lv. 1941

どくだんせんこう
(ノーマル)PP 100/100

てつどうばくは
(ほのお)PP 5/5

えっきょうこうげき
(ほのお)PP 15/15

スーパーふぎアタック
(ひこう)PP∞/∞

今後の方針(原作準拠、エーギル編、魔王生存ルート、アリーナ生存ルート)

  • 本土決戦こそ、我が陸軍の本望なり
  • 艦隊決戦こそ、我が海軍の本望なり
  • 朕自ら近衛師団を率いこれが鎮定に当たらん
  • コシチェイ侯爵爆殺事件
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