妖刀使いの英雄譚   作:刀は銃より強し

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ヒロアカのアニメ見直したら書きたくなったので書きました。
稚拙な文章ですがよろしくお願いします。

※USJ編までは毎日投稿です。


入学〜USJ篇
淵天


2月下旬。

 

暦の上では春が近づいているはずだが、未だ街は深い藍色の闇に包まれていた。

とある少年は、街が本格的に目を覚ますよりもずっと早く、静寂に満ちた家を出た。

 

吐き出す息は真っ白に凍り、肺の奥を刺すような冷気が、微かに残っていた微睡みを強制的に引き剥がしていく。

肌を刺す寒風の中、少年はただ一点を見つめて歩みを進めた。

 

その少年の名は、六平千鉱(ろくひらちひろ)

真面目で寡黙な性格をそのまま形にしたような、短い黒髪と意志の強さを感じさせる赤い瞳が特徴の少年だ。

 

しかし、何よりも目を引くのは、左側のこめかみから頬にかけて刻まれた痛々しい傷跡だった。

今もなお、触れれば当時の痛みが蘇ってくるかのような生々しさを湛えている。

 

千鉱は、人気がまばらな駅のホームで、一人電車の到着を待っていた。

黒いロングコートの裾を寒風が容赦なく揺らすが、彼は微動だにしない。その右手には、いつものように黒い布で厳重に巻かれた「細長い包み」が、命の一部であるかのように握りしめられていた。

 

(……寒いな)

 

心の中で短く独白し、千鉱は遠くから近づいてくる二筋の光を見つめた。 やがて、冷え切ったレールを悲鳴のような音で軋ませながら、始発に近い電車がホームに滑り込んでくる。プシュー、という乾いた排気音と共にドアが開き、千鉱は淀みのない動作で無人の車内へと足を踏み入れた。

 

電車内は暖房が効き始めているものの、早朝の冷気を帯びた体にはまだ心許ない。 千鉱は車両の端、連結部近くの隅の席に深く腰を下ろした。

 

早朝の車内には、夜勤明けと思われる疲れ切った大人たちと、参考書を片手に固くなっている数人の受験生らしき少年たちが点在している。ガタン、と大きく揺れて電車が動き出す。窓の外の景色は、夜から朝へと移り変わる曖昧な境界線を描いていたが、そのグラデーションはどこか清冽で美しいものだった。

 

千鉱は、膝と膝の間に垂直に立てた「包み」に、そっと左手を添えた。 布越しに伝わる硬い感触が、冬の寒さとは質の異なる、鋭く研ぎ澄まされた冷たさを掌に伝えてくる。

 

『ああ。お前がそういうなら……あとは大いに期待するだけだ』

 

脳裏に響くのは、亡き父・国重の静かな、しかし確かな温もりを持った声。

刀匠として、ただひたすらに鉄を打ち、刀と向き合い続けた父。その父が最期に遺した「思い」と、血塗られた宿命が、今この包みの中に静かに眠っていた。

 

 

 

電車が数駅を過ぎる頃には、だんだんと車内の密度が上がってきた。 次に乗り込んできたのは、その独特の熱量からして、おそらく雄英高校の受験生たちだろう。彼らは厚手の防寒着に身を包み、自身の緊張を誤魔化すように「個性」の運用方法や、憧れのヒーロー像について熱っぽく語り合っている。

 

千鉱はそれらの喧騒を遠い世界の出来事のように聞き流し、目的地までただ窓の外を流れる冬の景色を眺め続けていた。

 

『次は、雄英高校前。雄英高校前です』

 

電車が大きく揺れ、目的の駅を告げる車内放送が流れる。千鉱は流れるような動作で席から立ち上がった。扉が開いた瞬間、ホームへと流れ込む外気は、剃刀のように鋭く千鉱たちの肌を撫でた。

千鉱は静かに歩きだし、ホームへ降り立つ。

 

地上へ上がり、その坂道を登り詰めれば、そこには巨大な「H」の文字を冠した雄英高校の正門がそびえ立っている。巨大な門柱に刻まれた校章は、昇り始めた朝陽を浴びて、眩いばかりに輝いていた。

 

千鉱は周囲に気圧されることなく門をくぐり、教職員の案内に従って筆記試験の会場へと向かった。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

「受験生のリスナー、今日は俺のライヴにようこそー!エヴィバデセイヘイ!!」

 

静寂に包まれた筆記試験が無事に終わり、千紘は今、実技試験の会場である擬似市街地にいた。

 

雄英高校ヒーロー科の実技試験は、その採点方法や合格基準が一切明かされない「ブラックボックス」として知られている。判明しているのは、毎年内容が刷新されるということだけ。ここに集まった受験生たちは皆、五里霧中の不安の中にいた。

 

しかし、幼い頃から父の傍らで刀と共に生き、まともに学校に通うことのなかった千紘にとって、そんな前評判や試験の形式は些細な問題でしかなかった。

 

そして少し時間が経つと、プレゼント・マイクによる詳細な説明が始まった。

試験の内容は、広大な市街地演習場に放たれた「仮想ヴィラン」を、指定時間内にどれだけ撃破できるかというもの。

ロボットは難易度に応じて『1P、2P、3P』のポイントが割り振られており、その合計点で合否が決まる。さらに、『0P』という倒しても自身にメリットがないロボットも存在するという。

 

説明が終わり、割り当てられた試験会場へバスで移動する。

校内の移動だけでバスを利用するという雄英の規格外なスケールに、千紘は僅かに眉を動かして驚きを示したが、すぐに静かに席に座り、来るべき刻を待った。

 

バスに揺られて5分後、千紘たちは巨大な演習場のゲート前に到着した。 各々、学校の制服から動きやすい運動着に着替えを済ませている。千紘もまた、戦うための軽装へと着替えを終えていた。そして、家を出る時から片時も離さず持っていた黒い布をゆっくりと解き、隠していた一振りの刀を露わにする。

 

それを腰に据え、精神を研ぎ澄ませたその時――。

 

『はい、スタート』

 

合図の放送が響いた瞬間、千紘は弾かれたように駆け出した。 大半の受験生がスタート位置で呆気にとられている中、千紘の姿はすでに市街地の奥へと消えていた。

 

先頭をキープして疾走する最中、路地の向こうから蠢く金属体の群れが現れた。 その巨体と武装の配置から、2Pの仮想ヴィランだと瞬時に判断する。

向こうがセンサーでこちらを捕捉するよりも早く、千紘は腰の刀に手を掛け、その名を呼んだ。

 

「【淵天(えんてん)】」

 

「ヒョウテキハッケン!ブッ……」

 

機械音声が言葉を紡ぎ切る前に、千紘の抜刀が空を裂いた。 閃光のような一撃。2Pロボットの胴体は紙細工のように切り裂かれ、上半身と下半身が泣き別れとなり、火花を散らしながら崩れ落ちた。

 

(この程度だったら……まだ能力は使わなくて大丈夫か)

 

手応えから仮想ヴィランの強度を測った千紘は、納刀すると同時に次の獲物を求めて走り出す。しばらくは、基本的な剣技のみでポイントを稼ぐことに集中することに決めた。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

試験開始から5分。千紘は戦場を縦横無尽に駆け巡り、目につく仮想ヴィランを次々と沈めていた。 獲得ポイントが40を超えた頃、背後の上空から苛烈な叫び声が降ってきた。

 

「おい!そこの傷面ぁ!!今のは俺の獲物だったろ!!邪魔すんなや!!!」

 

足を止めずに空を仰げば、そこには凄まじい形相でこちらを睨みつける少年の姿があった。 手のひらから爆発を起こし、その反動を推進力に変えて飛行している。爆破の個性なのだろうか。

 

余談だが、千紘は父以外の「テンションがおかしい人物」とのコミュニケーションを極端に苦手としている。

 

(………離れよ)

 

そもそもこれはポイントを競い合う個人戦だ。「邪魔をするな」という理屈は通らない。

千紘は、関わるだけ時間の無駄だと判断し、彼を完全に無視して移動を再開した。

 

「おい!!無視すんな!!!」

 

背後で男の怒号がさらに激しさを増すが、その時だった。

前方から、逃げ惑う大量の受験生たちが津波のように押し寄せてきた。

 

一瞬の違和感。だが、その原因はすぐに巨大な影となって現れた。

ステージの入り口付近に出現したのは、これまでの仮想ヴィランを遥かに凌駕する超弩級の巨体。ビルを片腕で粉砕し、瓦礫を撒き散らしながら進むその姿は、文字通り「災害」そのものだった。

 

「あれは確か……」

「……0ポイントだな、倒しても無駄な」

 

2人とも進みを止め、その巨体を見上げた。

男が言う通り、0ポイントの仮想ヴィランはリスクに対してリターンが皆無の存在だ。本来ならば、無視して逃げるのが最善の選択肢。

 

しかし、千紘の瞳は捉えていた。 巨大なロボットが踏み荒らしたビルの瓦礫の間に、数人の受験生が挟まり、身動きが取れなくなっているのを。

彼らを救うには、目の前の巨体を止める他に道はない。

 

ここで、性格が正反対な二人の思考が、奇跡的に一致した。

 

「──ついてくんじゃねぇ!!」

「こっちのセリフだ。」

 

同時に地を蹴る。 爆破の男は、その推進力で一気に上空へ駆け上がり、ロボットの思考中枢である頭部を狙うべく上昇していく。

千紘は、巨体があの男に気を取られている隙を突いて足元へと滑り込み、低く身を構えた。

 

「父さん……見ていてくれ」

 

 

 

この刀を製作したのは、伝説の刀匠・六平国重。

刀に個性を吹き込むことができる唯一の男。

 

今千紘が握るのは、父が最後に打ち、命を賭して守り抜いた一振り。

そして今、妖刀【淵天】が持つ三つの能力の一つが解き放たれる。

 

刀身から溢れ出したのは、墨を溶かしたような漆黒の輝きを放つ一匹の金魚。それは、主の意志を映すかのように優雅に宙を泳ぎ、標的を見据える。

 

刀が鋭く振り下ろされた刹那、優美に舞っていた金魚の姿が掻き消えた。それは瞬時にして漆黒の巨大な刃──鋭利な斬撃へと変貌し、空気を切り裂く。

 

「【(くろ)】」

 

 

 

 

 

 

 

逃れようのない一撃は、0ポイントヴィランの強固な右足を深々と抉り取った。火花を散らしながら、巨躯を支えていた鉄の足がゆっくりと宙に浮き、断絶される。

 

「死ぃぃぃぃねやぁ!!!!!!」

 

支えを失い、バランスを崩した巨体に向けて、上空から最大出力の爆破が叩き込まれた。 頭部を破壊され、完全に機能を停止した0ポイント敵が、地響きと共に沈んでいく。

 

『終了~~~~~!!!!』

 

プレゼント・マイクの咆哮が演習場に響き渡り、試験は幕を閉じた。

静まり返った市街地で、生き残った受験生たちは呆然と立ち尽くし、その視線のすべては、規格外の破壊を見せた「二人の少年」に注がれていた。

 

 

 

「……おい」

「なんだ?」

 

()()()()()、殺す」

「………分かった」

 

吐き捨てて去っていく爆破の少年の背中を、千紘は感情の読み取れない瞳で見送った。

殺す、という言葉。その言葉の重みを、彼はおそらく知らない。

 

千紘は無意識に、左頬の傷に指を這わせた。指先に触れる皮膚の凹凸が、強制的に彼の意識を「あの日」へと引き戻していく。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

3年前。

 

 

雲ひとつない空から、突き刺さるような陽光が降り注いでいる。

父・六平国重は、眩しそうに目を細めながら、軒先で大きく背伸びをした。

 

「…っしやるか~」

 

隣に立つ息子、千紘に声をかける。その声には、これから始まる一日の作業への気だるさと、隠しきれない職人気質が混じっていた。

 

「見てみろチヒロ、太陽剥き出し」

「晴れてるね」

 

チヒロの淡々とした返球に、国重はわざとらしく天を仰ぐ。

 

「お外で元気よく遊べってかァ!?お天道さんよォ! ったくもう………」

(何に呆れてんだ)

 

ぶつぶつと文句を垂れながら鍛冶場へ向かう背中を見送り、千紘は小さく息を吐いた。

 

 

薄暗い鍛冶場へと足を踏み入れる。そこは、外の明るい世界とは切り離された、鉄と油と、そして言い知れぬ「重圧」が支配する聖域だった。

 

(父の名は六平国重。この国でもっとも有名な刀匠だ。独自の加工法で特別な刀を作り出す。そんな父のもと、俺は日々修行に励んでいる)

 

国重が槌を握った瞬間、空気が変わった。

先ほどまでの、だらしない「父親」の顔はどこにもない。そこにあるのは、鉄を支配し、魂を打ち込む一人の職人の姿だった。

 

(父、現在真面目モード。)

 

カァン、カァンと規則正しく、しかし力強い音が響き始める。千紘は父の呼吸、わずかな筋肉の動きを読み、正確に槌を合わせていく。火花が散るたびに、千紘の思考はふとしたきっかけで、今朝の——そして、この賑やかで奇妙な日常の始まりへと飛んだ。

 

(普段とは大違い)

 

それは、今朝の食卓でのことだ。

 

「うん。うん……うん。そうだなぁ、うん」

 

国重は真剣な顔で、水槽の中の金魚に向かって頷いていた。

 

「……お父さん、朝ごはんできたよ」

「おっ、あざす!」

 

すぐさま食事に飛びつく父に、千紘は呆れ顔で指摘する。

 

「……ペットに対して聞き手になってたよね今。ふつう話しかけるでしょ」

「ミスったわ、いただきやす!!!」

 

(ミスった……?)

 

チヒロは箸を動かす父の横顔をじっと見る。

 

「なんか言ってた? 金魚」

「…………とにかく勉学に励みたいんだって」

 

水槽の中で優雅に、あるいは呑気に泳ぐ三匹の金魚。それらが辞書をめくる姿を想像してしまい、千紘は即座に切り捨てた。

 

「……ウソつけ」

「うまっ」

 

能天気な父を見て、千紘はふと思い出す。

 

(…………そういえば、この子らをうちに連れて来たのは父さんだった)

 

半年ほど前、国重が上機嫌で帰宅した時の光景だ。

 

「チヒロぉ!!たいそう喜べ!買ってきたぞ!!」

「何を?」

「砥ぎ師のとこに行った帰りに買ってきたぜェ!!」

「だから何を?」

「新鮮な金魚達!!!!」

 

袋の中で優雅に泳ぐ3色の金魚たちを見て、千紘は絶句した。

 

「……」

「あれ…たいそうどころか……」

「いやだって世話するの誰だよ。父さんできないだろ」

「……でも!でも金魚は縁起がいいってお店の人が言ってたぜ!!」

 

必死に弁明する父。その言葉の節々に、騙されやすさが滲み出ている。

 

「うまく丸め込まれたんだね」

「赤は幸運を呼ぶし、黒のは邪気を払うんだ!」

「じゃ、この三色のは?」

 

国重は一瞬言葉に詰まり、絞り出すように言った。

 

「……なんか、すごいらしい。オールマイトみたいな」

「適当言ってるね」

 

平和の象徴の名を引き合いに出すあたり、相当な適当さだ。

 

「……とにかく縁起がいいんだ!だからこの新鮮な金魚たち飼おう!!もう買っちゃったし!!」

「……」

「新鮮な金魚たちがうちにいれば……」

「その『新鮮な』ってやめてくれない?」

「……?なんで」

 

国重は不思議そうに首を傾げる。

 

「いや……、魚に『新鮮な』なんてつけたらこれから食べるみたいじゃん」

 

その瞬間。

父さんが『お?それもありか?』みたいな顔をしたのを、千紘は見逃さなかった。

 

(あの時、金魚たちは俺が守ると決めた。結局世話をしなきゃいけないものが増えただけ。手の手のかかる父親だ)

 

思考が現実に戻る。

熱気が肌を焼き、鉄の匂いが鼻を突く。

 

「まっすぐ!」

 

国重の鋭い声。

 

「……っ」

 

千紘は雑念を振り払い、渾身の力を込めて槌を振るった。

 

(けど……)

「ほい」

 

国重が次の指示を出す。

カァン、カァン。

この音こそが、自分たちの絆であり、日常そのものだった。

 

(けど、このような生活は俺にとって幸せで、これからも続くものだと勝手に、思ってたんだ)

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

その日は突然訪れた。

 

平和を象徴する夜の静寂は、暴力という名の轟音によって切り裂かれた。

深夜。3人のヴィランが六平家を襲撃。

彼らの目的は、美術品としての刀ではない。

六平国重が命を削って打ち上げた、国家を、いや世界を揺るがしかねない6本の『妖刀』だった。

 

凄絶な戦闘の痕。

崩れた家屋。

鼻を突くのは、鉄の匂いではなく、混じりけのない血の臭いだった。

 

襲撃から数分後、通報を受けたヒーローたちが現場に到着した時には、すでにヴィランたちの影も形もなかった。奪われた6本の妖刀と共に、彼らは闇へと消えたのだ。

時間がなかったのか、それとも虫の息の少年など眼中になかったのか。ヴィランたちは千紘の命までは奪わなかった。

 

到着したヒーローたちは、目の前の光景に絶句した。

かつての聖域は無残に破壊され、そこには物言わぬ骸となった伝説の刀匠と、血溜まりの中で立ち尽くす一人の少年。

 

『無事でよかった』『もう大丈夫だ』

 

 

ヒーローたちが口々に投げかける救いの言葉。

だが、その温かな言葉は、千紘の耳にはひどく遠く、空虚な響きを持って届いた。彼らが見ているのは「助かった被害者」としての自分だ。しかし、千紘の視界に映っているのは、奪われた六本の刀がもたらすであろう、凄惨な未来。

 

(父さんが命を懸けて打った刀が、誰かを傷つけるために使われる……それだけは、あってはならないんだ)

 

震える指先が、父・国重が命に代えて守り切った最後の一振り、妖刀『淵天』の柄を握りしめる。

 

「……奴らに…父さんの…信念をわからせる…俺が……」

 

ヒーローの差し伸べる手を、千紘は静かに、だが拒絶するようにすり抜けた。

悲しみで立ち止まる時間は、もう残されていない。父が遺した業を、悪意の手に渡したままにはしておけない。

 

父・国重はいつも言っていた。刀は人を守るためのものだと。

ならば、その刀が奪われた今、それを取り戻し、これ以上の悲劇を止めることこそが、自分が果たすべき「責任」だ。

 

たとえその道がどれほど孤独で、どれほど正義から遠いものに見えたとしても。

 

「俺が()らないと」

 

それは悪を裁く決意であると同時に、父の遺志を継ぎ、誰かを救うための「ヒーロー」になると決めた少年の、悲痛なまでの誓いだった。

 

 

 

 

六平千紘

妖刀『淵天』の契約者

 

 

 

 




終盤全然ヒロアカっぽくなくてすんません!!

面白かったら感想、高評価やここ好きなどよろしくお願いします!!!
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