教室に着く。
「さて…先生とお二方!本日はありがとうございました!」
「あのヘルメット団たちも暫くは来ないだろうし、やっと一安心出来るよ~。ありがとね~」
「ん、やっと重要な問題に集中できる。」
「えぇ!これで借金返済に取り組めるわ!三人とも、本当にありがとう!」
いやぁ、皆喜んでくれてよかった…ん?
「"借金?何のこと?"」
「…あ?!いや、なんでもない!」
「あー…その事についてなんだけどね…」
「ちょ、ホシノ先輩!別にこの話はしなくても…」
「別に言っちゃっても良いと思うよ?隠すようなことじゃあるまいし。」
「けど、そんなわざわざ話すような事でもないでしょ?!」
「別に罪を犯したとかじゃあないんだし、先生たちはいまこのキヴォトスでもトップレベルの権力者なんだからこの問題を解決するのに役立ってくれるかもだよ?」
「で、でも…先生たちはそもそも部外者でしょ!いままで5人で頑張ってきたのに、いきなり部外者が介入するなんて…!私は認めない!!」
そう言うと、セリカは教室から飛び出してしまった。
「ま、待ってセリカちゃん!!」
ノノミもセリカを追いかけに行く。教室はシーン、となってしまった。
「…話して良いかな?」
[良い…と思いますよ?]
「えー、実は言ってなかったけど、アビドスには今膨大な借金があるんだ。だいたい9億くらい。」
「正確には9億6235万円ですね…」
「多っ…いったい何があったらそんなことに?」
「砂漠化です。昔のアビドス生徒会の方々が大金を掛けて対策しようとしていたのですが、何をしても大した効果ががなく、どんどん借金がかさみ、この額に…返済が出来ないと、この学校が銀行に渡り、廃校手続きを取らないといけなくなってしまいます。」
「まぁ…そういうこと。こんなに真剣におじさんたちと向き合ってくれたのは先生や晴宮姉弟、君たちが初めて。まぁ元は私たちの学校の問題だし無理に協力してとは言わないけど…「"もちろん協力するよ"」…えーと、そっち二人は?」
[勿論、先生に着いていきます。…学校の方には連絡をしておきます。]
「まぁサクがするって言うなら…私はお姉ちゃんだし弟を見守るためにも一緒に協力するよ。」
「ありがとうございます…!」
「本当に助かるよ!いやぁ、あのシャーレが味方になってくれるなんて…それにゲヘナの方にも繋がりが出来たし、この学校は安泰だ!」
「"ハハ…なんとか期待に応えられるよう頑張るよ。"」
──────────
…そういえば。
[先生、フルネーム伝え忘れてません?]
「"あ、そうだね。ちゃんと教えないと。私の名前は…"」
「"梔子ユメ。いままで通り梔子先生でも、ユメ先生でも、自由に呼んでね。"」