もしガルパンに航空機があったら()   作:田舎の異音

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サンダース...怖いですよね。圧倒的物量を以て押しつぶしてくる、そんな戦い方に黒森峰女学園はどう対応するのでしょうか?
きっとユキオはこう思うはずです
「俺が出撃しまくれば済む話じゃね?」プオォォォン...

で、では第11話、動きます。



『太陽の眩しい今日この頃。』

ちゅんちゅんちゅん、鳥の鳴き声が聞こえる。

 

雨戸をあけて空を見上げれば、ああ!絶好の飛行日和ではないか!

当日は、校庭に7:00に集合と言われたので、教訓を生かして6:15分に集合してみた。

ふと女子寮の窓を見てみれば、まだ雨戸が締まっている部屋もある。

 

「(仕方ない、ランニングでもして体を温めよう...?)」

 

走り出そうと一歩踏み出した時、誰かがこちらに向かってくるのが見えた。

今日のあいさつ第一号はこの人に決まりだな!

 

「....」タタタタ!

 

「....」タッタッタ...

 

「....」ピタッ

 

「(あれはエリカさんではないか!あの人ドSだからいつも冷たく当たられるんだよなぁ...)」

 

エ「あら、井波じゃないの。”今日は”早いのね」ニヤ

 

「お、おはようございますエリカさん...今日はいい天気ですね...」

 

エ「じゃぁなんであなたの顔はそんなに曇ってるのよ」

 

ユーモアのある返しをされて、黙っているわけにはいかない。

 

俺も何か返さなければ...!

 

「そ、それはですね!」

 

エ「そ、それは...?」

 

「エリカさんのティーガーⅡが撃破されないか心配してたからですよ!」

 

エ「はぁ?」

 

しまった!センスのかけらもないぞ。

これではただの煽りじゃないか!

 

「(あ~また何か言われる~^)」

 

エ「私もあんたの心配をしてたわ、ずっとね」

 

「いやどうもすいません...へ?」

 

俺が「ぱんつのあほ!?」の時の武部さんほど疲れていなければ、今エリカさんは初めて俺に気をかけてくれたという事になる。

 

エ「ほら、あんたってほんと四六時中飛行訓練してたじゃない?疲れたまま試合に臨んで、墜落でもしたら危ないでしょ?」

 

「は、はぁ...」

 

エ「この際だから言うけど、あんまり無理しないで頂戴。もし先輩からのイビリとか悩み事があるなら言ってくれて構わないわ」

 

ツンデレという言葉を知ってはいたが、実際に味わったことは一度たりともなかった。

黒森峰の方々の懐の深さには本当にお世話になっている。

飛行訓練だってそうだ。俺が四六時中飛ばせるのは、クララ含む整備隊の人たちのおかげであり、みんなよろこんで整備してくれる。

 

 

 

 

...ひょっとして、今の俺の環境は恵まれているのではないだろうか?

 

 

 

「ありがとうございます、エリカさん。でも俺は大丈夫ですよ」

 

エ「へぇ、そうなの。心配して損したわ」フンッ

 

あっさり冷ややかで、実は仲間一人一人に気をかけてくれる。

時には情熱的で、時にとてもクール。

 

俺は思う。次期黒森峰を率いる人材として、これ以上の適役はいないのではないかと。

 

「ところでエリカさん。」

 

エ「なによ?」

 

「一緒にランニング、どうです?」

 

エ「もうしないわよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学園艦が母港に付いたので、戦車と航空機の積み下ろしが始まった。

我がスツーカ含む航空隊は、直接黒森峰の飛行場から、会場へ向かうことになっている。

 

飛行服を着て、パラシュートもつける。

そして搭乗機に各員は乗り込み、操縦桿にて最終確認を行うよう指示された。

 

「今までジャージにパラシュートで動作確認とかしてなかったってバレたら、即飛行停止処分だと思わないか?」

 

ク「まだ私の方が作業服だったからマシだったね。」ハハハ

 

「間違いない笑 あ、順番が来たみたいだから出すぞ」

 

ク「Ja!」

 

エンジンが轟々と唸り、プロペラが回りだす。爆弾を抱えてはいないから、離陸は早いはずだ。ほら、もう浮き上がったぞ!

 

ク「今日は随分加速がいいねー!なんだかうしろに引っ張られてる感じがするー!」

 

無線でクララが興奮気味に話している。

 

「(これは爆弾を積んでいなければ、戦闘機とも互角に渡り合えるんじゃ...)」

 

っと、我がスツーカの隣を、後から離陸したはずのBf109Eが追い越してしまった。

やっぱ上には上がいるんだなって、悲しきかな。

 

 

 

 

【練習試合会場in熊本!】

 

いよいよ会場についた。3~4本の滑走路が敷かれていて、その両脇を黒森峰の航空機と、サンダースの見たこともないような航空機が並んでいる。

 

順番通りに着陸した後、ここでは燃料の補給と、細部の点検が行われることになっている。

昨日風呂場であったおじさんに今日は頼みますと言って、一旦クララと離れた。

と、トイレに行きたい。

 

?「ねぇねぇ、男の人がいるわよ!」

 

?「アリサ、タカシの事は諦めて、共通点を持ってる男にしないか?」

 

?「なんでまだ告白してないのに諦めなきゃならないのよ!!」

 

「(ん、あそこの三人が俺の事を話している...気がする。あ、そっか、俺今飛行服だもんな)」

 

トイレ待ちの長蛇の列を横目に、俺ささっと済ませて戻ろうとする。

 

そういえばまだ朝ご飯を食べてなかったな...どこかにコンビニは―――――。

 

?「Hey! そこのHandsome Boy!!」

 

「(な、なんだ?ハンサムって俺の事言ってるのか?!いや、他の生徒だろう。さ、ご飯ご飯...)」

 

?「Youよ!ちょっと待って!....もう、そこの飛行服の男の人ッ!!!」

 

「な、なんじゃーい!」ガバッ

 

?「あ、やっと気づいてくれたわね♪はじめまして、私はサンダースの隊長のケイっていうの、よろしくね!」

 

いきなり呼び出された上に自己紹介までされてしまった。しかも今さらっととんでもない事言ってなかったか...?

 

「O,Oh! Nice to meet you!My name is Yukio Iwa! I like Stu....」

 

ケ「ちょっとちょっと!私は日本語分かるから大丈夫よ?!」

 

「そりゃよかった。今日はよろしくお願いします!」ペコ

 

ケ「こちらこそ!お互いに戦車道でFair playを心がけましょ!」

 

ナ「隊長、彼は航空隊です。それから私はナオミ、よろしくな。ユキオ」

 

「ナオミさんもよろしく」

 

ケ「Really!?じゃぁうちのAir Teamをよろしく頼むわね!!」

 

ア「ちょっと!私はアリサだから!おいてかないで!」

 

「お、おう!よろしく!じゃあお手柔らかに頼みますね」

 

ケ「Okay!それじゃーまたねー!See you!」

 

「さいなら~」

 

 

 

ナ「.....なんだか黒森峰らしくないヤツでしたね、隊長」

 

ケ「そうね。うちのメンバーも初めてで緊張してるのに、彼ったら落ち着き払ってたわ」

 

ナ「猛者かもしれません。機種は聞かなくてよかったんですか?」

 

ケ「いいのいいの。私たちも言ってないから、それがFairってものよ!」

 

「ヘックション!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁ、試合開始だ!飛行隊長がプレッシャーか何かで吐いたらしいので、俺が試合開始の挨拶に出ることとなった。

 

まほさんとエリカさん、俺とクララで審判の元へ歩いていく。

 

ク「空の隊長さんは大丈夫なのかな?」

 

「出るモノも出し切ってしまえば、どうって事ないっしょ!」

 

エ「相変わらずブレないわね、あなた達」

 

「そんなこと言いながらエリカさん俺の事心pん”ん”?!」

 

エ「余計なこと言わないでよッ!!」

 

ま「ユキオに何かしてあげたのか、エリカ?」

 

エ「隊長も真に受けないでください!さ、行きましょう!」

 

「...グェ」

 

 

 

 

 

審「それではこれより、黒森峰女学園対サンダース大学付属高校の練習試合を行います!お互いに礼!」

 

「「「「「「よろしくお願いします!」」」」」」

 

 

ま「大会前にも関わらず、試合をしてくれて感謝する。今日はよろしく頼む。」

 

ケ「Hi まほ!今日は色々と初めての事が多いけど、お互いにがんばりましょ!」

 

ナ「そちらの航空隊もやはり緊張しているみたいだな」

 

ま「...こればかりは仕方のないことだ。なぁ、ユキオ...?」

 

エ「あら?航空隊2人組はどこいったのかしら?」

 

ナ「あの二人ならあいさつした途端飛行場に走っていったぞ、はち切れん笑顔でな」

 

ま「まったく...困ったやつらだ」ハァ

 

ケ「いいじゃないの!元気なことは大切よ、まほ?」

 

エ「(サンダースの人がユキオの日常を知ったら...多分引くわね)」

 

ま「そうだな、ユキオに伝えておく。では始めようか。全員、戦車搭乗!」

 

ケ「そうね!みんな、戦車に乗って!」

 

ま「Panzer vor!!」

 

ケ「Go a head!!」

 

 

 

 

 

 

共用飛行場から、試合の為に用意された飛行場へ飛んだ。ここではいよいよ、弾薬や追加武装が組み込まれている。

 

俺はコックピットで、作戦命令が届くのをひたすら待っていた。

つい10分ほど前に、次の作戦地域の敵情を伺いに偵察部隊が飛び立った。

 

恐らくそろそろだろう。

 

 

 

隊長「航空隊諸君、新しく命令が届いた!」

 

「お?」

 

隊長「D-13地点の丘にて、急降下爆撃隊の支援を要請する。だそうだ!」

 

「おっ!!」

 

ク「丘を取られちゃったのかな?」

 

「そうっぽいな。もしかしたら小梅さんやエリカさんが危ないかもしれない!いくぞ、クララ!!」

 

ク「Ja!!」

 

 

新型戦闘機に護衛された我々急降下爆撃隊は、D-13地点へと向かった。

座標地点上空に雲はなく、いまのところ敵戦闘機も確認できない。

 

「とんだ急降下日和だな!」

 

鼓動が高まっていくのが分かる!エンジンも何もかも快調だ!

その時、戦闘機隊から無線が入った。

 

『太陽より敵戦闘機接近!全機回避軌道を取れ!』

 

『隊長!後ろに敵機がついてます!』

 

随伴機の無線虚しく、隊長機は撃墜されて白いスモークを吹いた。

 

これは出鼻を挫かれたかもしれんな...

 




今回はいかがでしたでしょうか?
航空機は撃墜・戦闘不能になると白いスモークを吹き、パラシュートにて脱出します。

戦車と同じカーボン・エアバックが装備されている為パイロットが負傷することはない!...はずです。
思いもよらない奇襲が、黒森峰の航空隊を襲っています。隊長機を失った今、出来る事は限られています!

次回も乞うご期待!
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