そう考えたときにお風呂ってすごく便利な場所だと思うんです。
あ、私の小説に色気は少ししかないですorz
さて今回も、大洗女子学園のとある日常のお話です!
第28話、動きます!
「It's so hard when I try to be me, yeah!!!!!」
ラ「いえぇ~い!乗ってんねぇ!」
カ「中々いい曲ね、合格点をあげるわ。それじゃ、ご褒美に出口へ案内するからついてきなさい」
「Thanks!」
帰り道、お腹がすいてしまったのでぶら下げてあったソーセージを掴み取っておいた。
これで万が一夕飯を食べ損ねたとしても何とかなる。
カ「ここを真っすぐ行けば外へ出られるわ」
「さっきそれで酷い目に遭わされたんですけど、今度こそ大丈夫なんでしょうね?」
カ「ならこの区域には二度と立ち入らない事ね。出られるんだから我慢なさい」
来いと言われても、二度と立ち入ることは無いだろう。
恐らく食料を盗った事もこの後バレるのだから、今度こそ怪我は免れない。
後からこの区域へ立ち入る者には申し訳ないが...皆に注意喚起しておこう。
「それじゃ、お世話になりましたカトラスさん!」
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「あ、この階段上に続いてる」トンットンットンッ...
?「ヒィッ!だ、誰ッ!?」
「うお?!...ってなんだ、梓さん達じゃないか!やっと合流できた」
沙「い、井波くんじゃん!どこに行ってたのよ!?皆で必死に探したんだから!」
...言えない。
バーで飲んでカラオケしてソーセージを盗ってきただなんて、言える訳がない。
「じ、実はスペースがあったのでそこで休憩してまして...」
嘘は言ってない。ちょっと省略しただけだ。
沙「そうなんだ、あーよかったようもう!また井波くんいなくなったらみぽりんが....!!」
「みほさんがどうかしたんですか?」
沙「い、今のは忘れて!」
乙女の気持ちというのは理解しがたい。乙女心を理解しなければ彼女はできないというが、いまは正直、空が恋人だ!
梓「合流でしたはいいですけど...やっぱり今夜はここで....グスッ」
優「う、うぅ...」
まずい、親愛なる同期達が涙を流している!
何か気持ちを逸らすもの...そうだ、このソーセージを振舞おう!
「泣いたら余計に悲しくなるぞ?これでも食べて元気だしな!」つ
梓「ありがと...」パクッ
「皆もこれ食べていいから元気出せよ!絶海の孤島で遭難したわけじゃないんだしさっ!」
優「でも...もしこのまま誰にも見つけてもらえずに学園艦が沈んじゃったりしたら~?」
「学園艦は沈まないって昔広告でやってたゾ。」
佳「こっちに下へ続く階段があるよー!」
沙「桂利奈ちゃんナイスっ!行き止まりだしそっちにいってみよっか!」
「だめだッ!そこに近づくなッ!!」
「「「「「「「!?!?」」」」」」」
いかん!つい大声を出してしまった...みんな怯えてしまっている。許せ、そこから先へ行ったなら多分、違うベクトルでの怖さと、痛みで泣くことになる。
「す、すいません!さっき下の方に行ったらちょっと不良達に出会っちゃいまして!」
佳「え、うそ!ここってそんな人達がいるの!?」
「(あっ...)」
あ「私たち、そんな人に見つかったらどうなっちゃうんだろう...ひぐっ...」
梓「きっと、泣いても許してくれないよね...暗闇からいきなり襲ってきたらどうしよう.....!」
沙「い、井波くんそれホント?」
「...」
ここは真実を言うべきなのだろうか?いや、これ以上怖がらせたところで何になるというんだ!
今すべきなのは、ここにいるか弱い乙女たちの不安を和らげることと、間違っても絶対に不良のいる区域へ立ち入らせない事、一刻も早く出口を探すことだろ!
「居ましたけど、道中の人たちは追っ払っておきましたよ。それに溜まり場の入り口には針金が張ってあるので立ち入らなければ大丈夫です!さ、俺達も早くいきましょう!」
沙「えっ、じゃあもしかして井波くんそこに入ってたんじゃ」
秋「あー!見つけたであります!」
「おお!秋山さん!それにみほさんと五十鈴さんと冷泉さんまで!」
我々は救助され、遂に大空の下を歩くことができた。武部さんには勘付かれた様だったが、取り敢えず入らないようにだけ警告した。無論、ソーセージは持参物だと信じてもらうのには時間がかかった。
それより重要な事は、我々が遭難したように見えて実は目標を達成していたという事である!
行き止まりに見えたその壁は実は壁にあらず、なんとあの六号戦車「ティーガー」だったのだ!
それも正式採用されていない、かなりレアな一品らしい。
我が生徒会長よ、地上戦力の増強もいいが、大洗には航空隊もいることを忘れないで欲しい。
売れば大金は間違いないので、できればそれをパンターとFw190で分けて使って欲しかった...!
それはそうと、武部さんはこの一件以降モテるようになったらしい。
町の男子諸君も、ようやく大洗女子の魅力に気づいたという事だ。
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「あ~心が温まる...」
一仕事終えた後の風呂は格別だ。大洗女子学園には学生用の大浴場があるが、一緒に入ってしまっては牢屋にぶち込まれてしまう。そこで天井を伝って隣の、旧浴場を使わせていただくことにした。
中々に年季の入ったいいお風呂じゃないか!
桃「おーい井波ー!!そっちはどうだー?」
隣から桃さんの声が聞こえて来る。よくよく耳をすませば、他の女子生徒たちのお風呂を楽しむ声も聞こえてくることに気づいた。二重の意味でこの風呂は最高だ!
「一人で使うには勿体ない広さで最高でーす!!」
桃「ならよかった。これから西住が締めるからきちんと聞いておくようにー!」
「りょっかーい!」
みほさんの戸惑う声が聞こえてくる。
「みほさんがんばれー」
み「!?...み、みなさんっ!次も頑張りましょうっ!///」
「「「「「「「「「おー!!!」」」」」」」」」
浴場は違えども、俺にはわかる。きっと皆は今、拳を天高く突き上げているに違いない!
我々は団結している。姿が見えなくとも心でそう感じられる。
戦わねば!とことんまで戦って勝たねばならない!
この団結力と、大洗戦車部隊の装甲に穴を開けんとする存在に白旗を揚げさせる事こそ、俺の、我々大洗航空隊の真の使命ではないかと、信じてやまない。
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風呂を出た後、偶然にもみほさんと会った。帰る途中で忘れものに気づいたらしい。
時間も時間、暗い道を女性一人で帰すのは危険なので一緒に帰った。
お互いの過去の話になり、みほさんは転校生であると初めて知った。
姉妹揃って黒森峰に居たそうだが...一身上の都合で転校しなければいけなくなったらしい。
みほさんは誰も知り合いのいない状態、俺も男子一人という状態でこの高校に入学したのが共通点である。
一身上の都合...まほさんが言っていた「ここではみほの話は控えるように。」という忠告に何か引っかかりを感じるが、両親が離婚されたのだろうか?
皆目分からない。しかし、遮二無二、軽挙妄動極まりない中学時代の俺を馬鹿にするどころか、熱心に聞き入ってくれた。この優しさが身に染みる...
話は変わるが、二回戦のアンツィオは兎に角ノリと勢いのある高校らしい。
俺と相性が最高ではないか!
全ての試合が終わったら、短期転校させて貰う約束をしたところで今日はさよならだ。
ユキオが西住みほの過去を知った時、果たしてそれをどう受け取るのか。
この学園という狭い学園内においても、まだまだ表に出ていない事ばかりです。
次回からアンツィオに入っていきますっ!
それでは、次回も乞うご期待!