もしガルパンに航空機があったら()   作:田舎の異音

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どもども、田舎の異音です。

さて、今回からはアンツィオ戦です。
第二回戦、開戦します!



『最後の最初』

?「この秘密兵器『P40』があれば、大洗など一捻りだ!!」

 

「「「「「おおおー!!!」」」」」

 

今見ているのは、秋山さんが録画したビデオ。

ドゥーチェ!ドゥーチェ!と生徒たちが声高らかに叫びまくっていた。

 

...P40重戦車を一両導入したアンツィオ高校は、噴き出したマンホールのように勢いづいている。

 

この映像が俺の元へ届いたのはつい先ほどの事で、皆はもう既に昨日見ているらしい。

 

み「ごめんね、ホントは昨日渡したかったんだけど...」

 

「いえいえ、昨日は昨日で大変でしたから!」

 

みほさんがわざわざ届けてくれたので、その優しさを噛み締めながら視聴する。

 

疎外感や劣等感は全く感じない。なぜなら、女子と自分の部屋で二人きりになるという、特別なシチュエーションを味わうことができたからだ!

 

それがみほさんとなのだから、言うまでもない。

 

「勝てそうですか?」

 

み「チームはまとまってきてるんだけど...少し戦車が心もとないかな」

 

「すいません、もう少し早くティーガーを見つけられていれば..!」

 

我々が発見したポルシェ・ティーガーは、想像を絶する程希少価値・戦闘能力の高いものらしく、それだけに不足している部品を取り寄せるのにも時間がかかるのだそうだ。

しかも部品そのものすら高価と来たものだから、尚更時間を食う。

今は自動車部の人達の、技術力と心意気に望むばかりだ。

 

み「気にしないで、見つかっただけでも凄い事だから!」

 

「みほさん...」

 

み「それより、コンビニ行かない?新商品入ったんだって!」

 

「いきますぅ↑」

 

みほさんといい小梅さんといい...俺の世話を焼いてくれる人に悪い人はいない。

ん、梓さん?彼女は優秀なパートナーだ!

世話役とパートナーの違いは、土壇場を共にするかしないかである。

 

ぴよたんさんに梓さん。もっとも、ここには後部機銃手が2人もいるのだから、恵まれていない訳があるまい。

 

ビデオを見終わり、アンツィオ戦への英気を養う為に少しスポーツをして熟眠した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【アンツィオ戦試合会場】

 

今日は、天気とメンタル共に澄み切っている。

試合会場に到着して少し休憩していると、アンツィオの女子生徒に声をかけられた!

 

?「そこの兄さん、ちょっとこの瓶の蓋開けてくてないっすか?」

 

「お、おう?.....ほい、開いたぞ」

 

試合会場に食品の瓶詰め...彼女は炊事担当なのだろうか?

開けてあげると、

 

?「Grazie!!」

 

と言って風のように去っていってしまった。

アンツィオの生徒だし、多分イタリア語だろう(小並感)

 

ポーッと物思いにふけっていたところ、小さな豆戦車に乗ってアンツィオの隊長さんが挨拶に来てくださった。

 

ア「私はアンツィオの隊長、ドゥーチェ・アンチョビ!そっちの隊長はッ!?」

 

生憎みほさんは今、戦車の確認に赴いている。しばらく戻ってきそうにないが、折角挨拶しにきてくれたので俺が答えるとしよう!

 

「やぁ!俺はシュトゥーカ=ユキオ。ここの隊長だ、よろしく頼む!」

 

ア「うんうん!元気のいい奴は大好きだ!今日はお互いに全力を尽くそうじゃないかっ!」バシバシ

 

「勿論ですとも!頑張りましょう!」バシバシ

 

桃「...あいつら何仲良くしてるんだ?」

 

杏「いーじゃんいーじゃん笑 おーいチョビ子〜!今日はよろしく〜」

 

ア「ア・ン・チョ・ビ・だ!!」

 

威勢のいい学校は好きだ(直球)。ではそんなアンツィオ高校のお手並拝見としよう。

 

ぴ「ちゃんと徹甲弾積んだぴよー?」

 

ジト目でぴよたんさんが俺にたずねた。

しかし安心して欲しい。今回は全弾を徹甲弾にしておいたのだ!

 

も「むしろその方が安心ナリ...」

 

ね「やっぱり男の人ってよく分からない」

 

談笑がひと段落つき、隊長副隊長が試合開始の挨拶に出る。

 

「ねこにゃーさん、ちょっと双眼鏡を」

 

ね「ほいっ」

 

俺はエンジンルームの上で腹を抱えて転がった。さっきまで話していた隊長はどこへいったのか!?動揺を隠せていないアンチョビさんの反応が、純粋かつ大袈裟でツボにハマってしまったからだ。みほさんは「?」としている。この温度差もたまらない!

しかし嘘は付いていないぞ、俺は大洗女子学園「航空隊」隊長なのだから!

 

まずい、双眼鏡越しにアンチョビさん目が合ってしまったぞ!

 

握手を見届け、キューポラへ飛び込む。以後はこれをルーティンとしよう。エンジンがかかり、振動が身体を細やかに震わせ、心を奮わせる。

 

み「パンツァー・フォー!!」

 

「やぼーるまいこまんだー!」

 

零戦が俺に課す、総合戦車道の出場権を巡る最後の試練が今、始まった。

 




いよいよ始まりました第二回戦!
勝ち負け以上に濃い出会いが、ユキオを待っています!

次回も乞うご期待!
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