もしガルパンに航空機があったら()   作:田舎の異音

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どうも、田舎の異音ですぅ~
今回からいよいよ運命のプラウダ戦です!
しかし、ユキオは彼女らを前にして何やら動揺を隠せないようです。

それでは第33話、動きます。



『そうか、そうか、つまり貴女はそんな人なんですね。』

?「あなたは知っていたの?」

 

ま「....はい」

 

?「西住の名を背負っているのに勝手な事ばかりして...大洗のあの子を短期転校させたのもそう、黒森峰の手の内を探られかねない重要な事実だという事に揺るぎはない」

 

ま「.....」

 

?「これ以上、生き恥を晒すことは許さないわ」

 

『撃てば必中 守りは固く 進む姿は乱れ無し』

 

?「鉄の掟、鋼の心。それが西住流...まほ」

 

ま「私はお母様と一緒で西住流そのものです...でも、みほは...」

 

?「もういいわ、準決勝は私も見に行く。あの子に...」

 

 

 

———————勘当を言い渡す為にね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

———————————————————————

 

「おっとっと...みほさん、何も段ボール詰めでカイロなんて買わなくてもよかったんじゃ...」

 

み「戦車の中には暖房ないから、出来るだけ準備しておかないと!」

 

「な、なるほど...」フラフラ

 

今俺は、配送業者から届いたばかりの段ボール3つ分ものカイロを倉庫へと運ばされている。先日にも話したが、準決勝は北緯50度を越える極寒の地で行われる為らしい。他にもネックウォーマーやマフラー、タイツや何故かカツラまでもが用意されている!

因みに自分は飛行服一式と小梅さんから貰った白いマフラーと、雪で濡れるかもしれないから替えの服も用意した。

 

秋「みんな持っていくものに個性が出てていいですねぇ!」

 

沙「生き生きしてるって感じ!」

 

「なんだかんだで勝ってきてますもんね、ここまで」

 

沙「うんうん!クラスの皆からも期待の眼差しで見られて困っちゃう~!」

 

み「確かに、私も最近よく声をかけてくれるようになった気が...」

 

秋「大洗の皆が我々を応援してくれているでありますよ!」

 

「次はもっと沢山の人が見に来てくれるかもですねー!」

 

華「そういえば、次は新三郎も母を連れて見に来るそうです♪」

 

ワイワイガヤガヤ

 

なんだかんだ、皆も気持ちをいい方向へ切り替えられていて安心した。

その後は各自の戦車・航空機を整備し、雪中戦に備えて改装を施したりもした。

勇敢なる我がJu87達にも白色のカモフラージュを施したかったが、塗料在庫の関係でB型のみになってしまった。零戦はもともと白い迷彩なので特に手は付けていない。

 

明日の朝には学園艦が試合会場の港へ到着するらしい。ふと空を見上げる。

 

「空がかなり低く感じられる...」

 

雲は高度1000mくらいまで垂れ込めてきている。高高度を戦闘機たちにウロウロされるのは快くないが、あまりにも低空で戦闘で撃墜されてしまえば、パラシュートが開けない可能性がある。

...しかしそんな事は、我が大洗航空隊が初陣を控える興奮に比べれば、さほど重要ではない事のように思えた。

 

 

 

———————————————————————

 

カ「...曇ってきてるわね」

 

ノ「もし明日の天気が今日と同じならば、この状況で航空隊を出動させるのは技量の面から見て危険かと」

 

カ「それじゃぁこうしましょ!大洗の航空隊が飛行機を出してたら、その倍の数をこっちも出すのっ!」

 

ノ「?」

 

カ「プラウダの方が、上手なパイロットが多いって見せつけてやるのよ!」

 

ノ「ふふっ、分かりました。そのように言っておきます」

 

?「あーのちびっ子隊長、今度は何考えでるんだべ?」チラ

 

?「わっかんねぇべなぁ...そういや大洗にはとんでもねぇ戦闘機乗りがいるって話、ニーナはもう聞いたべ?」

 

ニ「そんなん初耳だあ!で、でもうちにもらんぐ(LaGG)とかいうのに乗っでる凄い奴がいるって噂もあるべ~。アリーナはそれと聞き間違えたんでねぇでか??」

 

ア「どったらしたもんかねぇ...」

 

カ「ちょっと!そこで何コソコソしてるのよッ!」

 

ニ・ア「「ひいぃっ!?」」

 

 

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河「よーし、運び出せー」

 

「ねこにゃーさんは零戦、ももがー氏はD型スツーカ、ぴよたんさんは後ろに乗って俺に着いてきてください。三式は、自動車部の方に運転してもらえることになってます」

 

も・ぴ・ね「「「はーい!」」」

 

案の定、天候は曇天極まりない。手が届くのではないかと思うほど雲が低く、雪もちらついてきている。俺はぴよたんさんに誘導してもらいつつ共用飛行場まで機を飛ばし、最終確認を行う。...残念ながら、我々には黒森峰の様な専属の整備係はいないので、民間の人に来てもらってお願いしている。しかし数人のうち、そのほとんどがご老人だ。

 

「それではよろしくお願いします」ペコ

 

整「あいよ~」

 

飛行場を離れ、皆が集合している場所へ来た。一年生たちが雪合戦をしているではないか、参加しなければ!

梓さんの顔でストライクを取ってしまい、報復死球を多方面からうける。ウサギさんチームの装填手である無口な丸山紗希さんが、山ほど雪玉を作って彼女に流したからに違いない!服が雪まみれになってしまったぞ、直ちに反撃せねば。俺はドッジボール程の大きさの雪玉を作り、砲丸投げで鍛えた肩で梓さんの方へ放り投げる。

 

まったく、自分の運のなんと悪いことか!その特大の雪玉は梓さんを無視し、やってきたある一台のトラックへ着弾してしまった。

大丈夫だろうか?すると、見るからに不機嫌そうな少女がドアを荒々しく開けて出てくる。

 

カ「ちょっと!さっきカチューシャの車に雪玉ぶつけたでしょ!怒らないから名乗りなさい!」

 

梓・優・山・桂・あ「「「「この人でーす」」」」

 

「そ、そんな!この薄情者!」

 

?「.....」

 

「いや~さっきはぶつけてしまってどうもすいませんでしt...って、え」

 

運転席から出てきたのは、非常に見覚えのある人物だった。かつての隣人、妹想いの色白美人。

 

「ノ、ノンナさん...なんでここに?」

 

カ「ん?ノンナ、こいつの事知ってるの?」

 

ノ「...はい。学園艦へ送迎してくれたスツーカのパイロットです」

 

カ「はぁー!?」

 

カチューシャと呼ばれる小さな少女に、どうしてあの時LaGGを撃ち落としたのか激しく問い詰められたが、自己防衛だと突っぱねる。それより気になって仕方ないのが、ノンナさんが戦車道に参加していて、プラウダの制服を着ているという事だ。

 

み「ノンナさんの事知ってるの?」

 

「ええ、マンションの隣に引っ越してきてて...大学生かと思ってましたが、実はプラウダ生徒だったなんて...」

 

ノンナさんに嘘を付かれたという事に、心を痛めざるを得ない。凄腕パイロットの話にしろ、結局は彼女がスパイを目的として大洗の学園艦に来たのだと、たった今理解した。

 

「.....」

 

ノ「ごめんなさい、騙すつもりはなかったのですが...」

 

「...みほさん、俺は先に戻りますよ」タッタッタ

 

ノ「あっ...」

 

話すことも無意味に感じられたので、踵を返して共用の飛行場へと向かった。もう打ち合わせはある程度住んでいる。ここにはいなくてもいい。

 

ノ「悪い事をしてしまいました....」

 

カ「ノンナが落ち込む必要はないわ、指示したのはこのカチューシャなんだから」

 

梓「そうですよ!それに井波くんは寝たら忘れるタイプです!マジで気にしないでください!」

 

優「男子ってそんなモンよね~?」

 

山「そうそう!気に病む必要ないって!」

 

 

 

準決勝開始まであと数分。俺の気分は最高に最低で、まるで心にまで雲が垂れ込めているようだ。

段々と、ジワジワと裏切られた悲しみが、怒りへと変わっていくのを感じる。謝罪させる気も反省してもらう気も俺はない。

ただただ出撃してプラウダ高校の戦車を撃破したいという願望が、メラメラと燃え上がっている。

 

しかし自重、自重するんだ、己を律してこそ、ひとかどの人間になれるのだ!

 

俺は大洗用の飛行場へ機を飛ばし、スポーツをして火照る体と心をほぐした。

お前が必要になるときはいずれやってくる。それまで平常心を失うな!

 

 

 

 

 




ここまで読んでくださりありがとうございます!
いや~...いつかはこうなると思ってましたが、やっぱりユキオは怒っちゃいましたね笑 大洗にとっては大きなアドバンテージになると信じたいです...

それでは次回も乞うご期待!
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