もしガルパンに航空機があったら()   作:田舎の異音

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こんにちは田舎の異音です!
さて、黒森峰はユキオ対策に新兵器を用意したようです。
一体それは...?

それでは第42話、動きます。


『天敵』

目下の森を突っ切って、黒森峰の戦車隊が我が方の右側面を脅かさんとしている!

 

河「森の中をショートカットしてきたのか!?」

 

まるでアルデンヌの西方電撃戦だな!しかし悠長なことは言ってられない、不意を突かれた時にこそ隙が生まれ、それが致命傷になりうるのだ!

 

「こちら井波!森を抜けた最前線の連中に攻撃します!」

 

沙『お、お願いしますっ!!』

 

み「....なんだろう、あの変な形の戦車....っ! 井波くん!」

 

再前方で狙撃を企むティーガーⅡめがけて急降下!速度、進路、角度ともに完璧だ、これは外さない....!

 

 

 

 

ズドドドドドドド

 

 

 

 

「んなッ!?!?」

 

木々の間をぬって、無数の曳光弾が我がスツーカに向かって飛んでくる!回避機動をとったせいで照準がぶれてしまい、ティーガーⅡの至近弾となってしまった!

初めての状況に心を乱されそうになるが、気合と根性で落ち着かせる。状況を整理しなければ!

 

秋「やはり井波くん対策の秘密兵器を用意してたんですね...」

 

み「うん、まさかこんなに早く対空戦車を用意するなんて...」

 

華「でも、試合前の戦車一覧の画面には、そんなこと書かれていなかったような気がします」

 

み「じゃあさっきの弾幕は一体...」

 

麻「妙じゃないか」

 

一同「えっ?」

 

麻「黒森峰はプラウダとの決勝に備えて火力のある戦車を揃えていたはずだ。なのに、四号戦車が2両も混じってる。しかも型式の記載がない」

 

華「ってことは、その2両に何か改造が...」

 

み「いや、さっき空に向かって撃ってたのはたしか3両のはず...」

 

秋「西住殿!ひょっとしてこういうことではありませんか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらへ向かって弾幕をはる奴らの正体を確かめてやろうと何度も接近を試みる。

 

「だめだ、対空射撃が激しくて本隊にすら近寄れない...」

 

沙『井波くん大丈夫!?』

 

沙織さんからの無線だ!状況がまったく芳しくないことを伝え、こんなことは初めてだと少し愚痴る。

 

沙『そのことなんだけどね、多分四号戦車を改造した〝クーゲルブリッツ〟と、パンターを改造した〝ケーリアン〟じゃないかってゆかりんが言ってるの!』

 

「なるほど!どうりで参加車両に怪しいのが見当たらなかったわけだ!ありがとうございます!」

 

沙『いいのいいの!おかげで私たちも気にする相手が3両減ったんだしっ♪』

 

対空車両は〝我々〟にとっては超重戦車マウスのように手ごわいが、みほさんたちにとっては文字通りネズミのようなものだ!

実質的な戦力は地上で7:18、みほさんたちはこの程度の戦力差ならくつがえせると考えたのだろう(恐ろしいが)、大きな山麓を左に迂回して、川を渡河するようだ。

 

「よしももがーさん、一旦戻りましょう!」

 

まだ黒森峰の航空隊は姿を見せていないが、一体どこにいるのだろう?

零戦の航続距離ならまだまだ飛べるので、俺を途中まで護衛してもらった後で、ももがーさんは戻って防空と偵察をしてもらうことにしよう。

しかし渡河中に航空隊に見つかればおおごとだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そろそろももがーさんと離れる地点あたりで、かなり重要な無線がはいった!

 

運のないことに、M3(しかも梓さんが乗っている!)がエンストし、川の流れで横転しかけているというのだ!

さらについてない事に、そこから3km地点までティーガーⅡとクーゲルブリッツ(対空野郎)が迫っているらしい。

もう爆弾は残っていないが、一刻をあらそう危機的状況だ!

 

「ねこにゃーさん、今このまま帰投する気持ちにはなれない」

 

〝我々は〟反転した。みほさんなら彼女たちを見捨てないと分かっていたからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋「く、黒森峰のティーガーⅡがまもなく有効射程にはいってくるであります!」

 

沙「一応井波くんたちにも無線送ったけど、爆弾取りに帰ってる途中だったみたいだし...」

 

秋「このままだと、一方的に撃破されるでありますよ!」

 

華「....いまは井波さんたちを信じて、私たちにできることをしましょう」

 

沙「は、華...」

 

華「冷泉さんはここに、秋山さんは黒森峰が射撃準備に入ったら教えてください。私と沙織さんで牽引の準備を手伝いにいきましょう」

 

沙「.....そうだよね、みぽりんの勇気を無駄にするわけはいかないんだから!」

 

麻「りょうかいした。人手が必要になったらいつでも呼んでくれ」

 

秋「了解であります!二人とも、どうかお気をつけて」ビシッ

 

華「(どうかお願いします井波さん...間に合って...!)」

 

 

 

 

 

「やっぱり2両で動いていたか」

 

ぴ「横の戦車は防空担当って感じぴよね」

 

「合理的な判断だ。よしももがーさん!あれ、やりましょう!」

 

も『がってんでい!』

 

我がスツーカと零戦は、ティーガーⅡの両脇から回り込むように急降下する。

 

?「エリカ隊長!スツーカがこちらへ向かってきます!」

 

エ「大丈夫、爆弾を取ってくる時間はなかったはずよ。四号!」

 

?『了解!射撃開始します!......ってうそ!?』

 

「ははは!やっぱり思った通りだな!」

 

エ「なにやってるのよ!もっと俯角をとりなさいな!」

 

?『こ、これが限界なんですぅ!』

 

エ「んーもう!!」

 

ティーガーⅡたちは、川を渡っている大洗を早く補足するために少し高い場所へ上っている。勾配下から近づいていけば俯角の問題でこちらへは撃てないはずだ、なぜなら対空砲は空を撃つことを前提に作られているのだから!

 

エ「いいわ、たかが20mmで何ができるってのよ。構わず進みなさい!」

 

「大人げないぞ、トラがウサギを狩るなんて」

 

零戦がクーゲルの注意を引き付けているこの瞬間がチャンスだ。

俺はティーガーⅡの背後に向かって『走行』する!ああ、スツーカの固定式降着装置(ギア)のなんと愛しいことか!

 

全神経を集中させ、左の履帯へ2cm機関砲を撃つ、撃つ、ラダーを蹴っ飛ばす!

 

距離100mのところでやっと履帯を破損させ、ギリギリで衝突を回避!

まったく、今回ばかりは生きた心地がしなかったぞ!

 

「ん?あれは...」

 

エ「~!!~~~~!!!!(# ゚Д゚)」

 

キューポラから出てきたのはエリカさんじゃないか、さっきぶりだな!

対空砲火を避けつつ、手を振り返してあげた。勝負事の最中でも、挨拶は欠かすべきではない。

 

 

 

 

 

秋「........ティーガーⅡが履帯破損!零戦とスツーカが足止めしてくれました!!」

 

麻「まったく、ユキオも西住さんのことが大好きなんだな」

 

み「ち、ちょっと麻子さん///」

 

沙「ちょっと麻子!みぽりんが動揺するようなこと言わないの!次の作戦考えられなくなっちゃうでしょ!」

 

華「包囲されても冷静なみほさんを一撃で動揺させるキラーワード...おそろしいです」

 

み「と、とにかく急いで川を渡りましょう!みんなで歩調を合わせてくださいっ!」

 

華「はい!みほさんと井波さん、2人の勇気のおかげでピンチを乗り越えられましたね♪」

 

み「///」ボンッ

 

沙「ちょっと華もー!!」

 

 

 

ヘックシ!

「ちょっとマフラー絞めなおすか。ももがーさん、おかげで上手く攻撃できました、ほんとにありがとう!」

 

も「いえいえ!こんなの弾幕ゲーのルナティックモードに比べれば大したことないもも!」

 

「(今度紅魔郷のコツ教えてもらおっかな...)」

 

ことは案外、順調に進んでいるように見える。

 

 

 




ここまでお読みいただきありがとうございます!
いや~、ものは考えようですね笑
惑星でも同じような機動で回避してます()

それでは、次回も乞うご期待!
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